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むし【虫】🔗🔉

むし】 ①本草ほんぞう学で、人類・獣類・鳥類・魚介以外の小動物の総称。昆虫など。万葉集3「来む生には―に鳥にもわれはなりなむ」 ②その鳴き声を愛して聞く昆虫。鈴虫・松虫など。〈[季]秋〉。「―の声」 ③蠕形ぜんけい動物の称。特に回虫かいちゅう。 ④回虫などによって起こると考えられていた腹痛など。虫気むしけ。癇かんの俗称。狂言、煎じ物「―の薬も加へ加へて煎じたる煎じ物」 ⑤潜在する意識。ある考えや感情を起こすもとになるもの。古くは心の中に考えや感情をひき起こす虫がいると考えていた。「ふさぎの―」 ⑥癇癪かんしゃく。浮世風呂2「わつちも―を持つてる人間だから」 ⑦ひそかに持っている愛人。情夫。隠し男。 ⑧産気づいて起こる陣痛。 ⑨㋐ある事に熱中する人。「本の―」 ㋑ちょっとした事にもすぐにそうなる人、あるいは、そうした性質の人をあざけっていう語。「弱―」「泣―」 ⇒虫がいい ⇒虫が起こる ⇒虫が納まる ⇒虫が齧る ⇒虫が嫌う ⇒虫が知らせる ⇒虫が好かない ⇒虫が付く ⇒虫が取り上す ⇒虫の居所が悪い ⇒虫も殺さぬ ⇒虫を起こす ⇒虫を殺す ⇒虫をわずらう

広辞苑 ページ 19136 での単語。