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○勝るとも劣らないまさるともおとらない🔗⭐🔉
○勝るとも劣らないまさるともおとらない
他と比較して、互角またはそれ以上である。他に匹敵するほどの能力や品質がある。
⇒まさ・る【優る・勝る】
マサン【馬山】
(Masan)韓国慶尚南道中央南部の港湾都市。水産物・穀物などの集散地。1970年輸出自由地域を設置。高麗時代、合浦と称した。人口43万4千(2000)。
ま‐さんぎん【麻三斤】
〔仏〕禅語。三斤の麻。僧衣1着分に当たる。「如何なるか是れ仏」に対する答の一つ。
まし【猿】
さる。ましら。紫式部集「―の木の葉の中よりいと多く出できたれば」
まし【増し】
①増すこと。ふえること。また、割増しをすること。浄瑠璃、博多小女郎波枕「急ぎの者ぢや―遣らう」。「1割―」
②どちらかといえばまさっていること。「これでもないより―だ」
ま‐し【麻糸】
麻の繊維からとった糸。あさいと。
ま‐し【麻紙】
麻皮または麻布で製した紙。
麻紙
撮影:関戸 勇
まし【汝】
〔代〕
(二人称。「いまし」「みまし」の略という)なんじ。宇津保物語俊蔭「―はえ知らじ」
まし
〔助動〕
(活用は特殊型。[活用]ませ/○/まし/まし/ましか/○)活用語の未然形に付く。
①多く「…ましかば(ませば・せば)…まし」の形で、あり得ないこと、事実と反対のことを想像する意を表す。
㋐(とてもかなわぬことだが)もし…だったら…だろう。景行紀「一つ松人にありせば衣着せましを、太刀佩けましを」。万葉集5「国にあらば父取り見まし家にあらば母取り見まし」
㋑(実際はそうでないけれど)もし…だったら…しただろうに。万葉集6「あらかじめ君来まさむと知らませば門に屋戸にも珠敷かましを」。源氏物語帚木「昼ならましかば覗きて見奉りてまし」
②適当の意を表す。…したらよかったのに。…すればよいのに。万葉集17「ほととぎす鳴くと人告ぐ網ささましを」。古今和歌集春「見る人もなき山里の桜花ほかの散りなむ後ぞ咲かまし」
③意志を表す。できたら…しよう。源氏物語夕顔「たしかにその車をぞ見まし」。源氏物語若紫「君、いかにせまし…と思し乱るれど」。源氏物語末摘花「物やいひよらましと思せど」。(江戸時代にはマジと濁音に読んでいたので、「まじ」と混同することがあった)
まし
〔助動〕
マスの命令形。ませ。「なさい―」→ます
まじ
「まじめ」の略。洒落本、にやんの事だ「気の毒そふなかほ付にて―になり」
まじ【蠱】
(→)「まじもの」に同じ。
ま‐じ【真風】
南または南寄りの風。〈[季]夏〉
まじ
〔助動〕
(活用は形容詞型。[活用]○/まじく/まじ/まじき/まじけれ/○)ラ変以外の動詞型活用の終止形、ラ変型の連体形に付き、「べし」の否定の意を表す。推量・意志ともに「じ」より確信をもっていうが、鎌倉時代に「じ」が衰えるにつれその意味でも使われるようになった。奈良時代には「ましじ」が用いられ、平安時代に「まじ」となった。室町時代に終止・連体形に「まい」「まじい」が生じたが、江戸時代には「まい」「めえ」がもっぱら用いられた。→まい。
①否定の推量を表す。…ないだろう。竹取物語「重き病をしたまへばえこそ出でおはしますまじ」。源氏物語夕顔「この人をえ抱き給ふまじければ、上蓆うわむしろにおしくくみて、惟光乗せ奉る」。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「こりや勘十郎、まだ魂はよも去るまじい、よつく聞け」
②疑問の語と共に用いて、願望・依頼・勧誘などを表す。史記抄「速に瘳いゆる様はあるまいか」
③否定の決意を表す。…ないつもりだ。竹取物語「なほつかうまつるまじきことを参りて申さむ」。源氏物語東屋「帳なども新しくしたてられためる方を、事俄かになりためれば、取りわたし、とかく改むまじ」。平家物語5「まつたく文覚出づまじ」
④否定の義務・当然を表す。…してはいけない。…するはずがない。源氏物語桐壺「かかる折にも、あるまじき恥もこそと心づかひして」。源氏物語紅葉賀「われ一人しも聞き負ふまじけれどうとましや何事を斯くまではとおぼゆ」。平家物語(延慶本)「世にあらばわするまじきぞ」。平家物語7「その人ならば苦しかるまじ。入れ申せ」
⑤不可能と思われることを示す。…できそうにない。源氏物語桐壺「なき後まで人の胸あくまじかりける、人の御覚えかな」。平家物語2「かなふまじき由頻りに宣ひけれども」
⑥禁止を表す。…てはならない。源氏物語柏木「この事は更に御心より漏らし給ふまじ」
まじい
〔助動〕
⇒まじ
まじ・える【交える・雑える】マジヘル
〔他下一〕[文]まじ・ふ(下二)
①加え入れて一つにする。まぜあわせる。万葉集18「あやめ草花橘にぬき―・へかづらにせよと包みてやらむ」。「私情を―・える」「身ぶりを―・えて話す」
②相互に組み合わせる。交叉させる。「刃を―・える」
③とりかわす。「言葉を―・える」
ま‐しお【真塩】‥シホ
煮詰めて苦汁にがりをなくした塩。↔差塩さしじお
ま‐しお【真潮】‥シホ
①しお。うしお。
②黒潮や沿岸流など沿岸を流れる大潮流。逆潮さかしおに対していう。
ま‐しかく【真四角】
正方形。
マジカル【magical】
不思議なさま。魔法のようなさま。
まし‐き【磨糸機】
糸を摩擦してけばを去り、張力をととのえ光沢を出す機械。
ま‐じきり【間仕切】
部屋のしきり。
まじ‐くじ
(マシクシとも)しきりに目をぱちくりさせるさま。また、そのような状態でまんじりともしないさま。まじくら。まじまじ。東海道中膝栗毛7「理屈詰めにあひて大へこみとなり―すれば」
まじく‐な・うマジクナフ
〔他四〕
①呪う。まじないをする。
②とりつくろいまぎらす。ごまかす。黄表紙、天下一面鏡梅鉢「こんなことにて―・つて筆を止めぬ」
ましぐら【驀地】
(古くはマシクラか)勢いはげしく進みかかるさま。いっさん。まっしぐら。太平記9「―に打つて出でたり」
まじ‐くら
(→)「まじくじ」に同じ。
まじくら
〔接尾〕
とともに。交りに。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「お姫様―に向ひ鬼して遊ぶまいか」
まじ‐く・る【蠱る】
〔他四〕
①まじないをして災いにかからせる。
②まぎらかす。ごまかす。
ましこ【益子】
栃木県南東部の町。首都圏内の窯業地として観光客が多い。
⇒ましこ‐やき【益子焼】
まし‐こ【猿子】
①(→)「まし(猿)」に同じ。
②スズメ目アトリ科の鳥のうち羽色が赤い種類の総称。大きさ・形ともにスズメに似る。羽毛は暗紅色で美しい。北地に多い。オオマシコ・ベニマシコなど。マシコドリ。〈[季]秋〉
オオマシコ
撮影:小宮輝之
ギンザンマシコ
撮影:小宮輝之
ベニマシコ
提供:東京動物園協会
⇒ましこ‐どり【猿子鳥】
ましこ‐どり【猿子鳥】
(→)「ましこ」2に同じ。
⇒まし‐こ【猿子】
ましこ‐やき【益子焼】
栃木県益子町から産出する陶器。1853年(嘉永6)大塚啓三郎の創始という。大正期までは甕かめ・擂鉢すりばち・土瓶などの日用品を主に製造。1924年(大正13)浜田庄司が益子で制作を始め、以後、民芸風陶器が盛んとなる。
益子焼(1)
撮影:関戸 勇
益子焼(2)
撮影:関戸 勇
⇒ましこ【益子】
まじ‐こ・る【蠱凝る】
〔自四〕
呪いに引き入れられる。祝詞、御門祭「悪事まがことにあひ―・り」
まし‐じ
〔助動〕
(マジの古形。推量のマシに否定推量のジの添った形。奈良時代に行われた。終止形「ましじ」、連体形「ましじき」)動詞の終止形に付いて、「べし」の否定を表す。
①当然…すべきでない。続日本紀30「得ましじき帝の尊き宝位を」
②…することはできないだろう。斉明紀「おもしろき今城のうちは忘らゆましじ」
③…するはずがない。万葉集6「百代ももよにもかはるましじき大宮所」
マジシャン【magician】
手品師。魔術師。
まし‐すけごう【増助郷】‥ガウ
(→)加助郷かすけごうに同じ。
まし‐ずり【増刷り】
⇒ぞうさつ
ま‐した【真下】
まっすぐ下。ちょうど下。直下ちょっか。↔真上
ました【増田】
姓氏の一つ。
⇒ました‐ながもり【増田長盛】
まし‐だか【増高】
増しただけの高。増加分。
ました‐ながもり【増田長盛】
安土桃山時代の武将。豊臣氏五奉行の一人。尾張の人。大和郡山城主。関ヶ原の戦に西軍にくみし、所領を没収された。豊臣秀頼に従い自刃。(1545〜1615)
⇒ました【増田】
まじ‐ち【貧鉤】マヂ‥
持つ人が貧しくなるようにと呪いのこめられた釣針。神代紀下「―と曰のたまひて然して後に与へたまへ」
マジック【magic】
①魔法。魔術。魔力。
②手品。奇術。
③魔力のあるさま。不思議なさま。
④マジック‐インキの略。
⑤マジック‐ナンバーの略。
⇒マジック‐アイ【Magic Eye】
⇒マジック‐インキ【Magic Ink】
⇒マジック‐テープ【Magic Tape】
⇒マジック‐ナンバー
⇒マジック‐ハンド
⇒マジック‐ミラー
⇒マジック‐リアリズム
マジック‐アイ【Magic Eye】
三極真空管と、陰極線による蛍光発生装置とを組み合わせた真空管。三極真空管の作動状態を蛍光変化状態によって示し、受信電波と同調している度合を見る装置。蛍光指示管。商標名。
⇒マジック【magic】
マジック‐インキ【Magic Ink】
速乾性のインク。ペン軸に仕込んだ芯しんの先端に浸み出させて用いる。商標名。
⇒マジック【magic】
マジック‐テープ【Magic Tape】
衣服などに用いる着脱自在の布製テープ。フック状とパイル状との2枚を噛み合わせる。面ファスナー。商標名。
⇒マジック【magic】
マジック‐ナンバー
(和製語magic number)プロ野球で、あるチームが優勝を決めるまでに、あと何勝すればよいかを示す数字。他のチームが残り試合を全勝すると仮定し、勝率でそれを上回るために必要な勝利数。
⇒マジック【magic】
マジック‐ハンド
(和製語magic hand)放射性物質などを扱う危険作業を、人間の手に代わって遠隔操作で行う装置。マニピュレーター。
⇒マジック【magic】
マジック‐ミラー
(和製語magic mirror)暗い側からは明るい側を透視でき、明るい側からは透視できず鏡になるガラス。板ガラスに金属膜を塗ってその上にガラスを重ねたもの。マジック‐ガラス。ハーフ‐ミラー。
⇒マジック【magic】
マジック‐リアリズム
(magical realism イギリス・realismo mágico スペイン)魔術的リアリズム。現実と幻想の混交した、ガルシア=マルケス・アストゥリアス・カルペンティエールらラテン‐アメリカ小説の特徴を指す。ラシュディ・莫言などのスペイン語圏外の作品にもいう。
⇒マジック【magic】
まし‐て【況して】
〔副〕
(「増して」の意)
①あるが上にも。さらに一段と。なおいっそう。ことさら。万葉集5「栗はめば―偲はゆ」
②いうまでもなく。勿論。いわんや。源氏物語帚木「はかなき事だにかくこそ侍れ。―人の心の時にあたりて気色ばめらん見る目のなさけをばえ頼むまじく思う給へて侍る」。「平日でも混むのに、―日曜だったものだから大混雑だった」
ま‐しとど【真鵐】
(マは接頭語)(→)「しとど」に同じ。古事記中「千鳥―など黥さける利目とめ」
まじ‐ない【呪い】マジナヒ
(多く迷信として)神秘的なものの威力を借りて、災いを除いたり起こしたりする術。禁厭きんよう。厭勝えんしょう。符呪。源氏物語賢木「わらは病に久しうなやみ給ひて、―なども心安くせむとて」。「―をかける」
まじ‐な・う【呪う】マジナフ
〔他五〕
①神仏または神秘的威力によって災禍を免れたり起こしたりすることを祈る。用明紀「太子ひつぎのみこ彦人皇子の像みかたと竹田皇子の像とを作りて厭まじなふ」
②病気を治療する。落窪物語2「御胸―・へと上の預け奉り給ひつるなり」
マシニング‐センター【machining center】
複数の回転工具を自動的に交換しながら、多種の加工を行う数値制御工作機械。
まし‐ね【増値】
既定の値段に追加した値段。
マジノ‐せん【マジノ線】
独・仏国境に作られたフランスの要塞線。発案者のフランス陸相マジノ(André Maginot1877〜1932)に因む名。1936年完成。第二次大戦中、ドイツ軍により破壊。→ジークフリート線
ま‐しば【真柴】
柴の美称。千載和歌集冬「―かる小野の細道跡たえて」
⇒ましば‐がき【真柴垣】
ましば‐がき【真柴垣】
柴で組んだ垣。しばがき。
⇒ま‐しば【真柴】
ま‐しば‐に【真屡に】
〔副〕
(マは接頭語)しばしば。万葉集14「―も得がたき蘿かげを置きや枯らさむ」
マジパン
(ドイツ語マルツィパンMarzipanの転訛)アーモンドと砂糖でつくるペースト。粘土のように細工することができ、製菓材料とする。
まじま【真島】
姓氏の一つ。
⇒まじま‐りこう【真島利行】
まじ‐まじ
①たびたびまばたきするさま。また、眠れないさま。まじりまじり。東海道名所記「楽阿弥は目うちしばたたきて―として船ばたによりかかり居る」
②恥じず平気なさま。しゃあしゃあ。浮世風呂2「いけ―とお軽が親里へ行つて居候になつて居るはさ」
③視線をそらさずに見つめるさま。
④(→)「もじもじ」に同じ。滑稽本、続膝栗毛「さすがの喜多八…―してゐるを」
まし‐ま・す【在す・坐す】
〔自四〕
「在ます」の尊敬語。おわします。いらっしゃる。西大寺本最勝王経平安初期点「爾時世尊黙然して止マシマス」
まじま‐りこう【真島利行】‥カウ
化学者。京都生れ。東北大教授・阪大総長。漆の主成分ウルシオールの構造決定などで天然物化学に貢献。門下から多くの有機化学者が輩出。文化勲章。(1874〜1962)
⇒まじま【真島】
ま‐しみず【真清水】‥シミヅ
清水の美称。源氏物語藤裏葉「見し人のゆくへは知るや宿の―」
まし‐みず【増水】‥ミヅ
水の増すこと。また、その水。ぞうすい。
まじめ
⇒まずめ
まじめ【真面目】
①真剣な態度・顔つき。本気。浮世床初「ハイさやうならと―になる」。「これは―な話だ」
②まごころがこもっていること。誠実なこと。「―な人柄」「―に働く」
⇒まじめ‐くさ・る【真面目腐る】
まじめ‐くさ・る【真面目腐る】
〔自五〕
いかにもまじめな様子をする。「―・った物言い」
⇒まじめ【真面目】
まじ‐もの【蠱物】
①災厄が人に及ぶように神霊に祈祷すること。また、その法術。祝詞、大祓詞「―する罪」
②人を惑わすもの。魔物。雨月物語4「これらの―らを捉とらんは何の難き事にもあらじ」
マジャール‐じん【マジャール人】
(Magyar)今日のハンガリー人の自称。近隣諸国にも居住。ウラル山脈地帯からヴォルガ河流域付近にわたる原住地から、9世紀末に民族移動によって現在地に至る。言語はフィン‐ウゴル語派に属する。
ま‐しゃく【間尺】
①作事さくじの寸法。
②計算。割合。
⇒間尺に合わない
まし【汝】
〔代〕
(二人称。「いまし」「みまし」の略という)なんじ。宇津保物語俊蔭「―はえ知らじ」
まし
〔助動〕
(活用は特殊型。[活用]ませ/○/まし/まし/ましか/○)活用語の未然形に付く。
①多く「…ましかば(ませば・せば)…まし」の形で、あり得ないこと、事実と反対のことを想像する意を表す。
㋐(とてもかなわぬことだが)もし…だったら…だろう。景行紀「一つ松人にありせば衣着せましを、太刀佩けましを」。万葉集5「国にあらば父取り見まし家にあらば母取り見まし」
㋑(実際はそうでないけれど)もし…だったら…しただろうに。万葉集6「あらかじめ君来まさむと知らませば門に屋戸にも珠敷かましを」。源氏物語帚木「昼ならましかば覗きて見奉りてまし」
②適当の意を表す。…したらよかったのに。…すればよいのに。万葉集17「ほととぎす鳴くと人告ぐ網ささましを」。古今和歌集春「見る人もなき山里の桜花ほかの散りなむ後ぞ咲かまし」
③意志を表す。できたら…しよう。源氏物語夕顔「たしかにその車をぞ見まし」。源氏物語若紫「君、いかにせまし…と思し乱るれど」。源氏物語末摘花「物やいひよらましと思せど」。(江戸時代にはマジと濁音に読んでいたので、「まじ」と混同することがあった)
まし
〔助動〕
マスの命令形。ませ。「なさい―」→ます
まじ
「まじめ」の略。洒落本、にやんの事だ「気の毒そふなかほ付にて―になり」
まじ【蠱】
(→)「まじもの」に同じ。
ま‐じ【真風】
南または南寄りの風。〈[季]夏〉
まじ
〔助動〕
(活用は形容詞型。[活用]○/まじく/まじ/まじき/まじけれ/○)ラ変以外の動詞型活用の終止形、ラ変型の連体形に付き、「べし」の否定の意を表す。推量・意志ともに「じ」より確信をもっていうが、鎌倉時代に「じ」が衰えるにつれその意味でも使われるようになった。奈良時代には「ましじ」が用いられ、平安時代に「まじ」となった。室町時代に終止・連体形に「まい」「まじい」が生じたが、江戸時代には「まい」「めえ」がもっぱら用いられた。→まい。
①否定の推量を表す。…ないだろう。竹取物語「重き病をしたまへばえこそ出でおはしますまじ」。源氏物語夕顔「この人をえ抱き給ふまじければ、上蓆うわむしろにおしくくみて、惟光乗せ奉る」。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「こりや勘十郎、まだ魂はよも去るまじい、よつく聞け」
②疑問の語と共に用いて、願望・依頼・勧誘などを表す。史記抄「速に瘳いゆる様はあるまいか」
③否定の決意を表す。…ないつもりだ。竹取物語「なほつかうまつるまじきことを参りて申さむ」。源氏物語東屋「帳なども新しくしたてられためる方を、事俄かになりためれば、取りわたし、とかく改むまじ」。平家物語5「まつたく文覚出づまじ」
④否定の義務・当然を表す。…してはいけない。…するはずがない。源氏物語桐壺「かかる折にも、あるまじき恥もこそと心づかひして」。源氏物語紅葉賀「われ一人しも聞き負ふまじけれどうとましや何事を斯くまではとおぼゆ」。平家物語(延慶本)「世にあらばわするまじきぞ」。平家物語7「その人ならば苦しかるまじ。入れ申せ」
⑤不可能と思われることを示す。…できそうにない。源氏物語桐壺「なき後まで人の胸あくまじかりける、人の御覚えかな」。平家物語2「かなふまじき由頻りに宣ひけれども」
⑥禁止を表す。…てはならない。源氏物語柏木「この事は更に御心より漏らし給ふまじ」
まじい
〔助動〕
⇒まじ
まじ・える【交える・雑える】マジヘル
〔他下一〕[文]まじ・ふ(下二)
①加え入れて一つにする。まぜあわせる。万葉集18「あやめ草花橘にぬき―・へかづらにせよと包みてやらむ」。「私情を―・える」「身ぶりを―・えて話す」
②相互に組み合わせる。交叉させる。「刃を―・える」
③とりかわす。「言葉を―・える」
ま‐しお【真塩】‥シホ
煮詰めて苦汁にがりをなくした塩。↔差塩さしじお
ま‐しお【真潮】‥シホ
①しお。うしお。
②黒潮や沿岸流など沿岸を流れる大潮流。逆潮さかしおに対していう。
ま‐しかく【真四角】
正方形。
マジカル【magical】
不思議なさま。魔法のようなさま。
まし‐き【磨糸機】
糸を摩擦してけばを去り、張力をととのえ光沢を出す機械。
ま‐じきり【間仕切】
部屋のしきり。
まじ‐くじ
(マシクシとも)しきりに目をぱちくりさせるさま。また、そのような状態でまんじりともしないさま。まじくら。まじまじ。東海道中膝栗毛7「理屈詰めにあひて大へこみとなり―すれば」
まじく‐な・うマジクナフ
〔他四〕
①呪う。まじないをする。
②とりつくろいまぎらす。ごまかす。黄表紙、天下一面鏡梅鉢「こんなことにて―・つて筆を止めぬ」
ましぐら【驀地】
(古くはマシクラか)勢いはげしく進みかかるさま。いっさん。まっしぐら。太平記9「―に打つて出でたり」
まじ‐くら
(→)「まじくじ」に同じ。
まじくら
〔接尾〕
とともに。交りに。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「お姫様―に向ひ鬼して遊ぶまいか」
まじ‐く・る【蠱る】
〔他四〕
①まじないをして災いにかからせる。
②まぎらかす。ごまかす。
ましこ【益子】
栃木県南東部の町。首都圏内の窯業地として観光客が多い。
⇒ましこ‐やき【益子焼】
まし‐こ【猿子】
①(→)「まし(猿)」に同じ。
②スズメ目アトリ科の鳥のうち羽色が赤い種類の総称。大きさ・形ともにスズメに似る。羽毛は暗紅色で美しい。北地に多い。オオマシコ・ベニマシコなど。マシコドリ。〈[季]秋〉
オオマシコ
撮影:小宮輝之
ギンザンマシコ
撮影:小宮輝之
ベニマシコ
提供:東京動物園協会
⇒ましこ‐どり【猿子鳥】
ましこ‐どり【猿子鳥】
(→)「ましこ」2に同じ。
⇒まし‐こ【猿子】
ましこ‐やき【益子焼】
栃木県益子町から産出する陶器。1853年(嘉永6)大塚啓三郎の創始という。大正期までは甕かめ・擂鉢すりばち・土瓶などの日用品を主に製造。1924年(大正13)浜田庄司が益子で制作を始め、以後、民芸風陶器が盛んとなる。
益子焼(1)
撮影:関戸 勇
益子焼(2)
撮影:関戸 勇
⇒ましこ【益子】
まじ‐こ・る【蠱凝る】
〔自四〕
呪いに引き入れられる。祝詞、御門祭「悪事まがことにあひ―・り」
まし‐じ
〔助動〕
(マジの古形。推量のマシに否定推量のジの添った形。奈良時代に行われた。終止形「ましじ」、連体形「ましじき」)動詞の終止形に付いて、「べし」の否定を表す。
①当然…すべきでない。続日本紀30「得ましじき帝の尊き宝位を」
②…することはできないだろう。斉明紀「おもしろき今城のうちは忘らゆましじ」
③…するはずがない。万葉集6「百代ももよにもかはるましじき大宮所」
マジシャン【magician】
手品師。魔術師。
まし‐すけごう【増助郷】‥ガウ
(→)加助郷かすけごうに同じ。
まし‐ずり【増刷り】
⇒ぞうさつ
ま‐した【真下】
まっすぐ下。ちょうど下。直下ちょっか。↔真上
ました【増田】
姓氏の一つ。
⇒ました‐ながもり【増田長盛】
まし‐だか【増高】
増しただけの高。増加分。
ました‐ながもり【増田長盛】
安土桃山時代の武将。豊臣氏五奉行の一人。尾張の人。大和郡山城主。関ヶ原の戦に西軍にくみし、所領を没収された。豊臣秀頼に従い自刃。(1545〜1615)
⇒ました【増田】
まじ‐ち【貧鉤】マヂ‥
持つ人が貧しくなるようにと呪いのこめられた釣針。神代紀下「―と曰のたまひて然して後に与へたまへ」
マジック【magic】
①魔法。魔術。魔力。
②手品。奇術。
③魔力のあるさま。不思議なさま。
④マジック‐インキの略。
⑤マジック‐ナンバーの略。
⇒マジック‐アイ【Magic Eye】
⇒マジック‐インキ【Magic Ink】
⇒マジック‐テープ【Magic Tape】
⇒マジック‐ナンバー
⇒マジック‐ハンド
⇒マジック‐ミラー
⇒マジック‐リアリズム
マジック‐アイ【Magic Eye】
三極真空管と、陰極線による蛍光発生装置とを組み合わせた真空管。三極真空管の作動状態を蛍光変化状態によって示し、受信電波と同調している度合を見る装置。蛍光指示管。商標名。
⇒マジック【magic】
マジック‐インキ【Magic Ink】
速乾性のインク。ペン軸に仕込んだ芯しんの先端に浸み出させて用いる。商標名。
⇒マジック【magic】
マジック‐テープ【Magic Tape】
衣服などに用いる着脱自在の布製テープ。フック状とパイル状との2枚を噛み合わせる。面ファスナー。商標名。
⇒マジック【magic】
マジック‐ナンバー
(和製語magic number)プロ野球で、あるチームが優勝を決めるまでに、あと何勝すればよいかを示す数字。他のチームが残り試合を全勝すると仮定し、勝率でそれを上回るために必要な勝利数。
⇒マジック【magic】
マジック‐ハンド
(和製語magic hand)放射性物質などを扱う危険作業を、人間の手に代わって遠隔操作で行う装置。マニピュレーター。
⇒マジック【magic】
マジック‐ミラー
(和製語magic mirror)暗い側からは明るい側を透視でき、明るい側からは透視できず鏡になるガラス。板ガラスに金属膜を塗ってその上にガラスを重ねたもの。マジック‐ガラス。ハーフ‐ミラー。
⇒マジック【magic】
マジック‐リアリズム
(magical realism イギリス・realismo mágico スペイン)魔術的リアリズム。現実と幻想の混交した、ガルシア=マルケス・アストゥリアス・カルペンティエールらラテン‐アメリカ小説の特徴を指す。ラシュディ・莫言などのスペイン語圏外の作品にもいう。
⇒マジック【magic】
まし‐て【況して】
〔副〕
(「増して」の意)
①あるが上にも。さらに一段と。なおいっそう。ことさら。万葉集5「栗はめば―偲はゆ」
②いうまでもなく。勿論。いわんや。源氏物語帚木「はかなき事だにかくこそ侍れ。―人の心の時にあたりて気色ばめらん見る目のなさけをばえ頼むまじく思う給へて侍る」。「平日でも混むのに、―日曜だったものだから大混雑だった」
ま‐しとど【真鵐】
(マは接頭語)(→)「しとど」に同じ。古事記中「千鳥―など黥さける利目とめ」
まじ‐ない【呪い】マジナヒ
(多く迷信として)神秘的なものの威力を借りて、災いを除いたり起こしたりする術。禁厭きんよう。厭勝えんしょう。符呪。源氏物語賢木「わらは病に久しうなやみ給ひて、―なども心安くせむとて」。「―をかける」
まじ‐な・う【呪う】マジナフ
〔他五〕
①神仏または神秘的威力によって災禍を免れたり起こしたりすることを祈る。用明紀「太子ひつぎのみこ彦人皇子の像みかたと竹田皇子の像とを作りて厭まじなふ」
②病気を治療する。落窪物語2「御胸―・へと上の預け奉り給ひつるなり」
マシニング‐センター【machining center】
複数の回転工具を自動的に交換しながら、多種の加工を行う数値制御工作機械。
まし‐ね【増値】
既定の値段に追加した値段。
マジノ‐せん【マジノ線】
独・仏国境に作られたフランスの要塞線。発案者のフランス陸相マジノ(André Maginot1877〜1932)に因む名。1936年完成。第二次大戦中、ドイツ軍により破壊。→ジークフリート線
ま‐しば【真柴】
柴の美称。千載和歌集冬「―かる小野の細道跡たえて」
⇒ましば‐がき【真柴垣】
ましば‐がき【真柴垣】
柴で組んだ垣。しばがき。
⇒ま‐しば【真柴】
ま‐しば‐に【真屡に】
〔副〕
(マは接頭語)しばしば。万葉集14「―も得がたき蘿かげを置きや枯らさむ」
マジパン
(ドイツ語マルツィパンMarzipanの転訛)アーモンドと砂糖でつくるペースト。粘土のように細工することができ、製菓材料とする。
まじま【真島】
姓氏の一つ。
⇒まじま‐りこう【真島利行】
まじ‐まじ
①たびたびまばたきするさま。また、眠れないさま。まじりまじり。東海道名所記「楽阿弥は目うちしばたたきて―として船ばたによりかかり居る」
②恥じず平気なさま。しゃあしゃあ。浮世風呂2「いけ―とお軽が親里へ行つて居候になつて居るはさ」
③視線をそらさずに見つめるさま。
④(→)「もじもじ」に同じ。滑稽本、続膝栗毛「さすがの喜多八…―してゐるを」
まし‐ま・す【在す・坐す】
〔自四〕
「在ます」の尊敬語。おわします。いらっしゃる。西大寺本最勝王経平安初期点「爾時世尊黙然して止マシマス」
まじま‐りこう【真島利行】‥カウ
化学者。京都生れ。東北大教授・阪大総長。漆の主成分ウルシオールの構造決定などで天然物化学に貢献。門下から多くの有機化学者が輩出。文化勲章。(1874〜1962)
⇒まじま【真島】
ま‐しみず【真清水】‥シミヅ
清水の美称。源氏物語藤裏葉「見し人のゆくへは知るや宿の―」
まし‐みず【増水】‥ミヅ
水の増すこと。また、その水。ぞうすい。
まじめ
⇒まずめ
まじめ【真面目】
①真剣な態度・顔つき。本気。浮世床初「ハイさやうならと―になる」。「これは―な話だ」
②まごころがこもっていること。誠実なこと。「―な人柄」「―に働く」
⇒まじめ‐くさ・る【真面目腐る】
まじめ‐くさ・る【真面目腐る】
〔自五〕
いかにもまじめな様子をする。「―・った物言い」
⇒まじめ【真面目】
まじ‐もの【蠱物】
①災厄が人に及ぶように神霊に祈祷すること。また、その法術。祝詞、大祓詞「―する罪」
②人を惑わすもの。魔物。雨月物語4「これらの―らを捉とらんは何の難き事にもあらじ」
マジャール‐じん【マジャール人】
(Magyar)今日のハンガリー人の自称。近隣諸国にも居住。ウラル山脈地帯からヴォルガ河流域付近にわたる原住地から、9世紀末に民族移動によって現在地に至る。言語はフィン‐ウゴル語派に属する。
ま‐しゃく【間尺】
①作事さくじの寸法。
②計算。割合。
⇒間尺に合わない
広辞苑 ページ 18477 での【○勝るとも劣らない】単語。