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おそい【襲】おそひ🔗🔉

おそい【襲】おそひ 上着。女房などが、袿(うちき)・打ち衣(ぎぬ)の上に着たもの。「御―はいづれをか奉らむ」〈宇津保・内侍督〉上を覆うもの。覆い。「車の簾、かたはらなどに挿し余りて、―、棟などに」〈枕・九九〉屏風(びようぶ)の縁を押さえる添え木。襲木(おそいぎ)。「―にはみな蒔絵(まきゑ)したり」〈栄花・衣の珠〉屋根板を押さえる石や木。「今朝、―の石、水門へおびただしく落ちて候ふほどに」〈戴恩記〉

おそ・い【遅い・鈍い】🔗🔉

おそ・い【遅い・鈍い】 [形]おそ・し[ク]物事の進む度合いが小さい。動作・進行などに時間がかかる。のろい。「列車の進み方が―・い」「仕事が―・い」「進歩が―・い」「物わかりが―・い」速い。(「晩い」とも書く)ある基準より、かなり時がたっている。時期が遅れている。「―・い朝食をとる」「もう―・いから寝よう」「今年は花が―・い」早い。時機に遅れている。間に合わない。「悔やんでももう―・い」 [派生]おそさ[名] [類語]のろい・のろくさい・まだるい・まだるっこい・緩慢・緩徐・遅緩・スロー・スローモー(動きの遅いようすを表す語)遅遅(ちち)・のろのろ・そろそろ・ゆっくり/手遅れ・後(あと)の祭り

遅かりし由良之助(ゆらのすけ)🔗🔉

遅かりし由良之助(ゆらのすけ) 《歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」で、大星由良之助が主君塩冶(えんや)判官の切腹の場に駆けつけるのが遅れたところから》待ちかねた場合、また、機を逸して用をなさない場合に使う言葉。

遅きに失・する🔗🔉

遅きに失・する 遅すぎて間に合わなくなってしまう。用をなさない。「救援は―・した」

おぞ・い【×悍い】🔗🔉

おぞ・い【×悍い】 [形]おぞ・し[ク]気が強い。強情だ。おぞましい。「うちの后、いと―・く心賢くおはし給ふ」〈宇津保・国譲中〉恐ろしい。こわい。「おどろおどろしく―・きやうなりとて」〈源・蜻蛉〉悪賢い。ずるい。「そちが今度の―・い仕様」〈浄・歌念仏〉

おぞ・い【鈍い】🔗🔉

おぞ・い【鈍い】 [形]おぞ・し[ク]《「おそい」の音変化》頭の働きがにぶい。気が利かない。愚かだ。「―・いこと仕(し)た、行き過ぎたこと仕たと悔んでも」〈露伴・椀久物語〉

大辞泉 ページ 2157