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かくれ【隠れ】🔗🔉

かくれ【隠れ】 人に知られないでいること。「遂には―あるまじければ」〈平家・一〇〉ほかから見えない所。物陰。「物の―よりしばし見ゐたるに」〈徒然・三二〉尻。「―に在るをば黒雷(くろいかづち)といふ」〈神代紀・上〉

隠れもな・い🔗🔉

隠れもな・い 広く世間に知れ渡っている。有名である。「法を侵しているのは―・い事実」

かくれ‐あそび【隠れ遊び】🔗🔉

かくれ‐あそび【隠れ遊び】 人に隠れて遊興すること。「おとといから廓(なか)へ引けこんで―をしているということを」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉隠れん坊」に同じ。「昔せし―になりなばや片隅もとに寄り伏せりつつ」〈聞書集〉

かくれ‐いわ【隠れ岩】‐いは🔗🔉

かくれ‐いわ【隠れ岩】‐いは 水中に隠れていて、見えない岩。暗礁。

かくれ‐うお【隠れ魚】‐うを🔗🔉

かくれ‐うお【隠れ魚】‐うを タラ目カクレウオ科の海水魚。全長約一五センチ、体は細長くて側扁し、尾端はとがる。うろこ・腹びれを欠き、肛門はのどの部分に開く。体色は淡灰色。フジナマコや大形のヒトデの腸内に隠れすむ習性がある。本州中部以南に分布。

かくれ‐おに【隠れ鬼】🔗🔉

かくれ‐おに【隠れ鬼】隠れん坊」に同じ。

かくれ‐が【隠れ家・隠れ△処】🔗🔉

かくれ‐が【隠れ家・隠れ処】 人目を避けて隠れている場所。また、隠れ住む家。(隠れ処)表立たない所。陰にあって見えない所。かげ。「御方は―の御後見にて」〈源・若菜下〉

かくれ‐がに【隠れ×蟹】🔗🔉

かくれ‐がに【隠れ×蟹】 十脚目カクレガニ科のカニの総称。甲はほぼ円形で、雌は甲幅約一センチ、雄はその半分以下。体は乳白色で柔らかい。ハマグリ・カキなど二枚貝の外套腔(がいとうこう)内に寄生する。オオシロピンノ・クロピンノ・カギツメピンノなど。《季 夏》

かくれ‐キリシタン【隠れキリシタン】🔗🔉

かくれ‐キリシタン【隠れキリシタン】 江戸幕府のキリシタン禁令下でキリスト教信仰を続けた信者。現在もなお、長崎県の五島・浦上などに潜伏時代の信仰習俗を保っている。

かくれ‐ご【隠れ子】🔗🔉

かくれ‐ご【隠れ子】隠れん坊」に同じ。〈日葡〉

かくれ‐ごと【隠れ事】🔗🔉

かくれ‐ごと【隠れ事】 人に気づかれないように、こっそりする物事。かくしごと。隠れん坊」に同じ。

かくれ‐ざと【隠れ里】🔗🔉

かくれ‐ざと【隠れ里】 人目を避けた人たちがひそかに住む村里。人里遠く離れた所にあるという理想郷。江戸時代、公認されない遊里。岡場所。

かくれ‐づま【隠れ△夫】🔗🔉

かくれ‐づま【隠れ夫】 人に知られないようにもつ夫。みそかお。「をとめごがあはせ衣の―薄き契りに恨みわびつつ」〈夫木・三五〉

かくれ‐づま【隠れ妻】🔗🔉

かくれ‐づま【隠れ妻】 人に知られないようにもつ妻。かくしづま。「色に出でて恋ひば人みて知りぬべみ心の内の―はも」〈古今六帖・五〉

かくれ‐どころ【隠れ所】🔗🔉

かくれ‐どころ【隠れ所】 隠れひそむ所。かくれが。「―の山といへども、さながら花の都なれば」〈謡・西行桜〉陰部。かくしどころ。「水をうけて―をなん洗ひ給ふ事」〈撰集抄・三〉

かくれ‐な・い【隠れ無い】🔗🔉

かくれ‐な・い【隠れ無い】 [形]かくれな・し[ク]隠しようがなく表れている。それとはっきり分かっている。「真(しん)から飛んだ事を云ってしまったとの後悔が、―・く顔にあらわれる」〈左千夫・隣の嫁〉残らず表れている。残すところがない。「所のさま、おぼつかなき浦々磯の、―・く描きあらはし給へり」〈源・絵合〉世間に知れ渡っている。有名である。かくれもない。「忍ぶとも、世にあること―・くて」〈源・夕顔〉

かくれ‐ぬ【隠れ△沼】🔗🔉

かくれ‐ぬ【隠れ沼】 《隠(こも)り沼(ぬ)を誤読して出来た語か》草などに覆われてよく見えない沼。こもりぬ。「人づてにしらせてしがな―のみごもりにのみ恋ひやわたらむ」〈新古今・恋一〉

かくれ‐ば【隠れ場】🔗🔉

かくれ‐ば【隠れ場】 隠れる場所。隠れ場所。

かくれ‐みの【隠れ×蓑】🔗🔉

かくれ‐みの【隠れ×蓑】 着ると姿を隠すことができるという蓑。鬼や天狗の持ち物とされる。実体を隠すための手段。「税金逃れの―に別名義の会社を作る」ウコギ科の常緑小高木。沿岸地に自生。葉は互生し、厚く光沢があり、卵形で若木では五つに裂けているものが多い。夏、淡黄色の小花をつけ、実は黒く熟す。関東以南に分布。樹液を黄漆といい、家具塗料に用いる。

かく・れる【隠れる】🔗🔉

かく・れる【隠れる】 [動ラ下一]かく・る[ラ下二]物の陰になったり、さえぎられたりして見えなくなる。「月が雲間に―・れる」身を人目につかないようにする。「物陰に―・れる」「親に―・れてたばこを吸う」表面・外部から見えないところに存在する。ひそむ。「事件の裏に―・れた謎がある」(ふつう、「隠れた」の形で)世間に名前や力が知られないでいる。また、官職につかないで民間にいる。「―・れた人材を発掘する」「―・れた功績」世をのがれて、ひそむ。隠遁(いんとん)する。「山に―・れる」高貴な人が死ぬ。現代ではふつう「お隠れになる」の形を使う。「後二条関白殿…御年三十八にて遂に―・れさせ給ひぬ」〈平家・一〉→おかくれ [類語](まぎ)れる・没する/(ひそ)む・忍(しの)ぶ・伏(ふ)す・潜(もぐ)る・紛(まぎ)れる・紛れ込む・逃げ込む・潜伏(せんぷく)する・隠伏する・韜晦(とうかい)する・身を隠す・身を潜(ひそ)める・人目を盗む/(ひそ)む・伏在する・潜在する

隠れたるより見(あらわ)るるはなし🔗🔉

隠れたるより見(あらわ)るるはなし 《「礼記」中庸から》人に隠れて悪事をして、だれも知らないと思うのは誤りで、自分が知っているのだから、これ以上明らかなことはない。秘密はかえって世間に知られやすい。隠すより現る。

隠れての信は顕(あらわ)れての徳🔗🔉

隠れての信は顕(あらわ)れての徳 心の中に秘めた信仰にも、利益(りやく)が必ずあらわれてくる。また、人に知られない善行にも、必ずよい報いがある。隠れたる信あらば顕れたる験(しるし)

かくれん‐ぼう【隠れん坊】‐バウ🔗🔉

かくれん‐ぼう【隠れん坊】‐バウ 子供の遊びで、鬼を一人定め、他の者が物陰に隠れているのを鬼が捜し出し、最初に見つけられたものを次回の鬼とするもの。隠れ鬼。かくれんぼ。

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