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○墨は餓鬼に磨らせ、筆は鬼に持たせよすみはがきにすらせふではおににもたせよ🔗⭐🔉
○墨は餓鬼に磨らせ、筆は鬼に持たせよすみはがきにすらせふではおににもたせよ
墨をする時には、なるべく力を入れないようにし、一度筆をとったら、力をこめて勢いよく書くのがよい。
⇒すみ【墨】
すみ‐ばさみ【墨挿み】
(→)墨柄すみづかに同じ。
すみ‐ばしょ【住み場所】
住む場所。すみか。→生息場所
すみ‐はだ【澄肌】
刀身の地肌に、指で押したような青黒く澄んだ斑点が所々にあるもの。鯰肌なまずはだ。青江肌。
すみ‐はな・る【住み離る】
〔自下二〕
①家を離れる。世間を離れる。源氏物語須磨「―・れたらむ岩の中」
②愛情が失せて男が女のもとによりつかないようになる。とりかへばや「さばかり―・れたる所ある御心に」
すみ‐はん【墨判】
小判金の表面に極印ごくいんを打たないで墨書したもの。武蔵墨判小判・駿河墨判小判の類。
すみ‐び【炭火】
炭でおこした火。〈[季]冬〉。「―で魚を焼く」
⇒すみび‐やき【炭火焼き】
すみ‐ひき【墨引】
書状の封じ目。
すみ‐びたい【角額】‥ビタヒ
角前髪すみまえがみにした額。〈日葡辞書〉
すみび‐やき【炭火焼き】
肉などの食品を炭火で焼くこと。炭焼き。
⇒すみ‐び【炭火】
すみ‐ふ【墨斑】
葉などの淡緑色の地に、濃緑色の模様のあるもの。園芸界でいう。
すみ‐ぶくろ【すみ袋】
(→)頭陀ずだ袋に同じ。
すみ‐ぶくろ【角袋】
槍やりの鞘さや袋の角ばったもの。
すみ‐ぶくろ【墨袋】
烏賊いかのはらわたの墨のはいっているところ。
すみ‐ぶと【墨太】
筆の墨つきが太いこと。筆ぶと。
すみ‐ぼうし【角帽子】
⇒すんぼうし
すみ‐まえがみ【角前髪】‥マヘ‥
江戸時代、元服前の少年の髪型。前髪のはえぎわの左右を少し剃り込み、かどを立てたもの。角すみ。つの髪。半元服。西鶴織留4「―の若い者」
角前髪
すみ‐ませ‐ん【済みません】
「済まない」の丁寧語。「―がお願いします」
すみ‐み・つ【住み満つ】
〔自四〕
いっぱいに多くの人が住む。源氏物語玉鬘「勢ひことに―・ち給へれば」
すみ‐むね【隅棟】
屋根の隅に向かって作られた勾配こうばいのある棟。寄棟造・入母屋造・方形造ほうぎょうづくりの棟の類。
すみ‐や【炭屋】
炭を売る店、また、その人。
すみや【隅谷】
姓氏の一つ。
⇒すみや‐みきお【隅谷三喜男】
すみ‐やか【速やか】
はやいさま。ひまどらないさま。西大寺本最勝王経平安初期点「衣を焼かるることを被れるときに救ひて速スミヤカに滅けしたむ」。土佐日記「御船―に漕がしめたまへ」。「―に事を運ぶ」「―な解決」
すみ‐やか【澄みやか】
澄み切っているさま。謡曲、清経「腰より横笛ようじょう抜き出し、音ねも―に吹き鳴らし」
すみ‐やき【炭焼き】
①木材を焼いて炭を作ること。また、それを業とする人。〈[季]冬〉。→炭竈すみがま。
②(→)「炭火焼き」に同じ。
⇒すみやき‐がま【炭焼き竈】
⇒すみやき‐ごろも【炭焼衣】
⇒すみやき‐だい【炭焼鯛】
すみやき‐がま【炭焼き竈】
(→)炭竈に同じ。
⇒すみ‐やき【炭焼き】
すみやき‐ごろも【炭焼衣】
炭を焼く人の着る衣服。また、汚れて黒くなった着物。万代和歌集恋「冬山の―なれぬとて」
⇒すみ‐やき【炭焼き】
すみやき‐だい【炭焼鯛】‥ダヒ
イシナギの異名。
⇒すみ‐やき【炭焼き】
すみ‐や・く【速く】
〔自四〕
(スミヤカを活用させたもの)速やかになる。心がせく。いらだつ。詞花和歌集恋「君をわが思ふ心はおほ原やいつしかとのみ―・かれつつ」
すみ‐やぐら【角櫓】
城郭の隅の櫓。
すみや‐みきお【隅谷三喜男】‥ヲ
労働経済学者。東京生れ。東大卒、同教授。社会政策や労働経済論を研究。著「日本賃労働史論」「労働経済論」。(1916〜2003)
⇒すみや【隅谷】
すみ‐やり【墨遣】
(→)髱差たぼさしに同じ。
すみよし【住吉】
①大阪市南部の住吉区から堺市北部にまたがる地名。仁徳天皇時代、海上の守護神住吉神すみのえのかみを勧請して、墨江また住吉と書き、「すみのえ」と称したが、平安時代に「すみよし」の訓みが生じた。住吉神社の所在地。(歌枕)
②山田流箏曲。山田検校作曲。住吉神社への参詣道行、御田植神事に歌いはやす難波女の歌などを盛り込む。
⇒すみよし‐おどり【住吉踊】
⇒すみよし‐じんじゃ【住吉神社】
⇒すみよし‐じんだいき【住吉神代記】
⇒すみよし‐づくり【住吉造】
⇒すみよし‐にんぎょう【住吉人形】
⇒すみよし‐の‐かみ【住吉神】
⇒すみよし‐ものがたり【住吉物語】
すみよし【住吉】
姓氏の一つ。江戸時代、土佐家と並んで大和絵を標榜した画家の家系。
⇒すみよし‐ぐけい【住吉具慶】
⇒すみよし‐じょけい【住吉如慶】
⇒すみよし‐は【住吉派】
すみよし‐おどり【住吉踊】‥ヲドリ
①大阪住吉神社の御田植神事に行われる踊り。田植えをする早乙女のそばで踊り手が踊る。願人坊主によって流布されたのが、のちに、かっぽれとなる。
住吉踊
②河東節。本名題「泰平住吉踊」。1のさまを主題とする。
③上方舞(京舞)。江戸歌。2の詞章の短縮版。
⇒すみよし【住吉】
すみよし‐ぐけい【住吉具慶】
江戸前期の画家。名は広澄ひろずみ。京都の人。父如慶の画業をついで細密な大和絵をよくした。1683年(天和3)江戸に出、85年(貞享2)幕府の御用絵師に任ぜられ、住吉派の権威を確立。作「都鄙図巻」(奈良興福院)。(1631〜1705)
⇒すみよし【住吉】
すみよし‐じょけい【住吉如慶】
江戸前期の画家。住吉派の祖。名は広通ひろみち。京都に住む。土佐光吉・土佐光則の門人。姓は初め土佐、のち勅命により住吉に改める。大和絵の細密描写を得意とした。作「堀川殿夜討絵巻」など。(1599〜1670)
⇒すみよし【住吉】
すみよし‐じんじゃ【住吉神社】
大阪市住吉区住吉にある元官幣大社。住吉神すみのえのかみの三神と神功皇后とを祀る。二十二社の一つ。摂津国一の宮。今は住吉大社と称す。同名の神社は、下関市一の宮住吉(長門国一の宮)や福岡市博多区住吉(筑前国一の宮)など各地にある。→すみのえのかみ。
住吉大社
撮影:的場 啓
⇒すみよし【住吉】
すみよし‐じんだいき【住吉神代記】
住吉神社の古縁起書。津守島麻呂・客人撰。奈良時代から平安初期の成立という。
⇒すみよし【住吉】
すみよし‐づくり【住吉造】
神社本殿の一形式。切妻造・妻入つまいりで、屋根に反りがなく、入口は中央にあり、内部は前後2室に仕切られている。住吉神社本殿の形式。
住吉造
⇒すみよし【住吉】
すみよし‐にんぎょう【住吉人形】‥ギヤウ
文政(1818〜1830)の頃、縁起物として住吉で製した土製の人形。
⇒すみよし【住吉】
すみよし‐の‐かみ【住吉神】
(→)「すみのえのかみ」に同じ。
⇒すみよし【住吉】
すみよし‐は【住吉派】
江戸時代における大和絵の一派。江戸初期に土佐派から分かれた住吉如慶・具慶父子に始まる。鎌倉時代の住吉慶恩けいおんを流祖として住吉姓を名のる。幕府の御用絵師となり、門人から出た板谷派・粟田口派も幕府に仕えた。
⇒すみよし【住吉】
すみよし‐ものがたり【住吉物語】
鎌倉初期頃の物語。1巻。作者不明。古く源氏物語・枕草子に見えるものは散逸、現存のものはこれを改作したものであろう。女主人公が継母の悪計を逃れて住吉の尼のもとに身を寄せ、好配偶の中将を得て栄えるという筋。絵巻物・奈良絵本などもある。
→文献資料[住吉物語]
⇒すみよし【住吉】
すみる‐ちゃ【素海松茶】
染色の名。菫色すみれいろを帯びた茶色。
すみれ【菫】
①スミレ科スミレ属植物の総称。→すみれ科。
②スミレ科の多年草。春、葉間に数本の花茎を出し、濃紫色の花一つをつける。相撲取草すもうとりぐさ。菫々菜きんきんさい。〈[季]春〉。万葉集8「春の野に―摘みにと来しわれそ」
すみれ
スミレ
提供:OPO
③襲かさねの色目。表は紫、裏は薄紫。
④菫色の略。
⇒すみれ‐いろ【菫色】
⇒すみれ‐か【菫科】
⇒すみれ‐さいしん【菫細辛】
すみれ‐いろ【菫色】
菫の花のような濃紫色。
Munsell color system: 2.5P4/11
⇒すみれ【菫】
すみれ‐か【菫科】‥クワ
双子葉植物の一科。世界に22属約1000種、日本にはスミレ属だけ約50種がある。まれに木本で、多くは草本。葉は互生、托葉をもつ。花は左右相称形で、萼・花弁・雄しべ各5、雌しべ1。果実は蒴果さくか。スミレ・パンジーなど。
⇒すみれ【菫】
すみれ‐さいしん【菫細辛】
スミレ科の多年草。中部以北の本州日本海側と北海道の山地林下に生ずる。地下に太い根茎があり、長い柄の根生葉を束生、葉身はややハート形で先が尖る。春に花茎の頂に大形の青紫色の花をつける。太平洋側の山地にはナガバノスミレサイシンがある。
⇒すみれ【菫】
スミロドン【Smilodon ラテン】
南北アメリカに生息したサーベル‐タイガー。
すみ‐わけ【住み分け・棲み分け】
〔生〕生活様式が類似する複数の動物の個体または個体群が、生活の場を空間的または時間的に分け合う状態で生存する現象。今西錦司・可児藤吉(1908〜1944)の水生昆虫の研究から提唱された概念。一般語としては単に生息場所が異なる現象をいう。
すみ‐わた・る【住み渡る】
〔自四〕
住みつづける。万葉集10「橘のはやしを植ゑむほととぎす常に冬まで―・るがね」
すみ‐わた・る【澄み渡る】
〔自五〕
空などが一面に澄む。源氏物語明石「空のけしき名残なく―・りて」。「―・った秋空」
すみ‐わ・ぶ【住み侘ぶ】
〔自上二〕
気落ちして、住んでいる力をなくす。住みづらく思う。伊勢物語「―・びぬ今は限りと山里に身を隠すべき宿求めてむ」






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