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かた‐ど・る【△象る・△模る】🔗🔉

かた‐ど・る【象る・模る】 [動ラ五(四)]《「形取る」の意》物の形を写し取る。また、ある形に似せて作る。「雪の結晶を―・った模様」物事を形象化して表す。象徴する。「平和を―・ったマーク」 [可能]かたどれる

きさ【△象】🔗🔉

きさ【象】(ぞう)の古名。「―出で来てその山を越しつ」〈宇津保・俊蔭〉

きさ‐がい【△象貝】‐がひ🔗🔉

きさ‐がい【象貝】‐がひ キサガイ科の二枚貝。殻長二センチくらい。貝殻は前後によくふくらんでハート形をし、黄白色。本州中部以南の浅海の砂底にすむ。

きさかた【象潟】🔗🔉

きさかた【象潟】 秋田県南西部、由利郡の地名。日本海に面する。もとは入り江で、八十八潟九十九島と形容される景勝地であったが、文化元年(一八〇四)の地震で陸地化し、現在は水田。《歌枕》「さすらふる我が身にしあれば―や海人(あま)の苫屋(とまや)にあまたたび寝(ね)ぬ」〈新古今・羇旅〉

きさ‐の‐おがわ【象の小川】‐をがは🔗🔉

きさ‐の‐おがわ【象の小川】‐をがは 奈良県吉野郡吉野町、象山(きさやま)の麓を流れる喜佐谷川の古称。宮滝で吉野川に合流。《歌枕》「昔見し―を今見ればいよよ清(さや)けくなりにけるかも」〈万・三一六〉

きさ‐やま【象山】🔗🔉

きさ‐やま【象山】 奈良県中部、吉野町宮滝にある山。《歌枕》「み吉野の―の際(ま)の木末(こぬれ)にはここだもさわく鳥の声かも」〈万・九二四〉

しょう【象】シヤウ🔗🔉

しょう【象】シヤウ かたち。ありさま。「満目凡て大陸の―を示す」〈独歩・愛弟通信〉(えき)に表れた形。占形(うらかた)

しょう‐けい【象形】シヤウ‐🔗🔉

しょう‐けい【象形】シヤウ‐ 物の形を写して図形化すること。漢字の六書(りくしよ)の一。物の形をかたどった漢字の作り方。「木」「日」「月」「鳥」「魚」などの類。

しょうけい‐もじ【象形文字】シヤウケイ‐🔗🔉

しょうけい‐もじ【象形文字】シヤウケイ‐ 物の形を点や線で表してできた文字。古代エジプトのヒエログリフや、漢字のうち象形によって形成された文字の類。

しょう‐げん【象限】シヤウ‐🔗🔉

しょう‐げん【象限】シヤウ‐ 平面を直交する二直線で仕切ってできる四つの部分の一つ一つ。円の四分の一。四分円。

しょうげん‐ぎ【象限儀】シヤウゲン‐🔗🔉

しょうげん‐ぎ【象限儀】シヤウゲン‐ 一八世紀の終わりごろまで天体の高度観測に用いられた器械。円周の四分の一の目盛り環に零度から九〇度を目盛り、これに円の中心を通る照準尺を取り付け、回転できるようにしたもの。四分儀。

しょう‐すう【象数】シヤウ‐🔗🔉

しょう‐すう【象数】シヤウ‐ 易で、それぞれの卦(け)が象徴する形と、その卦が示す六爻(こう)のもつ数理。

しょう‐せい【象声】シヤウ‐🔗🔉

しょう‐せい【象声】シヤウ‐ 形声(けいせい)

しょう‐ちょう【象徴】シヤウ‐🔗🔉

しょう‐ちょう【象徴】シヤウ‐ [名]スル抽象的な思想・観念・事物などを、具体的な事物によって理解しやすい形で表すこと。また、その表現に用いられたもの。シンボル。「平和の―」「現代を―する出来事」

しょうちょう‐し【象徴詩】シヤウチヨウ‐🔗🔉

しょうちょう‐し【象徴詩】シヤウチヨウ‐ 象徴主義の立場から書かれた詩。

しょうちょう‐しゅぎ【象徴主義】シヤウチヨウ‐🔗🔉

しょうちょう‐しゅぎ【象徴主義】シヤウチヨウ‐(フランス)symbolisme》自然主義や高踏派の客観的表現に対し、内面的な世界を象徴的に表現しようとする芸術思潮。一九世紀末、フランスに興った象徴派の詩を始まりとする。サンボリスム。シンボリズム。表象主義。

しょうちょう‐てき【象徴的】シヤウチヨウ‐🔗🔉

しょうちょう‐てき【象徴的】シヤウチヨウ‐ [形動]ある物事を象徴するさま。「民意を表す―な意見」

しょうちょう‐てんのうせい【象徴天皇制】シヤウチヨウテンワウセイ🔗🔉

しょうちょう‐てんのうせい【象徴天皇制】シヤウチヨウテンワウセイ 日本国憲法に規定された天皇制。天皇は日本国および日本国民統合の象徴であり、国政に関する権能を有しないとされる。

しょうちょう‐は【象徴派】シヤウチヨウ‐🔗🔉

しょうちょう‐は【象徴派】シヤウチヨウ‐(フランス)symbolistes》象徴主義に属する詩人の一派。言語のもつ音楽的・映像的な側面に着目し、直接にはつかみにくい想念の世界を暗示的に表現しようとした。ボードレールを先駆者とし、マラルメ・ベルレーヌ・ランボーらが継承。日本には上田敏の訳詩によって紹介され、蒲原有明(かんばらありあけ)・北原白秋・三木露風・萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)らに影響を与えた。サンボリスト。

ぞう【象】ザウ🔗🔉

ぞう【象】ザウ 長鼻目ゾウ科の哺乳類の総称。陸上動物では最大。頭部が巨大で、鼻は上唇とともに長く伸び、人間の手と同様の働きをする。上あごの門歯が伸びて牙(きば)となり、臼歯(きゆうし)は後ろから前へずれながら生え替わる。現生種はアフリカゾウ・アジアゾウに大別され、化石種にはマンモス・ナウマンゾウなどがある。

ぞう‐あざらし【象海=豹】ザウ‐🔗🔉

ぞう‐あざらし【象海豹】ザウ‐ アザラシ科の哺乳類の総称。巨大な海獣で、雄は体長六・五メートル、体重三・五トンに達する。長い鼻を膨らませて大きな声を立てる。北アメリカの太平洋岸にキタゾウアザラシ、南極海を取り巻く島々にミナミゾウアザラシが分布。

ぞう‐がめ【象×亀】ザウ‐🔗🔉

ぞう‐がめ【象×亀】ザウ‐ リクガメ科の大形のカメの総称。陸生では最大で、甲長一メートル以上にもなる。サボテン・草・木の葉などを食う。インド洋のアルダブラ諸島、太平洋のガラパゴス諸島に分布するが、乱獲のため絶滅に瀕(ひん)し、国際保護動物に指定されている。

ぞう‐がん【象眼・象×嵌】ザウ‐🔗🔉

ぞう‐がん【象眼・象×嵌】ザウ‐ [名]スル工芸品の装飾技法の一。金属・陶磁・木材などの表面に模様を彫り、そのくぼみに金・銀・貝など他の材料をはめ込むもの。印刷で、鉛版などの修正箇所を切り取り、別の活字などをはめ込んで訂正すること。「新版で一行そっくり―する」布や紙に金泥(きんでい)や銀泥で描いた絵。泥絵(でいえ)。また、模様を色糸や金泥などで細く縁どりしたもの。

ぞう‐くらげ【象水=母】ザウ‐🔗🔉

ぞう‐くらげ【象水母】ザウ‐ 軟体動物門腹足綱ゾウクラゲ科の巻き貝。クラゲの名が付くが、腔腸動物のクラゲではなく、体が透明な寒天質で海中を泳ぐところから名付けられた。体は細長く、体長約四〇センチ。背の中央に三センチほどの烏帽子(えぼし)状の薄い殻をもつ。温・熱帯域の海に広く分布する。

ぞう‐げ【象×牙】ザウ‐🔗🔉

ぞう‐げ【象×牙】ザウ‐ 象の上あごにある長く伸びた一対の門歯。細かい木目状の縞模様があり、適度の硬さなので細工物に用いられた。

ぞうげ‐いろ【象×牙色】ザウゲ‐🔗🔉

ぞうげ‐いろ【象×牙色】ザウゲ‐ やや黄色みを帯びた白色。アイボリー。

ぞうげ‐かいがん【象牙海岸】ザウゲ‐🔗🔉

ぞうげ‐かいがん【象牙海岸】ザウゲ‐ コートジボアール

ぞうげ‐しつ【象×牙質】ザウゲ‐🔗🔉

ぞうげ‐しつ【象×牙質】ザウゲ‐ 歯の主要部をなす組織。黄白色で骨質より硬く、歯冠ではエナメル質に、歯根ではセメント質に覆われ、内部に歯髄がある。歯質。

ぞうげ‐の‐とう【象×牙の塔】ザウゲ‐タフ🔗🔉

ぞうげ‐の‐とう【象×牙の塔】ザウゲ‐タフ(フランス)tour d'ivoire》芸術至上主義の人々が俗世間を離れて楽しむ静寂・孤高の境地。また、現実から逃避するような学者の生活や、大学の研究室などの閉鎖社会。フランスの文芸評論家サント=ブーブがビニーの態度を評した言葉で、厨川白村(くりやがわはくそん)がこれを紹介した。

ぞうげ‐ぼり【象×牙彫(り)】ザウゲ‐🔗🔉

ぞうげ‐ぼり【象×牙彫(り)】ザウゲ‐ 象牙を材料として彫刻したもの。牙彫(げぼ)り。

ぞうげ‐やし【象×牙×椰子】ザウゲ‐🔗🔉

ぞうげ‐やし【象××椰子】ザウゲ‐ ヤシ類のうち、種子の胚乳(はいにゆう)が非常に硬いものの総称。熱帯アメリカ・南洋諸島・アフリカなどに産し、高さ六〜一〇メートル、幹の頂部に羽状複葉の葉が多数つく。果実は長さ一〇〜二〇センチで丸く、中の白色の胚乳をボタンその他の細工物に用いる。

ぞうこく‐ぬり【象谷塗】ザウコク‐🔗🔉

ぞうこく‐ぬり【象谷塗】ザウコク‐ 江戸末期の漆工、玉楮象谷(たまかじぞうこく)が、タイの蒟醤(キンマ)と中国の存星(ぞんせい)などの漆器を独自に消化して創始した塗り物。中塗りの上に草花などを彫刻し、青・黄・紅などの色漆をつめて研ぎ出し、仕上げ塗りをしたもの。高松市の名産。

ぞうず‐さん【象頭山】ザウヅ‐🔗🔉

ぞうず‐さん【象頭山】ザウヅ‐ 香川県西部にある琴平山(ことひらやま)の異称。形が象の頭に似ているところからいう。標高六一六メートル。

ぞうず‐せん【象頭山】ザウヅ‐🔗🔉

ぞうず‐せん【象頭山】ザウヅ‐ インド中部の伽耶(がや)城西方の山。象の頭に似ているといわれる。釈迦(しやか)が修行し、また説法したという所。伽耶山。

ぞうひき【象引】ザウひき🔗🔉

ぞうひき【象引】ザウひき 歌舞伎十八番の一。歌舞伎の荒事(あらごと)の演出形態で、荒事師と悪人方が象を引き合うもの。元禄一四年(一七〇一)江戸中村座の「傾城王昭君(けいせいおうしようくん)」で、初世市川団十郎と初世山中平九郎が演じたのが最初という。

ぞうび‐ちゅう【象鼻虫】ザウビ‐🔗🔉

ぞうび‐ちゅう【象鼻虫】ザウビ‐ ゾウムシの別名。

ぞうひ‐びょう【象皮病】ザウヒビヤウ🔗🔉

ぞうひ‐びょう【象皮病】ザウヒビヤウ リンパの循行障害のため、特に下肢の皮膚・皮下組織が象の皮のように厚く硬くなる慢性の病気。バンクロフト糸状虫がリンパ管内に寄生するために起こることが多い。アフリカ・東南アジア・中央アメリカなど熱帯地方に多く、日本では九州にみられる。

ぞう‐むし【象虫・象=鼻=虫】ザウ‐🔗🔉

ぞう‐むし【象虫・象虫】ザウ‐ 甲虫目ゾウムシ科の昆虫の総称。体長二センチほどで外皮は非常に硬く、吻(ふん)が長く伸びて象の鼻を思わせる。幼虫・成虫とも植物性のものを食べ、多数の害虫も含まれ、世界に四万種以上が知られる。イネゾウムシ・クリシギゾウムシなど。象鼻虫(ぞうびちゆう)

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[音]ショウ    ゾウ [訓]きさ    かたど‐る    かたち [部首]豕 [総画数]12 [コード]区点    3061      JIS   3E5D      S‐JIS 8FDB [分類]常用漢字 [難読語] →かめ‐むし【椿象・亀虫】きさ‐がい【象貝】きさかた【象潟】きさ‐やま【象山】けんじょう【絃上・玄象】さし‐がめ【刺椿象・刺亀虫】セイウチ【ロシアsivuch】ぞう‐がん【象眼・象嵌】ぞう‐むし【象虫・象鼻虫】ちょっきり‐ぞうむし【短截象虫】な‐がめ【菜椿象】みずは【罔象】

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