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たの・む【頼む・恃む・憑む】🔗🔉

たの・む頼む・恃む・憑む】 [一]〔他五〕 手を合わせて祈る意からか。自分を相手にゆだねて願う意。 ①力を貸してもらえるよう、相手にすがる。万葉集14「いましを―・み母に違ひぬ」。源氏物語明石「住吉の神を―・みはじめ奉りて、この十八年になり侍りぬ」 ②あてにする。それを力とする。万葉集11「吾妹子が袖を―・みて真野の浦の小菅の笠を着ずて来にけり」。源氏物語賢木「なき人に行きあふ程をいつと―・まむ」。「衆を―・んで横車を押す」「師と―・む人」 ③信用する。万葉集4「百千たび恋ふといふとも諸茅らが練の言葉は吾は―・まじ」 ④他にゆだねる。委託する。依頼する。天草本伊曾保物語「親類を―・うで、再び帰りあはれいと妻を頼まるれど」。「仕事を―・む」「出前を―・む」 ⑤その人を主人として一身を託する。平家物語12「頼朝を―・まば助けて使はんは、いかに」。狂言、吾妻大名「身共が―・うだ人はお大名でござるが」 ⑥武士などが、他家を訪れて案内を請う言葉。たのもう。歌舞伎、勧善懲悪覗機関「しかし―・まう―・まうは本職だ」 ⑦懇願する。歌舞伎、助六所縁江戸桜「白玉さん、―・みやんすにえ」。「―・むから許してやってくれ」 [二]〔他下二〕 たのみに思わせる。あてにさせる。万葉集14「あれを―・めてあさましものを」。源氏物語夕顔「この世のみならぬ契りなどまで―・め給ふに」 ⇒頼む木の下に雨漏る

広辞苑 ページ 12300 での頼む単語。