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のみ🔗🔉

のみ 〔助詞〕 (「の身」が原義) ➊(副助詞)そのこと一つに限る意を表す。口語では主に文語的文脈に用いる。→だけ。 ①付いた語を強調する。万葉集5「世の中はかく―ならし」。四河入海「今はさ―つれなう何事をか待たうぞ」 ②だけ。ばかり。万葉集15「大宮人は今もかも人なぶり―好みたるらむ」。伊勢物語「この男をあだなりと聞きてつれなさ―まさりつつ言へる」。天草本平家物語「若いも老いたも、唯うしろを―顧みて、前へは進みもやられなんだ」。「今は観念して待つ―だ」「仕事―の生活」 ➋(終助詞)文末にあって、感動をもって限定・断定する。…だけだ。多く漢文訓読で用いられた。允恭紀「あまたは寝ずに只一夜―」。三蔵法師伝承徳点「已に自ら金鍮に濫みだりがわしくす耳ラクノミ」。「ただ努力ある―」

広辞苑 ページ 15443 でののみ単語。