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○人間到る処青山ありにんげんいたるところせいざんあり🔗⭐🔉
○人間到る処青山ありにんげんいたるところせいざんあり
(「人間」はジンカンとも読む)[月性、将東遊題壁詩]故郷ばかりが墳墓の地ではない、人間の活動のできる所はどこにでもあるの意。大望を達するために故郷を出て大いに活動すべきことをいう。→月性げっしょう
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐かい【人間界】
(天上界などに対して)人の棲息し生活する世界。人の世。人界にんがい。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐かがく【人間科学】‥クワ‥
(human sciences)広い意味で人間的事象を取り扱う科学の総称。狭義には人文科学とほぼ同義だが、現代では社会科学に加え精神医学や動物行動学などを含む包括的な学問領域を指す。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐がく【人間学】
(anthropology)人間の存在と本質を明らかにしようとする学問。カントは人間学を実践的と生理的とに分けたが、前者は哲学的人間学として発展し、後者は人間を生物学的に研究する人類学(原語は同一)として発達した。これらとは別に心理学・教育学・政治学・芸術などの見地からの人間学もある。→人類学→文化人類学。
⇒にん‐げん【人間】
にんげんがくてき‐しょうめい【人間学的証明】
(anthropological argument)デカルトの唱えた神の存在証明の一つ。われわれが自らを不完全だと知るのは最完全者たる神の観念との比較にもとづく。しかるに不完全なわれわれが最完全者の観念を自ら生みだすことはできないから、われわれの外に最完全者たる神が存在していてその観念をわれわれに与えなければならない。故に神は必然的に存在するという論証。人性論的証明。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐かんきょう‐せんげん【人間環境宣言】‥クワンキヤウ‥
1972年、国連人間環境会議で採択された宣言。現在および将来の世代のために人間環境を擁護し向上させることを至上の目標の一つであるとした。ストックホルム宣言。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐かんけい【人間関係】‥クワン‥
社会や集団における人と人とのつきあい。感情的な対応を含む個人と個人との関係。「職場での―に悩む」
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐きかい‐ろん【人間機械論】
人間の行動を心的活動も含めて機械をモデルにして解釈・説明しようとする立場。ラ=メトリの著書に由来する語。現代ではコンピューターをモデルに、認知科学や人工知能論を基盤として構想される。
⇒にん‐げん【人間】
にんげんきげき【人間喜劇】
(La Comédie humaine フランス)バルザックの小説90編余の総題。1833〜48年刊。風俗研究・哲学的研究・分析的研究の3部門に大別。フランス社会全体を描く。「ウージェニー=グランデ」「幻滅」「従妹ベット」「従兄ポンス」など。
にんげん‐ぎょらい【人間魚雷】
旧日本海軍が考案・使用した水中特攻兵器の通称。魚雷に乗員1名が乗り組み、操縦しながら敵艦に接近し体当りする。
⇒にん‐げん【人間】
にんげんぎらい【人間嫌い】‥ギラヒ
モリエールの喜劇「ミザントロープ」の邦訳題名。
にんげん‐くさ・い【人間臭い】
〔形〕
①人が生活している様子が感じられる。夏目漱石、吾輩は猫である「漸くの事で何となく人間臭ひ所へ出た」
②人が誰でも持つような感情や欲望が感じられる。「英雄の―・いエピソード」
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐げんり【人間原理】
宇宙進化論においてアメリカの物理学者ディッケ(Robert Henry Dicke1916〜1997)が提唱した基本原理。宇宙の基本定数と人間存在の間には一定の関係があるとする。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐こうがく【人間工学】
(human engineering; ergonomics)人間と人間の取り扱う機械とを一つの系(人間‐機械系)として考え、その関係を医学・心理学・物理学・工学の各方面から研究して、人間の生理的・心理的または動作・行動の特性に適合した機械やシステムを設計することを目的とする学問。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐こくほう【人間国宝】
重要無形文化財保持者の通称。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐しゃくど‐ろん【人間尺度論】
万物の尺度は人間であるとする主張。ものごとの真似は人がどう思うかによって決まるのであり、事態は、各自にかくあると思われているように、また実際ありもするとされる。ギリシアの哲学者プロタゴラスが唱えた。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐せい【人間世】
人間界としての世の中。人世。浄瑠璃、津国女夫池「忠と不忠と善悪は―の境間さいめにて」
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐せい【人間性】
人間としての本性。人間らしさ。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐せんげん【人間宣言】
1946年1月1日、昭和天皇が国民に発した「新日本建設に関する詔書」の通称。天皇を神とする考え方を自らが否定し、天皇制の改革が進んでいることを国内外にアピールした。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐ぞう【人間像】‥ザウ
性格・外見・行動などを通して得られる、その人の姿・イメージ。
⇒にん‐げん【人間】
にんげんちせいろん【人間知性論】
(An Essay concerning Human Understanding)ロックの哲学上の主著。1690年刊。生得的知識を否定し、すべての知識の源泉は経験にあるとして、イギリス経験論の出発点となった。
にんげん‐ちゅうしん‐しゅぎ【人間中心主義】
(anthropocentrism)
①西欧近代において、人間を神や教会の支配から解放し、人間理性を世界の中心に置いて自然や歴史を理解しようとする立場。
②現代の環境思想において、人間の利害を中心に置く立場。ディープ‐エコロジーなどの自然中心主義と対立。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐ちゅうしん‐てき【人間中心的】
(anthropocentric)人間を世界の中心と考え、他のあらゆるものは人間のためにあるとする考え方。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐てき【人間的】
人間に関するさま。動物的・機械的などに対して、人の行為・感情の人間らしいさま。特に、思いやりがあることなどにいう。「―な扱い」
⇒にん‐げん【人間】
にんけん‐てんのう【仁賢天皇】‥ワウ
記紀に記された5世紀末の天皇。磐坂市辺押磐いわさかのいちのべのおしわ皇子の第1王子。名は億計おけ。父が雄略天皇に殺された時、弟(顕宗天皇)とともに播磨に逃れた。のちに清寧天皇の皇太子となり、弟に次いで即位したという。→天皇(表)
にんげん‐どう【人間道】‥ダウ
①人間として行うべき道徳。人道。
②〔仏〕六道の一つ。(→)人界にんがいに同じ。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐ドック【人間ドック】
(船がドックに入るように)短期間入院して、全身の精密検査を行い、疾病の早期発見・健康指導などを行うこと。また、その施設。
⇒にん‐げん【人間】
にんげん‐なみ【人間並】
普通一般の人と同様な状態。ひとなみ。「―に扱う」「―な暮し」
⇒にん‐げん【人間】
にんげんのじょうけん【人間の条件】‥デウ‥
小説。五味川純平作。1956〜58年刊。第二次大戦下の中国東北部を舞台とし、一人の若い知識人の生き方を通して戦争や軍隊のメカニズムをえぐる長編。
にんげん‐ばなれ【人間離れ】
性質・技術・考えなどが常人とかけ離れていること。「―した体力」
⇒にん‐げん【人間】
広辞苑 ページ 15112 での【○人間到る処青山あり】単語。