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○初物七十五日はつものしちじゅうごにち🔗🔉

○初物七十五日はつものしちじゅうごにち 初物を食えば、75日生きのびるという意。 ⇒はつ‐もの【初物】 はつ‐もみじ初紅葉‥モミヂ (古くはハツモミチ) ①秋になり初めて色づいた紅葉。〈[季]秋〉。伊勢物語「かへでの―をひろはせて」 ②襲かさねの色目。表は萌葱もえぎ、裏は薄萌葱。 ⇒はつもみじ‐ば【初紅葉】 はつもみじ‐ば初紅葉‥モミヂ‥ (→)「はつもみじ」1に同じ。万葉集8「秋山の始黄葉はつもみちばに似てこそありけれ」 ⇒はつ‐もみじ【初紅葉】 はつ‐もん発問】 問いを発すること。 はつ‐やく初役】 ①初めてする役。 ②俳優が初めて演じる役。 はつ‐やくし初薬師】 正月8日の、その年最初の薬師如来の縁日。また、それに詣でること。〈[季]新年〉 はつ‐やま初山】 ①霊山などにその年初めて登ること。 ②(→)「はつやまいり」に同じ。〈[季]新年〉 はつやま初山】 姓氏の一つ。 ⇒はつやま‐しげる【初山滋】 はつ‐やまいり初山入り】 正月初めて山に入って薪を採ること。 はつやま‐しげる初山滋】 童画家。本名、繁蔵。東京生れ。幻想的・抒情的な童画・挿絵を描く。木版画もよくした。(1897〜1973) ⇒はつやま【初山】 はつ‐やり初槍】 最初に敵陣に槍を突き込むこと。いちばんやり。 はつ‐ゆ初湯】 ①うぶゆ。万代和歌集釈教「いにしへのみよの―にくみそめて」 ②新年初めての入浴。正月2日の入湯。初風呂。〈[季]新年〉 はつ‐ゆ撥油】 油をはじくこと。 ⇒はつゆ‐かこう【撥油加工】 はつ‐ゆうぐれ初夕暮‥ユフ‥ その季節に入って初めての日の夕暮。壬二みに集「秋立ちて―に吹く風の」 はつゆ‐かこう撥油加工】 繊維製品に油をはじく性質を与える加工。 ⇒はつ‐ゆ【撥油】 はつ‐ゆき初雪】 ①その冬初めて降る雪。〈[季]冬〉。万葉集20「―は千重ちえに降りしけ」 ②新年に初めて降る雪。金葉和歌集「年のはじめに降りしけば―とこそいふべかりけれ」 ③襲かさねの色目。表裏ともに白で、山科流では裏はいささかうるみ色よしという。 ④紋所の名。円の中心からしゃもじ状の形を6個放射状に出したもの。 ⇒はつゆき‐の‐げんざん【初雪見参】 はつゆき‐の‐げんざん初雪見参】 平安時代、初雪の降ったときに、宮中へ群臣が参内したこと。公事根源「昔、初雪の降る日、群臣参内し侍るを―と申すなり」 ⇒はつ‐ゆき【初雪】 はつ‐ゆめ初夢】 元日の夜に見る夢。また、正月2日の夜に見る夢。古くは、節分の夜から立春の明けがたに見る夢。〈[季]新年〉。山家集「年暮れぬ春来べしとは思ひ寝にまさしく見えてかなふ―」 ⇒はつゆめ‐あわせ【初夢合せ】 ⇒はつゆめ‐づけ【初夢漬】 はつゆめ‐あわせ初夢合せ‥アハセ 初夢によって吉凶を占い判ずること。 ⇒はつ‐ゆめ【初夢】 はつゆめ‐づけ初夢漬】 ①漬物の一種。甘塩に漬けた小さい茄子なすを芥子からしと麹こうじとで漬けたもの。 ②茄子の砂糖漬。 ⇒はつ‐ゆめ【初夢】 はつ‐ゆるし初許】 諸芸の道で、師匠から受ける最初の段階の免許。初手許し。初伝。しょゆるし。 はつ‐よ初夜】 その季節に入って最初の夜。堀河百首「冬きてはこよひぞ―」 はつ‐よう発揚‥ヤウ さかんにあらわすこと。ふるいおこすこと。精神や気分を高めること。「国威を―する」 ばつ‐よう末葉‥エフ ⇒まつよう はつ‐らい初雷】 その年初めて鳴る雷。はつがみなり。〈[季]春〉 パッラヴァ‐ちょうパッラヴァ朝‥テウ (Pallava)南インドの古代王朝。4世紀ごろ興り、7世紀に一大勢力となる。現在のカーンチープラムを都とし、東南アジアと交易。9世紀末にチョーラ朝によって滅ぼされた。マハーバリプラムの石窟はその美術を伝える。 はつ‐らつ溌剌・溌溂】 ①魚が元気よくとびはねるさま。太平記9「錦鱗いたづらに―たり」 ②元気のよいさま。生き生きしているさま。「―とした演技」「元気―」 はつ‐らん撥乱】 (「撥」は治める意)乱れた世をしずめ治めること。 ⇒はつらん‐はんせい【撥乱反正】 はつらん‐はんせい撥乱反正】 [公羊伝哀公14年]みだれた世を治め、正しい状態にかえすこと。 ⇒はつ‐らん【撥乱】 はつり削り】 (動詞ハツルの連用形から)鏨たがねをハンマーで叩いて金属・石・木材などの表面を薄く削りとる作業。 はつり解り】 絹布の類をほぐして縫糸に使うもの。宇津保物語俊蔭「信濃の―をいとよき程にすげて」 ばつ‐りゅう末流‥リウ ⇒まつりゅう はつ‐りょう初漁‥レフ 新年になって初めて出る漁。〈[季]新年〉 はつ・る削る】 〔他五〕 少しずつけずり取る。皮などを剥ぐ。へずる。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「冥途へうせいと両人を煞いだり切つたり―・つたり」 はつ・る解る】 〔自下二〕 端から解けほぐれる。ほつれる。古今和歌集「藤衣―・るる糸は」 はつ‐れい初礼】 年賀。また、正月、他家に縁づいた者が初めて実家を訪問すること。 はつ‐れい発令】 法令・辞令などを発布・公表すること。「4月1日付で―になる」「警戒警報―」 はつれ‐はつれ (「はつる」(下二)の連用形を重ねた形)ところどころ。はしばし。徒然草「けはひなど、―聞えたるもゆかし」 はつれ‐ゆき斑雪(→)「はだれゆき」に同じ。 はつ‐れん発輦】 天皇の車が出発すること。 はつ‐ろ発露】 あらわれること。ほつろ。太平記24「―涕泣して、罪障を懺悔するに猶堪へず」。「人情の―」 ▷もと悪事・密事に用いたが、今では善事・美談にも用いる。 ばつ‐ろ末路】 ①路みちのすえ。 ②生涯の終りの頃。晩年。 ③物事の衰えたとき。なれのはて。まつろ。 はつ‐ろん発論】 (主として明治期に用いた語)意見や議案を出して論じること。 はつ‐わ発話】 ①話すこと。ことばを発すること。 ②(utterance)音声言語を表出する際にとる行動とその結果生ずる音声。 ③一人または数人の話し手が発した語(文)の連続で、前後が沈黙によって区切られたもの。 はつ‐わかくさ初若草】 初めて芽を出した若草。 はつ‐わかな初若菜】 初めて生えた若菜。初めてつんだ若菜。〈[季]新年〉。夫木和歌抄1「今日もつむ雪げの沢の―」 はつ‐わかみず初若水‥ミヅ (→)若水に同じ。 はつ‐わらい初笑い‥ワラヒ 新年になって初めて笑うこと。笑初わらいぞめ。〈[季]新年〉

広辞苑 ページ 15925 での○初物七十五日単語。