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○暇をやるひまをやる🔗⭐🔉
○暇をやるひまをやる
①休暇を与える。
②奉公人などを解雇する。また、妻を離縁する。ひまを出す。いとまをやる。
⇒ひま【隙・暇・閑】
ひ‐まん【肥満】
こえふとること。「―体」
⇒ひまん‐さいぼう【肥満細胞】
⇒ひまん‐しょう【肥満症】
び‐まん【弥漫・瀰漫】
気分や風潮などが一面にみなぎること。ひろがりはびこること。「沈滞の空気が―する」
ひまん‐さいぼう【肥満細胞】‥バウ
動物の結合組織中にある、好塩基性顆粒を持つ細胞。慢性炎症における増殖組織中に多いのでいう。アレルギー反応に関与。マスト細胞。肥胖ひはん細胞。
⇒ひ‐まん【肥満】
ひまん‐しょう【肥満症】‥シヤウ
(→)脂肪過多症に同じ。
⇒ひ‐まん【肥満】
ひみ【篊】
⇒ひび。〈日葡辞書〉
ひみ【皹】
⇒ひび。〈倭名類聚鈔3〉
ひみ【氷見】
富山県北西部の市。有磯海ありそうみに臨む漁港で、氷見鰯いわしの名が高い。十二町潟(布勢海)の鬼蓮おにばすの群落は天然記念物。史跡の大境洞窟住居跡は日本で最初に発見された洞窟遺跡。人口5万4千。
び‐み【美味】
うまい味。また、その食物。「―佳肴かこう」
ひみ‐いわし【氷見鰯】
富山県氷見沿岸および近海から産出する鰯。
ひみこ【卑弥呼】
3世紀半ば頃の邪馬台国やまたいこくの女王。「魏志倭人伝」によれば約30国が女王の統治下にあり、239年魏に使者難升米を遣わして、明帝より親魏倭王の称号を与えられた。ひめこ。
→資料:『魏志倭人伝』
ひみ‐さきり
(隙遮ひまさぎり、また隙狭ひまさきの意という)梁やなの類。天武紀下「―、梁を置くこと莫まな」
ひ‐みじか【日短】
冬の昼間の短いこと。短日。〈[季]冬〉
ひ‐みず【日見ず】
①(日を見ないで死ぬからいう)モグラ科の哺乳類。体長10センチメートルでモグラより浅い土壌にすむ。全身ビロード黒色。日本特産で本州・四国・九州の森林に分布、食虫性。類似種に、さらに小形のヒメヒミズがある。ヒミズモグラ。
ヒミズモグラ
撮影:小宮輝之
②いつも閉じこもって、けっして人前に出ない人。〈日葡辞書〉
③12月13日のこと。好日とされ、日の吉凶を卜するに及ばないという。日見ず吉日きちにち。→正月始め。
⇒ひみず‐もぐら【不見日土竜】
ひ‐みず【火水】‥ミヅ
①火と水。
②はげしく争いあうこと。浄瑠璃、出世景清「―になれと切り合ひける」
ひ‐みず【氷水】‥ミヅ
氷をとかした水。また、氷を入れた水。源氏物語常夏「―召して」
ひみず‐もぐら【不見日土竜】
(→)「日見ず」1に同じ。
⇒ひ‐みず【日見ず】
ひ‐みつ【秘密】
①かくして人に知らせないこと。公開しないこと。また、その内容。「成功の―」「―をもらす」
②〔仏〕
㋐真言の教え。密教。
㋑密意。仏が理由あって秘した教え。
⇒ひみつ‐かい【秘密会】
⇒ひみつ‐がいこう【秘密外交】
⇒ひみつ‐かんじょう【秘密灌頂】
⇒ひみつ‐きょう【秘密教】
⇒ひみつ‐けっしゃ【秘密結社】
⇒ひみつ‐じゅ【秘密呪】
⇒ひみつ‐しゅっぱん【秘密出版】
⇒ひみつ‐せんきょ【秘密選挙】
⇒ひみつ‐つみたてきん【秘密積立金】
⇒ひみつほご‐ほう【秘密保護法】
⇒ひみつ‐り【秘密裏・秘密裡】
⇒ひみつろうじ‐ざい【秘密漏示罪】
ひみつ‐かい【秘密会】‥クワイ
傍聴を禁じ、公開されない会議。国会では会議の公開を原則とするが、出席議員の3分の2以上の議決により、秘密会となし得る。
⇒ひ‐みつ【秘密】
ひみつ‐がいこう【秘密外交】‥グワイカウ
国民に知らせず、政府当局のみにより秘密に行われる外交。
⇒ひ‐みつ【秘密】
ひみつ‐かんじょう【秘密灌頂】‥クワンヂヤウ
〔仏〕
①真言密教で行う灌頂。
②最高の灌頂。伝法阿闍梨あじゃり位灌頂を受けた後、さらに能力の優れた者が受ける。
⇒ひ‐みつ【秘密】
ひみつ‐きょう【秘密教】‥ケウ
〔仏〕
①天台宗の化儀の四教の一つ。能力の異なる人が一緒に聞いて、それぞれ異なる利益を受けながら、相互にはそれを知らせないような教え。→五時八教。
②秘密の奥深い教え。密教のこと。
⇒ひ‐みつ【秘密】
ひみつ‐けっしゃ【秘密結社】
入社式を秘儀として行い、共通の目的を遂行するため加入者に一定の守秘義務を課す団体。未開社会における年齢集団的なもののほか、政治的・宗教的な性格のものは未開社会・文明社会を問わず広く見られる。
⇒ひ‐みつ【秘密】
ひみつ‐じゅ【秘密呪】
真言・陀羅尼の総称。
⇒ひ‐みつ【秘密】
ひみつ‐しゅっぱん【秘密出版】
非合法な出版物を秘密に刊行すること。また、その出版物。
⇒ひ‐みつ【秘密】
ひみつ‐せんきょ【秘密選挙】
投票を無記名とし、または封緘ふうかんしてその内容を他に知らせない選挙。秘密投票。
⇒ひ‐みつ【秘密】
ひみつ‐つみたてきん【秘密積立金】
貸借対照表に公表されていない積立金。資産の過小評価、減価償却費や引当金の過大計上などによって生ずる。これにより、企業の実際の財政状態は貸借対照表に示されたものより良好となる。
⇒ひ‐みつ【秘密】
ひみつほご‐ほう【秘密保護法】‥ハフ
正式名称は「日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法」。相互防衛援助協定(MSA)等に基づき米国から受ける装備品・情報などについて一定の秘密を保護し、その探知・漏泄ろうせつなどを処罰する法律。防衛秘密保護法。1954年制定。
⇒ひ‐みつ【秘密】
ひみつ‐り【秘密裏・秘密裡】
外の人に知られない状態で。秘密のうち。「―に準備を進める」
⇒ひ‐みつ【秘密】
ひみつろうじ‐ざい【秘密漏示罪】
医師・薬剤師・弁護士・弁護人・公証人・宗教祈祷祭祀の職にある者、またはこれらの職にあった者などが、その業務上取り扱ったことについて知った他人の秘密を漏らす罪。
⇒ひ‐みつ【秘密】
び‐みょう【美妙】‥メウ
美しくたえなること。うるわしく何ともいえずすぐれていること。「―な笛の音」
び‐みょう【微妙】‥メウ
①美しさや味わいが何ともいえずすぐれているさま。みょう。玄妙。「―な調べ」
②細かい所に複雑な意味や味が含まれていて、何とも言い表しようのないさま。こうと断定できないさま。「―な関係」「彼の出場は―だ」
ヒム【hymn】
讃美歌。讃歌。
ひ・む【秘む】
〔他下二〕
⇒ひめる(下一)
ひむか【日向】
⇒ひゅうが
ひ‐むかい【日向】‥ムカヒ
日の方へ向かうこと。東。一説に西方ともいう。万葉集13「高北のくくりの宮に―に」
ひむかし【東】
(日向風ひむかしの意)「ひがし」の古語。万葉集1「―の野にかぎろひの立つ見えて」
ひ‐むし【蛾】
(ヒヒルムシの約か)蛾が。特に、カイコの蛾。また、そのさなぎにもいう。ひひるむし。〈[季]夏〉。仁徳紀「夏蚕なつむしの―の衣二重ふたえ着て」
ひ‐むつき【褨襁】
幼児の肌をくるむ着物。万葉集16「―の平生ほうこが身には」
ひ‐むろ【氷室】
氷を夏まで貯蔵しておくため特別に装置した室または山かげの穴。〈[季]夏〉。〈色葉字類抄〉
⇒ひむろ‐の‐せっく【氷室の節句】
⇒ひむろ‐もり【氷室守】
ひむろ【氷室】
能。神物。丹波国氷室山から朝廷へ夏の氷を奉る嘉例を描く。
ひ‐むろ【姫榁】
ヒノキ科の小高木。高さ3〜4メートル。サワラの園芸変種で、枝は繁く、葉は線形で軟らかい。庭木として用いる。ヒメムロ。シモフリヒバ。
ひむろ‐の‐せっく【氷室の節句】
江戸時代、旧暦6月1日に、旧臘きゅうろうの雪水で製した折餅へぎもちまたは氷餅などを祝って食した行事。
⇒ひ‐むろ【氷室】
ひむろ‐もり【氷室守】
氷室の番人。〈[季]夏〉
⇒ひ‐むろ【氷室】
ひめ【姫・媛】
(日女の意)
①女子の美称。古事記中「亦の名は―多多良伊須気余理―」↔彦ひこ。
②貴人の娘。ひめぎみ。宇津保物語蔵開中「この母皇女みこは昔名高かりける―、手書き歌詠みなりけり」
③(近世上方で)遊女。娼妓。
④(接頭語的に)小さくて愛らしい意を表す語。「―百合」
ひめ【鳹・鴲】
スズメ目の小鳥。しめ。万葉集13「下枝しずえに―を懸け」
ひめ【糄
】
(→)「ひめいい」に同じ。〈倭名類聚鈔16〉
ひめ‐あざみ【姫薊】
キク科のアザミの一種。西日本の山地に自生。茎の高さ約1メートル。葉にとげがある。秋、紅紫色の頭花を開く。若葉を食用。
ひめ‐あすなろ【姫翌桧】
〔植〕クロベの別称。
ひ‐めい【非命】
天命でないこと。特に、意外な災難で死ぬこと。横死。「―に倒れる」
ひ‐めい【悲鳴】
①悲しみなくこと。また、その声。
②驚き、恐れ、苦しみなどであげる声。「絹を裂くような―」「忙しさに―をあげる」「嬉しい―」
ひ‐めい【碑銘】
石碑に彫りつけた銘。
び‐めい【未明】
⇒みめい
び‐めい【美名】
①よい名。うつくしい名号。
②りっぱな評判。すぐれた名声。「―に酔う」
③人聞きのよい名目。「―にかくれて私利をはかる」
び‐めい【微明】
ほのかに明るいこと。うすあかり。
ひめ‐いい【姫飯】‥イヒ
釜で炊いた飯。甑こしきで蒸した強飯こわいいに対し、やわらかく炊いた飯。ひめ。
ひめ‐うり【姫瓜】
マクワウリの一品種。実みは扁球形で黄色、長さ約6センチメートル。
⇒ひめうり‐の‐せっく【姫瓜の節句】
⇒ひめうり‐の‐ひな【姫瓜の雛】
ひめうり‐の‐せっく【姫瓜の節句】
伊勢の桑名で、8月朔日ついたちに「姫瓜の雛ひな」を棚に据え、供物を供えてまつった行事。→八朔はっさく。
⇒ひめ‐うり【姫瓜】
ひめうり‐の‐ひな【姫瓜の雛】
ヒメウリに目・眉・鼻・口を描き、紅・白粉などを塗り、竹筒などを胴とし、紙または絹などの着物を着せた雛人形。
姫瓜の雛
⇒ひめ‐うり【姫瓜】
ひめ‐がい【姫貝】‥ガヒ
イガイの別称。〈[季]春〉
ひめ‐かいどう【姫街道】‥ダウ
(女性が多く通ったのでいう)江戸時代の東海道の脇往還わきおうかんの一つで、遠江浜名湖の今切いまぎれ渡しと新居あらいの関を嫌う者が、見附または浜松から浜名湖の北岸を迂回して本坂峠を越え、御油ごゆまたは吉田に出た道。本坂越え。
ひめ‐かがみ【姫鑑】
①模範となる女性。
②女性として守るべき事柄。
③〔植〕スズサイコの古名。〈本草和名〉
ひめ‐がき【姫垣・女墻】
宮殿や城の上などに作るたけの低い垣。埤堄ひめがき。神代紀下「其の宮は雉たかがき堞ひめがき整へ頓そなわりて」
ひめ‐かぶら【ひめ鏑】
狩猟用の矢につけた鏑の一種。鏑の鋭く割れ目に食い込むものという。万葉集16「―八つたばさみ」
ひめ‐がみ【比売神・姫神】
女神。また、彦神(男神)の配偶神。
ひめ‐かわ【姫川】‥カハ
長野県北部白馬村に発源して新潟県南部を流れ、糸魚川いといがわで日本海に注ぐ川。糸魚川静岡構造線に沿い、電源開発が進む。流域から翡翠ひすいを産する。長さ60キロメートル。
ひめ‐かわ【姫皮】‥カハ
たけのこの先端近くの、薄く柔らかい皮。
ひめ‐ぎみ【姫君】
①公卿の長女の敬称。
②貴人の娘の敬称。
③江戸時代、将軍の息女で大名に嫁したものの敬称。
ひめ‐きょうだい【姫鏡台】‥キヤウ‥
小形の鏡台。
ひ‐め・く【叫く】
〔自四〕
(鳥などが)するどく鳴く。さけぶ。ひひめく。源平盛衰記1「一つの鳥―・き渡りたり」
ひめ‐くいな【姫秧鶏】‥クヒナ
クイナの一種。大きさはウズラぐらい。背面は赤褐色で黒い縦斑、腹面には黒白の横斑がある。水辺の茂みにすみ、人目につかない。日本では夏鳥。
ひめ‐くぐ【姫莎草】
カヤツリグサ科の多年草。暖地の湿地・水田などの雑草。高さ約30センチメートル。茎頂に小球形の花序を付ける。茎を乾して草履表などとする。漢名、水蜈蚣。
ひめ‐くず【姫葛】
〔植〕ノアズキの別称。
ひ‐めくり【日捲り】
毎日1枚ずつはぎとって使う暦。日めくりごよみ。
ひめ‐こ【姫児】
おさない姫。
ひめ‐ご【姫御】
姫御前ひめごぜの略。
ひめ‐ごぜ【姫御前】
(ヒメゴゼンの約)
①貴人の娘の敬称。ひめぎみ。平家物語3「―ばかり、奈良の姑御前の御もとに」
②転じて、未婚の若い女。〈日葡辞書〉
ひめ‐ごと【秘め事】
①秘めて人に知らせない事柄。ないしょごと。秘事ひじ。
②神秘な事柄。
ひめ‐こばんそう【姫小判草】‥サウ
イネ科の帰化一年草。ヨーロッパ原産。高さ約30センチメートル。夏、頂が細く分岐、多数の小判形の小穂を付ける。スズガヤ。
ひめこばんそう
ひめ‐こまつ【姫小松】
①(→)「子ねの日の松」に同じ。東遊歌「賀茂の社の―」
②マツ科の常緑高木。日本各地の山地に自生。高さ20メートル以上になるものもある。樹皮は暗灰色で鱗状、葉は針形で5個ずつ一所に叢生し、柔らかく緑色。花は単性、雌雄同株。長卵形の球果を結ぶ。建築材・器具材。ゴヨウマツ。
ひめ‐こんじん【姫金神】
暦注の一つ。この神の方位を犯せば病気・盗難に遭い、人命を損ずるという。→金神
ひめ‐さゆり【姫早百合】
ユリの一種。会津、山形など東北地方の一部の山地に生え、高さ約30センチメートル。夏、淡紅色の花を開く。雄しべが短く、葯は黄色。観賞用に栽培もする。オトメユリ。
ヒメサユリ
提供:OPO
ひめじ【姫路】‥ヂ
兵庫県南西部の市。古代に播磨国府・国分寺が所在。もと池田輝政の居城地、酒井氏15万石の城下町。姫路城が現存。人口53万6千。
⇒ひめじ‐がわ【姫路革】
⇒ひめじ‐じょう【姫路城】
ひめじ‐がわ【姫路革】‥ヂガハ
姫路地方から産出する革。きわめて強靱で、昔は甲冑かっちゅう・鞍など、今は剣道具・調革しらべかわなどに用いる。
⇒ひめじ【姫路】
ひめじ‐じょう【姫路城】‥ヂジヤウ
姫路市本町にある城。14世紀半ば赤松貞範が創始。17世紀初頭、池田輝政が拡張し現存の城を完成。1749年(寛延2)酒井氏が入る。5層6階の大天守と三つの小天守とがあり、その形から白鷺城と呼ばれる。世界遺産。国宝。
姫路城(1)
撮影:山梨勝弘
姫路城(2)
提供:NHK
姫路城
提供:NHK
⇒ひめじ【姫路】
ひめ‐しゃが【姫射干】
アヤメ科の多年草。おもに日本海側の山地に生じ、しばしば観賞用に栽培。高さ30センチメートル。葉は剣状。4〜5月頃、アヤメに似て小形淡紫色の花を開く。シャガに似るが全体に小型。
ひめ‐しゃくなげ【姫石南花】
ツツジ科の小低木。北半球の周極地方に広く分布する。日本では本州中部以北の高山の湿原に群生する。地上茎の高さ10〜20センチメートル。広線形で長さ2〜3センチメートルの質の厚い葉を互生し、葉縁は外側に巻き込む。夏、茎頂に淡紅色を帯びた白い壺型の小花を付ける。花柄は上方に伸びるが、花冠は横向きまたは下垂して開く。
ひめ‐しゃら【姫娑羅】
ツバキ科の落葉高木。暖地の山地に自生。葉は楕円形。樹皮は滑らかで赤黄色。夏、ツバキに似てやや小さな白色五弁花を開く。材は堅く細工用。サルナメリ。サルスベリ。アカラギ。
ヒメシャラ(花)
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ひめ‐じょおん【姫女菀】‥ヂヨヲン
(俗にヒメジオンとも)キク科の越年草。北アメリカ原産の帰化植物。雑草として普通で、ときに大群落を作る。高さ約1メートル。初夏から秋にかけ白色の頭状花を多数開く。若芽は食用。近似の帰化植物に葉が細長いヤナギバヒメジョオンがある。〈[季]夏〉。→はるじおん
ひ‐めだか【緋目高】
メダカの改良品種。黒色素胞がないので、体色は淡黄赤色。観賞用・実験用に飼育。
ひめ‐たちばな【姫橘】
キンカンの異称。
ひ‐めつ【非滅】
〔仏〕まことには滅しないこと。釈尊の死(入滅)は、衆生済度しゅじょうさいどのためのもので、本当の入滅ではないというところからいう。栄華物語鶴林「非生に生を唱へ、―に滅を現じ給ひしが如く」
ひめ‐つばき【姫椿】
①ツバキ科ヒメツバキ属の常緑高木。九州以南から東南アジアに分布。高さ10メートルを超え、3月から6月に枝先の葉腋に複数の白い花をつける。沖縄でイジュ(伊集)といい、古くから琉歌などに詠まれる。
②サザンカの別称。〈[季]冬〉
③ネズミモチの古名。〈倭名類聚鈔20〉
ひめ‐とね【姫刀祢】
女官。官女。仁徳紀「酒おおみきを内外命婦ひめとね等に賜ふ」
ひめ‐なそび【姫遊】
(ヒメノアソビの約)女に戯れること。一説に、女のする遊び。崇神紀「己おのが命おを弑しせむと窃ぬすまく知らに―すも」
ひめ‐にら【姫韮】
ユリ科の多年草。日本北部の原野に生える。地下に卵形の小さな球根(鱗茎)がある。葉は長さ5〜10センチメートルの広線形で2枚あり、基部は鞘に包まれる。春にこの葉の間から花茎を伸ばし、紫色を帯びた白色、鐘形の六弁花を1個上向きに付ける。
ヒメネス【Juan Ramón Jiménez】
スペインの詩人。作「プラテーロと私」「石と空」など。ノーベル賞。(1881〜1958)
ひめ‐ねずみ【姫鼠】
ネズミの一種。頭胴長8センチメートル、尾長9センチメートルほどで、毛色は背側は赤褐色。アカネズミとともに、日本各地の山林に普通に見られる。日本特産種。
ヒメネズミ
撮影:小宮輝之
ひめ‐のり【姫糊】
飯でつくったのり。洗い張りのときなどに使う。
ひめ‐はぎ【姫萩】
ヒメハギ科の多年草。草地・路傍などに生える。高さ約10センチメートル。多くは地に倒伏する。葉は楕円形。夏、葉のつけ根に数個の紫色のハギに似た花を開く。漢名、瓜子金。
ひめ‐はじめ【姫始】
①暦の用語。暦の正月2日に記された日柄ひがらの名。古来、諸説がある。
㋐正月に姫飯ひめいいを初めて食べる日。
㋑飛馬始の意で、乗馬始の日。
㋒姫糊始の意で、女が洗濯・張物などを初めてする日。
②新年に夫婦が初めて交合する日。好色一代男3「暦の読始―をかし」〈[季]新年〉
ひめ‐ばしょう【姫芭蕉】‥セウ
バショウ科の多年草。中国南部・インドシナ原産。バショウに似るが小さく、高さ1〜2メートル。夏・秋に鮮赤色の苞に包まれた穂状花序を生じ、花後、バナナに似て小形の果実を結ぶ。観賞用。漢名、美人蕉びじんしょう。
ひめ‐ばち【姫蜂】
ヒメバチ科のハチの総称。小型ないし大型で、体は細長い。非常に種類が多く、そのほとんどが昆虫に寄生する。
ひめ‐はるぜみ【姫春蝉】
セミ科の一種。7月中旬前後に椎しいや樫かしの林でいっせいに鳴く。新潟県能生のう・茨城県片庭・千葉県鶴枝では天然記念物に指定。
ヒメハルゼミ
撮影:海野和男
ひめ‐びし【姫菱】
ヒシ科の一年生水草。池沼などに浮かび、ヒシに似るが小さい。葉は小さく菱形。葉柄に気嚢がある。夏、白花を開き、とげのある果実を結ぶ。
ひめ‐ひまわり【姫向日葵】‥ヒマハリ
キク科の一年草。北アメリカ原産で、観賞用に栽培。高さ1〜2メートル。葉は心臓形、夏・秋にヒマワリに似て小さい頭状花を開き、周囲の舌状花は白・黄または紫紅色で、中心の管状花は暗褐色。ヒマワリとの間に雑種ができる。
ひめ‐ます【姫鱒】
ベニザケの陸封型。全長20〜30センチメートル、背は青く、腹は銀白色。阿寒湖・チミケップ湖を原産地とし、日本各地の湖に移殖されている。〈[季]夏〉
ひめ‐まちぎみ【姫大夫・内命婦】
⇒ひめもうちぎみ
ひめ‐まつ【姫松】
①(ヒメは小さい意)小さい松。ひめこまつ。
②(ヒメは美称)松。古今和歌集雑「すみのえの岸の―人ならばいく世か経しと問はましものを」
③(ヒメマウチギミの略訛)(→)東豎子あずまわらわに同じ。
ひめ‐みかど【姫帝】
女帝にょてい。
ひめ‐みこ【姫御子】
皇女。内親王。姫宮。天武紀下「皇女ひめみこ、姫王おおきみ…等に食封へひとを賜ふこと」
ひめ‐みや【姫宮】
(→)「ひめみこ」に同じ。源氏物語桐壺「きさいの宮の―」
ひめ‐むかしよもぎ【姫昔蓬】
キク科の越年草。北アメリカ原産の帰化植物で、明治以後雑草として都会地・鉄道線路などの荒地に群生。高さ1メートル内外で茎に毛があり、秋、白色の小頭状花を多数付ける。若芽は食用。明治草。鉄道草。御維新草。
ヒメムカシヨモギ
撮影:関戸 勇
ひめ‐もうちぎみ【姫大夫】‥マウチ‥
①内命婦ないみょうぶ。ひめまちぎみ。
②(→)東豎子あずまわらわに同じ。枕草子156「行幸のをりの―」
ひめもす【終日】
〔副〕
(→)「ひねもす」に同じ。清輔集「―におのが鳴きをる」
ひめ‐や【ひめ矢】
木を割る時、割れ目にはさむ楔くさび。古事記上「其の―を打ち離ちて」
ひめ‐やか【秘めやか】
ひっそりと内に秘めたさま。ひそかで人に知られないさま。「―な恋」
ひめ‐やしゃぶし【姫夜叉五倍子】
カバノキ科の落葉高木。日本各地の山地に生える。土手や道路の土留めに栽植。高さ3〜6メートルでよく分枝し、褐色の枝には皮目がある。長卵形の葉は短柄で互生。先端は尖って支脈が目立ち、支脈の先には鋭い鋸歯がある。早春、葉より先に黄褐色の尾状花序を垂下し、球形で松毬まつかさ状の果実ができる。材は細工物に利用。
ひめ‐ゆぎ【姫靫】
ヒノキでつくり、表を錦ではり包んだ靫。にしきゆぎ。大神宮式「―廿四枚」
ひめ‐ゆり【姫百合】
ユリの一種。本州南西部の山地に自生。普通、観賞用に栽培。高さ60センチメートル。初夏、1個または数個の小形の六弁花を真上に向けて開き、濃赤・黄の2種がある。鱗茎は食用。〈[季]夏〉。万葉集8「夏の野の繁みに咲ける―の」
ヒメユリ
提供:OPO
⇒ひめゆり‐の‐とう【ひめゆりの塔】
ひめゆり‐の‐とう【ひめゆりの塔】‥タフ
第二次大戦末期、沖縄で看護要員として動員され悲劇的最期をとげた県立第一高女・沖縄師範女子部の職員・生徒(ひめゆり部隊)を合祀した塔。その最期の地、沖縄県糸満市に建つ。
最初に建てられたひめゆりの塔 1965年7月
提供:毎日新聞社
⇒ひめ‐ゆり【姫百合】
ひめ‐よもぎ【姫艾】
キク科の多年草。各地の山野に自生。高さ約1メートル。茎はやや紫色を帯びる。葉はヨモギに似るが、裂片は細い線形、裏面に白毛がある。秋、褐色で直径1ミリメートル位の頭状花を付ける。
ひ・める【秘める】
〔他下一〕[文]ひ・む(下二)
隠して人に示さないようにする。外から見えないようにして内部に持つ。源氏物語絵合「いといたく―・めて」。「心に―・める」「可能性を―・める」
ひ‐めん【庇面】
3本の結晶軸のうちの2本に交わり、他の1本に平行な面。
ひ‐めん【罷免】
職務をやめさせること。免職。「大臣を―する」
⇒ひめん‐けん【罷免権】
ひめん‐けん【罷免権】
日本国憲法第68条により、内閣総理大臣がその閣僚たる国務大臣を罷免する権利。
→参照条文:日本国憲法第68条
⇒ひ‐めん【罷免】
ピメント【pimento】
①ピーマン。特に、大きく赤色で甘味のもの。
②(→)オール‐スパイスに同じ。
ひも【紐】
①物を束ねまたは結びつなぐ太い糸。また細い布・革など。ひぼ。万葉集20「わが妹子いもこがしぬひにせよと着けし―糸になるとも吾わは解かじとよ」「―で結ぶ」「財布の―を緩める」
②女を働かせて金銭をみつがせている情夫。
③そのことの裏側にあるよくない条件。「―が付いている融資」
④ホタテガイ・アカガイなどの外套膜の部分の俗称。
ひ‐も【氷面】
こおりの張った面。「紐」にかけて用いることが多い。枕草子90「うは氷あはに結べる―なれば」
ひ‐も【悲母】
⇒ひぼ
ひ‐もう【皮毛】
皮と毛。
ひも‐うち【紐打ち】
編んだり、より合わせたりして紐を作ること。
ひも‐おとし【紐落し】
(→)「おびとき」に同じ。
ひも‐かがみ【紐鏡】
[一]〔名〕
①つまみに紐のついている鏡。
②「てにをは紐鏡」の略称。
[二]〔枕〕
(鏡につけた紐を解くなの意の「なときそ」と音が近いことから)「能登香のとか」(地名)にかかる。
ひも‐かがみ【氷面鏡】
(「紐鏡」に基づく造語か)氷の、面が鏡のようにきらきら光っているもの。〈[季]冬〉。雪玉集「枝に今とけゆく花の―結ぶやうつる春の池水」
ひもがた‐どうぶつ【紐形動物】
無脊椎動物の一門。体は紐状でやや扁平、環節はない。消化管の上方に餌を捕るための伸縮自在の吻がある。体長数ミリメートル〜数十センチメートル。多く海産で、海藻の間や泥中にすむ。雌雄異体。紐虫。
ひも‐がたな【紐小刀】
細い紐を鞘さやにつけて懐中に納めた小さな刀。刀子とうす。懐剣。垂仁紀「―を取りて皇后に授けて」
ひも‐かわ【紐革】‥カハ
①革の紐。
②紐革饂飩うどんの略。
⇒ひもかわ‐うどん【紐革饂飩】
ひもかわ‐うどん【紐革饂飩】‥カハ‥
革紐のように平たく作ったうどん。きしめん。ひもかわ。
⇒ひも‐かわ【紐革】
ひ‐もく【比目】
目を並べること。
⇒ひもく‐の‐うお【比目魚】
⇒ひもく‐の‐まくら【比目の枕】
ひ‐もく【皮目】
樹木の幹・枝・根などにあり、植物体の内外に空気を通わせるための組織。サクラ類やカバノキ科で顕著。皮孔。
ひ‐もく【費目】
使途によって分類した、費用の名目。「―別」
び‐もく【眉目】
①まゆと目。
②みめ。容貌。
③ほまれ。面目。名誉。太平記7「家の―に備へつべき綸言りんげんなれば」
⇒びもく‐しゅうれい【眉目秀麗】
びもく‐しゅうれい【眉目秀麗】‥シウ‥
顔立ちが整っていて美しいさま。多く男性にいう。
⇒び‐もく【眉目】
ひもく‐の‐うお【比目魚】‥ウヲ
目がおのおの一つしかなく、2匹並んで泳ぐという想像上の魚。普通は、ヒラメ・カレイの類をいう。
⇒ひ‐もく【比目】
ひもく‐の‐まくら【比目の枕】
夫婦が共寝すること。
⇒ひ‐もく【比目】
ひも‐さ・す【紐差す】
〔自四〕
①紐を結ぶ。曾丹集「今日よりは夏の衣になるなへに―・しあへず」
②蕾つぼみがまだ開かない。夫木和歌抄4「まだ―・せる山桜かな」
ひもじ・い
〔形〕[文]ひも・じ(シク)
(「ひだるし」の文字詞「ひもじ」を活用させた語)腹がすいて食物がほしい。ひだるい。狂言、業平餅「アラ―・じやとためいきを」。「―・い思いをする」
ひ‐も‐すがら【終日】
〔副〕
(→)「ひねもす」に同じ。「波つづき銀のさざなみはてしなくかがやく海を―見る」(白秋)
ひもす‐どり【ひもす鳥】
カラスの異称。
ひも‐せん【紐線】
電気のコード。
ひも‐タイ【紐タイ】
紐状のネクタイ。ループタイなど。
ひ‐もち【日持ち・日保ち】
食物が日数を経ても変質しないこと。その度合。「―のよい菓子」「―がする」
ひ‐もち【火持ち・火保ち】
炭火などが消えずにいる度合。「―のよい炭」
ひ‐もつ【被物】
功労に酬いるために与える衣類など。かずけもの。
ひも‐つき【紐付き】
①紐のついていること。また、その衣服や道具。
②(→)縄付なわつきに同じ。
③女に情夫があること。また、その女。
④転じて、背後によくない条件がついていること。「―の金」
⇒ひもつき‐ゆうし【紐付融資】
ひもつき‐ゆうし【紐付融資】
使途に関して条件のついている融資。
⇒ひも‐つき【紐付き】
ひも‐つけ【紐付け】
衣服・諸道具などの、紐をつけるべき所。
ひ‐もと【火元】
①火のある所。ひのもと。
②出火した場所。火災を起こした家。
③転じて、騒ぎの原因。「うわさの―を突きとめる」
④(「火下」と書く)香会の主催者。香元こうもと。
⇒ひもと‐み【火元見】
ひも‐とおし【紐通し】‥トホシ
①紐を通すべき孔。
②紐を通すための道具。
ひも‐とき【紐解き】
(→)「おびとき」に同じ。
ひも‐と・く【繙く】
〔他五〕
書物の帙ちつの紐を解く。一般に、書物をひらいて読む。ひもどく。「古典を―・く」
ひも‐と・く【紐解く】
〔自四〕
①下紐を解く。万葉集14「香取をとめのゆひし―・く」
②つぼみが開く。ほころびる。源氏物語蜻蛉「花の―・く御前のくさむらを」
ひもと‐み【火元見】
江戸時代、火元の状況を見届けて将軍または藩主に報告することをつかさどった役。
⇒ひ‐もと【火元】
ひ‐もどり【日戻り】
(舟行に用いる語。「ひがえり」の「かえる」が顛覆する意に通ずるので、忌んで言う)ひがえり。〈日葡辞書〉
ひも‐なおし【紐直し】‥ナホシ
(→)「おびとき」に同じ。
ひ‐もの【干物・乾物】
保存がきくよう、魚・貝などを干して作った食品。「鰺あじの―」
ひ‐もの【桧物】
ヒノキの材で作った薄いわげもの。後には、わげものの総称。まげもの。
⇒ひもの‐ざ【桧物座】
⇒ひもの‐ざいく【桧物細工】
⇒ひもの‐し【桧物師】
⇒ひもの‐ぶね【桧物船】
⇒ひもの‐や【桧物屋】
ひも‐の‐お【紐の緒】‥ヲ
着物につけた紐。また、下紐。万葉集9「うれしみと―解きて」
⇒ひものお‐の【紐の緒の】
ひものお‐の【紐の緒の】‥ヲ‥
〔枕〕
(紐を結ぶのに、一方を輪にして他方をそれに入れてつなげるからか)「入る」「いつがる」にかかる。万葉集12「―心に入りて恋しきものを」
⇒ひも‐の‐お【紐の緒】
ひもの‐ざ【桧物座】
鎌倉・室町時代、市いちで桧物を製造・販売した業者の組合。七座の一つ。
⇒ひ‐もの【桧物】
ひもの‐ざいく【桧物細工】
桧物を使って細工すること。また、その細工物。
⇒ひ‐もの【桧物】
ひもの‐し【桧物師】
桧物をつくる人。桧物細工師。ひものだくみ。
⇒ひ‐もの【桧物】
ひもの‐ぶね【桧物船】
桧材または桧物細工を積んだ船。源平盛衰記33「当国の―とて、まさの木積みたる船百三十余艘点定して奉る」
⇒ひ‐もの【桧物】
ひもの‐や【桧物屋】
桧物を製造する家または人。
⇒ひ‐もの【桧物】
ひもの‐や
(忌物屋か)葬具類を売る店。九州西部地方でいう。早物屋。
ひも‐むし【紐虫】
紐形動物の総称。ミドリヒモムシ・ヤジロベヒモムシ・ヒモビルなど。
ひ‐もも【緋桃】
花が緋色の桃。〈[季]春〉
ひもろぎ【胙】
(神籬ひもろぎに供える物の意から)神に供える米・餅・肉など。堀河百首夏「卯の花も神の―ときてけり」
ひもろぎ【神籬】
(古くは清音)往古、神霊が宿っていると考えた山・森・老木などの周囲に常磐木ときわぎを植えめぐらし、玉垣で囲んで神聖を保ったところ。後には、室内・庭上に常磐木を立て、これを神の宿る所として神籬と呼んだ。現在、普通の形式は、下に荒薦あらこもを敷き、八脚案やつあしのつくえを置き、さらに枠を組んで中央に榊さかきの枝を立て、木綿ゆうと垂しでとを取り付ける。ひぼろぎ。万葉集11「神なびに―立てていはへども」
神籬
ひ‐もん【樋門】
用水の取入れや悪水の排除のため堤防を横断して作られた暗渠あんきょおよびゲートの総称。
ひ‐もん【秘文】
秘密の呪文。
ひ‐もん【秘紋】
(→)「隠し紋」に同じ。
ひ‐もん【悲門】
〔仏〕仏・菩薩の持つ徳のうち、衆生しゅじょうを救おうと志す慈悲の面。↔智門
ひ‐もん【碑文】
⇒ひぶん。〈日葡辞書〉
び‐もん【鼻紋】
牛の鼻づらにある紋。個体により異なるので識別に用いる。
ひもんじ【緋文字】
(The Scarlet Letter)ホーソーンの小説。1850年作。17世紀のボストンを舞台に、ヒロインと牧師との姦通事件を通じて清教徒社会の本質をえぐる。
ひや【冷】
①つめたいこと。
②つめたい水。「お―を下さい」
③燗のしていない日本酒。ひや酒。「―で一杯」
ひ‐や【火屋】
①やきば。火葬場。荼毘だび所。和泉式部集「―の煙は今や立つらむ」
②(静岡県で)墓の上に置く屋形。→須屋すや2
ひ‐や【火矢・火箭】
火を仕掛けて放つ矢。また、火薬を仕掛けた兵器。石火矢・棒火矢・炮烙ほうろく火矢など。
ひ‐や【鄙野】
いなかびて品のないこと。野鄙やひ。
ビヤ【beer】
⇒ビール。「―‐ホール」
ひゃあ
〔感〕
驚いたときに発する語。「―、大変だ」
ひや‐あせ【冷汗】
甚だしく恥じ、恐れ、または気を使う時や緊張した時に出る冷たい汗。れいかん。「―をかく」「―ものだ」
ひ‐やい【非愛】
(ヒアイの訛)あぶないこと。危険。歌舞伎、三十石艠始「ハレヤレそれは―な事」
ひや‐か【冷か】
(→)「ひややか」に同じ。拾遺和歌集愚草員外「うちそそく秋の村雨―にて」
ビヤ‐ガーデン【beer garden】
庭園風の屋外でビールを飲ませる場所。〈[季]夏〉
ひやかし【冷かし】
①ひやすこと。
②張見世の遊女を見歩くだけで登楼しないこと。また、その人。素見。東海道中膝栗毛2「棒の先にもつこうなどくくりつけてかつぎ歩く―あり」
③買う気がないのに売物を見たりその価を尋ねたりすること。また、その人。「―の客」
④からかうこと。なぶり辱めること。「―のことば」
ひやか・す【冷やかす】
〔他五〕
①氷や水に漬けるなどして、冷えるようにする。ひやす。
②(「嬉遊笑覧」によれば、浅草山谷の紙漉業者が紙料の冷えるまで吉原を見物して来たことに出た詞)登楼せずに張見世の遊女を見歩く。
③買う気がないのに売物を見たりその価を尋ねたりする。「夜店を―・す」
④相手が恥ずかしがったり当惑したりすることを言ってからかう。なぶり辱める。「新郎を―・す」
ひゃく【百・陌】
①数の名。10の10倍。もも。「陌」は大字。
②銭百文。
⇒百に一つ
⇒百も承知
ひ‐やく【非役】
役目がなくていること。また、役をやめさせられること。
ひ‐やく【飛躍】
①とびあがること。おどりあがること。
②勢いよく活動すること。
③急速に進歩すること。「売上げが―する」
④(論理などが)正しい順序・段階をふまず先に進むこと。「論理の―」「話が―する」
⇒ひやく‐じょうこく【飛躍上告】
⇒ひやく‐てき【飛躍的】
ひ‐やく【秘薬】
秘めて他に知らせない薬。秘方の薬。秘伝の薬。
ひ‐やく【秘鑰】
①秘密のかぎ。
②秘密を明らかにする手段。
びゃく
(関東地方の一部で)土の崩れた所。潰つえ。
び‐やく【媚薬】
①性欲を催させる薬。淫薬。
②相手に恋慕の情を起こさせるという薬。惚薬ほれぐすり。
びゃく‐い【白衣】
⇒びゃくえ
ひゃく‐いち【百一】
①100の中の一つ。100分の1。
②うそつき、または大言家の異称。千三つ。
⇒ひゃくいち‐づけ【百一漬】
⇒ひゃくいち‐もつ【百一物】
⇒ひゃくいち‐もん【百一文】
ひゃくいち‐づけ【百一漬】
秋茄子あきなすの塩漬を、冬に沢庵を漬ける時、いっしょに挟んで漬けたもの。もと僧家の法で、百一物の名から重宝すべき漬物として名づけた。
⇒ひゃく‐いち【百一】
ひゃくいち‐もつ【百一物】
僧家で一切の什物の総称。比丘びくが三衣・六物のほかに、唯一個ずつ蓄えることができる種々の什器をいう。
⇒ひゃく‐いち【百一】
ひゃくいち‐もん【百一文】
江戸時代、朝、銭100文を借り、晩に利息を添えて101文として返す借金。
⇒ひゃく‐いち【百一】
ひゃく‐いっしょう【百一升】
銭100文と米1升。浮世床2「―の嘆きは笹ばたきの丸盆に積りて」
ひゃくいろ‐めがね【百色眼鏡】
万華鏡まんげきょうのこと。
ひゃく‐いん【百韻】‥ヰン
連歌・俳諧の基本形式で、発句から挙句あげくまでの1巻が百句あるもの。4折8面に記し、初表しょおもて8句、初裏14句、二の表14句、二の裏14句、三の表14句、三の裏14句、名残なごりの表14句、名残の裏8句から成る。
ひゃく‐え【百会】‥ヱ
①頭の中央。脳天。〈日葡辞書〉
②馬の背梁せみねの、尻から少し前の高いところ。〈日葡辞書〉
びゃく‐え【白衣】
①白色の衣服。はくい。
②(黒衣を着る僧侶に対して)俗人の称。
③白小袖に指貫さしぬきまたは袴だけをつけた下着姿で、直衣のうし・狩衣かりぎぬ・直垂ひたたれなどの表衣うわぎぬを着ないこと。また、法師が法衣を脱いで下着の白い衣だけでいること。後世、羽織・袴をつけない着流しのこと。
④転じて、礼にそむくこと。非礼。無礼。
⇒びゃくえ‐かんのん【白衣観音】
⇒びゃくえ‐づとめ【白衣勤め】
びゃくえ‐かんのん【白衣観音】‥クワンオン
三十三観音の一つ。白衣をつけ、岩上に座る姿に表される。また、白衣をつけ、白蓮華の中にいる観音で、胎蔵界曼荼羅蓮華部院の一尊。大白衣だいびゃくえ。白処尊。
⇒びゃく‐え【白衣】
びゃくえ‐づとめ【白衣勤め】
江戸幕府で、袴はかまをはかないで出仕する格式の者。
⇒びゃく‐え【白衣】
ひゃく‐おう【百王】‥ワウ
①代々の王。
②100代の王。愚管抄3「人代となりて神武天皇の御後―と聞ゆる」
ひゃくおうちんご‐の‐がらん【百王鎮護の伽藍】‥ワウ‥
(鎮護国家の道場として建てられたからいう)延暦寺の異称。
ひゃく‐がい【百害】
たくさんの弊害。
⇒百害あって一利なし
ひゃく‐がい【百骸】
身体にもっている多くの骨。笈の小文「―九竅きゅうきょうの中に物あり。かりに名づけて風羅坊といふ」
びゃく‐がい【白蓋】
白色の絹で張った天蓋。














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