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○鳥居を越すとりいをこす🔗🔉

○鳥居を越すとりいをこす (狐が鳥居を何度も飛び越せば、やがて稲荷大明神になるという俗信から)経験を積んで老獪ろうかいになる。鳥居数かずが重なる。 ⇒とり‐い【鳥居】 とり‐インフルエンザ鳥インフルエンザ】 インフルエンザ‐ウイルスのうち、鶏に感染するH5N1型による疾患。本来鳥の疾患であるが、人への感染例がある。 とり‐うしな・う取り失ふ‥ウシナフ 〔他四〕 なくす。うしなう。好色一代男4「屡しばしが程は気を―・ひ」 とり‐うち鳥打ち】 ①弓の、末弭うらはずに近く反そりのついた部分。 ②鴨に網をうちかぶせようと狩人の待ち伏せている所。〈日葡辞書〉 ③鳥を射撃すること。 ④鳥打帽の略。 ⇒とりうち‐ぼう【鳥打帽】 とりうち‐ぼう鳥打帽】 (狩猟などに用いたからいう)前びさしのついた平たい帽子。鳥打帽子。ハンチング。夏目漱石、それから「代助は風を恐て―を被つて居た」 ⇒とり‐うち【鳥打ち】 トリウムthorium】 (スカンディナヴィア神話の雷神Thorから)放射性元素の一種。元素記号Th 原子番号90。原子量232.0。灰色の重い金属で、空気中で強熱すれば燃焼して酸化物となり、また、高温において塩素・硫黄・窒素などと化合する。 ⇒トリウム‐けいれつ【トリウム系列】 トリウム‐けいれつトリウム系列】 トリウム232から始まり鉛208で終わる放射性核種の崩壊系列。この系列の核種の質量はすべて4nは整数)となるので、4n系列ともいう。 ⇒トリウム【thorium】 とり‐うら鳥占】 年占としうらの一種。年の始めに山に入って小鳥の腹を裂き、穀物があれば吉、なければ凶とし、その年の豊凶を占ったという。また、鳥の止まる樹の枝の南北や飛ぶ方向、鳴き方によっても吉凶を占った。 とり‐うら鶏占】 鶏の鳴き声や闘鶏(平家物語の湛増たんぞうの故事)などによって吉凶を占うこと。 とり‐うり取売】 売買の仲介をすること。また、その人。江戸時代には古道具屋をいった。日葡辞書「トリウリヲスル」。浄瑠璃、長町女腹切「上方の―が此の脇指を売りに来て」 とり‐え取得・取柄】 ①取るべきところ。用うべき点。長所。庭訓往来四月「―ある族やからを招きすゑ」。「何の―もない」「かたいところが彼の―だ」 ②きっかけ。口実。〈日葡辞書〉 とり‐え鳥餌‥ヱ 鳥のえ。鳥のえさ。 とり‐えい取永】 年貢を永楽銭で割り付けたもの。→取米とりまい トリエステTrieste】 イタリア北東部、アドリア海最奥部に位置する港湾都市。古代より中部ヨーロッパへの門戸として繁栄。第二次大戦後、イタリアとユーゴスラヴィアが領有権を主張、結局、イタリア領となった。造船・精油などの工業も発達。人口20万8千(2004)。英語名トリエスト。 とり‐えだ取枝(→)取木とりきに同じ。 トリエント‐こうかいぎトリエント公会議‥クワイ‥ (the Trent Council)1545〜63年に現イタリアのトレント(ドイツ語名トリエント)で開催された第19回公会議。プロテスタント宗教改革への対策を探り、またカトリック教会の内部刷新の核心をキリストによる救いに置き、教会の責務を信徒への奉仕と定めた。 トリエンナーレtriennale イタリア】 (「3年ごとの」の意)3年に一度開催される美術展覧会。→ビエンナーレ とり‐お取緒‥ヲ 秤竿はかりざおの紐。 とりお鳥尾‥ヲ 姓氏の一つ。 ⇒とりお‐こやた【鳥尾小弥太】 トリオtrio イタリア】 ①〔音〕 ㋐三重奏。三重唱。また、その楽曲。 ㋑メヌエットやスケルツォなど3部形式で書かれた楽章の中間部。 ②三人組。 ⇒トリオ‐ソナタ【trio sonata】 とり‐おい鳥追い‥オヒ ①(作物を荒らす)鳥を追い払うこと。また、鳥おどし。 ②農村行事の一つ。正月14日の晩と15日の朝との2回、害鳥を追い払う歌をうたい、若者らが、ささら・槌・杓子・棒などを打って家々を回る。醒睡笑「千町万町の―が参つた」 ③(→)「たたき」3の別称。 ④江戸時代、女芸人が新年に衣服を新しくし、菅笠に代えて編笠をかぶり、女太夫おんなだゆうと称して三味線を弾き、鳥追歌を唄いながら門付けしたもの。〈[季]新年〉 鳥追い ⑤能。(→)「鳥追舟」に同じ。 ⇒とりおい‐うた【鳥追歌】 ⇒とりおい‐ぶね【鳥追舟】 ⇒とりおい‐ぼう【鳥追棒】 とりおい‐うた鳥追歌‥オヒ‥ 江戸時代に行われた門付歌。農家の鳥追いの歌から出て、初春に田畑の豊年を祈る祝詞となり、一般的な祝歌となったもの。 ⇒とり‐おい【鳥追い】 とりおい‐ぶね鳥追舟‥オヒ‥ 水田の害鳥を追うための船。笛・太鼓の囃子物はやしものを仕立てて追う。 ⇒とり‐おい【鳥追い】 とりおいぶね鳥追舟‥オヒ‥ 能。薩摩の日暮某の妻子が、夫の上洛の留守中、家来の左近尉に強いられて舟で田の鳥を追う。鳥追。 とりおい‐ぼう鳥追棒‥オヒバウ 鳥追いの行事のときに手に持つ棒。宵鳥棒よんどりぼう⇒とり‐おい【鳥追い】 とり‐お・う取り負ふ‥オフ 〔他四〕 背に負いもつ。万葉集20「ますらをの靫―・ひて出でていけば」 トリオースtriose】 炭素原子3個をもつ単糖。分子式は一般にCHO 解糖の過程で生体内に生じる。三炭糖。 とり‐おき取置き】 ①とりおくこと。また、そのもの。 ②かたづけ、しまっておくこと。取っておいて不時の用に備えること。とっておき。建春門院中納言日記「しばし御覧じて、また―などせられしそぞろごとまでも」 ③処置。処分。特に、死体の処置。埋葬。好色五人女4「身の―までして最期の程を待ちゐしに」。浮世草子、御前義経記「法師が死骸は宿屋が―」 ④ふるまい。暮し方。好色一代男1「孔子くさき身の―も」 とり‐お・く取り置く】 〔他五〕 ①手に取って(そこに)置く。万葉集13「手向草、糸―・きて」 ②とりのけておく。しまっておく。残しておく。源氏物語浮舟「さかしらにこれを―・きけるよなど漏り聞き給はん」 ③処置する。始末する。特に、死体を葬る。埋葬する。日本永代蔵3「往生いたされしを、各々嘆きを止めて―・きける」 とり‐おこ・す取り興す】 〔他四〕 再興する。再開する。日葡辞書「スタレタカタギヲトリヲコス」「ユミヤヲトリヲコス」 とり‐おこな・う執り行う‥オコナフ 〔他五〕 式・祭などを、おこなう。執行する。 とりお‐こやた鳥尾小弥太‥ヲ‥ 軍人・政治家。陸軍中将。長州藩士。戊辰戦争に従軍。のち近衛都督。また、保守中正派なる政党を組織。貴族院議員・枢密顧問官。子爵。(1847〜1905) ⇒とりお【鳥尾】 とり‐おさ・える取り抑える‥オサヘル 〔他下一〕[文]とりおさ・ふ(下二) ①おさえとどめる。「暴れ馬を―・える」 ②捕らえる。からめとる。「強盗を―・える」 とり‐おさ・める取り納める・取り収める‥ヲサメル 〔他下一〕[文]とりをさ・む(下二) ①ある場所にしまう。収納する。 ②きちんと処置する。かたづける。色道大鏡「ただこのままの作業なりとのみ―・めて、僉儀のさたに及ばざれば」 トリオ‐ソナタtrio sonata】 3声部によるソナタ。バロック時代の代表的な室内楽形式の一つ。一般に、ほぼ同じ音域の上2声と最下声の通奏低音とから成る。通奏低音声部は和音楽器(チェンバロやオルガンなど)と低音旋律楽器(チェロやビオラ‐ダ‐ガンバなど)とで奏され、ふつう4人で演奏。 ⇒トリオ【trio イタリア】 とり‐おどし鳥威し】 田畑を荒らす鳥をおどして追いはらうために作ったもの。鳴子なるこ・案山子かかしの類。〈[季]秋〉 とり‐おと・す取り落とす】 〔他五〕 ①手からおとす。「茶わんを―・す」 ②持物などを、うっかりなくす。「一命を―・す」 ③入れるべきものを、うっかりもらす。知らずにぬかす。忘れる。平家物語7「あまりにあわて騒いで―・す物ぞおほかりける」。「名簿から―・す」 とり‐おび取帯(→)帯取革に同じ。狂言、長光「太刀の―をおのれがこしにゆいつけて」 とり‐おや取親】 ①養父母。やしないおや。 ②仮の親子関係を結ぶ時、その親になる人。かりおや。好色一代女1「賤しき者の娘には―とて、小家持ちし町人を頼み」 とり‐おろ・す取り下ろす】 〔他五〕 ①手に取って下に置く。 ②貴人の前から、物をひきさげる。枕草子23「御硯―・して…と責めさせ給ふに」 ③頭髪を垂らす。さげる。蜻蛉日記「わがかしらを―・して額を分く」 とり‐か取箇】 (「箇」は数をあらわし、領主の取り分の意)江戸時代、田畑に課した年貢。また、年貢高。成箇なりか。物成ものなり⇒とりか‐がた【取箇方】 ⇒とりか‐ごうちょう【取箇郷帳】 ⇒とりか‐ちょう【取箇帳】 とり‐かい鳥飼‥カヒ 鳥を飼い養うこと。また、その人。 ⇒とりかい‐べ【鳥飼部】 とり‐がい鳥貝‥ガヒ ザルガイ科の二枚貝。名の由来は、足の形が鳥の頭部に似るから、また、身が鳥肉に似るからという。殻高・殻長とも約9センチメートル。貝殻はほぼ球形でよくふくれ、40〜50本の放射肋の上に短毛を生ずる。本州以南の内湾に多く産し、食用として賞味。江戸時代に殻は漆を入れる器として用いたので、漆貝ともいう。 とりかい‐の‐まんじゅう鳥飼の饅頭‥カヒ‥ヂユウ 江戸日本橋本町三丁目鳥飼和泉掾で売っていた饅頭。 とりかい‐べ鳥飼部‥カヒ‥ (→)鳥取部ととりべに同じ。 ⇒とり‐かい【鳥飼】 とりかい‐りゅう鳥飼流‥カヒリウ 和様書道の一派。御家流の分派で、室町末期の書家鳥飼宗慶を祖とする。 とり‐か・う取り飼ふ‥カフ 〔他四〕 手ずから飼料を与える。飼い養う。かう。神楽歌、其駒「草は―・はむや水は―・はむや」 とり‐かえ取替え‥カヘ ①他の物にとりかえること。交換。「―期限」「―のきかない品」 ②新しい物にかえること。また、そのもの。かわり。ひかえ。「電池の―を用意する」 ⇒とりかえ‐ぎん【取替銀】 ⇒とりかえ‐げんか【取替原価】 ⇒とりかえ‐っこ【取替えっこ】 とりかえ‐ぎん取替銀‥カヘ‥ 抱主・雇主などが、給金の中から一時立て替えて渡す金。前金。好色一代女4「―も値切らず」 ⇒とり‐かえ【取替え】 とりかえ‐げんか取替原価‥カヘ‥ 企業会計上の時価の一種で、同等な資産を現在時点で再調達する場合に要すると考えられる見積価額。 ⇒とり‐かえ【取替え】 とり‐かえし取返し‥カヘシ [一]〔名〕 とりかえすこと。もとどおりにすること。「―がつかない」 [二]〔副〕 もとにもどして。あらためて。源氏物語桐壺「昔のこと―悲しくおぼさる」 とり‐かえ・す取り返す‥カヘス 〔他五〕 ①与えたもの、または取られたものを再びわがものとする。とりもどす。「取られた点を―・す」 ②再び以前のようにする。元へ戻す。源氏物語空蝉「ありしながらの我が身ならばと、―・すものならねど忍びがたければ」。「遅れを―・す」 ③あべこべにする。反対にする。新撰万葉集「大空を―・すとも聞かなくに」 とりかえ‐っこ取替えっこ‥カヘ‥ 互いにとりかえること。とりかえこ。 ⇒とり‐かえ【取替え】 とりかえばやものがたりとりかへばや物語‥カヘ‥ 物語。3巻または4巻。作者未詳。現存本は平安末期の作を改作したものという。ある貴族に男女の子があり、容貌・性質が男は女のよう、女は男のようであったので、父は「とりかえばや」と、男を女に、女を男にして育て、二人とも成長ののち仕官したが、種々の不都合が生じて、姉弟その本性の姿に戻って栄えたという筋。

広辞苑 ページ 14352 での○鳥居を越す単語。