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○竹植うる日たけううるひ🔗⭐🔉
○竹植うる日たけううるひ
旧暦5月13日の称。竹を植えるのに最もよい日とする。竹酔日ちくすいじつ。竹迷日。〈[季]夏〉。笈日記「降らずとも―は蓑と笠」
⇒たけ【竹】
たけうち【竹内】
姓氏の一つ。→たけのうち。
⇒たけうち‐せいほう【竹内栖鳳】
⇒たけうち‐よしみ【竹内好】
⇒たけうち‐りぞう【竹内理三】
たけうち【武内】
姓氏の一つ。
⇒たけうち‐よしお【武内義雄】
たけうち‐せいほう【竹内栖鳳】
日本画家。名は恒吉。旧号、棲鳳。京都生れ。幸野楳嶺こうのばいれいに学んだ四条派と、渡欧で学んだヨーロッパ画風との折衷による近代化を図る。関西日本画壇の指導者。作「斑猫はんびょう」など。文化勲章。(1864〜1942)
⇒たけうち【竹内】
たけうち‐の‐すくね【武内宿祢】
大和政権の初期に活躍したという記紀伝承上の人物。孝元天皇の曾孫(一説に孫)で、景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5朝に仕え、偉功があったという。その子孫と称するものに葛城・巨勢・平群へぐり・紀・蘇我の諸氏がある。
たけうち‐よしお【武内義雄】‥ヲ
中国哲学者。三重県生れ。京大卒。中国の古代思想を研究。東北大教授など歴任。学士院会員。著「老子の研究」「論語之研究」など。(1886〜1966)
⇒たけうち【武内】
たけうち‐よしみ【竹内好】
中国文学者・評論家。長野県生れ。東大卒。魯迅の研究・翻訳を中心に戦後の言論界で独自の発言を展開。著「魯迅」「国民文学論」など。(1910〜1977)
⇒たけうち【竹内】
たけうち‐りぞう【竹内理三】‥ザウ
日本史学者。愛知県生れ。東大卒。九大・東大・早大教授を歴任。古代・中世史研究の基礎史料「寧楽なら遺文」「平安遺文」「鎌倉遺文」を編集。文化勲章。(1907〜1997)
⇒たけうち【竹内】
たけ‐うま【竹馬】
①葉のついた竹の元の方に紐をかけ、これを馬になぞらえて、小児がまたがって遊ぶもの。また、竹竿の先に馬頭を模したものをつけたのもいい、春駒はこれの発達したもの。
竹馬
②2本の竹竿に、それぞれ適当の高さに足がかりを造ってこれに乗り、両手で竿の上部を握って歩くもの。たかあし。〈[季]冬〉。「―に乗る」
③竹馬古着屋の略。
⇒たけうま‐ふるぎや【竹馬古着屋】
たけうま‐ふるぎや【竹馬古着屋】
江戸時代、竹の4脚の籠または箱に古着を入れて、天秤棒でかつぎ歩いた行商人。
⇒たけ‐うま【竹馬】
たけ‐えびら【竹箙】
(→)「たかえびら」に同じ。
ダゲール【Louis Jacques Mandé Daguerre】
フランスの画家。銀板写真術の発明者。(1787〜1851)
ダゲール
提供:Photos12/APL
たけ‐えん【竹縁】
竹を並べて張った縁。ちくえん。
たけお【武雄】‥ヲ
佐賀県西部の市。古来、蓬莱山麓にある武雄温泉が有名。人口5万1千。
たけ‐お【建男・猛夫・丈夫】‥ヲ
強く勇ましい男。ますらたけお。
たけ‐おちば【竹落葉】
竹の葉の落葉。笹・竹の類は、夏、新しい葉を生ずると古い葉を落とす。〈[季]夏〉
たけ‐がえし【竹反し】‥ガヘシ
長さ約15センチメートル、幅1.5センチメートルの平たくつくった皮付きの竹片数個を片手の甲の上にのせ、裏返したり、そのまますべらせたりして、全部を一様に表または裏むきに置く子供の遊戯。
たけ‐がき【竹垣】
竹でつくった垣。たかがき。
竹垣
撮影:関戸 勇
たけ‐かご【竹籠・竹籃】
細い竹または竹をそぎ割ったものを編んでつくったかご。
たけ‐がさ【竹笠】
竹を網代あじろに組んでつくった笠。
たけ‐がたな【竹刀】
①竹でつくった刀。竹光たけみつ。浄瑠璃、雪女五枚羽子板「身は―抜きかねて」
②竹でつくった馬櫛。刀に歯のついたような形のもの。〈日葡辞書〉
たけ‐がらす【岳鴉・岳烏】
ホシガラスの別称。
たけ‐がり【茸狩】
山へ行き茸きのこを探して取ること。きのことり。きのこがり。〈[季]秋〉
たけかわ【竹河】‥カハ
①催馬楽さいばらの曲名。
②源氏物語の巻名。
だけ‐かんば【岳樺】
カバノキ科の落葉高木。シラカバに似るが樹皮は淡褐色で白くならない。葉はシラカバよりやや大きく基部心形。亜高山のシラカバより高所に生ずる。高さ約10メートル。雌雄同株。早春、新葉前に淡黄褐色の雄穂と雌穂とを生ずる。
たけ‐かんむり【竹冠】
漢字の冠かんむりの一つ。「笛」「筆」などの冠の「竹」の称。
だ‐げき【打撃】
①はげしくうつこと。たたくこと。
②損害。いたで。ショック。「―をこうむる」
③野球で、球を打つこと。バッティング。
⇒だげき‐すう【打撃数】
⇒だげき‐りつ【打撃率】
だげき‐すう【打撃数】
野球で、実際に打者になった回数(打席数)から四球・死球・犠打・犠飛および打撃妨害による出塁の回数を引いた数。打率算定の基礎。打数。
⇒だ‐げき【打撃】
たけ‐きり【竹切】
①刀剣の斬れ味を試すため、または練習のために太い竹を立てて横薙なぎに切ること。
②「鞍馬くらまの竹伐り」の略。〈[季]夏〉
⇒たけきり‐の‐えしき【竹切の会式】
だげき‐りつ【打撃率】
(→)打率に同じ。
⇒だ‐げき【打撃】
たけきり‐の‐えしき【竹切の会式】‥ヱ‥
(→)「鞍馬くらまの竹伐り」に同じ。
⇒たけ‐きり【竹切】
たけ‐ぎれ【竹切れ】
(タケキレとも)竹のきれはし。竹片。
たけ‐くぎ【竹釘】
竹を削って作った釘。
⇒たけくぎ‐いくさ【竹釘軍】
たけくぎ‐いくさ【竹釘軍】
(竹釘に頭のないことから)一座・一軍を統率するものがなく、まとまらない会議・戦いくさをいう。
⇒たけ‐くぎ【竹釘】
たけ‐ぐし【竹串】
竹をけずって作った串。竹製の串。
たけ‐ぐそく【竹具足】
竹を編んで鎧よろいの胴の形につくったもの。剣道や槍術の稽古に用いる。竹胴たけどう。
たけ‐くらべ【丈比べ】
①高さや強さなどをきそうこと。特に、背の高さを比べきそうこと。せいくらべ。
②連歌で、付句は前句と字数がかわるのが本来のところ、17字の前句に17字を、14字の前句に14字を付けること。竹斎「長短知らざるほどの連歌師が功者に逢うて―する」
たけくらべ
樋口一葉作の短編小説。1895〜96年(明治28〜29)「文学界」に発表。吉原遊廓の裏手に住んだ作者の見聞に取材。吉原のお職大巻の妹、美登利が、竜華寺の信如少年に抱く淡い思慕を軸に、子供たちの世界を雅文調で流麗に描く。
→文献資料[たけくらべ]
たけ‐げた【竹下駄】
竹を割って緒をすげた下駄。
竹下駄
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
たけ‐ごうし【竹格子】‥ガウ‥
竹でつくった格子。
たけこし【竹越】
姓氏の一つ。
⇒たけこし‐よさぶろう【竹越与三郎】
たけ‐ごし【竹輿】
竹を編んでつくった輿。
たけこし‐よさぶろう【竹越与三郎】‥ラウ
歴史家・政治家。号、三叉。武州本庄生れ。慶応義塾卒。新聞記者を経て、政友会代議士・貴族院議員・枢密顧問官などを歴任。著「二千五百年史」「日本経済史」など。(1865〜1950)
⇒たけこし【竹越】
たけ‐ざいく【竹細工】
竹を用いてする細工(物)。
たけ‐ざお【竹竿】‥ザヲ
竹の幹でつくった竿。ちくかん。
たけざき【竹崎】
姓氏の一つ。
⇒たけざき‐すえなが【竹崎季長】
たけざき‐すえなが【竹崎季長】‥スヱ‥
鎌倉後期の武士。肥後の豪族。通称は五郎兵衛。元寇げんこうに敵船を襲い、敵将二人を討ち取り、鎌倉にその功を訴え肥後の東三郡に恩賞の地を得た。「蒙古襲来絵詞」は季長が画家に戦功を語って描かせたものという。(1246〜 )
⇒たけざき【竹崎】
たけ‐ささえ【竹小筒】‥ササヘ
(→)「ささえ」に同じ。
たけざわ【竹沢】‥ザハ
義太夫節三味線方の芸姓。始祖の初世竹沢権右衛門は竹本義太夫の相三味線として初期の義太夫節の発展に寄与。
▷芸名としては「澤」の字を用いる。
たけ・し【猛し】
〔形ク〕
①武勇にすぐれている。古事記中「吾二人を除おきて―・く強き人無し」
②勢いがはげしい。荒々しい。源氏物語葵「―・くいかきひたぶる心」
③気が強い。気丈である。源氏物語蓬生「かかる御有様にて―・く世をおぼし」
④すぐれている。特にまさっている。えらい。源氏物語若菜上「わが宿世はいと―・くぞ覚え給ひける」
⑤(「たけきこととは」の言い方で)できることといえばそれが精いっぱいである。源氏物語明石「―・きこととは、ただ涙にしづめり」
たけしうち‐の‐すくね【武内宿祢】
⇒たけうちのすくね
たけじざい‐てん【他化自在天】
〔仏〕
①欲界六天の第6で欲界の最高所。この天に生まれたものは他人の楽事を自由自在に自己の楽として受用するからいう。他化天。→第六天。
②胎蔵界曼荼羅外金剛部の一尊。
たけした【竹下】
姓氏の一つ。
⇒たけした‐のぼる【竹下登】
たけした‐のぼる【竹下登】
政治家。島根県出身。早大卒。1987〜89年自民党総裁・首相。消費税を導入。リクルート事件の疑惑を受けて辞任。(1924〜2000)
竹下首相、退陣表明の記者会見(1989年04月25日)
提供:毎日新聞社
⇒たけした【竹下】
たけ‐ジバン【竹襦袢】
汗が衣服にしみるのを防ぐために、篠竹を細く削って糸を通し、編んで作った下着。玄峰集「汗に朽ちば風すすぐべし―」(嵐雪)
たけ‐しま【竹島】
①日本海、隠岐諸島の北西方にある島。日本では古くから知られ、また、1849年(嘉永2)フランス船リアンクール号が発見しリアンクール岩と命名したことにより、ヨーロッパにも知られた。1905年(明治38)島根県に編入。韓国・北朝鮮が独立後、その領土権を主張して係争中。面積0.2平方キロメートル。
②鬱陵島うつりょうとうの別称。
⇒たけしま‐じけん【竹島事件】
⇒たけしま‐ゆり【竹島百合】
たけしま【武島】
姓氏の一つ。
⇒たけしま‐はごろも【武島羽衣】
たけしま‐じけん【竹島事件】
竹島2に渡航した石見浜田の廻船問屋会津屋八右衛門が異国渡海の罪で1836年(天保7)死刑となり、藩主松平康爵は奥州棚倉に転封となった事件。
⇒たけ‐しま【竹島】
たけしま‐はごろも【武島羽衣】
歌人・詩人。名は又次郎。東京生れ。東大卒。塩井雨江・大町桂月らとともに赤門派(大学派)の詩人・美文家として知名。共著「美文韻文花紅葉」など。(1872〜1967)
武島羽衣
提供:毎日新聞社
⇒たけしま【武島】
たけしま‐ゆり【竹島百合】
韓国鬱陵島原産のユリの一種。地下の鱗茎から1メートルに達する茎を出し、数花を頂生。花は少し下向き、黄色多肉質で内面に暗紅色の斑点がある。観賞用。
⇒たけ‐しま【竹島】
たけしま‐らん【竹島蘭】
ユリ科の多年草。亜高山帯の針葉樹林下に生ずる。長い地下茎があり、高さ30センチメートル前後。殆ど枝分れせず、葉を互生。葉腋から細い花柄に各1花をつける。淡黄色6弁。花後に赤色球形の液果となる。
たけしまらん
たけ‐しょうぎ【竹床几】‥シヤウ‥
竹製の腰掛。夏の夕涼みなどに用いる。〈[季]夏〉
たけ‐す【竹簀】
竹でつくったすのこ。たけすのこ。
たけ‐すがき【竹簀掻】
竹でつくったすがき。たかすがき。
たけ‐すがた【丈姿・長姿】
①身長と風采。源氏物語澪標「―ととのひ美しげにて」
②(歌などの)格調と風体。慈鎮和尚自歌合「歌の―ことに見え侍り」
たけ‐すだれ【竹簾】
竹を編んでつくった簾。〈[季]夏〉
たけ‐すのこ【竹簀子】
(→)「たけす」に同じ。
たけ‐ずみ【竹炭】
竹を焼いて製した炭。ちくたん。
たけぞえ【竹添】‥ゾヘ
姓氏の一つ。
⇒たけぞえ‐しんいちろう【竹添進一郎】
たけぞえ‐しんいちろう【竹添進一郎】‥ゾヘ‥ラウ
外交官・漢学者。号、井井。肥後天草生れ。朝鮮での壬午じんご軍乱後、弁理公使となり、甲申政変に参画、その敗北後に罷免。のち東大で経書を講じた。著「左氏会箋」。(1842〜1917)
⇒たけぞえ【竹添】
たけそか
思いがけないさま。不意。一説に、たまさか。万葉集6「―に来たる今宵し楽しく思ほゆ」
たけた【竹田】
大分県南西部の市。もと中川氏7万石の城下町。滝廉太郎が「荒城の月」を作曲した岡城跡があり、また画家田能村竹田ちくでんの旧宅竹田荘がある。人口2万7千。
竹田 岡城址
撮影:山梨勝弘
たけだ【竹田】
姓氏の一つ。
⇒たけだ‐いずも【竹田出雲】
たけだ【武田】
姓氏の一つ。清和源氏。義光の子義清に始まる。
⇒たけだ‐かつより【武田勝頼】
⇒たけだ‐こううんさい【武田耕雲斎】
⇒たけだ‐しんげん【武田信玄】
⇒たけだ‐たいじゅん【武田泰淳】
⇒たけだ‐のぶよし【武田信義】
⇒たけだ‐びし【武田菱】
⇒たけだ‐りゅう【武田流】
⇒たけだ‐りんたろう【武田麟太郎】
た‐げた【田下駄】
深田で作業をするのに沈み込まないようにはく下駄。一部では代掻しろかき用具として用いた。
たけだ‐いずも【竹田出雲】‥イヅモ
浄瑠璃作者。
①(初世)俳号、奚疑けいぎ。竹本座の座元で作者を兼ねた。作「蘆屋道満大内鑑」など。( 〜1747)
②(2世)初世の子。名は清定。初め小出雲と名乗る。座元と作者とを兼ね、人形芝居の最盛期を画した。「菅原伝授手習鑑」「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」などは一代の名作。(1691〜1756)
⇒たけだ【竹田】
たけ‐たか・し【長高し】
〔形ク〕
①背が高い。白氏文集天永点「道州の民、侏儒多し。長タケタカキ者は三尺余に過ぎず」
②(歌論などで)格調が高く、壮大である。無名抄「詞も姿もことの外に―・く」
たけだ‐かつより【武田勝頼】
戦国・安土時代の武将。信玄の子。父の没後家を嗣いだが、長篠の敗戦後は勢い振るわず、織田・徳川の軍に撃破され、天目山の麓で自刃。(1546〜1582)
⇒たけだ【武田】
たけたか‐ゆび【丈高指】
中指。たかたかゆび。
たけだけ‐し・い【猛猛しい】
〔形〕[文]たけだけ・し(シク)
①ひどく勇猛である。いかにも強い。太平記22「元来田舎人なりければ…心―・しくて」。「―・い気性」
②しぶとい。ずぶとい。ずうずうしい。「盗人―・い」
たけだ‐こううんさい【武田耕雲斎】‥カウ‥
幕末の志士。水戸藩士。名は正生。通称、修理。徳川斉昭に仕えて家老職に上った。1864年(元治1)筑波山挙兵の藤田小四郎らに合流し、天狗党首領として全軍を率い、中山道・伊那路などを経て上洛の途中、加賀藩に降伏し、越前敦賀で斬首。(1804〜1865)
⇒たけだ【武田】
たけだ‐しんげん【武田信玄】
戦国時代の武将。信虎の長子。名は晴信。信玄は法名。1541年(天文10)父を追放して甲斐国主となり、民政・領国開発に力を入れ甲州法度を定める。近傍諸国を攻略し、上杉謙信と川中島で戦うこと数回。上洛を志し、織田信長と雌雄を決しようとして三河の野田城攻囲中に病を得、伊那駒場に没。(1521〜1573)
⇒たけだ【武田】
たけだ‐たいじゅん【武田泰淳】
小説家。東京生れ。東大中退。中国での戦争体験と仏教的世界観を根底に踏まえた代表的な戦後派作家の一人。作「司馬遷」「風媒花」「快楽けらく」「富士」など。(1912〜1976)
武田泰淳
撮影:田沼武能
⇒たけだ【武田】
たけ‐だち【丈立ち】
立ったときの身のたけ。背丈。宇津保物語初秋「―よきほどに、姿のきよらなること」
たけたに【武谷】
姓氏の一つ。
⇒たけたに‐みつお【武谷三男】
たけたに‐みつお【武谷三男】‥ヲ
哲学者・物理学者。福岡県生れ。京大卒。立教大学教授。湯川秀樹・坂田昌一と中間子論の研究を行う。著作・ジャーナリズムの分野で活躍。(1911〜2000)
⇒たけたに【武谷】
たけだ‐のぶよし【武田信義】
平安末期〜鎌倉初期の武将。甲斐源氏。頼朝の挙兵に応じ、信濃・甲斐の平氏方を討ち、駿河守護となる。のち子の一条忠頼の謀叛にくみしたとされ失脚。(1128〜1186)
⇒たけだ【武田】
たけだ‐の‐みや【竹田宮】
旧宮家の一つ。1906年(明治39)北白川宮能久親王の第1王子恒久王が創始。47年宮号を廃止。
たけ‐たば【竹束】
①竹を切ってたばねたもの。
②戦陣に用いた楯の一種。丸竹をたばねて作ったもので、矢や銃丸を防ぐのに用いた。竹牌。
⇒たけたば‐うし【竹束牛】
⇒たけたば‐ぶね【竹束船】
⇒たけたば‐みち【竹束道】
たけたば‐うし【竹束牛】
敵の矢や銃丸を防ぐため、竹束をならべて立てかけた装置。
竹束牛
⇒たけ‐たば【竹束】
たけたば‐ぶね【竹束船】
竹束を楯とした軍船。
⇒たけ‐たば【竹束】
たけたば‐みち【竹束道】
敵の矢や銃丸を防ぐため、竹束を配置して攻め入りやすくした通路。
⇒たけ‐たば【竹束】
たけだ‐びし【武田菱】
紋所の名。(→)割菱わりびし(四つ割菱)に同じ。甲斐の武田氏の紋所。→菱(図)。
⇒たけだ【武田】
たけだ‐りゅう【武田流】‥リウ
甲州流こうしゅうりゅうの別称。
⇒たけだ【武田】
たけだ‐りんたろう【武田麟太郎】‥ラウ
小説家。大阪生れ。東大中退。プロレタリア作家として出発、のちに庶民の生態を描いた市井事ものを発表。文芸雑誌「人民文庫」を主宰。作「日本三文オペラ」「銀座八丁」「井原西鶴」など。(1904〜1946)
⇒たけだ【武田】
たけたる‐くらい【長けたる位・闌けたる位】‥クラヰ
(世阿弥の用語)爛熟した芸位。修行を重ねて至高の境地に達し、さらにそれを越えた奔放自在な芸境。闌位らんい。
たけち【武市】
姓氏の一つ。
⇒たけち‐ずいざん【武市瑞山】
たけち【武智】
姓氏の一つ。
⇒たけち‐てつじ【武智鉄二】
たけち【高市】
(タカイチの約)高い所にある、人の集まる所。古事記下「大和のこの―に、こだかる市のつかさ」
たけち【高市】
(現在はタカイチ)奈良県中部の郡。巨勢・桧前ひのくま・久米など7郷に分かれていた。石舞台・高松塚などの古墳、飛鳥寺・川原寺などの古寺があり、板蓋宮いたぶきのみや・浄御原宮きよみはらのみやなどの宮趾がある。
たけち‐ずいざん【武市瑞山】
幕末の志士。通称、半平太。土佐藩士。土佐勤王党の首領。1862年(文久2)参政吉田東洋を暗殺し、藩論をまとめ諸藩と交渉、翌年藩主山内容堂に容れられず投獄。切腹。(1829〜1865)
⇒たけち【武市】
たけ‐ちつ【竹帙】
(→)帙簀ちすに同じ。
たけち‐てつじ【武智鉄二】
演劇評論家・演出家・映画監督。本姓、川口。大阪生れ。古典演劇の評論家として出発し、戦後はテキストに厳密な武智歌舞伎を起こして梨園に一石を投じた。映画「黒い雪」など。(1912〜1988)
武智鉄二
撮影:田沼武能
⇒たけち【武智】
たけち‐の‐くろひと【高市黒人】
万葉歌人。持統・文武両朝の従駕の歌や旅の歌をのこす。格調の高い印象鮮明な自然詠は赤人の先駆をなす。生没年未詳。
たけち‐の‐みこ【高市皇子】
天武天皇の長子。壬申じんしんの乱に天武天皇に代わって軍を指揮。690年太政大臣となる。(654〜696)
た‐けつ【多血】
①体内に血液の多いこと。
②感激しやすいこと。感情に走りやすいこと。激昂しやすいこと。
⇒たけつ‐かん【多血漢】
⇒たけつ‐しつ【多血質】
⇒たけつ‐しょう【多血症】
だ‐けつ【妥結】
双方が折れあって交渉をまとめること。また、交渉がまとまること。「賃上げ交渉が―する」
たけ‐づえ【竹杖】‥ヅヱ
竹でつくった杖。
たけつ‐かん【多血漢】
多血質の男。感激しやすい性質の男。
⇒た‐けつ【多血】
たけ‐つぎ【丈継ぎ】
踏台ふみだい。脚立きゃたつ。
たけつ‐しつ【多血質】
〔心〕ヒポクラテス以来の気質の四類型の一つ。楽観的・活動的で、気が移りやすい気質。
⇒た‐けつ【多血】
た‐けっしょう【多結晶】‥シヤウ
多くの微小な単結晶がまちまちな結晶軸の方位をもって集合しているもの。普通の金属は多結晶。
たけつ‐しょう【多血症】‥シヤウ
血液中の赤血球が増加している状態。体液の喪失に伴う相対的多血症と絶対的多血症があり、後者には赤血球の異常増殖による真性多血症と、高所滞在、肺機能低下などによる二次性多血症がある。真性多血症では頭痛・循環障害・出血・血栓などを来す。赤血球増加症。
⇒た‐けつ【多血】
たけ‐づつ【竹筒】
竹を横に切断してつくった筒。たけづっぽう。
たけ‐づっぽう【竹筒ぽう】‥ヅツパウ
「たけづつ」の俗語。
たけ‐づな【竹綱】
細く割った竹で綯なったつな。
たけ‐でっぽう【竹鉄砲】‥パウ
竹筒でつくった、おもちゃの鉄砲。
たけ‐ど【竹戸】
竹を編んでつくった戸。
だ‐けど
〔接続〕
「だけれど」の約。
たけとみ‐じま【竹富島】
沖縄県、八重山諸島の島。石垣島の南西4キロメートル。面積5.5平方キロメートル。隆起珊瑚礁から成る。サトウキビを栽培。西表いりおもて国立公園に属する。
竹富島
撮影:山梨勝弘
だ‐けども
〔接続〕
「だけれども」の約。
たけとり‐の‐おきな【竹取翁】
竹取物語中の人物。また、万葉集巻16の詞書に、昔、季春の月に九人の女子と歌を贈答したとある人物。
⇒たけとりのおきな‐の‐ものがたり【竹取翁の物語】
たけとりのおきな‐の‐ものがたり【竹取翁の物語】
竹取物語の別称。
⇒たけとり‐の‐おきな【竹取翁】
たけとりものがたり【竹取物語】
平安初期にできた最古の作り物語。1巻。作者未詳。竹取翁たけとりのおきなが竹の中から得て育てた美女かぐや姫が、5人の貴公子の熱心な求婚を難題を出して退け、時の帝の召にも応ぜず、遂に八月十五夜、月の世界に帰る。竹取翁の物語。かぐや姫の物語。
→文献資料[竹取物語]
たけ‐とんぼ【竹蜻蛉】
竹をプロペラ状に削り、重心部に柄をつけた玩具。柄を両手ですり合わせ、回転させて飛ばす。享保(1716〜1736)あるいは安永(1772〜1781)年間の発案という。
竹蜻蛉
撮影:関戸 勇
たけなか【竹中】
姓氏の一つ。
⇒たけなか‐はんべえ【竹中半兵衛】
たけ‐なが【丈長】
①和紙の名。奉書紙の類で、質厚く糊気のないもの。基準寸法は縦54センチメートル、横73センチメートルで奉書より大判。丈長奉書。尺永奉書。
②丈長1をたたんで平元結ひらもとゆいにしたもの。元結で結んだ上にかけて飾りにした。
⇒たけなが‐ほうしょ【丈長奉書】
たけ‐ながし【竹流し】
縦割りにした竹筒に金銀を鋳込んで固めた称量貨幣の一種。必要に応じて切り遣いもされた。竹流金。竿金。
たけなか‐はんべえ【竹中半兵衛】‥ヱ
戦国時代の武将。名は重治。美濃出身。秀吉に仕え、その中国経略に軍師として功績をたてたが、陣中に病死。(1544?〜1579)
⇒たけなか【竹中】
たけなが‐ほうしょ【丈長奉書】
(→)丈長1に同じ。
⇒たけ‐なが【丈長】
②2本の竹竿に、それぞれ適当の高さに足がかりを造ってこれに乗り、両手で竿の上部を握って歩くもの。たかあし。〈[季]冬〉。「―に乗る」
③竹馬古着屋の略。
⇒たけうま‐ふるぎや【竹馬古着屋】
たけうま‐ふるぎや【竹馬古着屋】
江戸時代、竹の4脚の籠または箱に古着を入れて、天秤棒でかつぎ歩いた行商人。
⇒たけ‐うま【竹馬】
たけ‐えびら【竹箙】
(→)「たかえびら」に同じ。
ダゲール【Louis Jacques Mandé Daguerre】
フランスの画家。銀板写真術の発明者。(1787〜1851)
ダゲール
提供:Photos12/APL
たけ‐えん【竹縁】
竹を並べて張った縁。ちくえん。
たけお【武雄】‥ヲ
佐賀県西部の市。古来、蓬莱山麓にある武雄温泉が有名。人口5万1千。
たけ‐お【建男・猛夫・丈夫】‥ヲ
強く勇ましい男。ますらたけお。
たけ‐おちば【竹落葉】
竹の葉の落葉。笹・竹の類は、夏、新しい葉を生ずると古い葉を落とす。〈[季]夏〉
たけ‐がえし【竹反し】‥ガヘシ
長さ約15センチメートル、幅1.5センチメートルの平たくつくった皮付きの竹片数個を片手の甲の上にのせ、裏返したり、そのまますべらせたりして、全部を一様に表または裏むきに置く子供の遊戯。
たけ‐がき【竹垣】
竹でつくった垣。たかがき。
竹垣
撮影:関戸 勇
たけ‐かご【竹籠・竹籃】
細い竹または竹をそぎ割ったものを編んでつくったかご。
たけ‐がさ【竹笠】
竹を網代あじろに組んでつくった笠。
たけ‐がたな【竹刀】
①竹でつくった刀。竹光たけみつ。浄瑠璃、雪女五枚羽子板「身は―抜きかねて」
②竹でつくった馬櫛。刀に歯のついたような形のもの。〈日葡辞書〉
たけ‐がらす【岳鴉・岳烏】
ホシガラスの別称。
たけ‐がり【茸狩】
山へ行き茸きのこを探して取ること。きのことり。きのこがり。〈[季]秋〉
たけかわ【竹河】‥カハ
①催馬楽さいばらの曲名。
②源氏物語の巻名。
だけ‐かんば【岳樺】
カバノキ科の落葉高木。シラカバに似るが樹皮は淡褐色で白くならない。葉はシラカバよりやや大きく基部心形。亜高山のシラカバより高所に生ずる。高さ約10メートル。雌雄同株。早春、新葉前に淡黄褐色の雄穂と雌穂とを生ずる。
たけ‐かんむり【竹冠】
漢字の冠かんむりの一つ。「笛」「筆」などの冠の「竹」の称。
だ‐げき【打撃】
①はげしくうつこと。たたくこと。
②損害。いたで。ショック。「―をこうむる」
③野球で、球を打つこと。バッティング。
⇒だげき‐すう【打撃数】
⇒だげき‐りつ【打撃率】
だげき‐すう【打撃数】
野球で、実際に打者になった回数(打席数)から四球・死球・犠打・犠飛および打撃妨害による出塁の回数を引いた数。打率算定の基礎。打数。
⇒だ‐げき【打撃】
たけ‐きり【竹切】
①刀剣の斬れ味を試すため、または練習のために太い竹を立てて横薙なぎに切ること。
②「鞍馬くらまの竹伐り」の略。〈[季]夏〉
⇒たけきり‐の‐えしき【竹切の会式】
だげき‐りつ【打撃率】
(→)打率に同じ。
⇒だ‐げき【打撃】
たけきり‐の‐えしき【竹切の会式】‥ヱ‥
(→)「鞍馬くらまの竹伐り」に同じ。
⇒たけ‐きり【竹切】
たけ‐ぎれ【竹切れ】
(タケキレとも)竹のきれはし。竹片。
たけ‐くぎ【竹釘】
竹を削って作った釘。
⇒たけくぎ‐いくさ【竹釘軍】
たけくぎ‐いくさ【竹釘軍】
(竹釘に頭のないことから)一座・一軍を統率するものがなく、まとまらない会議・戦いくさをいう。
⇒たけ‐くぎ【竹釘】
たけ‐ぐし【竹串】
竹をけずって作った串。竹製の串。
たけ‐ぐそく【竹具足】
竹を編んで鎧よろいの胴の形につくったもの。剣道や槍術の稽古に用いる。竹胴たけどう。
たけ‐くらべ【丈比べ】
①高さや強さなどをきそうこと。特に、背の高さを比べきそうこと。せいくらべ。
②連歌で、付句は前句と字数がかわるのが本来のところ、17字の前句に17字を、14字の前句に14字を付けること。竹斎「長短知らざるほどの連歌師が功者に逢うて―する」
たけくらべ
樋口一葉作の短編小説。1895〜96年(明治28〜29)「文学界」に発表。吉原遊廓の裏手に住んだ作者の見聞に取材。吉原のお職大巻の妹、美登利が、竜華寺の信如少年に抱く淡い思慕を軸に、子供たちの世界を雅文調で流麗に描く。
→文献資料[たけくらべ]
たけ‐げた【竹下駄】
竹を割って緒をすげた下駄。
竹下駄
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
たけ‐ごうし【竹格子】‥ガウ‥
竹でつくった格子。
たけこし【竹越】
姓氏の一つ。
⇒たけこし‐よさぶろう【竹越与三郎】
たけ‐ごし【竹輿】
竹を編んでつくった輿。
たけこし‐よさぶろう【竹越与三郎】‥ラウ
歴史家・政治家。号、三叉。武州本庄生れ。慶応義塾卒。新聞記者を経て、政友会代議士・貴族院議員・枢密顧問官などを歴任。著「二千五百年史」「日本経済史」など。(1865〜1950)
⇒たけこし【竹越】
たけ‐ざいく【竹細工】
竹を用いてする細工(物)。
たけ‐ざお【竹竿】‥ザヲ
竹の幹でつくった竿。ちくかん。
たけざき【竹崎】
姓氏の一つ。
⇒たけざき‐すえなが【竹崎季長】
たけざき‐すえなが【竹崎季長】‥スヱ‥
鎌倉後期の武士。肥後の豪族。通称は五郎兵衛。元寇げんこうに敵船を襲い、敵将二人を討ち取り、鎌倉にその功を訴え肥後の東三郡に恩賞の地を得た。「蒙古襲来絵詞」は季長が画家に戦功を語って描かせたものという。(1246〜 )
⇒たけざき【竹崎】
たけ‐ささえ【竹小筒】‥ササヘ
(→)「ささえ」に同じ。
たけざわ【竹沢】‥ザハ
義太夫節三味線方の芸姓。始祖の初世竹沢権右衛門は竹本義太夫の相三味線として初期の義太夫節の発展に寄与。
▷芸名としては「澤」の字を用いる。
たけ・し【猛し】
〔形ク〕
①武勇にすぐれている。古事記中「吾二人を除おきて―・く強き人無し」
②勢いがはげしい。荒々しい。源氏物語葵「―・くいかきひたぶる心」
③気が強い。気丈である。源氏物語蓬生「かかる御有様にて―・く世をおぼし」
④すぐれている。特にまさっている。えらい。源氏物語若菜上「わが宿世はいと―・くぞ覚え給ひける」
⑤(「たけきこととは」の言い方で)できることといえばそれが精いっぱいである。源氏物語明石「―・きこととは、ただ涙にしづめり」
たけしうち‐の‐すくね【武内宿祢】
⇒たけうちのすくね
たけじざい‐てん【他化自在天】
〔仏〕
①欲界六天の第6で欲界の最高所。この天に生まれたものは他人の楽事を自由自在に自己の楽として受用するからいう。他化天。→第六天。
②胎蔵界曼荼羅外金剛部の一尊。
たけした【竹下】
姓氏の一つ。
⇒たけした‐のぼる【竹下登】
たけした‐のぼる【竹下登】
政治家。島根県出身。早大卒。1987〜89年自民党総裁・首相。消費税を導入。リクルート事件の疑惑を受けて辞任。(1924〜2000)
竹下首相、退陣表明の記者会見(1989年04月25日)
提供:毎日新聞社
⇒たけした【竹下】
たけ‐ジバン【竹襦袢】
汗が衣服にしみるのを防ぐために、篠竹を細く削って糸を通し、編んで作った下着。玄峰集「汗に朽ちば風すすぐべし―」(嵐雪)
たけ‐しま【竹島】
①日本海、隠岐諸島の北西方にある島。日本では古くから知られ、また、1849年(嘉永2)フランス船リアンクール号が発見しリアンクール岩と命名したことにより、ヨーロッパにも知られた。1905年(明治38)島根県に編入。韓国・北朝鮮が独立後、その領土権を主張して係争中。面積0.2平方キロメートル。
②鬱陵島うつりょうとうの別称。
⇒たけしま‐じけん【竹島事件】
⇒たけしま‐ゆり【竹島百合】
たけしま【武島】
姓氏の一つ。
⇒たけしま‐はごろも【武島羽衣】
たけしま‐じけん【竹島事件】
竹島2に渡航した石見浜田の廻船問屋会津屋八右衛門が異国渡海の罪で1836年(天保7)死刑となり、藩主松平康爵は奥州棚倉に転封となった事件。
⇒たけ‐しま【竹島】
たけしま‐はごろも【武島羽衣】
歌人・詩人。名は又次郎。東京生れ。東大卒。塩井雨江・大町桂月らとともに赤門派(大学派)の詩人・美文家として知名。共著「美文韻文花紅葉」など。(1872〜1967)
武島羽衣
提供:毎日新聞社
⇒たけしま【武島】
たけしま‐ゆり【竹島百合】
韓国鬱陵島原産のユリの一種。地下の鱗茎から1メートルに達する茎を出し、数花を頂生。花は少し下向き、黄色多肉質で内面に暗紅色の斑点がある。観賞用。
⇒たけ‐しま【竹島】
たけしま‐らん【竹島蘭】
ユリ科の多年草。亜高山帯の針葉樹林下に生ずる。長い地下茎があり、高さ30センチメートル前後。殆ど枝分れせず、葉を互生。葉腋から細い花柄に各1花をつける。淡黄色6弁。花後に赤色球形の液果となる。
たけしまらん
たけ‐しょうぎ【竹床几】‥シヤウ‥
竹製の腰掛。夏の夕涼みなどに用いる。〈[季]夏〉
たけ‐す【竹簀】
竹でつくったすのこ。たけすのこ。
たけ‐すがき【竹簀掻】
竹でつくったすがき。たかすがき。
たけ‐すがた【丈姿・長姿】
①身長と風采。源氏物語澪標「―ととのひ美しげにて」
②(歌などの)格調と風体。慈鎮和尚自歌合「歌の―ことに見え侍り」
たけ‐すだれ【竹簾】
竹を編んでつくった簾。〈[季]夏〉
たけ‐すのこ【竹簀子】
(→)「たけす」に同じ。
たけ‐ずみ【竹炭】
竹を焼いて製した炭。ちくたん。
たけぞえ【竹添】‥ゾヘ
姓氏の一つ。
⇒たけぞえ‐しんいちろう【竹添進一郎】
たけぞえ‐しんいちろう【竹添進一郎】‥ゾヘ‥ラウ
外交官・漢学者。号、井井。肥後天草生れ。朝鮮での壬午じんご軍乱後、弁理公使となり、甲申政変に参画、その敗北後に罷免。のち東大で経書を講じた。著「左氏会箋」。(1842〜1917)
⇒たけぞえ【竹添】
たけそか
思いがけないさま。不意。一説に、たまさか。万葉集6「―に来たる今宵し楽しく思ほゆ」
たけた【竹田】
大分県南西部の市。もと中川氏7万石の城下町。滝廉太郎が「荒城の月」を作曲した岡城跡があり、また画家田能村竹田ちくでんの旧宅竹田荘がある。人口2万7千。
竹田 岡城址
撮影:山梨勝弘
たけだ【竹田】
姓氏の一つ。
⇒たけだ‐いずも【竹田出雲】
たけだ【武田】
姓氏の一つ。清和源氏。義光の子義清に始まる。
⇒たけだ‐かつより【武田勝頼】
⇒たけだ‐こううんさい【武田耕雲斎】
⇒たけだ‐しんげん【武田信玄】
⇒たけだ‐たいじゅん【武田泰淳】
⇒たけだ‐のぶよし【武田信義】
⇒たけだ‐びし【武田菱】
⇒たけだ‐りゅう【武田流】
⇒たけだ‐りんたろう【武田麟太郎】
た‐げた【田下駄】
深田で作業をするのに沈み込まないようにはく下駄。一部では代掻しろかき用具として用いた。
たけだ‐いずも【竹田出雲】‥イヅモ
浄瑠璃作者。
①(初世)俳号、奚疑けいぎ。竹本座の座元で作者を兼ねた。作「蘆屋道満大内鑑」など。( 〜1747)
②(2世)初世の子。名は清定。初め小出雲と名乗る。座元と作者とを兼ね、人形芝居の最盛期を画した。「菅原伝授手習鑑」「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」などは一代の名作。(1691〜1756)
⇒たけだ【竹田】
たけ‐たか・し【長高し】
〔形ク〕
①背が高い。白氏文集天永点「道州の民、侏儒多し。長タケタカキ者は三尺余に過ぎず」
②(歌論などで)格調が高く、壮大である。無名抄「詞も姿もことの外に―・く」
たけだ‐かつより【武田勝頼】
戦国・安土時代の武将。信玄の子。父の没後家を嗣いだが、長篠の敗戦後は勢い振るわず、織田・徳川の軍に撃破され、天目山の麓で自刃。(1546〜1582)
⇒たけだ【武田】
たけたか‐ゆび【丈高指】
中指。たかたかゆび。
たけだけ‐し・い【猛猛しい】
〔形〕[文]たけだけ・し(シク)
①ひどく勇猛である。いかにも強い。太平記22「元来田舎人なりければ…心―・しくて」。「―・い気性」
②しぶとい。ずぶとい。ずうずうしい。「盗人―・い」
たけだ‐こううんさい【武田耕雲斎】‥カウ‥
幕末の志士。水戸藩士。名は正生。通称、修理。徳川斉昭に仕えて家老職に上った。1864年(元治1)筑波山挙兵の藤田小四郎らに合流し、天狗党首領として全軍を率い、中山道・伊那路などを経て上洛の途中、加賀藩に降伏し、越前敦賀で斬首。(1804〜1865)
⇒たけだ【武田】
たけだ‐しんげん【武田信玄】
戦国時代の武将。信虎の長子。名は晴信。信玄は法名。1541年(天文10)父を追放して甲斐国主となり、民政・領国開発に力を入れ甲州法度を定める。近傍諸国を攻略し、上杉謙信と川中島で戦うこと数回。上洛を志し、織田信長と雌雄を決しようとして三河の野田城攻囲中に病を得、伊那駒場に没。(1521〜1573)
⇒たけだ【武田】
たけだ‐たいじゅん【武田泰淳】
小説家。東京生れ。東大中退。中国での戦争体験と仏教的世界観を根底に踏まえた代表的な戦後派作家の一人。作「司馬遷」「風媒花」「快楽けらく」「富士」など。(1912〜1976)
武田泰淳
撮影:田沼武能
⇒たけだ【武田】
たけ‐だち【丈立ち】
立ったときの身のたけ。背丈。宇津保物語初秋「―よきほどに、姿のきよらなること」
たけたに【武谷】
姓氏の一つ。
⇒たけたに‐みつお【武谷三男】
たけたに‐みつお【武谷三男】‥ヲ
哲学者・物理学者。福岡県生れ。京大卒。立教大学教授。湯川秀樹・坂田昌一と中間子論の研究を行う。著作・ジャーナリズムの分野で活躍。(1911〜2000)
⇒たけたに【武谷】
たけだ‐のぶよし【武田信義】
平安末期〜鎌倉初期の武将。甲斐源氏。頼朝の挙兵に応じ、信濃・甲斐の平氏方を討ち、駿河守護となる。のち子の一条忠頼の謀叛にくみしたとされ失脚。(1128〜1186)
⇒たけだ【武田】
たけだ‐の‐みや【竹田宮】
旧宮家の一つ。1906年(明治39)北白川宮能久親王の第1王子恒久王が創始。47年宮号を廃止。
たけ‐たば【竹束】
①竹を切ってたばねたもの。
②戦陣に用いた楯の一種。丸竹をたばねて作ったもので、矢や銃丸を防ぐのに用いた。竹牌。
⇒たけたば‐うし【竹束牛】
⇒たけたば‐ぶね【竹束船】
⇒たけたば‐みち【竹束道】
たけたば‐うし【竹束牛】
敵の矢や銃丸を防ぐため、竹束をならべて立てかけた装置。
竹束牛
⇒たけ‐たば【竹束】
たけたば‐ぶね【竹束船】
竹束を楯とした軍船。
⇒たけ‐たば【竹束】
たけたば‐みち【竹束道】
敵の矢や銃丸を防ぐため、竹束を配置して攻め入りやすくした通路。
⇒たけ‐たば【竹束】
たけだ‐びし【武田菱】
紋所の名。(→)割菱わりびし(四つ割菱)に同じ。甲斐の武田氏の紋所。→菱(図)。
⇒たけだ【武田】
たけだ‐りゅう【武田流】‥リウ
甲州流こうしゅうりゅうの別称。
⇒たけだ【武田】
たけだ‐りんたろう【武田麟太郎】‥ラウ
小説家。大阪生れ。東大中退。プロレタリア作家として出発、のちに庶民の生態を描いた市井事ものを発表。文芸雑誌「人民文庫」を主宰。作「日本三文オペラ」「銀座八丁」「井原西鶴」など。(1904〜1946)
⇒たけだ【武田】
たけたる‐くらい【長けたる位・闌けたる位】‥クラヰ
(世阿弥の用語)爛熟した芸位。修行を重ねて至高の境地に達し、さらにそれを越えた奔放自在な芸境。闌位らんい。
たけち【武市】
姓氏の一つ。
⇒たけち‐ずいざん【武市瑞山】
たけち【武智】
姓氏の一つ。
⇒たけち‐てつじ【武智鉄二】
たけち【高市】
(タカイチの約)高い所にある、人の集まる所。古事記下「大和のこの―に、こだかる市のつかさ」
たけち【高市】
(現在はタカイチ)奈良県中部の郡。巨勢・桧前ひのくま・久米など7郷に分かれていた。石舞台・高松塚などの古墳、飛鳥寺・川原寺などの古寺があり、板蓋宮いたぶきのみや・浄御原宮きよみはらのみやなどの宮趾がある。
たけち‐ずいざん【武市瑞山】
幕末の志士。通称、半平太。土佐藩士。土佐勤王党の首領。1862年(文久2)参政吉田東洋を暗殺し、藩論をまとめ諸藩と交渉、翌年藩主山内容堂に容れられず投獄。切腹。(1829〜1865)
⇒たけち【武市】
たけ‐ちつ【竹帙】
(→)帙簀ちすに同じ。
たけち‐てつじ【武智鉄二】
演劇評論家・演出家・映画監督。本姓、川口。大阪生れ。古典演劇の評論家として出発し、戦後はテキストに厳密な武智歌舞伎を起こして梨園に一石を投じた。映画「黒い雪」など。(1912〜1988)
武智鉄二
撮影:田沼武能
⇒たけち【武智】
たけち‐の‐くろひと【高市黒人】
万葉歌人。持統・文武両朝の従駕の歌や旅の歌をのこす。格調の高い印象鮮明な自然詠は赤人の先駆をなす。生没年未詳。
たけち‐の‐みこ【高市皇子】
天武天皇の長子。壬申じんしんの乱に天武天皇に代わって軍を指揮。690年太政大臣となる。(654〜696)
た‐けつ【多血】
①体内に血液の多いこと。
②感激しやすいこと。感情に走りやすいこと。激昂しやすいこと。
⇒たけつ‐かん【多血漢】
⇒たけつ‐しつ【多血質】
⇒たけつ‐しょう【多血症】
だ‐けつ【妥結】
双方が折れあって交渉をまとめること。また、交渉がまとまること。「賃上げ交渉が―する」
たけ‐づえ【竹杖】‥ヅヱ
竹でつくった杖。
たけつ‐かん【多血漢】
多血質の男。感激しやすい性質の男。
⇒た‐けつ【多血】
たけ‐つぎ【丈継ぎ】
踏台ふみだい。脚立きゃたつ。
たけつ‐しつ【多血質】
〔心〕ヒポクラテス以来の気質の四類型の一つ。楽観的・活動的で、気が移りやすい気質。
⇒た‐けつ【多血】
た‐けっしょう【多結晶】‥シヤウ
多くの微小な単結晶がまちまちな結晶軸の方位をもって集合しているもの。普通の金属は多結晶。
たけつ‐しょう【多血症】‥シヤウ
血液中の赤血球が増加している状態。体液の喪失に伴う相対的多血症と絶対的多血症があり、後者には赤血球の異常増殖による真性多血症と、高所滞在、肺機能低下などによる二次性多血症がある。真性多血症では頭痛・循環障害・出血・血栓などを来す。赤血球増加症。
⇒た‐けつ【多血】
たけ‐づつ【竹筒】
竹を横に切断してつくった筒。たけづっぽう。
たけ‐づっぽう【竹筒ぽう】‥ヅツパウ
「たけづつ」の俗語。
たけ‐づな【竹綱】
細く割った竹で綯なったつな。
たけ‐でっぽう【竹鉄砲】‥パウ
竹筒でつくった、おもちゃの鉄砲。
たけ‐ど【竹戸】
竹を編んでつくった戸。
だ‐けど
〔接続〕
「だけれど」の約。
たけとみ‐じま【竹富島】
沖縄県、八重山諸島の島。石垣島の南西4キロメートル。面積5.5平方キロメートル。隆起珊瑚礁から成る。サトウキビを栽培。西表いりおもて国立公園に属する。
竹富島
撮影:山梨勝弘
だ‐けども
〔接続〕
「だけれども」の約。
たけとり‐の‐おきな【竹取翁】
竹取物語中の人物。また、万葉集巻16の詞書に、昔、季春の月に九人の女子と歌を贈答したとある人物。
⇒たけとりのおきな‐の‐ものがたり【竹取翁の物語】
たけとりのおきな‐の‐ものがたり【竹取翁の物語】
竹取物語の別称。
⇒たけとり‐の‐おきな【竹取翁】
たけとりものがたり【竹取物語】
平安初期にできた最古の作り物語。1巻。作者未詳。竹取翁たけとりのおきなが竹の中から得て育てた美女かぐや姫が、5人の貴公子の熱心な求婚を難題を出して退け、時の帝の召にも応ぜず、遂に八月十五夜、月の世界に帰る。竹取翁の物語。かぐや姫の物語。
→文献資料[竹取物語]
たけ‐とんぼ【竹蜻蛉】
竹をプロペラ状に削り、重心部に柄をつけた玩具。柄を両手ですり合わせ、回転させて飛ばす。享保(1716〜1736)あるいは安永(1772〜1781)年間の発案という。
竹蜻蛉
撮影:関戸 勇
たけなか【竹中】
姓氏の一つ。
⇒たけなか‐はんべえ【竹中半兵衛】
たけ‐なが【丈長】
①和紙の名。奉書紙の類で、質厚く糊気のないもの。基準寸法は縦54センチメートル、横73センチメートルで奉書より大判。丈長奉書。尺永奉書。
②丈長1をたたんで平元結ひらもとゆいにしたもの。元結で結んだ上にかけて飾りにした。
⇒たけなが‐ほうしょ【丈長奉書】
たけ‐ながし【竹流し】
縦割りにした竹筒に金銀を鋳込んで固めた称量貨幣の一種。必要に応じて切り遣いもされた。竹流金。竿金。
たけなか‐はんべえ【竹中半兵衛】‥ヱ
戦国時代の武将。名は重治。美濃出身。秀吉に仕え、その中国経略に軍師として功績をたてたが、陣中に病死。(1544?〜1579)
⇒たけなか【竹中】
たけなが‐ほうしょ【丈長奉書】
(→)丈長1に同じ。
⇒たけ‐なが【丈長】
広辞苑 ページ 12088 での【○竹植うる日】単語。