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○馬肥ゆうまこゆ🔗🔉

○馬肥ゆうまこゆ 秋になって、馬が肥えてたくましくなる。〈[季]秋〉。→秋高く馬肥ゆ(「秋」成句) ⇒うま【馬】 うまこり美織】 〔枕〕 (ウマ(美)キオリの約。コリは朝鮮語「綾」とも)「あや」にかかる。万葉集2「―あやにともしき高照らす日の御子」 うま‐さく青葙】 ノゲイトウの古称。 うま‐ざくり馬決】 ①馬が踏んで掘りくぼめ、水がたまるほどになった足跡。太平記27「上は氷れる―」 ②(→)「決(さく)り」2に同じ。 うま‐さけ旨酒】 [一]〔名〕 うまい酒。また、酒の美称。 [二]〔枕〕 「かむなび」「みわ」「みもろ」「鈴鹿」「餌香えか」にかかる。万葉集1「―三輪の山」 ⇒うまさけ‐の【旨酒の】 ⇒うまさけ‐を【旨酒を】 うまさけ‐の旨酒の】 〔枕〕 「みもろ」にかかる。万葉集11「―みもろの山に立つ月の」 ⇒うま‐さけ【旨酒】 うまさけ‐を旨酒を】 〔枕〕 「かむなび」「みわ」「みもろ」にかかる。万葉集4「―三輪の祝はふりが忌いわふ杉」。万葉集13「―神なび山の帯にせる」 ⇒うま‐さけ【旨酒】 うま‐さし馬差】 江戸時代、宿場の問屋場で人馬に対して荷物を割り付けた下役人。 うま・し美し・甘し・旨し】 〔形ク〕 ⇒うまい うま・し美し】 〔形シク〕 満ち足りてここちよい。美しく立派である。竹取物語「かく物を思ひたるさまにて月を見給ふぞ。―・しき世に」 うまし美し】 (形容詞語幹) ⇒うまし‐くに【美し国】 ⇒うまし‐もの【甘し物】 うましあしかびひこじ‐の‐かみ可美葦牙彦舅神‥ヂ‥ 記紀神話で、国土がまだ出来あがらず天地混沌の時、アシカビ(葦の芽の意)のように生まれたとされる神。 うまし‐くに美し国】 満ち足りたよい国。美しい国。万葉集1「―そあきづ島大和の国は」 ⇒うまし【美し】 うま‐しばい馬芝居‥ヰ 馬が種々の芸を演ずる見世物。芝居と馬の曲芸とを兼ねたもの。曲馬の一種。 うまし‐もの甘し物】 [一]〔名〕 うまいもの。味のよいもの。万葉集16「―何所いずく飽かじを」 [二]〔枕〕 「あべたちばな」にかかる。万葉集11「わぎもこに逢はなく久し―阿倍橘の苔生すまでに」 ⇒うまし【美し】 うま‐じもの馬じもの】 (馬のようなものの意。副詞的に用いる)馬のように。万葉集6「―縄とりつけ」→じもの うま‐しょうぞく馬装束‥シヤウ‥ 馬につける飾り。浄瑠璃、大磯虎稚物語「同じでたちの―」 うま‐じるし馬印・馬標・馬験】 戦陣で、大将の馬側に立ててその所在を示す目標としたもの。天正(1573〜1592)の頃はじまる。秀吉の千生瓢箪せんなりびょうたん、家康の開き扇の類。 馬印 ⇒うまじるし‐もち【馬標持】 うまじるし‐もち馬標持】 旗奉行に属し、馬印を持って大将に従う者。 ⇒うま‐じるし【馬印・馬標・馬験】 うま‐ず不生】 ①子をうまないこと。浄瑠璃、賀古教信七墓廻「夫婦―の業をはらし」 ②「うまずめ」の略。浮世草子、昼夜用心記「女房は―にて」 ⇒うまず‐の‐じごく【不生の地獄】 ⇒うまず‐め【不生女・石女】 うま‐すぎごけ馬杉苔】 蘚類スギゴケ科の一種。茎葉体は直立し、高さ5〜20センチメートル。葉は乾いても縮れない。雌雄同株。低地から高山まで、密に群落をつくる。 うまず‐の‐じごく不生の地獄‥ヂ‥ うまずめのおちるという地獄。灯心で竹の根を掘る責苦にあうという。 ⇒うま‐ず【不生】 うまず‐め不生女・石女】 子を生めない女。愚管抄4「北の政所にておはしましけれど、つひに―にて、御子の出来ざりければ」 ⇒うま‐ず【不生】 うま‐せ馬塞・馬柵】 馬を囲って置くための柵さく。うまふせぎ。万葉集14「―ごし麦はむ駒の」 うませ‐だ産駄】 繁殖用の牝牛。 うま‐ぜみ馬蝉】 クマゼミの別称。倭名類聚鈔19「馬蜩、無末世美」 うま‐ぜり馬芹】 トウキ(当帰)の別称。〈本草和名〉 うまそ・い 〔形〕 (石川・富山県で)丈夫そうである。 うま‐ぞい馬副‥ゾヒ ①公卿の乗馬に付き添う従者。うまさえ。 ②室町時代、将軍の乗馬に付き添う従者。馬添。 うま‐ぞえ馬副‥ゾヘ (→)「うまぞい」に同じ。 うま‐ぞろえ馬揃え‥ゾロヘ 軍馬を集めてその優劣を検分し、その調練と演習を検閲して士気を鼓舞すること。簡馬。常山紀談「秀吉大坂にて―の時」 うま‐だし馬出し】 ①直線の馬場で馬を乗り出す所。埒らちの手前にしつらえた扇形の馬場本ばばもと。宇津保物語祭使「―より馬とどめまで」↔馬駐うまとどめ。 ②城門前に築いて、人馬の出入を敵に知られないようにした土手。 うま‐たて馬立】 ①(→)「うまつなぎ」に同じ。 ②劇場で、舞台裏の上手・下手の大道具を整備しておく場所。 うま‐だて馬楯】 馬上で持つ楯。 うまたま‐の 〔枕〕 (→)「ぬばたまの」に同じ。 うま‐だまり馬溜り】 城門の内外に多くの馬を立て並べるために設けた空地。 うま‐だらい馬盥‥ダラヒ (→)「ばだらい」に同じ。 うまたろう馬太郎‥ラウ おろかもの。ばか。歌舞伎、春花五大力「わいらもきつい―ぢやな」 うま‐たわけ馬婚‥タハケ 人が馬を姦すること。古事記「―・牛婚・鶏婚の罪の類」 うま‐づかさ馬司】 ①(→)「うまのつかさ」に同じ。 ②(→)「うまやのつかさ」に同じ。 うま‐つき馬付】 馬の口取り。べっとう。うまとり。 うま‐つぎ馬継・馬次】 宿場で駅馬を乗りかえること。また、そのための施設。宿場。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「海道筋の旅籠屋・―・舟場をせんさくし」 うま‐つくらい馬繕い‥ツクラヒ 馬の保健のために行う治療。針を刺したり焼鏝やきごてを当てたりする。 うま‐つなぎ馬繋ぎ】 馬をつなぐ所。うまたて。 うま‐づら馬面】 ①馬のように長い顔をあざけっていう語。うまがお。 ②「うまづらはぎ」の略。 ⇒うまづら‐はぎ【馬面剥】 うまづら‐はぎ馬面剥】 カワハギ科の海産の硬骨魚。全長約30センチメートル。体はカワハギに比べて細長く、吻も長いのが特徴で、名はそれに由来。日本各地の沿岸に分布。食用。ウマヅラ。ハゲ。 うまづらはぎ ⇒うま‐づら【馬面】 うま‐つわもの馬兵‥ツハモノ 騎士。騎兵。うまいくさ。仁徳紀「精騎すぐれたるうまつわものを連ねて」 うま‐とがめ馬咎め】 馬に乗ったままで通り過ぎる無礼をとがめること。今昔物語集25「―に射殺し候ひし男の子の」 うま‐とどめ馬駐め】 ①直線の馬場のゆきどまりの所。宇津保物語祭使「馬だしより―まで」↔馬出し。 ②馬から降りて馬をとめておく所。謡曲、熊野ゆや「はや程もなくこれぞこの車やどり―ここより花ぐるま」 うま‐とねり馬舎人】 馬の口取りを勤める従者。 うま‐とび馬飛び・馬跳び】 遊戯の一種。人が前かがみになっているところを、後方または側面から、他の人が股を広げて飛び越えるもの。かわずとび。 うま‐とめ馬留】 馬をつなぐ木。うまたて。 うま‐とり馬取】 馬の口取り。馬丁。 うま‐なめ‐て馬並めて】 〔枕〕 馬を並べて手綱をたぐる意から、「たく(綰)」と音の通ずる地名「たか」にかかる。万葉集10「―多賀たかの山辺を」 うま‐なり馬なり】 競馬で、馬に鞭を当てず、走るままにまかせること。 うま‐に旨煮・甘煮】 肉・魚介・野菜類をみりん・砂糖・醤油・出し汁などで甘辛く煮つけた料理。 うま‐に馬荷】 駄馬につけて送る荷。

広辞苑 ページ 1930 での○馬肥ゆ単語。