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こん【魂】🔗🔉

こん [1] 【魂】 (1)たましい。特に,陽の気に属して精神をつかさどるとされる。「―は冥途(メイド)にござれども,魄はこの世にとどまつて/狂言・武悪」 →魄(ハク) (2)こころ。「神(シン)は傷み,―は驚くと雖も/金色夜叉(紅葉)」

こん-たん【魂胆】🔗🔉

こん-たん [1][0] 【魂胆】 (名)スル 〔「たましい」の意〕 (1)工夫すること。段取りをつけること。計画。たくらみ。また,悪巧み。「独り占めしようという―だな」「花柳に戯れ,借金に―する内情/福翁百余話(諭吉)」 (2)こみいった事情。 (3)情人。「道でおとしたか―のうちに落したか/洒落本・蚊不喰呪咀曾我」

こんたん-ばなし【魂胆話】🔗🔉

こんたん-ばなし [5] 【魂胆話】 こみいった内緒の話。

こん-ぱく【魂魄】🔗🔉

こん-ぱく [1] 【魂魄】 〔魂は精神を,魄は肉体をつかさどるたましい〕 死者のたましい。霊魂。

たま【魂・霊・魄】🔗🔉

たま [1] 【魂・霊・魄】 〔「たま(玉)」と同源か〕 たましい。霊魂。万物にやどり,また遊離しやすい存在と意識され,「木魂(コダマ)」「言魂(コトダマ)」「船魂(フナダマ)」「和魂(ニキタマ)」「荒御魂(アラミタマ)」など多く複合した形で用いられるとともに,「魂祭(タママツ)り」「魂送り」「鎮魂(タマシズメ)」「御魂振(ミタマフ)り」などの行事や呪術を表す語形をも生じた。「空蝉のからは木ごとにとどむれど―のゆくへをみぬぞかなしき/古今(物名)」

たま=合・う🔗🔉

――合・う 魂がひとつに結ばれる。心が通じ合う。「―・へば相寝るものを/万葉 3000」

たま=祭・る🔗🔉

――祭・る 魂まつりをする。「亡き人のくる夜とて―・るわざは/徒然 19」

たま-おくり【霊送り・魂送り】🔗🔉

たま-おくり [3] 【霊送り・魂送り】 盆の一六日の夜,送り火を焚(タ)いて,先祖の霊を送り帰すこと。精霊(シヨウリヨウ)送り。[季]秋。《門川をやがてぞ去りぬ―/高野素十》 →霊迎え

たまお-の-ほし【魂緒の星・鬼宿】🔗🔉

たまお-の-ほし タマヲ― 【魂緒の星・鬼宿】 二十八宿の鬼(キ)宿の和名。南方の星座。蟹(カニ)座の中心部にある。たまほめぼし。

たま-ぎ・る【魂消る】🔗🔉

たま-ぎ・る 【魂消る】 ■一■ (動ラ四) 肝をつぶす。たまげる。「主上よなよなおびえ―・らせ給ふ事ありけり/平家 4」 ■二■ (動ラ下二) びくびくさせる。「いとほしやさらに心の幼びて―・れらるる恋もするかな/山家(雑)」

たま-きわる【魂きはる】🔗🔉

たま-きわる ―キハル 【魂きはる】 (枕詞) 玉をきざむ意で地名「宇智」に,また魂のきわまる意で「いのち」「うち」「世」などにかかる。「―宇智の大野に馬並(ナ)めて/万葉 4」「―命も知らず/万葉 4408」

たま・げる【魂消る】🔗🔉

たま・げる [3] 【魂消る】 (動ガ下一) 非常に驚く。びっくりする。「あっと―・げる」

たま-さか・る【魂離る】🔗🔉

たま-さか・る 【魂離る】 (動ラ四) 魂が抜けたように,ぼんやりしている。「これをなむ―・るとは言ひはじめける/竹取」

たましい【魂】🔗🔉

たましい タマシヒ [1] 【魂】 (1)人の肉体に宿り,生命を保ち,心の働きをつかさどると考えられているもの。肉体から離れても存在し,死後も不滅で祖霊を経て神霊になるとされる。霊魂。また,自然界の万物にやどり,霊的な働きをすると考えられているものを含めていう場合もある。 →たま(魂) (2)気力。精神。心。「―を打ち込む」「―を込めた作品」 (3)他の名詞の下に付けて,そのものに特有の精神の在り方を表す。多く「だましい」と濁る。「大和(ヤマト)―」「船乗り―」 (4)霊の宿る大切な品物。「鏡は女の―だ」 (5)「精進髷(シヨウジンマゲ)」に同じ。 (6)天分。素質。「筆とる道と碁うつこととぞ,あやしう―のほど見ゆるを/源氏(絵合)」 (7)思慮。才略。「御舅たちの―深く/大鏡(師輔)」

たましい=が抜・ける🔗🔉

――が抜・ける 気力がなくなる。

たましい=を入れ替・える🔗🔉

――を入れ替・える 心を改める。性根を入れ替える。

たましい=を消・す🔗🔉

――を消・す (1)非常に驚きおそれる。たまげる。 (2)非常にさびしい思いをする。

たましい=を天外(テンガイ)に飛ばす🔗🔉

――を天外(テンガイ)に飛ばす 非常にうれしくなって,うっとりとする。すっかり夢中になる。魂天外に飛ぶ。

たましい=を冷や・す🔗🔉

――を冷や・す 非常に驚きおそれる。肝を冷やす。肝をつぶす。「人皆―・しけるに/太平記 2」

たま-だな【霊棚・魂棚】🔗🔉

たま-だな [0][2] 【霊棚・魂棚】 盂蘭盆(ウラボン)の魂祭りに先祖の霊を安置する棚。精霊(シヨウリヨウ)棚。[季]秋。《―をほどけばもとの座敷かな/蕪村》

たま-どの【霊殿・魂殿】🔗🔉

たま-どの [0] 【霊殿・魂殿】 (1)死者の霊をまつった所。たまや。 (2)葬礼を行う前,しばらく死人の棺を納めておく所。「昔物語に―に置きたりけむ人のたとひ/源氏(夢浮橋)」

たま-ふり【魂振り】🔗🔉

たま-ふり [0] 【魂振り】 (1)魂に活力を与え再生させる呪術。また,その呪術を行うこと。 (2)「鎮魂祭(タマシズメノマツリ){(2)}」に同じ。みたまふり。

たまほめ-ぼし【魂讃星】🔗🔉

たまほめ-ぼし [4] 【魂讃星】 ⇒たまおのほし(魂緒の星)

たま-まつり【魂祭(り)・霊祭(り)】🔗🔉

たま-まつり [3] 【魂祭(り)・霊祭(り)】 先祖の霊を祀(マツ)る行事。特に,盂蘭盆(ウラボン)の仏事。[季]秋。

たま-むかえ【霊迎え・魂迎え】🔗🔉

たま-むかえ ―ムカヘ [3] 【霊迎え・魂迎え】 盆の一三日に先祖の霊を幽界から迎えるという儀式。提灯をさげて墓地へ行ったり,迎え火を焚いたりする。精霊(シヨウリヨウ)迎え。[季]秋。 →霊送り

たまむかえ-どり【魂迎え鳥】🔗🔉

たまむかえ-どり ―ムカヘ― [5] 【魂迎え鳥】 ホトトギスの異名。

たま-むすび【魂結び】🔗🔉

たま-むすび 【魂結び】 魂が肉体から離れるのを結び留めるまじない。「思ひあまり出でにし魂のあるならむ夜ふかく見えば―せよ/伊勢 110」

たま-や【霊屋・魂屋】🔗🔉

たま-や [2] 【霊屋・魂屋】 (1)死者の霊をまつってある建物。みたまや。おたまや。れいおく。 (2)葬送の前にしばらく遺骸を納めておく所。たまどの。 (3)墓の上におく屋形。

たま-よばい【魂呼ばい】🔗🔉

たま-よばい ―ヨバヒ [3] 【魂呼ばい】 死者の霊魂を呼び戻す儀式。屋根の上に登ったり,井戸の中に向かったりして大声で死者の名を呼んだりするもの。たまよび。招魂。

たま-よび【魂呼び】🔗🔉

たま-よび [0] 【魂呼び】 ⇒たまよばい(魂呼)

こんたん【魂胆】(和英)🔗🔉

こんたん【魂胆】 a secret design.

たましい【魂】(和英)🔗🔉

たましい【魂】 a soul;→英和 a spirit.→英和 〜の抜けた spiritless;→英和 soulless.→英和 〜を入れかえる reform oneself.〜を打ち込んで with all one's heart (and soul).

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