ね‐な・す【
値成す】
〔他四〕
値をつける。狂言、鴈盗人「是は私の初に―・いた雁で御座るに依て」
○値にするねにする
値ぶみして銭に替える。浄瑠璃、伊賀越道中双六「急な入用、銭三貫、道具諸式を値にして取つてくれ」
⇒ね【値・直】
○音に立てて鳴くねにたててなく
声をたてて鳴く。続古今和歌集
恋「秋山に恋する鹿の音にたてて鳴きぞしぬべき」
⇒ね【音・哭】
○音に泣くねになく
声をたてて泣く。万葉集
3「音には泣くとも色に出でめやも」
⇒ね【音・哭】
○根に持つねにもつ
うらみに思っていつまでも忘れない。根葉に持つ。「昔のしうちを―」
⇒ね【根】