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○物言わぬ花ものいわぬはな🔗🔉

○物言わぬ花ものいわぬはな 「物言う花」に対し、自然の草木の花の称。重之集「鶯の声に呼ばれてうち来れば―も人招きけり」 ⇒もの‐い・う【物言う】 もの‐う物憂】 (形容詞「ものうし」の語幹)物憂いこと。源氏物語宿木「―ながらすこしゐざり出でて対面し給へり」 もの‐う・い物憂い・懶い】 〔形〕[文]ものう・し(ク) ①心がはれやかでない。何となく気がすすまない。源氏物語宿木「何事も浅くなりにたる世は―・しや」。「―・い雨の日曜」 ②つらい。源氏物語槿「内裏うちより外のありきは―・きほどになりにけりや」 もの‐うじ物倦じ】 物にあきること。はかなむこと。がっかりすること。ものうんじ。源氏物語玉鬘「哀れと思ひし人の―して、はかなき山里に隠れゐにけるを」 もの‐うち物打】 太刀などで物を打ち切る時、その物に触れる所、すなわち切先きっさきから鎺本はばきもとへ向かって刀身が広がり始めるあたりの所。切先三寸の所。物切り所。打ち所。→刀(図) もの‐うと・し物疎し】 〔形ク〕 何となくいとわしい。源氏物語夕顔「けはひ―・くなりゆく」 ものう‐の‐き桃生柵モノフ‥ 奈良時代、陸奥の蝦夷に備えて築かれた城柵。所在地は宮城県石巻市飯野とする説が有力。桃生城。 もの‐うらみ物恨み】 物事をうらむこと。ものえんじ。源氏物語若菜上「あいなき―し給ふな」 もの‐うらめ・し物恨めし】 〔形シク〕 何となくうらめしい。うらみに思う。源氏物語橋姫「―・しき心々にて」 もの‐うらやみ物羨み】 物事をうらやむこと。ねたむこと。ものねたみ。枕草子28「―し身の上なげき」 もの‐うり物売り】 ①(大道や行商などで)物を売ること。また、その商人。宇治拾遺物語11「このことを―あやしう思へども」 ②歌舞伎舞踊の一形式。外郎ういろう売・地紙売・団扇売など種々の物売の風俗姿態を舞踊化したもの。 もの‐うんじ物倦じ(→)「ものうじ」に同じ。 もの‐えんじ物怨じ‥ヱンジ 物事をうらむこと。嫉妬。ものうらみ。枕草子125「人の妻のすずろなる―して」 モノーJacques Lucien Monod】 フランスの分子生物学者。蛋白質合成の制御機構を研究し、ジャコブと共にオペロン説を提唱。著「偶然と必然」。ノーベル賞。(1910〜1976) モノー 提供:毎日新聞社 もの‐おき物置】 薪炭や雑品・雑具などを入れて置く小屋・部屋。納屋なやもの‐おじ物怖じ‥オヂ 物事に怖じ恐れること。ものおそれ。臆病。源氏物語夕顔「―をなむわりなくせさせ給ふ御本性にて」。「―しないたち」 もの‐おしみ物惜しみ‥ヲシミ 物をおしむこと。けち。吝嗇。「―する人」 もの‐おそろし・い物恐ろしい】 〔形〕[文]ものおそろ・し(シク) 何となくおそろしい。源氏物語帚木「人げ遠き心地して―・し」 もの‐おと物音】 物のたてる音。何かの音。「不審な―」「―一つしない」 もの‐おどろき物驚き】 物事におどろくこと。〈日葡辞書〉 もの‐おぼえ物覚え】 物事をおぼえること。記憶。「―がいい人」

広辞苑 ページ 19557 での○物言わぬ花単語。