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なごり【名残】🔗🔉

なごり【名残】 《「余波(なごり)」から》ある事柄が過ぎ去ったあとに、なおその気配や影響が残っていること。また、その気配や影響。余波(よは)。「台風の―の高波」「古都の―をとどめる」人と別れるときに思い切れない気持ちが残ること。また、その気持ち。「尽きない―」物事の最後。終わり。「この世の―」「一期(いちご)の―ぢゃと思うて清水へ参って」〈狂言記・武悪〉亡くなった人をしのぶよすがとなるもの。忘れ形見。子孫。「かの維時(これとき)が―は、ひたすら民となりて」〈増鏡・新島守〉病後のからだに残る影響。「いと重くわづらひ給へれど、ことなる―残らず」〈源・夕顔〉残り。残余。「弥生中の六日なれば花はいまだ―あり」〈平家・三〉「名残の折」「名残の茶事」などの略。

大辞泉 ページ 11194 での名残単語。