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○道は近きにあり、しかるにこれを遠きに求むみちはちかきにありしかるにこれをとおきにもとむ🔗⭐🔉
○道は近きにあり、しかるにこれを遠きに求むみちはちかきにありしかるにこれをとおきにもとむ
[孟子離婁上]身近なところに道理があるのに、敢えて高遠なところに求めようとすること。
⇒みち【道・路・途・径】
みち‐ばらい【道払い】‥バラヒ
貴人の通行先の人を払いのけること。さきばらい。みちおさえ。
みち‐はり【路墾・道治】
新たに道路を開くこと。また、その人。〈伊呂波字類抄〉
みち‐ひ【満ち干】
海水が満ちることと干ること。満潮と干潮。干満かんまん。「潮の―」
⇒みちひ‐の‐たま【満干の珠】
みち‐び【道火】
縄状の導火線。くちび。ひなわ。道火縄。
みち‐びき【導き】
導くこと。てびき。案内。先導。指導。「神の―」
⇒みちびき‐びと【導き人】
みちびき‐びと【導き人】
道案内の人。
⇒みち‐びき【導き】
みち‐び・く【導く】
〔他五〕
①道の行く手を教える。道案内をする。万葉集5「船ふなの舳へに―・き申まおし」。「客を―・く」
②手びきをする。なかだちをする。源氏物語玉鬘「あがおもと、はやよきさまに―・き聞え給へ」
③教え示す。指導する。源氏物語手習「それ縁にしたがひてこそ―・き給はめ」。「学生を―・く」
④そうなるように仕向ける。ある状態に至らしめる。「成功に―・く」
みち‐びと【道人】
道を行く人。往来の人。通行人。
みちひ‐の‐たま【満干の珠】
潮の干満を自由にすることができるという、日本神話の中に出てくるたま。〈運歩色葉集〉→しおみちのたま→しおひのたま
⇒みち‐ひ【満ち干】
みち‐びらき【道開き】
①道の邪魔になるものを払いのけること。
②てびき。案内。
③新しく道路を造り交通を始めること。また、その開通祝賀の式。
みち‐ぶしん【道普請】
道路の修繕または開設をすること。道路工事。みちづくり。→普請
みち‐ぶり【道触り】
(→)「みちゆきぶり」に同じ。赤染衛門集「―のたよりばかりは待ちもせむ」
みち‐べ【道辺】
みちばた。みちのべ。今昔物語集19「さて行く程に―に朽ちたる卒塔婆のゆがみたるあり」
みち‐まどい【道惑い】‥マドヒ
道にまようこと。後撰和歌集恋「よもすがらぬれてわびつる唐衣逢坂山に―して」
みち‐みち【道道】
[一]〔名〕
①あのみちこのみち。今昔物語集25「軍いくさの寄り来べき―に…楯を突きて待ちかけさす」
②さまざまの学問や芸能。諸道。源氏物語花宴「―のものの上手ども」
[二]〔副〕
道を歩きながら。道すがら。途上。「帰る―」
⇒みちみち・し【道道し】
みちみち・し【道道し】
〔形シク〕
道理にかなっている。学問的である。また、理屈っぽい。源氏物語帚木「おほやけに仕うまつるべき―・しきことを教へて」
⇒みち‐みち【道道】
みちむら‐りゅう【通村流】‥リウ
和様書道の一派。江戸前期の中院なかのいん通村を祖とするもの。
みちもり【通盛】
能。井阿弥作の修羅物。平通盛と小宰相局の愛、通盛の戦死と局の投身を脚色する。
みち‐もり【道守】
道路の番人。ちもり。万葉集4「―の問はむ答を言ひ遣やらむすべを知らにと」
み‐ちゃく【未着】
まだ到着しないこと。まだ届かないこと。
みち‐やなぎ【道柳】
タデ科の一年草。路傍の雑草で、高さ約30センチメートル、葉は短柄で長楕円形。7〜9月頃、白緑色で縁に紅色を帯びた小花を開く。全体を乾して漢方生薬の扁蓄とし、利尿・消炎・駆虫薬。ニワヤナギ。
ミチューリン【Ivan Vladimirovich Michurin】
ロシア・ソ連の果樹園芸家。ダーウィンの学説を指針として、数百の耐寒品種を育成。(1855〜1935)
⇒ミチューリン‐のうほう【ミチューリン農法】
ミチューリン‐のうほう【ミチューリン農法】‥ハフ
動植物にストレスを与えることにより抵抗力を増すという考え方に基づく農法。ミチューリンの理論をもとに、ルイセンコが唱えた。日本では長野県下伊那地方を中心に、1950年代に実践。ヤロビ農法。
⇒ミチューリン【Ivan Vladimirovich Michurin】
みち‐ゆき【道行】
①道を行くこと。旅をすること。万葉集5「若ければ―知らじ」
②能の構成部分の一つ。旅の経過を述べた拍子に乗る謡で、上歌あげうたを普通とする。
③狂言の構成部分の一つ。独白を続けながら舞台を一巡して目的地への歩行を示す所。
④文体の一種。旅して行く道々の光景と旅情とを叙した韻文体の文章。軍記物・謡曲・浄瑠璃などに見える。
⑤浄瑠璃や歌舞伎狂言の中の舞踊による旅行場面。主に相愛の男女が連れ立つところから、かけおちの意にも使う。
⑥そこに至るまでの事の次第。手続き。前置き。浄瑠璃、傾城反魂香「―ばかり言はずとも、いることばかり申せ申せと責めければ」
⑦和服用外套がいとうの一種。形は被風ひふに同じく、襟は細身に仕立て、小襟の角型をしたもの。→襟(図)。
⑧歌舞伎女形の手拭のかぶり方の一つ。
⑨(雅楽用語)
⇒みちき。
⇒みちゆき‐うら【道行占】
⇒みちゆき‐ごろも【道行衣】
⇒みちゆき‐ずり【道行摺り】
⇒みちゆき‐づと【道行苞苴】
⇒みちゆき‐びと【道行人】
⇒みちゆき‐ぶり【道行触り・道行振り】
⇒みちゆき‐もの【道行物】
みちゆき‐うら【道行占】
(→)「ゆうけ(夕占)」に同じ。万葉集11「玉鉾の―に占へば」
⇒みち‐ゆき【道行】
みちゆき‐ごろも【道行衣】
旅行用の衣服。旅衣。金槐集「旅人の―ぬれもこそすれ」
⇒みち‐ゆき【道行】
みちゆき‐ずり【道行摺り】
草原を分けて行く時、草に摺られて着物の染まること。狭衣物語4「あさましかりし―に」
⇒みち‐ゆき【道行】
みちゆき‐づと【道行苞苴】
旅行のみやげ。万葉集8「玉鉾の―と乞はむ子のため」
⇒みち‐ゆき【道行】
みちゆき‐びと【道行人】
道を行く人。旅行する人。狂言、禁野「―のやうにして仲人ちゅうにんするていにもてないて」
⇒みち‐ゆき【道行】
みちゆき‐ぶり【道行触り・道行振り】
①道で行き合うこと。ゆきずり。みちぶり。万葉集11「玉鉾の―に思はぬに妹いもを相見て」
②旅の日記。道の記。紀行。
③(→)「みちゆき」7に同じ。
⇒みち‐ゆき【道行】
みちゆき‐もの【道行物】
歌舞伎舞踊の一種。男女の道行を題材とした所作事しょさごと。「道行旅路の花婿」のお軽と勘平、「道行初音旅」の静御前と狐忠信の主従の道行の類。道行事。景事けいごと。
⇒みち‐ゆき【道行】
み‐ちょう【御帳】‥チヤウ
貴人の御座所のとばりまたは帳台。枕草子104「―の前に女房いとおほくさぶらふ」
み‐ちょうだい【御帳台】‥チヤウ‥
貴人の用いる帳台。
みち‐より【道寄り】
途中で他へ立ち寄ること。よりみち。狂言、文荷ふみにない「近い所も―をして一日かかる」
み・ちる【満ちる・充ちる】
〔自上一〕[文]み・つ(上二)
(古くは四段活用)
①いっぱいになる。余地なく詰まる。義経記4「さらば潮の―・つるを待て」。日葡辞書「セミノコエガミミニミツル」。「好意に―・ちた激励の言葉」
②欠けた所のない完全な形になる。「月が―・ちる」
③一定の基準に達する。期限になる。太平記2「法華経を六百部自ら読誦し奉るが…六百部に―・つる程の命を相待たれ候うて」。「任期が―・ちる」
④あまねく行きわたる。続猿蓑「涼しくも野山に―・つる念仏かな」(去来)
⇒盈つれば虧く
みちれ‐な・い
〔形〕
さもしい。卑しい。狂言、千鳥「頼うだ人の様な―・い上戸はござらぬ」
みちわけ‐の‐いし【道分の石】
道路の分岐点などに立てた、方向や里程をしるす標識の石。
みち‐わる【道悪】
(主として明治期に用いた語)ぬかったりして歩きにくい道。
広辞苑 ページ 18876 での【○道は近きにあり、しかるにこれを遠きに求む】単語。