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○空知らぬ雨そらしらぬあめ🔗🔉

○空知らぬ雨そらしらぬあめ (空から降ったのではない雨の意)涙。後撰和歌集「―にもぬるるわが身かな」 ⇒そら【空】 そら・す反らす】 〔他五〕 後方へそるようにする。「胸を―・す」 そら・す逸らす】 〔他五〕 ①のがす。にがす。大和物語「御手鷹…いかがし給ひけむ、―・し給ひてけり」。「打球を後方に―・す」 ②ねらうところに当たらないよう他の方向に向かわせる。ねらいをはずす。「的を―・す」 ③他の方へ向ける。「目を―・す」「話を―・す」「気を―・す」 ④(多く否定を伴う)人の機嫌をそこなう。浄瑠璃、曾我会稽山「胸は騒げど―・さぬ顔」。「客を―・さない」 そら‐ずきん空頭巾‥ヅ‥ あみだにかぶった頭巾。 そら‐すずめだい空雀鯛‥ダヒ スズメダイ科の海産の硬骨魚。全長約8センチメートル。体色は鮮やかな青色。関東地方以南の暖海に分布する。観賞魚として飼育。 そら‐ぜいし空制止】 制止するふりをすること。落窪物語2「君、まなまなと―をし給ふ」 そらせ‐いた逸板】 ペルトン水車で、ノズルからの噴流を加減するため、ノズルの出口に取り付けた板。 そら‐ぜいもん空誓文(→)空起請そらぎしょうに同じ。 そら‐せじ空世辞】 口先ばかりの世辞。からせじ。 そらぞら‐し・い空空しい】 〔形〕[文]そらぞら・し(シク) 知って知らないふりをする。そらとぼけている。また、見えすいている。わざとらしい。おらが春「鶴亀にたぐへての祝尽しも、厄払ひの口上めきて―・しく思ふからに」。「―・いお世辞」 そら‐だき空薫・空炷】 ①どこでたくのかわからないように香をたきくゆらすこと。今物語「聴聞の局の木丁の中に、―の香みちて」 ②どこから来るともわからないかおり。夫木和歌抄7「匂ひ来る花橘の―はまがふ蛍の火をやとるらん」 ⇒そらだき‐もの【空薫物】 そらだき‐もの空薫物】 来客のある際、香炉を隠しおき、また、別室に火取りを置いて、客室の方を薫くゆらせるためにたいた香。源氏物語花宴「―いとけぶたうくゆりて」 ⇒そら‐だき【空薫・空炷】 そら‐たずね空尋ね‥タヅネ 尋ねる心がないのに尋ねること。尋ねるふりをすること。頼政集「われによそへて―せし」 そら‐だち空立ち】 何もせずに立っていること。〈日葡辞書〉 そら‐だのみ空頼み】 あてにならないことをあてにすること。あいなだのみ。〈日葡辞書〉。「―に終わる」 そら‐だのめ空頼め】 頼みにならないことを頼みに思わせること。蜻蛉日記「定めなく消えかへりつる露よりも―する我は何なり」 そら‐だまり空騙】 本当であるかのように見せかけ偽ること。そらだるみ。〈日葡辞書〉 そらち空知】 北海道中央部にある支庁。夕張山地の西、石狩川の中流域を占める。 そらっ‐とぼ・ける空っ惚ける】 〔自下一〕 ソラトボケルの促音化。夏目漱石、虞美人草「あら待つてた癖に―・けて」 そら‐つ‐ひこ空つ彦】 皇太子の位にあたる皇子。古事記「この人は天つ彦の御子―そ」→天あまつ彦 そら‐つぶて空礫】 あてなしに打つつぶて。 そら‐つんぼ空聾】 聞こえているのに聞こえないふりをすること。また、そうする人。 そら‐で空手・虚手】 年老いて自然に起こる手の痛み。過労・神経痛などによるもの。好色一代女6「此の二三日は―がおこりました」 そら‐どけ空解け】 結んだ紐などが自然に解けること。しゃらほどけ。人情本、春色辰巳園「この帯は直に―がしていけないよ」 そらとぶ‐えんばん空飛ぶ円盤‥ヱン‥ 円盤のような形に見える、未確認飛行物体。

広辞苑 ページ 11669 での○空知らぬ雨単語。