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よそ‐よそ【余所余所】🔗🔉

よそ‐よそ【余所余所】 [名・形動ナリ]互いに離れていること。また、そのさま。別れ別れ。ほかほか。「頼もしき筋ながらも、―にならひ給へるは」〈源・若紫〉縁や関係がないこと。また、そのさま。「帝の御むすめをもち奉り給へる人なれど、―にて悪しくも良くもあらむは」〈源・浮舟〉所在をほのめかしていう語。そこらあたり。「その銀(かね)で―のお山が一つ買うてみたいと」〈浄・重井筒〉便所をいう女房詞。

よそ‐よそ🔗🔉

よそ‐よそ [形動ナリ]堂々として威厳のあるさま。「行者の知恵のけしき―にして」〈栄花・玉の台〉山が高く大きいさま。〈新撰字鏡〉

よそよそ‐し・い【余所余所しい】🔗🔉

よそよそ‐し・い【余所余所しい】 [形]よそよそ・し[シク]隔てがましく冷淡である。親しみがない。他人行儀である。「―・い態度をとる」「わざと―・くする」無関係である。「あなうたて、いと―・しきことをも知らせ給ひにけるかな」〈狭衣・三〉 [派生]よそよそしげ[形動]よそよそしさ[名]

よ‐ぞら【夜空】🔗🔉

よ‐ぞら【夜空】 夜の空。「―に輝く星」

よそ・る【装る】🔗🔉

よそ・る【装る】 [動ラ五(四)]《「装う」と「盛る」とが混交してできた語》飲食物を器に盛る。よそう。「おつゆを―・る」

よそ・る【寄る】🔗🔉

よそ・る【寄る】 [動ラ四]自然に引き寄せられる。「荒山も人し寄すれば―・るとぞいふ」〈万・三三〇五〉波が打ち寄せられる。寄せる。「白波の―・る浜辺に別れなばいともすべなみ八度袖振る」〈万・四三七九〉ある異性に心を寄せているとうわさされる。「新田山(にひたやま)(ね)には付かなな我(わ)に―・りはしなる児らしあやにかなしも」〈万・三四〇八〉

よた【与太】🔗🔉

よた【与太】 [名・形動]《「与太郎」の略》愚かで役に立たないこと。また、そのさまや、そのような人。「子供は多勢(おおぜい)で、―なものばかり揃って居て」〈藤村・破戒〉いいかげんなこと。でたらめなこと。また、そのさまや、そのような言葉。「この人は決して―な返事はしない」〈里見・今年竹〉素行のよくない人。

大辞泉 ページ 15487