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め【目・眼】🔗⭐🔉
め【目・眼】
[一]〔名〕
➊物を見る働きをする所。
①視覚器官の通称。眼球と視神経を主要部とし、眼瞼・眼筋・涙器などの付属器から成る。万葉集16「わが―らは真澄の鏡」。日葡辞書「メ、マナコ」。「―を閉じる」→眼球がんきゅう。
②物を見る時の目の辺の様子。めつき。まなざし。「はたから変な―で見られる」
③目に似た形のもの。「うおの―」
④動きの中心にあるもの。「台風の―」「騒動の―」
➋目の働き。
①見る機能。「―のよい人」
②見ること。見えること。斉明紀「君が―の恋しきからに泊はててゐてかくや恋ひむも君が―を欲り」。「ひいき―で見る」
③注意して見ること。見張り。監視。浄瑠璃、大経師昔暦「この玉がきつと―になつて」。浄瑠璃、国性爺後日合戦「舅両人の―を盗むと思へば」
④文字を読むこと。読字能力。枕草子314「いかでか。片―もあきつかうまつらでは」。浄瑠璃、心中二つ腹帯「書出し一つする程の―は親達があけておく」
⑤(抽象的に)物事を見抜く力。洞察力。浄瑠璃、主馬判官盛久「ええ―の明かぬ大将、笑止千万」。「専門家の―に狂いはない」「物を見る―がある」
⑥光を感知するなど目に似た働きのあるもの。「レーダーの―」
➌目に見えたもの。
①目に映る、物の姿・形・様子。「見た―が悪い」
②物事に出会った体験。古今和歌集恋「うき―のみ生ひて流るる浦なれば」。「いい―を見る」
➍点状のもの。
①縦横に並んだ線の交わる所。また、そのすき間。神代紀下「網張り渡し、―ろ寄しに寄し寄りこね」。「碁盤の―」「―が粗い布」
②囲碁で、石が活いきるために必要で相手が打つことのできない点。眼が二つ以上ある石は活きる。
③線状のものなどが交わった所。「結び―」
④一列に並んだ(筋状の)凹凸やすきま。「のこぎりの―」「櫛の―」
⑤賽さいの面につけた点のしるし。またその点の数。万葉集16「一二ひとふたの―のみにあらず…双六の賽さえ」。「いい―が出ない」「勝ち―になる」
⑥物差し・秤など計量器に打った、量を読むための刻みのしるし。目盛り。
➎(「秤の目」から転じて)物の重さに関すること。
①秤で計る量。重さ。「―減り」「三貫―」
②(→)匁もんめに同じ。源氏物語順集「幾―かけたるこがねなるらん」
➏物の接する所。また、そこに生ずる筋。万葉集11「葺ける板―」。万葉集12「衣の縫ひ―」。枕草子251「雪…瓦の―ごとに入りて」。「折り―」「境―」「季節の変り―」「柾まさ―」
➐幔幕の名所などころ。第2・第3・第4の幅のの総称。物見の幅。紋の幅。
[二]〔接尾〕
①その順番であることを表す。「五番―」「二つ―」「三段―」
②その性質・傾向を持つ意を表す。「細―」「落ち―」
⇒目が合う
⇒目が堅い
⇒目が利く
⇒目が曇る
⇒目が眩む
⇒目が肥える
⇒目が冴える
⇒目が覚める
⇒目が据わる
⇒目が高い
⇒目が近い
⇒目が散る
⇒目が出る
⇒目が点になる
⇒目が届く
⇒目が飛び出る
⇒目が無い
⇒目が離せない
⇒目が早い
⇒目が光る
⇒目が回る
⇒目が物を言う
⇒目が行く
⇒目から鱗が落ちる
⇒目から鼻へ抜ける
⇒目から火が出る
⇒目じゃない
⇒目で見て口で言え
⇒目で物を言う
⇒目と鼻の先
⇒目に会う
⇒目に余る
⇒目に一丁字なし
⇒目に浮かぶ
⇒目に掛かる
⇒目に掛ける
⇒目に角を立てる
⇒目に障る
⇒目に染みる
⇒目にする
⇒目に立つ
⇒目につく
⇒目に留まる
⇒目には青葉山時鳥初松魚
⇒目に入る
⇒目には目を、歯には歯を
⇒目に触れる
⇒目に見えて
⇒目に見える
⇒目にも留まらぬ
⇒目に物言わす
⇒目に物見せる
⇒目の色を変える
⇒目の上の瘤
⇒目の敵にする
⇒目の黒いうち
⇒目の付け所
⇒目の中へ入れても痛くない
⇒目の寄る所へは玉も寄る
⇒目は口ほどに物を言う
⇒目は空
⇒目引き袖引き
⇒目引き鼻引き
⇒目振る間
⇒目も当てられない
⇒目もあや
⇒目も合わない
⇒目も及ばず
⇒目も呉れない
⇒目もすまに
⇒目もなく
⇒目も遥に
⇒目を射る
⇒目を入れる
⇒目を疑う
⇒目を奪われる
⇒目を覆う
⇒目を起こす
⇒目を落とす
⇒目を掛ける
⇒目を掠める
⇒目を切る
⇒目を極む
⇒目を潜る
⇒目を配る
⇒目を晦ます
⇒目を呉れる
⇒目をくわす
⇒目を肥やす
⇒目を凝らす
⇒目を覚ます
⇒目を曝す
⇒目を皿にする
⇒目を三角にする
⇒目を忍ぶ
⇒目を白黒させる
⇒目を据える
⇒目を澄ます
⇒目を注ぐ
⇒目をそばだてる
⇒目を側める
⇒目を逸らす
⇒目を立てる
⇒目をつける
⇒目をつぶる
⇒目を転ずる
⇒目を通す
⇒目を止める
⇒目を長くす
⇒目を抜く
⇒目を盗む
⇒目を離す
⇒目を光らす
⇒目を引く
⇒目を開く
⇒目を伏せる
⇒目を細くする
⇒目を丸くする
⇒目を回す
⇒目を見す
⇒目を見張る
⇒目を見る
⇒目を剥く
⇒目を向ける
⇒目を遣る
広辞苑 ページ 19254 での【目】単語。