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おき‐つづみ【置(き)鼓】🔗🔉

おき‐つづみ【置(き)鼓】 能の特殊な囃子事(はやしごと)の一。翁付(おきなつき)など、格別な能の会で、ワキの登場などに用いる。小鼓と笛だけで奏す。

おき‐つ‐とり【沖つ鳥】🔗🔉

おき‐つ‐とり【沖つ鳥】 〔枕〕沖にいる水鳥の意から「鴨(かも)」にかかる。「―鴨といふ舟の帰り来ば」〈万・三八六六〉沖にいる水鳥「(あじがも)」と同音であるところから、地名の「味経(あぢふ)」にかかる。「―味経の原に」〈万・九二八〉沖つ鳥の首を曲げて胸を見るようすから「胸(むな)見る」にかかる。「黒き御衣(みけし)をま具(つぶさ)に取り装ひ―胸見る時」〈記・上・歌謡〉

おき‐つ‐なみ【沖つ波】🔗🔉

おき‐つ‐なみ【沖つ波】 [名]沖に立つ波。「―来寄する荒磯(ありそ)をしきたへの枕とまきて寝(な)せる君かも」〈万・二二二〉〔枕〕波の動く状態から「競(きほ)ふ」「頻(し)く」「高し」「立つ」「撓(とを)む」などにかかる。「―撓む眉引(まよび)き」〈万・四二二〇〉「―たかしの浜の」〈古今・雑上〉

おきつ‐のり【興津海苔】🔗🔉

おきつ‐のり【興津海苔】 オキツノリ科の紅藻。本州・九州などの海岸の潮間帯に多くみられ、高さ約五センチ。やや硬くて扁平で、枝分かれして扇状に広がる。食用。きくのり。

おきっ‐ぱなし【置きっ放し】🔗🔉

おきっ‐ぱなし【置きっ放し】 ある場所に置いたままになっていること。「車を道ばたに―にする」

おき‐つ‐みかみ【沖つ御神】🔗🔉

おき‐つ‐みかみ【沖つ御神】 沖を支配する神。また、沖または沖の島を神格視していった語。「珠洲(すず)の海人(あま)の―にい渡りて」〈万・四一〇一〉

おきつも‐の【沖つ藻の】🔗🔉

おきつも‐の【沖つ藻の】 〔枕〕沖の藻が波になびくところから「靡(なび)く」にかかる。「―なびきし妹(いも)は」〈万・二〇七〉

おき‐づり【沖釣(り)】🔗🔉

おき‐づり【沖釣(り)】 沖に出て釣りをすること。→磯(いそ)釣り →陸(おか)釣り

おきて【×掟】🔗🔉

おきて【×掟】 《動詞「おき(掟)つ」の連用形から》守るべきものとしてすでに定められている事柄。その社会の定め。決まり。また、法律。法度(はつと)。「家の―」「―に背く」かねてからの心づもり。計画。「この二年ばかりぞかくてものし侍れど、親の―にたがへりと思ひ嘆きて」〈源・帚木〉取りしきること。処置。処分。また、指図。命令。「おのづから位などいふことも高くなり、身の―も心にかなひがたくなどして」〈源・夢浮橋〉様式にかなったものの扱い方や配置のぐあい。「筆の―すまぬ心地して、いたはり加へたる気色なり」〈源・梅枝〉心のもち方。心構え。心ばせ。「―広きうつはものには、幸ひもそれに従ひ、せばき心ある人は、さるべきにて」〈源・若菜下〉

大辞泉 ページ 2067