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ものを🔗⭐🔉
ものを
〔助詞〕
(形式名詞モノに助詞ヲの付いたもの)活用語の連体形から続く。ただし、口語の「だ」には終止形にも付く。
➊(接続助詞)
①逆接を表す。…のであるが。…であるのに。源氏物語桐壺「年頃嬉しくおもだたしきついでにて立寄り給ひし―、かかる御せうそこにて見奉る、かへすがへすつれなき命にも侍るかな」。「あきらめればいい―、いつまでもこだわる」
②順接を表す。…のであるから。…だから。もの。浄瑠璃、心中宵庚申「明日は未来で添ふ―、別は暫しの此の世の名残」。「いい人だ―、断ることはできない」
➋(終助詞)詠嘆的に悔恨・愛惜・不満などの気持を表す。…であるなあ。…であるのにな。万葉集2「吾を待つと君がぬれけむあしひきの山のしづくにならまし―」。「もっと早くすればいい―」
○物を言うものをいう
好結果をあらわす。効果がある。役に立つ。「経験が―」「金が―世の中」
⇒もの【物】
○物を言わすものをいわす
その効果を十分に発揮させる。「腕力に―」
⇒もの【物】
広辞苑 ページ 19584 での【ものを】単語。