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じょう【丈】ヂヤウ🔗🔉

じょうヂヤウ ①長さの単位。 ㋐尺の10倍。約3メートル。「―六仏」 ㋑周尺で、約1.7メートル。成人男子の身長。 ㋒⇒つえ(杖)3。 ②年長者への敬称。 ③(「尉」「掾」「丞」等が起源で、江戸中期以後「丈」の字を当てた)歌舞伎俳優の芸名の下に添える敬称。明和・安永ごろより慣行。「市川団十郎―」

じょう‐さつ【丈冊】ヂヤウ‥🔗🔉

じょう‐さつ丈冊ヂヤウ‥ 地積・丈量を記入する帳簿。検地帳。

じょう‐しつ【丈室】ヂヤウ‥🔗🔉

じょう‐しつ丈室ヂヤウ‥ (1丈四方の室の意)住持の居室。方丈。

じょう‐しゃく【丈尺】ヂヤウ‥🔗🔉

じょう‐しゃく丈尺ヂヤウ‥ ①たけ。ながさ。 ②長さ1丈のものさし。

じょう‐じん【丈人】ヂヤウ‥🔗🔉

じょう‐じん丈人ヂヤウ‥ ①長老の敬称。 ②妻の父。岳父。

じょう‐ど【丈度】ヂヤウ‥🔗🔉

じょう‐ど丈度ヂヤウ‥ たけ。ながさ。

じょう‐ふ【丈夫】ヂヤウ‥🔗🔉

じょう‐ふ丈夫ヂヤウ‥ (ジョウブとも) ①(周尺の1丈を男子の身長としたところからいう)一人前の男子。ますらお。 ②[正字通]才能が人よりすぐれた立派な男。大丈夫。 ③夫。良人。

じょう‐ぶ【丈夫】ヂヤウ‥🔗🔉

じょう‐ぶ丈夫ヂヤウ‥ ①達者。健康。「―な体」「―に育つ」 ②こわれにくいこと。しっかりしていること。「―な造り」 ③たしかなこと。傾城歌三味線「何十年でも此所にとめませと―なる言ひ渡し」 ④十分。存分。狂言、金津地蔵「とてもの事に―に上げさせられ」 →じょうふ(丈夫)

じょう‐ぼ【丈母】ヂヤウ‥🔗🔉

じょう‐ぼ丈母ヂヤウ‥ (「丈」は丈人、すなわち老人の意) ①妻の母の称。↔岳父がくふ。 ②義兄弟の母の称。

じょう‐よ【丈余】ヂヤウ‥🔗🔉

じょう‐よ丈余ヂヤウ‥ 1丈あまり。

じょう‐りょう【丈量】ヂヤウリヤウ🔗🔉

じょう‐りょう丈量ヂヤウリヤウ 田地の測量および検地。

じょう‐ろく【丈六】ヂヤウ‥🔗🔉

じょう‐ろく丈六ヂヤウ‥ ①1丈6尺。また、仏身(釈尊)は1丈6尺あったとされ、この大きさに作られた仏像をいう。ただし原則として結跏趺坐けっかふざに作るので、その座高は8尺ないし9尺が標準。→周尺。 ②(丈六の仏像が結跏趺坐をしているところから)あぐら。浮世草子、好色産毛「川風にすずみがてらのため息つぎ、―かいて居るうへに」 ⇒じょうろく‐い【丈六居】

じょうろく‐い【丈六居】ヂヤウ‥ヰ🔗🔉

じょうろく‐い丈六居ヂヤウ‥ヰ あぐらをかくこと。 ⇒じょう‐ろく【丈六】

せい【背・脊】🔗🔉

せい背・脊】 (セ(背)の転) ①みのたけ。せたけ。身長。平家物語8「顔大きに、―低きかりけり」。「―が伸びる」 ②〔建〕(「丈」「成」とも書く)桁けた・梁はり・石などの下端から上端までの垂直距離。

たき【丈・長】🔗🔉

たき丈・長(→)「たけ」に同じ。法華義疏長保点「身の長タキ、丈五尺二寸なり」。類聚名義抄「長、タキタカシ」

たけ【丈・長】🔗🔉

たけ丈・長】 (動詞「たく(長く)」と同源) ①物の高さ。縦方向の長さ。「身の―」「着物の―」 ②馬の蹄ひづめから背までの高さ。4尺以上5尺未満をいう。謡曲、羅生門「―なる馬にうち乗つて」→寸2。 ③あるかぎり。ありたけ。限度。山家集「物思ふ心の―ぞ知られぬる」。「思いの―を述べる」 ④勢い。今昔物語集10「軍の―劣りたるに依りて支へ得難し」 ⑤(歌論用語)品格。風格。幽玄(優雅典麗の美)と対立させて、崇高壮大な美をいう。後鳥羽院御口伝「やまと歌を詠ずるならひ…或はうるはしく―ある姿あり」 ⇒丈なす

だけ【丈】🔗🔉

だけ】 〔助詞〕 (副助詞)(「たけ(丈・長)」3から生じた語。タケと清音でも。体言や活用語の連体形を受ける) ①それと限る意。のみ。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「不調法が有つても親―で済めども、人の子にはな、義理も有り情もある」。「彼はそれ―が楽しみだ」「二人―で話す」 ②及ぶ限度・限界を示す。浄瑠璃、大経師昔暦「のがるる―はのがれもせず京近辺をうろたへ」。「やれる―の事はやる」 ③その身分・事情などに相応する意。浄瑠璃、心中重井筒「ちいさいからの馴染―、我子の様に思はれて」。「年長者―あって分別がある」→丈に

たけ‐お【建男・猛夫・丈夫】‥ヲ🔗🔉

たけ‐お建男・猛夫・丈夫‥ヲ 強く勇ましい男。ますらたけお。

たけ‐くらべ【丈比べ】🔗🔉

たけ‐くらべ丈比べ】 ①高さや強さなどをきそうこと。特に、背の高さを比べきそうこと。せいくらべ。 ②連歌で、付句は前句と字数がかわるのが本来のところ、17字の前句に17字を、14字の前句に14字を付けること。竹斎「長短知らざるほどの連歌師が功者に逢うて―する」

たけ‐すがた【丈姿・長姿】🔗🔉

たけ‐すがた丈姿・長姿】 ①身長と風采。源氏物語澪標「―ととのひ美しげにて」 ②(歌などの)格調と風体。慈鎮和尚自歌合「歌の―ことに見え侍り」

たけたか‐ゆび【丈高指】🔗🔉

たけたか‐ゆび丈高指】 中指。たかたかゆび。

たけ‐だち【丈立ち】🔗🔉

たけ‐だち丈立ち】 立ったときの身のたけ。背丈。宇津保物語初秋「―よきほどに、姿のきよらなること」

たけ‐つぎ【丈継ぎ】🔗🔉

たけ‐つぎ丈継ぎ】 踏台ふみだい。脚立きゃたつ

たけ‐なが【丈長】🔗🔉

たけ‐なが丈長】 ①和紙の名。奉書紙の類で、質厚く糊気のないもの。基準寸法は縦54センチメートル、横73センチメートルで奉書より大判。丈長奉書。尺永奉書。 ②丈長1をたたんで平元結ひらもとゆいにしたもの。元結で結んだ上にかけて飾りにした。 ⇒たけなが‐ほうしょ【丈長奉書】

たけなが‐ほうしょ【丈長奉書】🔗🔉

たけなが‐ほうしょ丈長奉書(→)丈長1に同じ。 ⇒たけ‐なが【丈長】 ○丈なすたけなす 背丈ほどの長さになっている。「―髪」 ⇒たけ【丈・長】

○丈なすたけなす🔗🔉

○丈なすたけなす 背丈ほどの長さになっている。「―髪」 ⇒たけ【丈・長】 たけ‐なる‐こま丈なる駒】 定尺以上ある馬をいう。馬の丈は4尺を定尺とし、それ以上は単に寸を以て称する。→寸2 たけなわ酣・闌タケナハ ①物事の一番の盛り。真っ最中。顕宗紀(図書寮本)永治点「酒、酣タケナハして」。「秋も―の頃」「宴えん―」 ②少し盛りを過ぎたさま。「齢よわい―なり」 たけ‐なわ竹縄‥ナハ 竹を細く割って縄に綯ったもの。物をたばね、または火縄などに用いる。 たけ‐なんご竹なんご】 平たく削った竹片12個を手の甲から1本ずつはずして勝負をする児童の遊戯。十二竹。十二個。さがき。 だけ‐に丈に】 (助詞ダケに助詞ニの付いたもの)(原因・理由をあげて)それに相応して。それだからこそ。「南国―桜の開花も早い」「苦労した―喜びも大きい」

たけ‐なる‐こま【丈なる駒】🔗🔉

たけ‐なる‐こま丈なる駒】 定尺以上ある馬をいう。馬の丈は4尺を定尺とし、それ以上は単に寸を以て称する。→寸2

だけ‐に【丈に】🔗🔉

だけ‐に丈に】 (助詞ダケに助詞ニの付いたもの)(原因・理由をあげて)それに相応して。それだからこそ。「南国―桜の開花も早い」「苦労した―喜びも大きい」 ○竹に油を塗るたけにあぶらをぬる ①弁舌の達者なことのたとえ。 ②年が若くて美しいことのたとえ。 ⇒たけ【竹】

つえ【杖】ツヱ🔗🔉

つえツヱ ①歩行の助けに携える細長い棒。転じて、たよりとするもののたとえ。「―にすがる」「―をつく」 ②拷問や罪人を打つのに用いる棒。律令制では長さ3尺5寸、太さ3〜4寸のもの。 ③(「丈」とも書く) ㋐古代の長さの単位。ほぼ1丈に相当。景行紀「日本武尊…身長みたき一丈ひとつえ」 ㋑弓1張りの長さ。約7尺5寸。ゆんづえ。 ㋒(ジョウとも)中世、地積の単位の地方的呼称。1段(360歩)の5分の1、すなわち72歩に当たる。 ④梨の実のほぞ。 ⇒杖とも柱とも ⇒杖に縋るとも人に縋るな ⇒杖に突く ⇒杖の下に回る犬は打てぬ ⇒杖の下にも回る児がかわゆい ⇒杖ほどかかる子は無い ⇒杖も孫ほどかかる ⇒杖を曳く

はせつか‐べ【丈部】🔗🔉

はせつか‐べ丈部】 大和政権で馳使はせつかいなどの雑用に従事した品部しなべ

ますら‐お【益荒男・大夫・丈夫】‥ヲ🔗🔉

ますら‐お益荒男・大夫・丈夫‥ヲ ①立派な男。上代、朝廷に仕える官僚。のち女性に対して男性の通称。万葉集6「―と思へるわれや水茎の水城みずきの上に涙拭のごはむ」 ②強く勇ましい男子。ますらたけお。万葉集6「―の高円山たかまとやまに迫めたれば」 ③狩人。猟師。〈日葡辞書〉 ⇒ます‐ら【益荒】

ますら‐お‐ぶり【益荒男振・丈夫振】‥ヲ‥🔗🔉

ますら‐お‐ぶり益荒男振・丈夫振‥ヲ‥ 賀茂真淵らの歌人たちが和歌の理想とした歌の風ふう。男性的なおおらかな歌風の意で、万葉集にはこの風があるとした。↔たおやめぶり。 ⇒ます‐ら【益荒】

[漢]丈🔗🔉

 字形  筆順 〔一部2画/3画/常用/3070・3E66〕 〔音〕ジョウ〈ヂャウ〉(呉) 〔訓〕たけ・だけ [意味] ①尺貫法の長さの単位。一丈は一尺の十倍。約三メートル。「丈余・万丈・方丈」▶周代の一丈は約一・七メートルで、成人男子の標準身長とされた。「丈夫じょうふ・大丈夫だいじょうふ」。転じて、強い、しっかりしている、の意に当て用いる。「気丈・頑丈」 ②老人や長老を敬って呼ぶ語。「丈人・岳丈(=妻の父)」 ③歌舞伎かぶき俳優の芸名につける敬称。「菊五郎丈」 ▷助詞「だけ」「たけ」の当て字として使うことがある。「成る丈なるたけ・それ丈だけ」 [解字] 解字会意。「十」+「」(=手)。手尺の十倍の長さの意。は異体字。

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