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じょう【丈】ヂヤウ🔗🔉

じょう【丈】ヂヤウ [名]尺貫法の長さの単位。一〇尺。一丈は、かね尺で約三・〇三メートル、鯨尺で約三・七九メートル。たけ。長さ。「―の短い反物」(じよう)」に同じ。〔接尾〕歌舞伎俳優などの芸名に付けて、敬意を表す。「尾上菊五郎―」男性の名前の下に付けて、尊敬の意を表す。「これ新兵衛―」〈浄・いろは蔵三組盃〉

じょう‐しつ【丈室】ヂヤウ‐🔗🔉

じょう‐しつ【丈室】ヂヤウ‐ 《一丈四方の部屋の意》寺の住職の部屋。方丈。

じょう‐しゃく【丈尺】ヂヤウ‐🔗🔉

じょう‐しゃく【丈尺】ヂヤウ‐ 《「じょうじゃく」とも》長さ。たけ。寸法。長さ一丈の物差し。

じょう‐じん【丈人】ヂヤウ‐🔗🔉

じょう‐じん【丈人】ヂヤウ‐ 年寄りを敬っていう語。妻の父。岳父。

じょう‐ふ【丈夫】ヂヤウ‐🔗🔉

じょう‐ふ【丈夫】ヂヤウ‐ 《「じょうぶ」とも。中国の周の制度で一丈(約二メートル)を男子の身長としたところから》りっぱな男。ますらお。「堂々たる―」「偉―」

じょう‐ぶ【丈夫】ヂヤウ‐🔗🔉

じょう‐ぶ【丈夫】ヂヤウ‐ [形動][ナリ]健康に恵まれているさま。達者。「―で、病気ひとつしたことがない」「からだが―な子」物が、しっかりしていて壊れにくいさま。「―なひも」「値段の割に―な靴」確かなさま。確実。「何十年でも此所(ここ)に留めませと―なる言ひ渡し」〈浮・傾城歌三味線・一〉 [派生]じょうぶさ[名][名]じょうふ(丈夫) [類語](達者・健康・壮健・強壮・強健・頑健・健(すこ)やか・まめ・タフ/(堅固(けんご)・強堅・頑丈・堅牢(けんろう)・強靭(きようじん)

じょう‐よ【丈余】ヂヤウ‐🔗🔉

じょう‐よ【丈余】ヂヤウ‐ 一丈(約三メートル)を超えていること。一丈あまり。一丈以上。「―の仁王像」

じょう‐りょう【丈量】ヂヤウリヤウ🔗🔉

じょう‐りょう【丈量】ヂヤウリヤウ 土地の面積を測量すること。

じょう‐ろく【丈六】ヂヤウ‐🔗🔉

じょう‐ろく【丈六】ヂヤウ‐ 《釈迦の身長が一丈六尺(約四・八五メートル)あったというところから》一丈六尺。また、その高さの仏像。座像の場合は半分の八尺に作るが、それも丈六といい、また、丈六より大きいものを大仏という。《丈六の仏像が、多く結跏趺坐(けつかふざ)の姿であるところから》あぐらをかくこと。「襞(ひだ)もあらぬ袴の膝を―に組みて」〈紅葉・金色夜叉〉

たき【△丈・△長】🔗🔉

たき【丈・長】たけ(丈)」に同じ。「身―一丈(ひとつゑ)」〈景行紀〉

たけ【丈・△長】🔗🔉

たけ【丈・長】 人や物の高さ。「身の―」「草の―」衣服の全体または部分の長さ。「スカートの―を詰める」「袖―」馬の、足から肩までの高さが四尺(約一・二メートル)から四尺九寸(約一・五メートル)までのものの称。転じて、背丈の高い馬のこと。あるだけ全部。ある限り。ありたけ。「思いの―を打ち明ける」いきおい。また、軍勢。「軍の―劣りたるに依て」〈今昔・一〇・一〉歌論で、歌の品位や風格。「歌の心たくみに―及びがたく」〈近代秀歌〉 [下接語]有りっ丈・居丈・襟丈・思いの丈・着丈・草丈・首丈・首っ丈・心の丈・背丈・袖(そで)丈・対(つい)丈・成る丈・軒丈・身丈・身の丈・裄(ゆき)

丈高・し🔗🔉

丈高・し 歌学の用語。気高くのびのびしている。崇高で壮大な美しさがある。「詞も姿もことの外に―・く、又景気もあり」〈無名抄〉

丈なす🔗🔉

丈なす 身長と同じくらいの長さである。「―黒髪」

たけ‐お【△猛△男・△猛△夫・丈△夫】‐を🔗🔉

たけ‐お【男・夫・丈夫】‐を 強く勇ましい男。たくましく強い男。ますらたけお。ますらお。「近藤勇、土方歳三等の―を取しずめ」〈蘆花・黒潮〉

たけ‐くらべ【丈比べ・丈△競べ】🔗🔉

たけ‐くらべ【丈比べ・丈競べ】 [名]スル高さを比べ合うこと。特に、背の高さを比べること。連歌で、一七字の長句に長句を、一四字の短句に短句を付ける誤りを犯すこと。

たけ‐すがた【丈姿・△長姿】🔗🔉

たけ‐すがた【丈姿・長姿】 身のたけとからだつき。身長と風采。「―整ひ美しげにて」〈源・澪標〉和歌の格調と風体。「歌の―、ことにみえ侍り」〈慈鎮和尚自歌合〉

たけたか‐ゆび【丈高指】🔗🔉

たけたか‐ゆび【丈高指】 指の中でいちばん長い指。中指のこと。たかたかゆび。

たけ‐だち【丈立ち】🔗🔉

たけ‐だち【丈立ち】 立ったときのからだの高さ。せたけ。「―いとよきほどなる人の」〈大和・一七三〉

たけ‐つぎ【丈継ぎ】🔗🔉

たけ‐つぎ【丈継ぎ】 踏み台や脚立(きやたつ)など、高い所にある物を取るときに用いる台。

たけ‐なが【丈長】🔗🔉

たけ‐なが【丈長】 [名・形動]丈が長いこと。衣服などが身長に比べて長いこと。また、そのさま。「―な(の)髪」「和服を―に着付ける」「丈長奉書」の略。丈長奉書や杉原紙などを畳んで、元結の上に飾りに結んだもの。平元結(ひらもとゆい)。長平紙(ながひらがみ)

たけなが‐ほうしょ【丈長奉書】🔗🔉

たけなが‐ほうしょ【丈長奉書】 質が厚くて糊(のり)けがなく、普通より長い奉書紙。縦一尺六寸(約四八センチ)、横二尺三寸(約七〇センチ)のもの。丈長。

ますら‐お【△益△荒△男・丈=夫】‐を🔗🔉

ますら‐お【男・丈夫】‐を りっぱな男。勇気のある強い男。ますらたけお。ますらおのこ。「屈せずして待つが―の事なりと言う」〈鴎外訳・即興詩人〉手弱女(たおやめ)武人。兵士。「大伴(おほとも)の氏と名に負へる―の伴」〈万・四四六五〉狩人。猟師。〈日葡〉

ますらお‐の【△益△荒△男の・丈=夫の】ますらを‐🔗🔉

ますらお‐の【男の・丈夫の】ますらを‐ 〔枕〕ますらおが常に手結(たゆい)をつける意から、「たゆひ」にかかる。「―手結(たゆひ)が浦に海人娘子(あまをとめ)」〈万・三六六〉

ますらお‐ぶり【△益△荒△男振り・丈=夫△風】ますらを‐🔗🔉

ますらお‐ぶり【男振り・丈風】ますらを‐ 男性的でおおらかな歌風。賀茂真淵(かものまぶち)らの歌人たちが和歌の理想と考え、万葉集の歌の中にこれが見いだされると説いたもの。古今集以後の「たおやめぶり」に対していう。

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[音]ジョウ    チョウ [訓]たけ [部首]一 [総画数]3 [コード]区点    3070      JIS   3E66      S‐JIS 8FE4 [分類]常用漢字 [難読語] →ますら‐お【益荒男・丈夫】ゆき‐たけ【裄丈】ゆ‐だけ【弓丈】ゆ‐だけ【裄丈】ゆん‐だけ【弓丈・弓長】よ‐たけ【裄丈】

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