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○夏歌う者は冬泣くなつうたうものはふゆなく🔗🔉

○夏歌う者は冬泣くなつうたうものはふゆなく 暑い夏、働かずに歌い暮らす者は、冬になって飢えと寒さとに泣く。 ⇒なつ【夏】 なつ‐うめ夏梅】 〔植〕マタタビの別称。 ナツーラnatura ラテン・ ポルトガル⇒ナツラ なつ‐おうぎ夏扇‥アフギ 威儀用の桧扇ひおうぎを冬扇というのに対して、夏に用いる紙を張った扇をいう。 なつ‐おび夏帯】 夏に用いる女帯。一重には博多・綴織つづれおり・西陣御召・紬織つむぎおりなど、名古屋帯には麻・絽・紗などがある。 なつか長束】 姓氏の一つ。 ⇒なつか‐まさいえ【長束正家】 なつ‐かぐら夏神楽】 ①六月みなづきの祓えに行う神楽。夏越なごしの神楽。夫木和歌抄7「―今日やしつらむ」 ②夏、川の瀬に榊さかき4本を立てて柱とし、篠竹を柵として供物をそなえ、河社かわやしろとして奏する神楽。 ③神社の夏祭に行う神楽。 なつ‐かげ夏陰】 夏の、物陰の涼しいところ。万葉集7「―の房つまやの下に衣きぬ裁つ吾妹わぎもなつ‐がけ夏掛け】 夏に用いる薄い掛布団。 なつかし・い懐かしい】 〔形〕[文]なつか・し(シク) (動詞ナツクの形容詞形) ①そばについていたい。親しみがもてる。万葉集16「秋さりて山辺を行けば―・しとわれを思へか天雲も行きたなびく」。源氏物語須磨「―・しうめでたき御けはひの昔に変らぬに」。「住み慣れた家で―・く立ち去りがたい」 ②心がひかれるさまである。しっくりとして優しい感じである。万葉集13「秋山の色―・しきももしきの大宮人は」。源氏物語須磨「無紋の御直衣、なかなかいと―・しきを着給ひて」 ③かわいい。いとしい。源氏物語真木柱「まろらをも、らうたく、―・しうなむし給ふ」 ④思い出されてしたわしい。謡曲、二人静「昔忘れぬ心とて、さも―・しく思ひ出の」。「―・い友達」 なつかしび懐かしび】 親愛の態度。なつかしみ。浜松中納言物語2「うらなく―を通はひ給ひしに」 なつかし・ぶ懐かしぶ】 〔他上二〕 (→)「なつかしむ」に同じ。 なつかし・む懐かしむ】 〔他五〕 なつかしいと思う。慕わしく思い出す。なつかしぶ。中務内侍日記「―・む心を知らば行く先を向ひの神のいかが見るらん」。「学生時代を―・む」 なつ‐がすみ夏霞】 夏にたなびく霞。〈[季]夏〉 なつ‐かぜ夏風邪】 夏にひく風邪。 なつか‐まさいえ長束正家‥イヘ 安土桃山時代の武将。丹羽長秀ついで豊臣秀吉に仕え、財政面に手腕を発揮して五奉行の一人となる。近江水口を領し、関ヶ原の戦に敗れて自刃。( 〜1600) ⇒なつか【長束】 なつ‐かみしも夏上下】 夏に着用する薄物のかみしも。 なつ‐がも夏鴨】 (夏まで残留するからいう)(→)カルガモの別称。 なつ‐かり夏刈り】 草などを夏に刈り取ること。また、その草。新古今和歌集「―の荻のふる枝は枯れにけり」 なつ‐がれ夏枯れ】 夏期にみられる市場不振。事業が季節的関係で夏期に不振状態となること。多く、都会の商店・飲食店・劇場などについていう。〈[季]夏〉 なつ‐き夏季】 ①夏の季節。かき。 ②春の出替りから秋の出替りまでの半季の奉公期間。1668年(寛文8)以後は3月5日から9月4日までとした。 ↔冬季ふゆき なつ‐ぎ夏着】 夏に着る着物。なつぎぬ。なつごろも。 な‐づき名簿・名付】 自分の官位・氏名を記し、略歴を加えた名札。帰服または入門の証として献呈した。みょうぶ。宇津保物語藤原君「人のそこら奉る―を留めさせ給ひて」 なつ‐ぎく夏菊】 初夏から夏にかけて開花するキクの品種の総称。「八十八夜」「白更紗」など。〈日葡辞書〉 なつ‐ぎぬ夏衣】 夏着る着物。なつぎ。なつごろも。為忠百首「いつしかと今朝は―きるべきに」 なつ‐きょうげん夏狂言‥キヤウ‥ 歌舞伎で、7月・8月に上演される狂言。水狂言や怪談狂言など、涼味を感じさせる狂言が多い。〈[季]夏〉。→土用休み ナックnak・Na-K】 ナトリウムとカリウムから成る合金。常温で液体。原子炉の冷却材などに用いる。ナク。 なっく 〔副〕 すらすらと早く。容易に。案外早く。日葡辞書「ナックシハタ(果)イタ」「ナックツ(着)イタ」 なつ・く懐く】 (ナズクとも) [一]〔自五〕 (馴れつく意)馴れてつき従う。馴れて親しむ。なつかしく思う。慕わしく思う。万葉集6「―・きにし奈良の都の荒れゆけば」。源氏物語若菜上「猫はまだよく人にも―・かぬにや」。「祖母に―・く」 [二]〔他下二〕 ⇒なつける(下一) な‐づ・く名付く】 [一]〔自四〕 名が付く。命名される。名のる。 [二]〔他下二〕 ⇒なづける(下一) なつ‐くさ夏草】 夏に生い繁る草。〈[季]夏〉。万葉集10「―の刈り払へども生ひしく如し」。奥の細道「―や兵つわものどもが夢の跡」 ⇒なつくさ‐の【夏草の】 なつくさ‐の夏草の】 〔枕〕 「しなゆ(萎ゆ)」「野島」「ね」「深くも」「かりそめに」「しげき思ひ」などにかかる。 ⇒なつ‐くさ【夏草】 な‐づくし名尽し】 人名・町名・国名・諸物品の名を列挙したもの。江戸時代から習字手本の一種として使用。 なつ‐くず夏葛】 (夏、刈りとるからいう)葛くずのこと。 ⇒なつくず‐の【夏葛の】 なつくず‐の夏葛の】 〔枕〕 「絶えぬ」にかかる。 ⇒なつ‐くず【夏葛】 なつ‐ぐみ夏茱萸・夏胡頽子】 グミ科の落葉低木。日本ではもっとも普通のグミで、各地に栽培。高さ約2メートル。葉の裏面は鱗毛を密生、銀白色。初夏、葉腋に帯白色の花をつけ、楕円形赤色の液果を結ぶ。食用。実の大きな変種をトウグミという。木半夏。〈[季]夏〉 なつぐみ なつ‐ぐも夏雲】 夏に立つ雲。夏の雲。入道雲・夕立雲・雷雲など。 ナックルknuckle】 指の関節。 ⇒ナックル‐パート【knuckle part】 ⇒ナックル‐フォア ⇒ナックル‐ボール【knuckle ball】 ナックル‐パートknuckle part】 ボクシングで、拳こぶしの親指を除く正面の4指で第2・第3関節の間にできる四角い部分。この部分以外でパンチを打つと反則となる。 ⇒ナックル【knuckle】 ナックル‐フォア (和製語)ボート競技の一つ。日本独特のもので、角ばった船底のナックル艇を使用し、1人の舵手だしゅと4人の漕手そうしゅが1チームとなって競技する。 ⇒ナックル【knuckle】 ナックル‐ボールknuckle ball】 野球で、投手の投球の一種。指先をボールの表面に立てて投げ、打者の手前で不規則に落ちる。 ⇒ナックル【knuckle】 なつけ懐け】 なつかせること。躬恒集「春の野に荒れたる駒の―には」 なつ‐げ夏毛】 ①鳥獣の、冬季と夏季とで毛や羽の色を異にするものの、夏の毛。↔冬毛。 ②鹿の毛の、夏の半ば以後、黄褐色になって、白い斑点の鮮やかに出る頃のもの。毛皮・行縢むかばき・筆毛などに用いる。 な‐づけ名付け】 ①生児に名をつけること。生後7日目につけるのを例とする。 ②「いいなずけ」の略。浄瑠璃、今宮の心中「在所で―の方より急々に欲しいと申すにつき」 ⇒なづけ‐いし【名付石】 ⇒なづけ‐いわい【名付け祝】 ⇒なづけ‐おや【名付け親】 な‐づけ菜漬】 塩漬にした菜。おはづけ。唐菜・白菜・高菜たかななどを冬季の食用に漬け込んだもの。〈[季]冬〉 なづけ‐いし名付石】 生児の命名式の祝膳に置く石。この石に名を書く風習がある。 ⇒な‐づけ【名付け】 なづけ‐いわい名付け祝‥イハヒ 生児の誕生から7日目に命名する祝い。名を紙に書いて貼ったり、小石に書いて氏神に奉納したりする。お七夜。 ⇒な‐づけ【名付け】 なづけ‐おや名付け親】 ①生まれた児に名をつける人。古例では母方の祖父がこれに当たった。なおや。 ②児の後見人としてその児に命名し、または別名を与える仮親。名添親。 ③ある物事の命名者。「新商品の―」 ⇒な‐づけ【名付け】 なづけ‐そ・む名付け初む】 〔他下二〕 はじめて名づける。万葉集6「大汝、少彦名の神こそは―・めけめ」 なつ・ける懐ける】 〔他下一〕[文]なつ・く(下二) なつくようにする。てなずける。ならす。万葉集5「春の野に鳴くや鶯―・けむとわが家の園に梅が花咲く」。「野良犬を―・ける」 な‐づ・ける名付ける】 〔他下一〕[文]なづ・く(下二) ①名をつける。命名する。 ②称する。となえる。 なつ‐ご夏子・夏仔】 夏に生まれた子。主に、犬や猫などにいう。〈日葡辞書〉 なつ‐ご夏蚕】 夏に飼育する蚕かいこ。普通、7月に上蔟じょうぞくする。二番ご。〈[季]夏〉 なつ‐こだち夏木立】 夏の頃の繁った木立。〈[季]夏〉 なつ‐こむぎ夏小麦(→)ライ麦の別称。 なつ‐ごろも夏衣】 [一]〔名〕 夏に着る着物。なつぎぬ。なつぎ。〈[季]夏〉。古今和歌集雑体「蝉の羽のひとへに薄き―」 [二]〔枕〕 「かとり」「ひとへ」「うすし」「たつ」「き(着)る」「ひも」などにかかる。 なつ‐さく夏作】 夏に栽培すること。また、その作物。 なつ‐さくもつ夏作物】 夏の間に生育して、秋または冬までに収穫する作物。稲・大豆・煙草・茄子なすの類。↔冬作物 なつ‐ざしき夏座敷】 夏、襖ふすまや障子をとり払い、簾すだれや簾戸すどなどで涼しそうに装った座敷。〈[季]夏〉 なつ‐さ・ぶ夏さぶ】 〔自上二〕 夏らしい情感が深まる。拾玉集4「手にむすぶ音羽の滝に―・びて」 なつ‐ざぶとん夏座蒲団・夏座布団】 夏用の座ぶとん。涼しげな模様を選び、小ぶりで薄く作る。〈[季]夏〉 なつ‐じお夏潮‥ジホ 夏の潮。夏の海。〈[季]夏〉 なつ‐じかん夏時間】 ①夏季の一定期間、仕事の能率を高めるため、通常の時刻を繰り上げる制度。夏時刻。サマータイム。 ②学校などで、夏季の始業時刻を早くすること。 なつ‐しばい夏芝居‥ヰ 夏期の芝居興行。怪談物や喜劇が多い。水や滝を使って涼しさを演出することもある。〈[季]夏〉 なつしま‐かいづか夏島貝塚‥カヒ‥ 神奈川県横須賀市夏島町にある縄文時代早期の貝塚。1950年代に行われた放射性炭素年代測定法による年代測定の結果、出土した土器が当時世界最古のものとされた。 ナッシュJohn Forbes Nash, Jr.】 アメリカの数学者・経済学者。ゲームの理論においてナッシュ均衡と呼ばれる考え方を提示。著「非協力ゲーム」など。ノーベル賞。(1928〜) ナッシュPaul Nash】 イギリスの画家。自然の内的構造を透視した独特の風景画・戦争画を描く。イギリスのシュールレアリスム運動を推進。作「月下の柱」など。(1889〜1946) ナッシュヴィルNashville】 アメリカ合衆国テネシー州の州都。同州第2の都市。カントリー‐アンド‐ウェスタンの中心地。人口57万(2000)。 なっ‐しょ納所】 ①年貢などを納める倉庫。また、納めること。また、それをつかさどる役人。日葡辞書「ネングヲナッショスル」 ②寺院で、施物を納め、また、会計などの寺務を取り扱う所。また、それをつかさどる僧。 ⇒なっしょ‐ぼうず【納所坊主】 なっしょ‐ぼうず納所坊主‥バウ‥ ①会計・庶務を取り扱う僧。 ②下級の僧。 ⇒なっ‐しょ【納所】 ナッシングnothing】 ①何も無いこと。皆無。「オール‐オア‐―」 ②野球のボール‐カウントで、ストライクまたはボールが1球もないこと。「ツー‐―」「スリー‐ボール‐―」 なつ‐ずいせん夏水仙】 ヒガンバナ科の多年草。中国から古く渡来して各地に自生化。地下の鱗茎は円く黒色の皮を持つ。葉はヒガンバナに似て線形で幅広く、夏には枯れる。夏から初秋、長い花茎を出し、淡紅紫色の漏斗ろうと状の花を数個集めて開く。観賞用。属名のリコリスで呼ばれる園芸品種もある。〈[季]夏〉 ナツズイセン 撮影:関戸 勇 なつ‐すがた夏姿】 ①夏らしい趣のある様子。「野山が―になる」 ②夏衣を着た姿。夏のいでたち。拾玉集5「春秋もなき―かな」 なつ‐スキー夏スキー】 夏に標高の高い地で行うスキー。 なつ‐ぜみ夏蝉】 夏に鳴くセミ。主としてニイニイゼミをいうが、広義にはアブラゼミなども含めた総称。宇津保物語吹上上「―の羽におく露の消えぬまに」 なっ‐せん捺染】 色糊で布地に文様を印刷する染色法。和更紗わザラサ・中形・小紋・友禅などに応用。機械捺染と手工捺染とに大別、また捺染様式から直接捺染法・抜染法・防染法などに分類。おしぞめ。プリント。なせん。「―友禅」↔浸染しんぜん⇒なっせん‐のり【捺染糊】 なっせん‐のり捺染糊】 捺染に用いる糊液。捺染様式によって直接捺染糊・防染糊・抜染糊などに分類。 ⇒なっ‐せん【捺染】 なつ‐そ夏麻】 夏、麻畑からとった麻。頼政集「山里に―引き折る咳しわぶるひ人」 ⇒なつそ‐びく【夏麻引く】 ナッソーNassau】 西インド諸島北部、バハマ国の首都。ニュー‐プロヴィデンス島の北東岸にある。タックス‐ヘイブン政策により国際金融センターとして機能。人口21万1千(2000)。 なつそ‐びく夏麻引く】 〔枕〕 「うな(海・項)」「うなで(雲梯)」「いのち(命)」にかかる。 ⇒なつ‐そ【夏麻】 ナッタGiulio Natta】 イタリアの化学者。チーグラー触媒を使ってプロピレンの重合に成功。これが規則正しい配列(立体規則性)をもつことを発見。立体規則性のゴムの合成にも成功。ノーベル賞。(1903〜1979) なつ‐だいこん夏大根】 ダイコンの一品種。耐暑性で、夏収穫する。形は小さく辛味が強い。〈[季]夏〉 なつ‐だいだい夏橙(→)ナツミカンの別称。〈[季]夏〉 なつ‐たび夏足袋】 夏に用いる足袋。裏に薄地の木綿を使用するものが多い。〈[季]夏〉 なつ‐だより夏便り】 ①暑中見舞いの手紙。 ②夏の到来を知らせるたより。 な‐づち】 鮭・鮫などの漁獲の際、その頭部を打って殺す漁具。 なっちょらん (ナッテヲラヌの転)問題にならない、まるでむちゃくちゃだ、という意の俗語。 ⇒なっちょらん‐ぶし【なっちょらん節】 なっちょらん‐ぶしなっちょらん節】 大正期の流行歌。囃子詞はやしことばに「なっちょらんなっちょらん」が付くもの。 ⇒なっちょらん なっ‐ちん納音】 (ナツインの連声)運命判断の一種。60通りの干支に五行を配当して種々の名称をつけ、これを人の生年にあてて運命を判断すること。甲子・乙丑を海中金、丙寅・丁卯を炉中火とする類。 ナッツnut(s)】 クルミ・アーモンドなど、硬い殻に覆われた木の実の総称。堅果。ナット。 なつっこ・い懐っこい】 〔形〕 人によくなれ親しみやすい。「人―・い」 なつ‐づた夏蔦】 ツタの別称。 なつ‐つばき夏椿】 ツバキ科の落葉高木。山地に自生。高さ約10メートル。幹の肌は滑らかな黄褐色で、サルスベリに似る。葉は楕円形で、裏面に絹毛を生ずる。6月頃、葉腋に大きな白花を1個ずつ開くが、開花後間もなく散る。庭木とされる。娑羅樹しゃらのき。しゃら。 夏椿 撮影:関戸 勇

広辞苑 ページ 14656 での○夏歌う者は冬泣く単語。