複数辞典一括検索+

かん‐しつ【乾漆】🔗🔉

かん‐しつ【乾漆】 (うるし)の液が、長期間の保存で乾燥し固まったもの。奈良時代に盛行した漆工芸の技法。中国の夾紵(きようちよ)が起源。古代では(そく)などとよばれた。技法には脱活乾漆(脱乾漆)と木心乾漆の二種があり、前者は粘土の原型の上に麻布をいく重にも漆で覆い固めて成形し、乾燥後、中の原型を取り去るもの。後者は心木に布を漆ではり重ねて成形する。

かんしつ‐ぞう【乾漆像】‐ザウ🔗🔉

かんしつ‐ぞう【乾漆像】‐ザウ 乾漆の技法を用いて造られた彫像。脱活乾漆には東大寺法華堂不空羂索観音像・興福寺八部衆像など、木心乾漆には聖林寺十一面観音像などがある。

かんしつ‐ふん【乾漆粉】🔗🔉

かんしつ‐ふん【乾漆粉】 漆をガラス板に薄く塗り、乾いたのち、はがして粉末にしたもの。蒔絵(まきえ)・漆塗りなどの材料に用いる。

大辞泉乾漆で始まるの検索結果 1-3