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かえる-また【蛙股・蟇股】🔗🔉

かえる-また カヘル― [0] 【蛙股・蟇股】 〔蛙がまたを広げたような形から〕 (1)(「蟇股」と書く)社寺建築などで,頭貫(カシラヌキ)または梁(ハリ)の上,桁との間に置かれる山形の部材。本来は上部構造の重みを支えるもの。のちには単に装飾として,さまざまに彫刻して破風などにつけられた。厚い板でできた板蟇股と中を透かした本蟇股とがある。 (2)かんざしで,足が蛙のまたを広げた形になったもの。 (3)網地の結節の一。結び目が締まり,ずれにくいため,刺し網類に用いる。 蟇股(1) [図]

ひき【蟇・蟾】🔗🔉

ひき [2] 【蟇・蟾】 ヒキガエルの別名。[季]夏。《這出よかひやが下の―の声/芭蕉》

ひき-がえる【蟇・蟾蜍】🔗🔉

ひき-がえる ―ガヘル [3] 【蟇・蟾蜍】 (1)カエル目ヒキガエル科の両生類の総称。 (2){(1)}の一種。体長は7〜15センチメートル。ずんぐりした体形で四肢は短く跳躍力は弱い。背面は暗褐色,腹面は淡黄褐色。耳腺がよく発達し,背には疣(イボ)がある。一般に地上性で,繁殖期以外はあまり水に入らない。ニホンヒキガエル。ヒキ。ガマ。ガマガエル。イボガエル。[季]夏。

ひき-はだ【蟇肌・引き膚】🔗🔉

ひき-はだ [0] 【蟇肌・引き膚】 (1)「蟇肌革(ガワ)」の略。 (2)蟇肌革で作った刀剣の鞘袋(サヤブクロ)。「はきも習はぬ太刀の―(芭蕉)/ひさご」

ひきはだ-がわ【蟇肌革】🔗🔉

ひきはだ-がわ ―ガハ [0] 【蟇肌革】 ヒキガエルの背のような,しわのある革。ひきはだ。

ひき-め【蟇目・引目】🔗🔉

ひき-め [0] 【蟇目・引目】 〔「響き目」の転。また,その形がヒキガエルの目に似ているからともいう〕 紡錘形の先端をそいだ形の木製の鏑(カブラ)。また,それを付けた矢。朴(ホオ)・桐(キリ)などで作り,内部を刳(ク)り,数個の穴をあけてある。射ると音を立てて飛ぶことから降魔(ゴウマ)の法に用いられ,また,獲物に傷をつけないことから,笠懸(カサガケ)・犬追物(イヌオウモノ)などに使われた。ひきめかぶら。ひきめのかぶら。 蟇目 [図]

ひきめ-かぶら【蟇目鏑】🔗🔉

ひきめ-かぶら [4] 【蟇目鏑】 「蟇目」に同じ。

ひきめ-がら【蟇目柄】🔗🔉

ひきめ-がら [3][0] 【蟇目柄】 蟇目を付ける太く,長い矢柄。

ひきめ-くり【蟇目刳り】🔗🔉

ひきめ-くり [3] 【蟇目刳り】 蟇目を作ること。また,その職人。

ひきめ-の-しんじ【蟇目の神事】🔗🔉

ひきめ-の-しんじ 【蟇目の神事】 諸所の神社で,毎年2月4日(古くは陰暦正月四日)に行われる祭事。蟇目を射て邪を祓(ハラ)う神事。日光市の二荒山神社のものが有名。

ひきめ-の-ばん【蟇目の番】🔗🔉

ひきめ-の-ばん 【蟇目の番】 蟇目を射て魔物を脅し,退散させる役目の侍。蟇目の当番。

ひきめ-の-ほう【蟇目の法】🔗🔉

ひきめ-の-ほう ―ホフ 【蟇目の法】 妖魔降伏のため,蟇目を射ること。蟇目の式。

ひきめ-やく【蟇目役】🔗🔉

ひきめ-やく [0] 【蟇目役】 貴人の出産の際,妖魔を降伏(ゴウブク)するために,蟇目を射る役。

ひきがえる【蟇】(和英)🔗🔉

ひきがえる【蟇】 a toad.→英和

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