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○物の上手もののじょうず🔗🔉

○物の上手もののじょうず 芸道の達人。源氏物語帚木「まことの―は様ことに見え分れ侍る」 ⇒もの【物】 もの‐のぞき物覘き】 物事をのぞいて見ること。源氏物語夕顔「―の心もさめぬめり」 もの‐の‐ついで物の序で】 他の物事を行う、そのついで。ことのついで。 もの‐の‐どうり物の道理‥ダウ‥ 物事のあるべき筋道。 もの‐の‐な物の名】 ①物事の名称。ぶつめい。 ②和歌や俳諧で、1首の中に物の名を他の語句に隠して詠むこと。「杣人そまびとは宮木ひくらし足ひきの山の山彦よびとよむなり」に「ひぐらし」を隠した類。隠題かくしだいもの‐の‐ね物の音】 物のおと。特に楽器の音。音楽。源氏物語桐壺「心ことなる―をかき鳴らし」 もの‐の‐はじめ物の始め】 物事の始め。特に縁組の始め。初縁。源氏物語若紫「たはぶれにても―にこの御事よ」 もの‐の‐はずみ物の弾み‥ハヅミ その場のなりゆき。ことの勢い。「―でそう言ったまでだ」 もの‐の‐ふ武士】 ①上代、朝廷に仕えた官人。万葉集18「―の八十氏人も」 ②武勇をもって仕え、戦陣に立つ武人。武者。つわもの。ぶし。宇津保物語俊蔭「―の寝しづまるを窺ひて」 ⇒もののふ‐の【武士の】 もの‐の‐ふし物の節】 近衛の舎人とねりその他の役人の中で雅楽の技能のあるもの。春日祭・賀茂祭などに奉仕。源氏物語松風「近衛づかさの名高き舎人、―どもなどさぶらふに」 もののふ‐の武士の】 〔枕〕 「やそ(八十)」「宇治川」「磐瀬」「矢野」「弓削ゆげ」などにかかる。 ⇒もの‐の‐ふ【武士】 もの‐の‐べ物部】 ①大和政権で、軍事・警察・裁判を担当した品部しなべ。 ②律令制で、刑部省囚獄司・衛門府・東西市司いちのつかさに属し、刑罰を担当した下級官人。 もののべ物部】 古代の大豪族。姓かばねは連むらじ。饒速日命にぎはやひのみことの子孫と称し、天皇の親衛軍を率い、連姓諸氏の中では大伴氏と共に最有力となって、族長は代々大連おおむらじに就任したが、6世紀半ば仏教受容に反対、大連の守屋は大臣の蘇我馬子および皇族らの連合軍と戦って敗死。律令時代には、一族の石上いそのかみ・榎井えのい氏らが朝廷に復帰。 ⇒もののべ‐の‐おこし【物部尾輿】 ⇒もののべ‐の‐もりや【物部守屋】 もののべ‐じんじゃ物部神社】 島根県大田市川合町にある元国幣小社。祭神は宇摩志麻遅命うましまじのみことほか。石見いわみ国一の宮。 もののべ‐の‐おこし物部尾輿‥ヲ‥ 欽明天皇朝の大連。任那みまなに対する政策をめぐって大連大伴金村を失脚させ、また日本に仏教伝来の際は蘇我稲目に反対し、排仏を主張したという。生没年未詳。 ⇒もののべ【物部】 もののべ‐の‐もりや物部守屋】 敏達・用明天皇朝の大連。尾輿の子。仏教を排斥して蘇我氏と争い、塔を壊し仏像を焼く。用明天皇の没後、穴穂部あなほべ皇子を奉じて兵を挙げたが、蘇我氏のために滅ぼされた。( 〜587) ⇒もののべ【物部】 もの‐の‐ほん物の本】 本。書物。また、草紙に対して、然るべきことの書いてある本。学問的な本。梅暦「徒然をなぐさむ為の―」。「―に書いてある」 ⇒もののほん‐みせ【物の本店】 もののほん‐みせ物の本店】 書店。狂言、長光「是は―でござる」 ⇒もの‐の‐ほん【物の本】 もの‐の‐まぎれ物の紛れ】 ①物事がごたごたすること。どさくさまぎれ。源氏物語賢木「―にも左の大臣の御有様ふと思しくらべられて」 ②男女間の間違い。密会。源氏物語若菜下「心を交しそめ―多かりぬべきわざなり」 もの‐の‐みごと物の見事】 あざやかなさま。みごとなさま。「―に合格する」「―にころんだ」 もの‐の‐め物の芽】 いろいろな草木の芽。〈[季]春〉 もの‐の‐よう物の用】 何かの役。薄雪物語「―に立たぬものは手かきなり」 もの‐はもの派】 1960年代末から70年代初頭にかけて起こった美術動向。木・石・鉄などの物質や物体をインスタレーションに用いる美術家たちを指す。

広辞苑 ページ 19575 での○物の上手単語。