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かた‐ど・る【象る・模る】🔗🔉

かた‐ど・る象る・模る】 〔自五〕 (「形取る」の意) ①物の形を写しとる。まねる。似せる。紫式部日記「裳は海浦かいぶを織りて、大海のすりめに―・れり」。「数字を―・ったビスケット」 ②形のないものをなにかの形にうつしかえる。象徴する。浮世物語「黒白三十の石を三十日に―・れり」

きさ【象】🔗🔉

きさ】 「ぞう」の古称。天智紀「象牙きさのき

きさかた【象潟】🔗🔉

きさかた象潟】 秋田県南西部の海岸、由利郡(現、にかほ市)鳥海山の北西麓にあった潟湖。東西20町余、南北30町余で、湖畔に蚶満寺かんまんじ(円仁の草創)があり、九十九島・八十八潟の景勝の地で松島と並称されたが、1804年(文化1)の地震で地盤が隆起して消失。(歌枕)

きさ‐の‐き【象の牙】🔗🔉

きさ‐の‐き象の牙】 「ぞうげ」の古称。天智紀「―、沈水香、栴檀香及び諸の珍財」

きさ‐やま【象山】🔗🔉

きさ‐やま象山】 奈良県吉野郡吉野町宮滝の南方にある山。ここを過ぎて吉野川に入る流れを「象の小川」という。(歌枕) 万葉集6「み吉野の―のまの木ぬれにはここだもさわく鳥の声かも」

シャンチー【象棋】🔗🔉

シャンチー象棋】 (中国語)(→)中国象棋

しょう【象】シヤウ🔗🔉

しょうシヤウ (呉音はゾウ)易占に現れたかたち。うらかた。→ぞう(象)

しょう‐がい【象外】シヤウグワイ🔗🔉

しょう‐がい象外シヤウグワイ 凡俗を離れた境界。しょうげ。

しょう‐ぎ【将棋・象棋・象戯】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐ぎ将棋・象棋・象戯シヤウ‥ 室内遊戯の一つ。二人で将棋盤を挟んで相対し、盤面に配置した駒を交互に動かして闘わせ、相手の王将を動けない状態(詰み)にしたものを勝ちとする。インドに起こり、日本には遣唐使や入唐僧などによって中国から伝来したという。大将棋・中将棋・小将棋などがあり、現今の将棋は小将棋に中将棋の飛車・角行を加えたものから発達。相手から取った駒を自軍で使えるのが特徴。本将棋。「―を指す」→チェス⇒しょうぎ‐さし【将棋指し】 ⇒しょうぎ‐だおし【将棋倒し】 ⇒しょうぎ‐どころ【将棋所】 ⇒しょうぎ‐の‐こま【将棋の駒】 ⇒しょうぎ‐ばん【将棋盤】

しょう‐ぎ【象魏】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐ぎ象魏シヤウ‥ [周礼天官、大宰](「象」は法律、「魏」は高い意)中国古代の宮城の門。この二階造りの門上に法令を掲げ示した。転じて法令の称。象闕しょうけつ

しょう‐げ【象外】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐げ象外シヤウ‥ ⇒しょうがい

しょう‐けい【象形】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐けい象形シヤウ‥ ①物の形をかたどること。 ②六書りくしょの一つ。物の形を絵画的にかたどって文字とする方法。「日」「月」「人」「木」の類。 ⇒しょうけい‐もじ【象形文字】

しょうけい‐もじ【象形文字】シヤウ‥🔗🔉

しょうけい‐もじ象形文字シヤウ‥ (hieroglyph)物の形を抽象化し、文字化したもの。エジプト文字・漢字など。形象文字。 ⇒しょう‐けい【象形】

しょう‐げん【象限】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐げん象限シヤウ‥ 〔数〕(quadrant) ①円の4分の1。四分円。 ②平面上で、直交する座標軸が平面を四つに分けた、それぞれの部分。 象限 ⇒しょうげん‐ぎ【象限儀】

しょうげん‐ぎ【象限儀】シヤウ‥🔗🔉

しょうげん‐ぎ象限儀シヤウ‥ 〔天〕18世紀の終り頃まで子午線観測に用いた器械。全円を4等分した扇形の目盛環で、直角を挟む2辺中の1辺は水平に、他の1辺は鉛直になるようにし、望遠鏡およびこれを支持する腕は扇形の直角頂を中心として回転し、その位置によって天体の高度を知り得る。四分儀。 象限儀 提供:国立科学博物館 ⇒しょう‐げん【象限】

しょう‐しょ【象胥】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐しょ象胥シヤウ‥ 中国古代の通訳官。通事。

しょう‐すう【象数】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐すう象数シヤウ‥えきの卦にあらわれる形象と変化。

しょう‐せい【象声】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐せい象声シヤウ‥ (→)形声けいせいに同じ。

しょう‐ちょう【象徴】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐ちょう象徴シヤウ‥ (symbole フランスの訳語。中江兆民の訳書「維氏美学」(1883年刊)に初出。語源であるギリシア語symbolonは割符の意) ①ある別のものを指示する目印・記号。 ②本来かかわりのない二つのもの(具体的なものと抽象的なもの)を何らかの類似性をもとに関連づける作用。例えば、白色が純潔を、黒色が悲しみを表すなど。シンボル。 ⇒しょうちょう‐し【象徴詩】 ⇒しょうちょう‐しゅぎ【象徴主義】 ⇒しょうちょう‐じんるいがく【象徴人類学】 ⇒しょうちょう‐てき【象徴的】 ⇒しょうちょう‐てんのうせい【象徴天皇制】 ⇒しょうちょう‐は【象徴派】

しょうちょう‐し【象徴詩】シヤウ‥🔗🔉

しょうちょう‐し象徴詩シヤウ‥ 象徴派の詩。暗示的な語句を用いて、直接にはつかみにくい内容を表現しようとする詩。 ⇒しょう‐ちょう【象徴】

しょうちょう‐しゅぎ【象徴主義】シヤウ‥🔗🔉

しょうちょう‐しゅぎ象徴主義シヤウ‥ (symbolisme フランス)リアリズムに対抗し、象徴作用によって内的世界を表現しようとする芸術思潮。ボードレールを先駆とし、マラルメを中心として19世紀末フランスに興り、ヨーロッパ諸国に波及。文学・演劇・美術などのジャンルにおいて20世紀の芸術に大きな影響を与えた。→象徴派⇒しょう‐ちょう【象徴】

しょうちょう‐じんるいがく【象徴人類学】シヤウ‥🔗🔉

しょうちょう‐じんるいがく象徴人類学シヤウ‥ 文化における象徴的な表象・表現・思考の過程に焦点を置いて研究する文化人類学の一領域。 ⇒しょう‐ちょう【象徴】

しょうちょう‐てき【象徴的】シヤウ‥🔗🔉

しょうちょう‐てき象徴的シヤウ‥ あるものが別の物事の象徴となっているさま。 ⇒しょう‐ちょう【象徴】

しょうちょう‐てんのうせい【象徴天皇制】シヤウ‥ワウ‥🔗🔉

しょうちょう‐てんのうせい象徴天皇制シヤウ‥ワウ‥ 日本国憲法の定める天皇制。天皇は日本国の象徴および国民統合の象徴であり、国政に関する権能を有しないとされる。 ⇒しょう‐ちょう【象徴】

しょうちょう‐は【象徴派】シヤウ‥🔗🔉

しょうちょう‐は象徴派シヤウ‥ (symbolistes フランス)象徴主義を奉ずる、またはその傾向を有する詩人の一派。フランスではマラルメを宗とし、ボードレール・ヴェルレーヌ・ランボー・ヴァレリー、イギリスではイェーツ、ドイツではリルケ、ロシアではベールイ・ブロークなど、また演劇ではベルギーのメーテルリンクもこれに属する。日本では、明治30年代末期から大正時代に栄えた詩人の一派。上田敏の訳詩、蒲原有明かんばらありあけ・三木露風・日夏耿之介ひなつこうのすけ・萩原朔太郎らはその代表。→高踏派 ⇒しょう‐ちょう【象徴】

ぞう【象】ザウ🔗🔉

ぞうザウ ゾウ目(長鼻類)の哺乳類の総称。体は極めて大きく、陸棲哺乳動物中で最大。鼻は極めて長く、屈伸自在で、手の働きをする。上顎の一対の門歯は牙となる。現存種はアフリカゾウ・アジアゾウの2種。化石種は種類多く世界に広く分布。古名、きさ。〈倭名類聚鈔18

ぞう‐が【象眼】ザウ‥🔗🔉

ぞう‐が象眼ザウ‥ (ゾウガンの撥音ンを略した発音。またンを表記しない形)(→)「ぞうがん」に同じ。狭衣物語3「同じ色の―の上衣」

ぞう‐がめ【象亀】ザウ‥🔗🔉

ぞう‐がめ象亀ザウ‥ リクガメ科のカメ数種の総称。陸生では最大で甲長1メートル以上。ガラパゴス諸島・セイシェル諸島などに分布。濫獲により激減。植物食。寿命が100年以上のものもある。 ゾウガメ 提供:東京動物園協会

ぞう‐がん【象眼・象嵌】ザウ‥🔗🔉

ぞう‐がん象眼・象嵌ザウ‥ ①布または紙などに、模様を金泥・色紙などで細くふちどったもの。ぞうが。枕草子278「地摺の唐の薄物に、―重ねたる御裳などたてまつりて」 ②金属・木材・陶磁器などの素地に模様を刻んで、他の材料、特に金・銀・赤銅・四分一しぶいちなどをはめ込む技法。また、その作品。 ③(印刷用語)鉛版・銅版などで、修正箇所を切り抜き、そのあとに修正した活字などを挿入すること。 ⇒ぞうがん‐めい【象眼銘】

ぞうがん‐めい【象眼銘】ザウ‥🔗🔉

ぞうがん‐めい象眼銘ザウ‥ 金銀の象眼で入れた刀の銘。 ⇒ぞう‐がん【象眼・象嵌】

ぞう‐げ【象牙】ザウ‥🔗🔉

ぞう‐げ象牙ザウ‥ ゾウの第2門歯。発達して口外に突出したもの。堅くて淡黄白色。飾物・細工物・印材などに珍重。ゾウの乱獲・密猟をもたらした。アイボリー。〈倭名類聚鈔18⇒ぞうげ‐いろ【象牙色】 ⇒ぞうげ‐かいがん【象牙海岸】 ⇒ぞうげ‐しつ【象牙質】 ⇒ぞうげ‐の‐とう【象牙の塔】 ⇒ぞうげ‐ぼり【象牙彫】 ⇒ぞうげ‐やし【象牙椰子】

ぞうげ‐いろ【象牙色】ザウ‥🔗🔉

ぞうげ‐いろ象牙色ザウ‥ 象牙の色、すなわち淡黄白色。 Munsell color system: 2.5Y8.5/1.5 ⇒ぞう‐げ【象牙】

ぞうげ‐かいがん【象牙海岸】ザウ‥🔗🔉

ぞうげ‐かいがん象牙海岸ザウ‥ (もと象牙を積み出したからいう)アフリカ西部、ギニア湾岸のリベリア(穀物海岸)とガーナ(黄金海岸)とに挟まれた地域。→コート‐ディヴォアール⇒ぞう‐げ【象牙】

ぞうげ‐しつ【象牙質】ザウ‥🔗🔉

ぞうげ‐しつ象牙質ザウ‥ 歯の基質をなす黄白色の硬い物質。歯冠では外はエナメル質に覆われ、歯根ではセメント質に包まれる。歯質。→歯(図)⇒ぞう‐げ【象牙】

ぞうげ‐の‐とう【象牙の塔】ザウ‥タフ🔗🔉

ぞうげ‐の‐とう象牙の塔ザウ‥タフ ①〔宗〕(turris eburnea ラテン)聖母マリアの異称。 ②(la tour d'ivoire フランス)(サント=ブーヴがヴィニーの態度を評した語)芸術至上主義の人々が、俗世間を逃れ、もっぱら芸術を楽しむ静寂な境地。また、学者などの現実社会と没交渉の研究生活。転じて、大学などをいう。 ⇒ぞう‐げ【象牙】

ぞうげ‐ぼり【象牙彫】ザウ‥🔗🔉

ぞうげ‐ぼり象牙彫ザウ‥ 象牙を材料とした彫刻。美術品として賞用。牙彫げぼり⇒ぞう‐げ【象牙】

ぞうげ‐やし【象牙椰子】ザウ‥🔗🔉

ぞうげ‐やし象牙椰子ザウ‥ (ivory palm)ヤシ科の常緑樹で、種子の胚乳が白色で甚だ堅く、植物象牙と称するもの数種の総称。熱帯アメリカやソロモン諸島原産。代表的なアメリカ‐ゾウゲヤシは、幹は短く、葉は幹頂に集まる、長さ約9メートルの羽状複葉。雌雄異株。果実は人頭大の集合果で、中に鶏卵大の種子6〜9個がある。ボタンや洋傘・洋杖の把手とってなどの材料。ボタンヤシ。コロゾナット。 ⇒ぞう‐げ【象牙】

ぞうこく‐ぬり【象谷塗】ザウ‥🔗🔉

ぞうこく‐ぬり象谷塗ザウ‥ 漆器の一種。玉楮たまかじ象谷が存星ぞんせい・蒟醤キンマ塗などを研究し創始した同種の漆器。香川県高松市の名産。

ぞうず‐せん【象頭山】ザウヅ‥🔗🔉

ぞうず‐せん象頭山ザウヅ‥ 中インドの伽耶がや城の西方にある山。形が象の頭に似ているといい、成道後間もない釈尊が説法した。伽耶山。

ぞう‐ちょう【象鳥】ザウテウ🔗🔉

ぞう‐ちょう象鳥ザウテウ エピオルニスの異称。

ぞう‐の‐おり【象の檻】ザウ‥ヲリ🔗🔉

ぞう‐の‐おり象の檻ザウ‥ヲリ 巨大な円形・籠形の軍事用アンテナの俗称。

ぞうひき【象引】ザウ‥🔗🔉

ぞうひき象引ザウ‥ 歌舞伎十八番の一つ。1701年(元禄14)中村座の「傾城王昭君」に初代市川団十郎が初演。蘇我入鹿と、藤原鎌足の臣の山上源内左衛門とが象を引き合う荒事。

ぞうび‐ちゅう【象鼻虫】ザウ‥🔗🔉

ぞうび‐ちゅう象鼻虫ザウ‥ ゾウムシの異称。

ぞうひ‐びょう【象皮病】ザウ‥ビヤウ🔗🔉

ぞうひ‐びょう象皮病ザウ‥ビヤウ (elephantiasis)慢性のリンパの鬱滞、リンパ管の閉塞などにより、体の一部の皮膚・皮下組織が厚くなって象皮状を呈する病症。多くは陰嚢・下腿に起こる。熱帯性象皮病はフィラリアの感染によるものが多い。

ぞう‐むし【象虫】ザウ‥🔗🔉

ぞう‐むし象虫ザウ‥ ゾウムシ科の甲虫の総称。体長1〜40ミリメートル。象の鼻状に長く突き出した口吻をもち、触角は膝状に曲がる。成虫・幼虫ともに草食性のものが多く、ヤサイゾウムシなど害虫が多い。日本では600種以上が知られる。広くは近縁のオサゾウムシ・コクゾウムシ・オトシブミなどを含めることもある。象鼻虫ぞうびちゅう。 イネミズゾウムシ 撮影:海野和男 クリシギゾウムシ(幼虫) 撮影:海野和男 コナラシギゾウムシ 撮影:海野和男

[漢]象🔗🔉

 字形  筆順 部10画/12画/教育/3061・3E5D〕 〔音〕ショウ〈シャウ〉(漢) ゾウ〈ザウ〉(呉) 〔訓〕かたち・かたどる [意味] ①ゾウ獣の名。エレファント。「象牙ぞうげ・巨象」 ②目に見えるかたち。外にあらわれたすがた。「現象・気象・事象・形象・対象・印象・抽象・具象」 ③かたちを似せる。かたどる。なぞらえる。「象形・象徴」 [解字] 解字ぞうを描いた象形文字。もと、豕部5画。は異体字。 [下ツキ 印象・有象無象・仮象・気象・具象・形象・現象・穀象・事象・捨象・心象・瑞象・対象・地象・抽象・天象・万象・表象・物象・暦象 [難読] 象潟きさがた

[漢]象🔗🔉

 〔豕部5画〕

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