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○俯けにするうつむけにする🔗⭐🔉
○俯けにするうつむけにする
馬鹿にする。東海道中膝栗毛7「あんまり人をうつむけにしやあがる」
⇒うつむけ【俯け】
うつむ・ける【俯ける】
〔他下一〕[文]うつむ・く(下二)
うつぶせにする。「顔を―・ける」「壺を―・ける」
うつ‐むろ【無戸室】
4面を塗りふさいだ、出入口のない室。神代紀下「―を作りて其の内に入り居こもりて」
うつ‐もも【内股】
(→)「うちもも」に同じ。〈新撰字鏡1〉
うつ‐ゆう【鬱悒】‥イフ
気がむすぼれて心配すること。うれえること。
うつ‐ゆう【鬱憂】‥イウ
心がふさいで憂えること。憂鬱。
うつゆう‐の【虚木綿の】‥ユフ‥
〔枕〕
(ユフは幣帛で、四方に垂らして神に祈ることから、また、ウツは中空、ユフは繭で、繭の中の狭いことからなどという)「こもる」「まさき」にかかる。万葉集9「並び居る家にも見えず―こもりてをれば」
うつら‐うつら
①(ウツは現の意)まのあたりにはっきり。つくづく。万葉集20「―見まくの欲しき君にもあるかも」
②しきりに眠けを催し、浅く眠ったり覚めたりするさま。うとうと。「縁側で―する」
うつり【映り】
①(「写り」とも書く)光または影のうつること。「テレビの―が悪い」
②色彩の配合。「この着物にこの帯は―がいい」
③刀の刃文はもんから地の方に少し離れて、薄く煙がかかったように白く見えるもの。乱れたものを乱映り、直ぐなものを棒映りまたは直映りという。移り。
うつり【移り】
①うつること。特に、都移り。今昔物語集27「その後、―ありて」
②うつりかわること。変遷。玉葉集雑「幾―して今になりけん」
③つづきあい。つながる縁。よしみ。浄瑠璃、百日曾我「せめて御兄弟の―にもなれかし」
④事情。様子。傾城禁短気「銀持ち合さぬ―を語り」
⑤贈物を入れてきた器などに入れて返す品。→移り紙。
⑥俳諧で、前句の余情が付句つけくへうつりくるように対応させる付け方。去来抄「今は―・響・匂・位を以て付くるをよしとす」
⑦⇒うつり(映)3。
⇒うつり‐が【移り香】
⇒うつり‐かえ【移り替え】
⇒うつり‐がみ【移り紙】
⇒うつり‐かわり【移り変り】
⇒うつり‐ぎ【移り気】
⇒うつり‐ばし【移り箸】
⇒うつり‐まい【移り舞】
⇒うつり‐やまい【移り病】
うつり‐が【移り香】
物に移り残った香。残香。古今和歌集雑「―こくも残りけるかな」
⇒うつり【移り】
うつり‐かえ【移り替え】‥カヘ
季節のころもがえ。更衣。歌舞伎、三代噺魚屋茶碗「―に袷を一枚、着ることもできやしねえ」
⇒うつり【移り】
うつり‐がみ【移り紙】
贈物を入れてきた器などに、返礼の気持を表すため入れて返す紙。
⇒うつり【移り】
うつり‐かわり【移り変り】‥カハリ
物事の次第にかわってゆくこと。変遷。「流行の―」
⇒うつり【移り】
うつり‐かわ・る【移り変わる】‥カハル
〔自五〕
時とともにかわってゆく。変遷する。「季節が―・る」「―・る世相」
うつり‐ぎ【移り気】
興味の対象が変わり易いこと。浮気。好色一代女4「―になつて小宿に行けば」。「―な人」
⇒うつり【移り】
うつり‐す・む【移り住む】
〔自五〕
別の地へ引っ越して住む。
うつり‐ばし【移り箸】
食事の時、飯と菜とを代わる代わる食べずに、ある菜からすぐ別の菜へと箸を移すこと。不作法とされる。
⇒うつり【移り】
うつり‐まい【移り舞】‥マヒ
人の舞姿をまねた舞。狂言、鉢叩「―にまはうずるぞ」
⇒うつり【移り】
うつり‐やまい【移り病】‥ヤマヒ
伝染病のこと。〈日葡辞書〉
⇒うつり【移り】
うつり‐ゆ・く【移り行く】
〔自五〕
変わって行く。次第にかわる。
うつりょう【尉繚】‥レウ
中国戦国時代の兵家。大梁(河南開封)の人。兵書「尉繚子」5巻(または2巻)の著者とされる。
うつりょう‐とう【鬱陵島】‥タウ
⇒ウルルン‐ド
うつ‐りん【鬱林】
樹木の茂った林。
うつ・る【移る・遷る・映る・写る】
〔自五〕
物の形・状態・内容などがそのまま他の所にあらわれる意。
➊《移・遷》事物の質や量はそのままで、位置または外見が変わる意。
①物がある場所から他の場所へ置きかわる。移動する。土佐日記「船より人の家に―・る」。平家物語5「近江国に―・つて志賀の郡こおりに都をたつ」。「東京から京都へ―・る」
②人の心や関心の対象などが変わる。心が他のものの方に寄る。源氏物語椎本「いとうちつけなる心かな。なほ―・りぬべき世なりけり」。徒然草「心は縁に引かれて―・るものなれば」。「情じょうが―・る」
③官位などが変わる。転任する。源氏物語若菜下「右大将の君大納言になり給ひて例の左に―・り給ひぬ」。「本社に―・る」
④香りや色が他の物にしみつく。後撰和歌集恋「色ならば―・るばかりも染めてまし」。「ナフタリンの匂いが―・る」
⑤前とちがった状態になる。また、次の次元・段階に入る。大鏡師輔「世の中―・りて源氏の御さかえになりぬ」。「もはや実行に―・った段階で、いまさら引き返せない」「季節が―・る」
⑥物怪もののけなどが「よりまし」などにつく。源氏物語葵「物のけ・いきすだまなどいふもの…人に更に―・らず」
⑦病気などが他に感染する。日葡辞書「ヤマイガウツル」。「あくびが―・る」
⑧火が燃えひろがる。延焼する。方丈記「吹き切られたる炎…一二町を越えつつ―・りゆく」
⑨花や葉が散る。また、人が死ぬ。新古今和歌集春「今日だにも庭を盛りと―・る花消えずはありとも雪かとも見よ」。撰集抄「―・りし人の後世をこまこまととぶらひなんどする」
⑩(色などが)あせ衰える。古今和歌集春「花の色は―・りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに」
⑪時間が経過する。万葉集20「―・りゆく時見る毎に心いたく昔の人し思ほゆるかも」。伊勢物語「世かはり時―・りにければ」
➋《映・写》物の影や光などがそのままそっくり他の物の上に現れる。
①鏡や水面などに物の姿などが現れる。また光があたって照りかがやく。反映する。土佐日記「この柳の影の川の底に―・れるを見て」。源氏物語末摘花「我が御かげの鏡台に―・れるがいときよらなるを見給ひて」。「壁に―・る人影」
②スライドや映画などで、映像が現れる。「スクリーンいっぱいに―・った」「テレビが―・らない」
③目に映ずる。また、イメージとして心に浮かぶ。「別人として目に―・る」「心に―・るさまざまの想念」
④よく似合う。調和する。浮世草子、俗つれづれ「今程は上方に坂田藤十郎と申しまして、やつし芸の名人あれどもそれは―・らぬ処もござります」。「この色は彼女によく―・る」
⑤(物の形や模様などが)すけて見える。「ガラス越しに―・る街並」
⑥写真にとられて像が現れる。「左端に―・っている人」
◇1〜4には「映」、5・6には「写」を使うことが多い。
⇒移れば変わる
広辞苑 ページ 1885 での【○俯けにする】単語。