こうぶり【△冠】かうぶり
《「かがふり」の音変化》

束帯や衣冠の装束のとき、頭にかぶるもの。
→冠(かんむり)
男子が成年に達して、初めて冠をつけること。また、その儀式。元服。初冠
(ういこうぶり)。

《古くは冠の色で位を表したところから》位。位階。「官
(つかさ)―も、わが子を見奉らでは、何かはせむ」〈竹取〉

《多く「得」「賜ふ」が付いた形で用いられる》従五位下に叙せられること。叙爵。「蔵人より今年―得たるなりけり」〈源・若紫〉

「
年爵(ねんしやく)」に同じ。「御賜
(たうば)りの年官
(つかさ)―」〈源・少女〉