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○魚を得て筌を忘るうおをえてせんをわする🔗⭐🔉
○魚を得て筌を忘るうおをえてせんをわする
[荘子外物](「筌」は魚を捕る竹製の具、うえ)魚を捕ってしまうと、それに用いた道具の功を忘れる。目的を達すると、その手段は不要になり、顧みられなくなるたとえ。恩知らずのたとえ。
⇒うお【魚】
ウォン【Wŏn】
大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国の貨幣単位。後者では1ウォンは100チョン(Chŏn)。
ウォンサン【元山】
(Wŏnsan)朝鮮民主主義人民共和国南東部、江原北道の日本海沿岸に位置する港湾都市。同道の道都。人口30万(1993)。
ウォンテッド【wanted】
お尋ね者。指名手配されている者。
ウォンバット【wombat】
フクロネズミ目(有袋類)ウォンバット科の哺乳類。頭胴長約1メートルで、尾はほとんどない。体形はコアラに似る。体色は灰色から淡黄色。オーストラリア・タスマニアの丘陵地帯に3種が生息。夜行性で、草や根を食べる。
ウォンバット
ウォンバット
提供:東京動物園協会
う‐おんびん【ウ音便】
音便の一つ。「く」「ぐ」「ひ」「び」「み」がウの音となる現象。「白く」が「白う」、「したぐつ」が「したうづ」、「戦ひて」が「戦うて」、「飛びて」が「飛うで」、「頼みたる」が「頼うだる」となる類。→音便
うか【食】
(ウケの古形)たべもの。食物。ウカノミタマ・ウカノメの形で用いる。古事記上「宇迦之御魂神うかのみたまのかみ」
う‐か【羽化】‥クワ
①昆虫の蛹さなぎが変態して成虫となること。
②中国の神仙思想で、人間に羽が生えて空を飛ぶ仙人となること。「―登仙」
う‐か【雨下】
①雨が降ること。また、雨中。
②雨のように盛んに降りそそぐこと。「弾丸―」
う‐かい【鵜飼】‥カヒ
(ウガイとも)
①夏、かがり火をたいて鮎あゆなどを寄せ、飼い馴らした鵜を使ってとる漁。岐阜県長良川のは有名。〈[季]夏〉
②1を業とする人。鵜匠うじょう。
⇒うかい‐び【鵜飼火】
⇒うかい‐ぶね【鵜飼船】
⇒うかい‐べ【鵜飼部】
うかい【鵜飼】‥カヒ
能。榎並左衛門五郎原作、世阿弥改作の鬼物。甲斐の石和川いさわがわで禁漁を犯して殺された鵜飼が、旅僧を供養した功徳で成仏する。
う‐かい【有界】
〔仏〕(有世界の略)欲界・色界・無色界の総称。迷いの世界。
う‐かい【迂回・迂廻】‥クワイ
まわり道をすること。ある所を避け、遠まわりして行くこと。「―路」
⇒うかい‐せいさん【迂回生産】
⇒うかい‐ぼうえき【迂回貿易】
うがい【嗽】ウガヒ
水などを含んで口やのどをすすぐこと。
⇒うがい‐ぐすり【嗽薬】
⇒うがい‐だらい【嗽盥】
う‐がい【有涯】
〔仏〕限りあること。転変して常住ならない世界。この世。平家物語灌頂「―は秋の月、雲に伴つて隠れ易し」
うがい‐ぐすり【嗽薬】ウガヒ‥
うがいに用いる水薬。含嗽がんそう剤。
⇒うがい【嗽】
うかい‐こつ【烏喙骨】
(→)烏口骨うこうこつに同じ。
うかい‐せいさん【迂回生産】‥クワイ‥
直接に最終生産物を生産するのでなく、そのための用具や設備をまず生産し、それを用いてより多くの最終生産物を生産すること。
⇒う‐かい【迂回・迂廻】
うがい‐だらい【嗽盥】ウガヒダラヒ
うがいをした水を受けるたらい。〈日葡辞書〉
⇒うがい【嗽】
うかい‐とっき【烏喙突起】
(→)烏口突起に同じ。→烏口骨
うかい‐び【鵜飼火】‥カヒ‥
鵜飼の時に焚くかがり火。
⇒う‐かい【鵜飼】
うかい‐ぶね【鵜飼船】‥カヒ‥
①鵜飼をする時につかう船。鵜船。
②三重県櫛田川の三角洲地帯の塩田に産した塩を、桑名・名古屋に運んだ船の名。
⇒う‐かい【鵜飼】
うかい‐べ【鵜飼部】‥カヒ‥
大和時代、鵜を使って魚を捕らえ、朝廷に貢納することを世職とした品部しなべ。大化改新後も宮内省大膳職に所属。
⇒う‐かい【鵜飼】
うかい‐ぼうえき【迂回貿易】‥クワイ‥
為替管理上の障害を避けるなどの目的で、直接目的地に送らず他国を介し取引経路を遠回りにして行う貿易。
⇒う‐かい【迂回・迂廻】
うが・う【嗽ふ・漱ふ】ウガフ
〔自四〕
うがいをする。口をすすぐ。〈類聚名義抄〉
うか‐うか
①心が落ちつかないさま。不安なさま。椿葉記「天下も静かならず、御悩もひとかたならず、世の中は―として年も暮れぬ」
②周囲に気を配らず油断のあるさま。また、しっかりした考えや計画がないさま。うっかり。狂言、釣狐「唯―と狐を釣りまして御座る」。「―だまされる」「―してはいられない」
うかうか・し
〔形シク〕
軽はずみである。軽率である。小夜の寝覚「ただ男も女も―・しからず、正直に道理を知りたらんより外は何事もいたづらごとにて侍るにや」
うかがい【伺い】ウカガヒ
①神仏に託宣を請うこと。また、目上の人に指図を求めること。特に、官公庁で上司に許可・命令を求めること。「(お)―を立てる」
②「訪問すること」「聞くこと」「問うこと」などの謙譲語。「御機嫌―」
⇒うかがい‐しょ【伺い書】
⇒うかがい‐ぼん【伺い本】
うかがい【窺い】ウカガヒ
ひそかに敵陣のようすを探ること。また、その人。
⇒うかがい‐あし【窺い足】
うかがい‐あし【窺い足】ウカガヒ‥
しのびあし。ぬきあし。
⇒うかがい【窺い】
うかがい‐しょ【伺い書】ウカガヒ‥
上司の指令を請うために出す文書。
⇒うかがい【伺い】
うかがい‐し・る【伺い知る・窺い知る】ウカガヒ‥
〔他五〕
表面に現れていない事柄についておおよその見当をつける。察知する。「外からは―・ることができない」
うかがい‐ぼん【伺い本】ウカガヒ‥
(→)上本あげほんに同じ。
⇒うかがい【伺い】
うかが・う【伺う】ウカガフ
〔他五〕
(「窺う」から)
①(神仏または目上に対して)託宣または指図などをいただきたいと申し出る。平家物語5「院宣―・はうに一日が逗留ぞあらんずる」
②「聞く」「尋ねる」「問う」の謙譲語。お尋ねする。また、目上の人の話などを聞く。拝聴する。実悟旧記「誰に問ひ申すべき由、―・ひ申しければ」。「有益なお話を―・った」
③(自動詞として)「訪問する」の謙譲語。参上する。「先生のお宅に―・う」
④(自動詞として、「御機嫌を―・う」の意から)大勢の人の相手をしてお話しする。「一席―・う」
うかが・う【窺う】ウカガフ
〔他五〕
(古くは清音)
①のぞいて様子を見る。そっと様子をさぐる。竹取物語「あぐらを結ひあげて―・はせむに」。日葡辞書「シロノヨウジンノヤウヲウカガウ」。「寝息を―・う」「鼻息を―・う」「顔色を―・う」
②ひそかにつけ入るすきをねらう。時機の到来を待ち受ける。皇極紀「社稷くにを―・ふ権はかりことをわきはさむ」。宇津保物語俊蔭「武士の寝しづまるを―・ひて」。「反撃の機を―・う」
③見て察知する。「配慮が―・われる」
④手がかりを求めて調べる。平家物語1「近く本朝を―・ふに」
⑤いちおう心得ておく。徒然草「次に弓射、馬に乗ること、六芸に出せり。必ずこれを―・ふべし」
うがき【宇垣】
姓氏の一つ。
⇒うがき‐かずしげ【宇垣一成】
うがき‐かずしげ【宇垣一成】
軍人・政治家。備前出身。陸軍大将。大正末から昭和初めに4度陸相。軍縮と軍の近代化を断行。1931年の三月事件に関わる。同年朝鮮総督。37年軍部の反対で組閣に失敗。第二次大戦後、参議院議員。(1868〜1956)
宇垣一成
撮影:石井幸之助
⇒うがき【宇垣】
う‐かく【羽客】
仙人。古今和歌集類書纂要「道士を称して―と曰ふ」→羽化登仙
う‐かく【羽翮】
(「翮」は羽の根もと)はね。つばさ。平治物語「鴻鶴雲を凌ぐに必ず―の用に由る」
う‐がく【右楽】
「右方の楽」の略。↔左楽
う‐がく【有学】
〔仏〕仏教の四果のうち最後の阿羅漢果をまだ得ていないため、更に修行を必要とする段階。↔無学
うかさ・れる【浮かされる】
〔自下一〕[文]うかさ・る(下二)
①刺激を受けて心が正常でなくなる。何かに心を奪われる。好色一代女5「人に―・れて親の日をかまはず」。「海外旅行ブームに―・れる」
②茶類を飲んで興奮し、眠れなくなる。鯛の味噌津「茶に―・れると夜寝られませぬから」
③高熱により意識が不確かになる。「熱に―・れる」
うかし【浮かし】
①浮かすこと。また、浮かすもの。汁の実など。浄瑠璃、心中宵庚申「かき立て汁に小菜の―」
②(→)「うき(浮子)」に同じ。
⇒うかし‐びょうし【浮かし拍子】
うかし‐びょうし【浮かし拍子】‥ビヤウ‥
人の心を浮き立たせる拍子。浮き拍子。うかれ拍子。
⇒うかし【浮かし】
うか‐じん【宇賀神】
(→)「うかのかみ」に同じ。
うか・す【浮かす】
〔他五〕
①浮くようにする。浮かべる。赤染衛門集「筏の形を作りて―・したりしを見て」。「池に小舟を―・す」
②浮き立たせる。ひき立てて陽気にする。狂言、宗論「これから踊り念仏を初めて、きやつを―・いてやらう」
③本来の状態から浮き上がったようにする。今昔物語集19「神拝も―・し、朔幣なども止められて」。「腰を―・して逃げ腰になる」
④やりくりして余分が出るようにする。「時間を―・す」
うか‐たま【宇迦魂・倉稲魂】
(→)「うかのみたま」に同じ。
うがち【穿ち】
(動詞ウガツの連用形から)
①普通には知られていない裏の事情をあばくこと。人情の機微など、微妙な点を巧みに言い表すこと。人情本、春色辰巳園「もとこれ―のふみならず、只人情を尽さんとて」
②新奇で、凝ったことをすること。洒落本、大通契語「これはこの里の―にて道具屋と見せて引手茶屋」
⇒うがち‐すぎ【穿ち過ぎ】
うがち‐すぎ【穿ち過ぎ】
人情の機微や物事の本質をうまくとらえているようで、実はそれが行き過ぎ、事実からはずれていること。
⇒うがち【穿ち】
う‐かつ【迂闊】‥クワツ
①回り遠くて、実情にあてはまらないこと。迂遠。
②注意の足りないこと。うっかりしているさま。「―な話だが」「―にも忘れた」「―には手を出せない」
③大まかで、気の大きいこと。〈日葡辞書〉
うが・つ【穿つ】
〔他五〕
(奈良時代には清音)
①孔をあける。穴を掘る。つきぬく。土佐日記「棹は―・つ波の上の月を」。「点滴石を―・つ」
②せんさくする。普通には知られていない所をあばく。微妙な点を言い表す。浮世床2「人情のありさまをくはしく―・ちて」。「―・ったことを言う」「―・った見方」
③凝ったことをする。洒落本、浪花今八卦「紋も模様も大きに―・ち過ぎて賤しき場もありしが」
④中に体を通す。衣服・はきものなどを身につける。「敝履へいりを―・つ」
うか‐と
〔副〕
気がつかずに。うっかりと。
うか‐とうせん【羽化登仙】‥クワ‥
中国の神仙思想で、人間に羽が生えて仙人となって天に登ること。
うかぬ‐かお【浮かぬ顔】‥カホ
心配事などがあって、晴れ晴れしない顔。
うか‐ねら・う【窺狙ふ】‥ネラフ
〔他四〕
様子をうかがいねらう。万葉集8「小牡鹿おしか履ふみ起て―・ひ」
うか‐ねらう【窺狙ふ】‥ネラフ
〔枕〕
「とみ(跡見)」にかかる。
うか‐の‐かみ【宇賀の神】
穀物の神。転じて福の神とされ、弁才天と同一視され、天女形の像が多い。また、白蛇を神として祀ったもの、狐の神とする説もある。宇賀神うかじん。→うかのみたま
うかのひとごと【宇下の人言】
(ウゲノヒトゴトとも)松平定信著。誕生から1793年(寛政5)老中職を辞するまでの自伝。書名は「定信」を分解したもの。寛政の改革研究に不可欠の史料。
→文献資料[宇下人言]
うか‐の‐みたま【宇迦御魂・倉稲魂・稲魂】
食物、殊に稲をつかさどる神。「うかたま」「うけのみたま」とも。〈神代紀上訓注〉
うか‐の‐め【稲魂女】
(「食うかの女」の意)食物の神。女神であるのでいう。〈神武紀訓注〉
うかば・れる【浮かばれる】
〔自下一〕
①死者の霊が成仏できる。「これで父も―・れるでしょう」
②(多く打消の語を伴う)苦労などが報われる。「必死に勉強したのに不合格では―・れない」
うかび‐あが・る【浮かび上がる】
〔自五〕
①底の方から浮きあがる。
②見えなかったものがおもてにあらわれる。判明する。「犯人が―・った」「対立点が―・る」
③地位や境遇が、悪い状態から脱してよくなる。「最下位から―・る」
うかび・でる【浮かび出る】
〔自下一〕
明らかでなかった物事が現れる。浮かび上がる。
うか・ぶ【浮かぶ・泛ぶ】
[一]〔自五〕
➊浮力などによって、基底から離れて位置し、漂っている。
①水面・水中・空中などにおいて沈まず均衡を保っている。古今和歌集雑「わたつみの沖つしほあひに―・ぶあわの消えぬものから」。「空に雲が―・ぶ」
②浮動して定まらない。気持などがうわついている。源氏物語帚木「女の宿世はいと―・びたるなむあはれに侍る」。源氏物語夕顔「―・びたる心のすさびに人をいたづらになしつるかごと負ひぬべきが」
③根拠がない。確かでない。源氏物語東屋「ようも案内せで、―・びたる事を伝へける」
④心がうきうきする。気が晴れ晴れする。「心配気な、―・ばない顔色」
➋奥底にあるものごとが表面に姿を現す。
①水中から水面の方へ出てくる。今昔物語集19「母は一町ばかり下りて―・び沈みして流れ下りけるに」
②表面に出てくる。外面に現れる。蜻蛉日記下「あやしうも心細う、涙―・ぶ日なり」。「おのずとほほえみが―・んだ」
③意識の表面に出てくる。思い起こされる。更級日記「これを見るよりほかの事なければ、おのづからなどは、そらにおぼえ―・ぶを」。「故郷の山河が目に―・ぶ」「アイディアが―・ぶ」
④はっきりしなかった物事がくっきりと鮮明になる。「容疑者が―・ぶ」
⑤苦境を脱する。世に出る。立身出世する。源氏物語澪標「御子どもなど、沈むやうにものし給へるを、皆―・び給ふ」
⑥亡者の霊が成仏する。山家集「―・ばん末をなほ思はなん」→うかばれる。
[二]〔他下二〕
⇒うかべる(下一)
⇒浮かぶ瀬



広辞苑 ページ 1682 での【○魚を得て筌を忘る】単語。