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かた-ど・る【象る・模る】🔗⭐🔉
かた-ど・る [3] 【象る・模る】 (動ラ五[四])
〔「形取る」の意〕
(1)ある物の形をまねて,そのような形に作る。「いちょうの葉を―・ったバッジ」「川の流れに―・った和菓子」
(2)抽象的な物事の内容を具体的な姿・形に表す。象徴する。「生の喜びを―・った群像」
[可能] かたどれる
きさ【象】🔗⭐🔉
きさ 【象】
象(ゾウ)の古名。「―出で来てその山を越しつ/宇津保(俊蔭)」
きさかた【象潟】🔗⭐🔉
きさかた 【象潟】
(1)秋田県南西部,由利郡の町。
(2){(1)}の日本海海岸にあった潟湖(セキコ)。八十八潟・九十九島の景勝はかつて松島と並び称された。1804年の大地震で隆起して消失。((歌枕))「―や雨に西施がねぶの花/奥の細道」
きさ-の-おがわ【象の小川】🔗⭐🔉
きさ-の-おがわ ―ヲガハ 【象の小川】
奈良県吉野町宮滝の対岸で吉野川に合流する喜佐谷川の古名。
きさ-やま【象山】🔗⭐🔉
きさ-やま 【象山】
奈良県吉野町宮滝の南西にある山。
しょう【象】🔗⭐🔉
しょう シヤウ [1] 【象】
かたち。すがた。「太平の―を具したる春の日に/草枕(漱石)」
しょう-がい【象外】🔗⭐🔉
しょう-がい シヤウグワイ [0] 【象外】
現実の世界を超越したところ。「天狗と羽を並べて,―に遊ぶの夢に/三日幻境(透谷)」
しょう-ぎ【将棋・象棋・象戯】🔗⭐🔉
しょう-ぎ シヤウ― [0] 【将棋・象棋・象戯】
将棋盤を用いて二人で行うゲーム。二〇枚ずつの駒を並べ,交互に動かして,相手の王将を詰めた方を勝ちとする。インドに起こり中国を経て,奈良時代末に日本に伝わったという。古くは大象棋・中象棋・小象棋などの別があり,現在の将棋は室町中期に小象棋をもとに成立したと考えられている。「―をさす」
しょう-けい【象形】🔗⭐🔉
しょう-けい シヤウ― [0] 【象形】
(1)物の形をかたどること。
(2)漢字の六書(リクシヨ)の一。物の形をかたどって字形としたもの。「日」「月」「山」「木」などの類。
しょうけい-もじ【象形文字】🔗⭐🔉
しょうけい-もじ シヤウ― [5] 【象形文字】
(1)「象形{(2)}」に同じ。
(2)古代エジプトのヒエログリフをはじめとして,マヤ・アステカ文字,地中海古代文字など,絵から成立したとみられる表意(語)文字の総称。
しょう-げん【象限】🔗⭐🔉
しょう-げん シヤウ― [0][1] 【象限】
〔数〕 平面を直交した二直線で分けた四つの部分。
しょうげん-ぎ【象限儀】🔗⭐🔉
しょうげん-ぎ シヤウ― [3] 【象限儀】
円周の四分の一の目盛り盤を主体とする扇形の天体観測器。一辺が垂直になるように固定し,扇形の中心点と天体を連ねる線を目盛りで読み,天体の高度を観測した。一六,七世紀に用いられ,日本には江戸初期もたらされた。四分儀。
象限儀
[図]

しょう-しょ【象胥】🔗⭐🔉
しょう-しょ シヤウ― [1][0] 【象胥】
通訳。通事。通弁。
しょう-ちょう【象徴】🔗⭐🔉
しょう-ちょう シヤウ― [0] 【象徴】 (名)スル
(1)直接的に知覚できない概念・意味・価値などを,それを連想させる具体的事物や感覚的形象によって間接的に表現すること。また,その表現に用いられたもの。例えば,ハトで平和を,王冠で王位を,白で純潔を表現する類。シンボル。
(2)記号のうち,特に表示される対象と直接的な対応関係や類似性をもたないものをいう。
(3)芸術において,直接的に表しにくい観念や内容を想像力を媒介にして暗示的に表現する手法。「―詩」「―絵画」
〔(フランス) symbole を中江兆民が訳した語〕
→比喩
しょうちょう-しゅぎ【象徴主義】🔗⭐🔉
しょうちょう-しゅぎ シヤウ― [5] 【象徴主義】
一九世紀末から二〇世紀初頭にかけて,主としてフランスを初めヨーロッパ諸国に起こった芸術上の思潮。主観を強調し,外界の写実的描写よりも内面世界を象徴によって表現する立場。サンボリスム。シンボリズム。表象主義。
しょうちょう-てき【象徴的】🔗⭐🔉
しょうちょう-てき シヤウ― [0] 【象徴的】 (形動)
具体的な事柄が抽象的な概念の連想を容易にしたり代表したりするさま。
しょうちょう-てき-そうごこういろん【象徴的相互行為論】🔗⭐🔉
しょうちょう-てき-そうごこういろん シヤウ―サウゴカウ
ロン [12][0]-[6] 【象徴的相互行為論】
〔symbolic interactionism〕
相互行為過程における行為者自身の主観的意味付与を重視し,それを明らかにしようとする理論社会学の考え方。象徴的相互作用論。

しょうちょう-てんのうせい【象徴天皇制】🔗⭐🔉
しょうちょう-てんのうせい シヤウ―テンワウ― [0] 【象徴天皇制】
天皇は日本および日本国民統合の象徴であり,国政に関する権能をもたないとする日本国憲法上の制度。
しょうちょう-は【象徴派】🔗⭐🔉
しょうちょう-は シヤウ― [0] 【象徴派】
〔(フランス) symbolistes〕
象徴主義を奉じる詩人の一派。ボードレール・ベルレーヌ・ランボー・マラルメ・バレリーなど。日本では,蒲原有明・薄田泣菫・北原白秋・三木露風・三富朽葉・萩原朔太郎・日夏耿之介・金子光晴らがいる。
しょうちょうけいしき-の-てつがく【象徴形式の哲学】🔗⭐🔉
しょうちょうけいしき-の-てつがく シヤウチヨウケイシキ― 【象徴形式の哲学】
〔原題 (ドイツ) Philosophie der symbolischen Formen〕
新カント派の哲学者カッシーラーの主著。1923〜29年刊。世界の了解がどのような象徴形式を通してなされるかを分析し,文化のあり方を根本的に解明しようとする。
ぞう【象】🔗⭐🔉
ぞう ザウ [1] 【象】
長鼻目ゾウ科の哺乳類の総称。中新世頃から栄え,化石で発見される種は多いが,現生種は大形のアフリカゾウ・アジアゾウの二種のみ。長い鼻は,鼻と上唇が伸びたもので,内部には骨格がない。上顎(ジヨウガク)門歯は長く伸びて牙(キバ)となる。現生の陸生動物中では最大。仏教では白象を神聖視する。古名,きさ。
ぞう-あざらし【象海豹】🔗⭐🔉
ぞう-あざらし ザウ― [4] 【象海豹】
アザラシ科の哺乳類。アザラシ類中最大で,雄は全長5メートル,体重2.5トンに及ぶ。キタゾウアザラシはカリフォルニア沖に,ミナミゾウアザラシは南極周辺に分布。
ぞう-がめ【象亀】🔗⭐🔉
ぞう-がめ ザウ― [0] 【象亀】
陸産のカメ。陸ガメの中では最大で,甲長1メートルを超す。草食性。ガラパゴス諸島とインド洋のアルダブラ諸島にすむ。食用として乱獲されたため激減し,現在は捕獲禁止。
象亀
[図]

ぞう-がん【象眼・象嵌】🔗⭐🔉
ぞう-がん ザウ― [0] 【象眼・象嵌】 (名)スル
(1)工芸品の加飾法の一。地の素材を彫って,その部分に他の材料をはめこんで模様を表す技法。主に彫金で用いるが,木・陶磁・蒔絵(マキエ)などでも用いる。彫金では糸象眼・平象眼・布の目象眼・高肉象眼などがある。「純金に類ひ稀なる金剛石を三つ―したる/谷間の姫百合(謙澄)」
(2)印刷で,鉛版などの修正箇所をくりぬき,別な活字や版をはめこんで訂正すること。
(3)泥絵(デイエ)のこととも,色糸または金泥で細く縁取りをすることともいう。ぞうが。「地摺りの唐の薄物に―重ねたる御裳など/枕草子 278」
ぞうがん-ぬり【象眼塗(り)】🔗⭐🔉
ぞうがん-ぬり ザウ― [0] 【象眼塗(り)】
漆塗りの表面に細い金・銀・銅線などで文様を象眼し,これに色漆を塗り込んで研ぎ出したもの。
ぞう-くらげ【象水母】🔗⭐🔉
ぞう-くらげ ザウ― [3] 【象水母】
腹足綱ゾウクラゲ科の軟体動物の総称。海産の巻貝だが,殻が小さく体が透明な寒天質で泳ぐので,この名がある。体は細長く全長2〜50センチメートル。うちわ状の遊足で泳ぐ。暖・熱帯水域に分布。
ぞう-げ【象牙】🔗⭐🔉
ぞう-げ ザウ― [0][3] 【象牙】
〔「げ」は呉音〕
象の上顎の,牙(キバ)のように伸びた一対の門歯。きめ細かく淡黄白色で美しい。細工物の材料に珍重されるため,乱獲や密猟をもたらした。ワシントン条約により商取引は全面的に禁止されている。アイボリー。「―細工」
ぞうげ-いろ【象牙色】🔗⭐🔉
ぞうげ-いろ ザウ― [0] 【象牙色】
明るい灰黄色。アイボリー。
ぞうげ-かいがん【象牙海岸】🔗⭐🔉
ぞうげ-かいがん ザウ― 【象牙海岸】
⇒コート-ジボアール
ぞうげ-しつ【象牙質】🔗⭐🔉
ぞうげ-しつ ザウ― [3] 【象牙質】
歯の主体をなす組織。内部に歯髄腔をもち,歯冠部はエナメル質,歯根部はセメント質におおわれている。性質は骨に類似しているが骨より硬い。歯質。
ぞうげ-の-とう【象牙の塔】🔗⭐🔉
ぞうげ-の-とう ザウ―タフ [5] 【象牙の塔】
〔(フランス) la tour d'ivoire サント=ブーブが詩人ビニーを評した語〕
芸術を至上のものとして現実から逃避する孤高の立場・境地。また,現実を踏まえない学究生活や研究室。
ぞうげ-やし【象牙椰子】🔗⭐🔉
ぞうげ-やし ザウ― [4] 【象牙椰子】
ヤシ科の常緑樹のうち種子の胚乳を工芸材料にする数種のヤシの総称。南太平洋諸島・ソロモン諸島・熱帯アメリカ・熱帯アフリカなどの産。胚乳は乳白色で硬く,植物象牙と呼ばれ,ボタンや傘の柄(エ)に加工する。
ぞうこく-ぬり【象谷塗】🔗⭐🔉
ぞうこく-ぬり ザウコク― [0] 【象谷塗】
中塗りの上に花や草を細かく彫刻し,青・藍(アイ)・紅などの色漆をつめて研ぎ出し,仕上げ塗りをした塗り物。寛政年間(1789-1801)玉楮(タマカジ)象谷が中国や南方の漆器を模して始めたという。香川県高松市の名産。蒟醤(キンマ)塗。
ぞうず-さん【象頭山】🔗⭐🔉
ぞうず-さん ザウヅ― 【象頭山】
香川県西部の琴平(コトヒラ)山の別称。海抜616メートル。中腹に金刀比羅宮がある。
ぞうず-せん【象頭山】🔗⭐🔉
ぞうず-せん ザウヅ― 【象頭山】
インド中部の伽耶(ガヤ)山の別称。形が象の頭に似ているという。釈迦が修行した所。
ぞう-ちょう【象鳥】🔗⭐🔉
ぞう-ちょう ザウテウ [0][1] 【象鳥】
〔elephant bird〕
エピオルニスの別名。
ぞう-ひ【象皮】🔗⭐🔉
ぞう-ひ ザウ― [1] 【象皮】
象の皮。
ぞうひ-びょう【象皮病】🔗⭐🔉
ぞうひ-びょう ザウ―ビヤウ [0] 【象皮病】
皮膚および皮下組織にリンパ液が鬱滞(ウツタイ)して結合組織の増殖を来す病気。糸状虫や数種の細菌の感染によって起こり,患部は腫脹・硬化して象の皮膚のようになる。下肢・陰嚢(インノウ)・女子外陰部に多く起こる。熱帯・亜熱帯地方に多い。
ぞうひき【象引】🔗⭐🔉
ぞうひき ザウヒキ 【象引】
歌舞伎十八番の一。1701年江戸中村座の「傾城王昭君(ケイセイオウシヨウクン)」の中で初世市川団十郎が初演。蘇我入鹿と山上源内左衛門が象を引き合い力くらべをするという荒事。
ぞうび-むし【象鼻虫】🔗⭐🔉
ぞうび-むし ザウビ― [3] 【象鼻虫】
⇒象虫(ゾウムシ)
ぞう-むし【象虫】🔗⭐🔉
ぞう-むし ザウ― [1] 【象虫】
ゾウムシ科の甲虫の総称。体長1〜40ミリメートル。頭部は前方に長く伸びて吻(フン)になり,象の鼻に似た外観となる。体は多くは黒色だが,黄褐色や灰色のものもある。各種の植物の害虫で,日本ではハナゾウムシ・ヤサイゾウムシなど六〇〇種以上が知られる。全世界に分布。象鼻虫。
ぞう-ももひき【象股引】🔗⭐🔉
ぞう-ももひき ザウ― [3] 【象股引】
脚部がゆったりした股引。象が渡来した頃(1729年)のもの。
かたどる【象る】(和英)🔗⭐🔉
しょうけいもじ【象形文字】(和英)🔗⭐🔉
しょうけいもじ【象形文字】
a hieroglyph.→英和
ぞうがん【象眼】(和英)🔗⭐🔉
ぞうげ【象牙(の)】(和英)🔗⭐🔉
ぞうげ【象牙(の)】
ivory.→英和
‖象牙細工 ivory work.象牙質 dentine (歯の).象牙の塔an ivory tower.
ぞうひびょう【象皮病】(和英)🔗⭐🔉
ぞうひびょう【象皮病】
《医》elephantiasis.→英和
ぞうむし【象虫】(和英)🔗⭐🔉
ぞうむし【象虫】
a weevil.→英和
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