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な【×肴】🔗🔉

な【×肴】 鳥獣の肉や魚介・野菜など、酒・飯に添える副食物の総称。おかず。「後妻(うはなり)が―乞はさば(いちさかき)実の多けくを」〈記・中・歌謡〉

な【菜】🔗🔉

な【菜】 《「肴(な)」と同語源》葉・茎を食用とする草本。菜っ葉。「サラダ―」油菜(あぶらな)。「―の花」

な【魚】🔗🔉

な【魚】 《「肴(な)」と同語源》食用とする魚。さかな。「海佐知を以ちて―釣らすに」〈記・上〉

な【×儺】🔗🔉

な【×儺】 疫鬼を追い払う行事。追儺(ついな)。鬼遣らい。「晦日(つごもり)の日になりて、―といふもの試みるを」〈かげろふ・上〉

な【己・×汝】🔗🔉

な【己・×汝】 [代]一人称の人代名詞。わたくし。自分。「常世辺(とこよへ)に住むべきものを剣大刀―が心からおそやこの君」〈万・一七四一〉二人称の人代名詞。あなた。おまえ。なんじ。「千鳥鳴く佐保の川門(かはと)の瀬を広み打橋渡す―が来と思へば」〈万・五二八〉◆もと一人称であったものが、二人称に転用されたもの。

な【何】🔗🔉

な【何】 [代]「なに」の音変化。または「なん」の撥音の無表記。「あなうたてや、こは―ぞ」〈源・宿木〉

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[副]あとに動詞の連用形(カ変・サ変は未然形)を伴って、禁止の意を表す。…するな。「妹があたり我(あ)は袖振らむ木の間より出て来る月に雲―たなびき」〈万・一〇八五〉「な…そ」の形で、動詞の連用形(カ変・サ変は未然形)を間にはさんで、相手に懇願しつつ婉曲に禁止する意を表す。どうぞ…してくれるな。「ほととぎすいたく―鳴きそ汝(な)が声を五月の玉にあへ貫(ぬ)くまでに」〈万・一四六五〉

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[感]「なあ」に同じ。「―、わかっただろう」

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[助動]断定の助動詞「だ」の連体形。断定の助動詞「なり」の連体形「なる」の音変化「なん」の、撥音の無表記。→ななり →なめり →ならし《中世語》断定の助動詞「なり」の連体形「なる」の音変化。「連銭(れんぜん)芦毛(あしげ)ナ馬ニ金覆輪(きんぶくりん)ノ鞍ヲ置イテ」〈天草本平家・二〉完了の助動詞「ぬ」の未然形。→ななむ →なむ →なまし打消しの助動詞「ず」の未然形の古形。→なく →なくに →なな

大辞泉 ページ 11070