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かんぜ【観世】🔗🔉

かんぜ クワンゼ [1] 【観世】 〔創始者観阿弥清次の幼名観世丸から〕 (1)「観世流」の略。 (2)「観世座」の略。

かんぜ-かせつ【観世華雪】🔗🔉

かんぜ-かせつ クワンゼクワセツ 【観世華雪】 (1884-1959) 能楽師。シテ方観世流。東京生まれ。本名・初名,織雄。六世銕之丞(テツノジヨウ)を継ぐ。華雪は晩年の号。梅若万三郎らと梅若流の樹立に参加したが,のち観世に戻り宗家後見役をつとめた。

かんぜ-きよつぐ【観世清次】🔗🔉

かんぜ-きよつぐ クワンゼ― 【観世清次】 ⇒観阿弥(カンアミ)

かんぜ-こくせつ【観世黒雪】🔗🔉

かんぜ-こくせつ クワンゼ― 【観世黒雪】 (1566-1626) 江戸初期の能役者。シテ方観世流。本名,身愛(タダチカ)。宗家の通り名,左近を名のる。黒雪は法名。観世宗節の孫。三河の人。江戸に下って徳川家康・秀忠の援助をうけ,四座の筆頭として活躍した。

かんぜ-こより【観世紙縒り】🔗🔉

かんぜ-こより クワンゼ― [4] 【観世紙縒り】 こより。また,二本のこよりを合わせよったもの。かんぜより。かんじんより。 〔観世大夫が始めたという説があるが,語源未詳〕

かんぜ-ざ【観世座】🔗🔉

かんぜ-ざ クワンゼ― 【観世座】 大和猿楽四座(シザ)の一。古くは結崎座(ユウザキザ)という。シテ方観世流を中心に脇方・囃子(ハヤシ)方・狂言方の三役を含む演能組織。

かんぜ-さこん【観世左近】🔗🔉

かんぜ-さこん クワンゼ― 【観世左近】 能役者。シテ方観世流家元の通り名。二四世宗家元滋(モトシゲ)まで一〇人が名のる。

かんぜ-じる【観世汁】🔗🔉

かんぜ-じる クワンゼ― [4] 【観世汁】 みそ汁に薄くそいだ豆腐を入れ,水溶きにした葛(クズ)を流し入れたもの。

かんぜ-そうせつ【観世宗節】🔗🔉

かんぜ-そうせつ クワンゼ― 【観世宗節】 (1509-1583) 室町後期・安土桃山時代の能役者。シテ方観世流。本名,元忠(モトタダ)。将軍足利義輝に仕えたが,晩年は家康を頼って三河に下り,その保護をうけた。謡も舞も名手で,当意即妙の舞台を勤めたと伝える。

かんぜ-だゆう【観世大夫】🔗🔉

かんぜ-だゆう クワンゼダイフ 【観世大夫】 観世流能楽の家元。

かんぜ-てつのじょう【観世銕之丞】🔗🔉

かんぜ-てつのじょう クワンゼ― 【観世銕之丞】 能楽師の通り名の一。観世銕之丞家はシテ方観世流宗家の分家。 →観世華雪(カセツ)

かんぜ-ながとし【観世長俊】🔗🔉

かんぜ-ながとし クワンゼ― 【観世長俊】 (1488-1541) 室町後期の能役者・能作者。観世座ワキ方。通称,弥次郎。信光の長男。作「江島」「大社」「輪蔵」「正尊」など。

かんぜ-のぶみつ【観世信光】🔗🔉

かんぜ-のぶみつ クワンゼ― 【観世信光】 (1435-1516) 室町後期の能役者・能作者。観世座大鼓方(オオツヅミカタ)。音阿弥の子。通称,小次郎。幽玄を主とする従来の能と異なる劇的な能を作った。作「船弁慶」「安宅」「紅葉狩」など。

かんぜ-ひさお【観世寿夫】🔗🔉

かんぜ-ひさお クワンゼヒサヲ 【観世寿夫】 (1925-1978) 能楽師。シテ方観世流。東京生まれ。七世観世銕之丞の長男。弟の栄夫・静夫とともに「華の会」を結成して,正統な能の継承と新しい能の在り方を求めた。

かんぜ-ぶ【観世麩】🔗🔉

かんぜ-ぶ クワンゼ― [3] 【観世麩】 焼き麩の一種。観世水のような,青い渦巻のあるもの。

かんぜ-みず【観世水】🔗🔉

かんぜ-みず クワンゼミヅ [3] 【観世水】 渦を巻いた水の模様。観世大夫が紋としたのでいう。

かんぜ-もとあきら【観世元章】🔗🔉

かんぜ-もとあきら クワンゼ― 【観世元章】 (1722-1774) 江戸中期の能役者。シテ方観世流第一五世宗家。田安宗武の後援で,賀茂真淵らの協力により「明和の改正」といわれる詞章の大改訂を行い,「阿古屋松」などを復活した。

かんぜ-もときよ【観世元清】🔗🔉

かんぜ-もときよ クワンゼ― 【観世元清】 ⇒世阿弥(ゼアミ)

かんぜ-もとしげ【観世元重】🔗🔉

かんぜ-もとしげ クワンゼ― 【観世元重】 ⇒音阿弥(オンアミ)

かんぜ-もとまさ【観世元雅】🔗🔉

かんぜ-もとまさ クワンゼ― 【観世元雅】 (1394頃-1432) 室町中期の能役者・能作者。通称,十郎。世阿弥の長男。大和の人。三世観世大夫であるが,観世宗家では音阿弥元重を三世とし,代数のうちに入れない。名手として嘱目されたが早世。作「隅田川」「弱法師」「盛久」「歌占」など。

かんぜ-より【観世縒り】🔗🔉

かんぜ-より クワンゼ― [0][3] 【観世縒り】 観世こより。こより。

かんぜ-りゅう【観世流】🔗🔉

かんぜ-りゅう クワンゼリウ 【観世流】 (1)能楽のシテ方の五流の一。もと大和猿楽四座(シザ)の一つ結崎座(ユウザキザ)から出る。足利義満の将軍時代に名手観阿弥清次が出,その子藤若(世阿弥元清)が義満の寵を受け,栄えるに至った。 (2)能楽の太鼓方の流派。シテ方観世流三世音阿弥元重の子観世与四郎吉国を祖とする。 (3)能楽小鼓方の流派。宮増弥左衛門の甥観世彦右衛門豊次を流祖とする。

かんぜおん【観世音】🔗🔉

かんぜおん クワンゼオン [3] 【観世音】 「観世音菩薩(カンゼオンボサツ)」の略。

かんぜおん-ぼさつ【観世音菩薩】🔗🔉

かんぜおん-ぼさつ クワンゼオン― [6] 【観世音菩薩】 〔仏〕 〔梵 Avalokitevarabodhisattva〕 「観音経(カンノンギヨウ)」などで説かれる菩薩。この名称は鳩摩羅什(クマラジユウ)の旧訳で,玄奘(ゲンジヨウ)の新訳では観自在菩薩。衆生(シユジヨウ)の声を聞き,その求めに応じて救いの手をさしのべる慈悲深い菩薩として多くの信仰を集めた。勢至菩薩とともに阿弥陀(アミダ)仏の脇侍。その住所は補陀落(フダラク)とされ,日本では那智山であるとする。慈悲の無限なことに応じた多様な姿で説かれる。観音(カンノン)。施無畏者(セムイシヤ)。円通大士。救世円通。 →六観音 →三十三観音

かんぜおん-じ【観世音寺】🔗🔉

かんぜおん-じ クワンゼオン― 【観世音寺】 福岡県太宰府市にある天台宗の寺。山号は清水山普門院。746年天智天皇の勅願により開基。東大寺・下野(シモツケ)薬師寺とともに日本三戒壇の一つ。平安末期,東大寺の末寺となる。法隆寺式の伽藍配置で,現在の建物は江戸時代のものであるが,奈良・平安期の梵鐘・仏像などが伝わる。観音寺。

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