複数辞典一括検索+
○もやもやもあらず🔗⭐🔉
○もやもやもあらず
(「もやもや」を強めた語)非常に不分明である。非常に心もとない。天武紀下「久しく老疾おいやまいに苦しぶる者は進止ふるまい不便もやもやもあらず」
⇒もや‐もや
もや・る【靄る】
〔自五〕
(「靄」を活用させた語)靄がかかる。靄がかかったように、ぼんやりする。
も・ゆ【萌ゆ】
〔自下二〕
⇒もえる(下一)
も・ゆ【燃ゆ】
〔自下二〕
⇒もえる(下一)
もゆら
玉が触れあって鳴るさま。ゆら。古事記上「瓊ぬな音とも―に」
もゆる‐つち【燃ゆる土】
石炭・泥炭などの古称。天智紀「越国こしのくに―と燃水もゆるみずとを献る」
もゆる‐みず【燃ゆる水】‥ミヅ
石油などの古称。天智紀「越国こしのくに燃土もゆるつちと―とを献る」
も‐よ
〔助詞〕
(間投助詞モ・ヨの接続したもの)感動の意を表す。顕宗紀「鐸ぬてゆらぐ―置目おきめ来らしも」
もよいモヨヒ
ためらい。躊躇。徒然草「とかくの―なく足を踏み止むまじきなり」
もよい【催い】モヨヒ
①物事のきざしの見えること。「雨あま―」
②準備。承久記「宇治橋辺に押寄せ、軍の―せられけり」
も‐よう【模様】‥ヤウ
①織物・染物・彫刻などの装飾に施す種々のかたち。文あや。紋様。色道大鏡「―御心に入りぬと覚えしまま」。「市松―」
②ありさま。様子。鼠草子「家の―も違ひ、人も皆変りたり」。「電車は遅れる―だ」「空―」
③計画。趣向。
④てほん。模範。筑波問答「連歌は本より古の―さだまれる事なければ」
⑤身振り。所作。〈日葡辞書〉
⇒もよう‐がえ【模様替え】
⇒もよう‐づくし【模様尽し】
⇒もよう‐ながめ【模様眺め】
⇒もよう‐びゆ【模様莧】
⇒もよう‐ふぐ【模様河豚】
⇒もよう‐もの【模様物】
もよう‐がえ【模様替え】‥ヤウガヘ
①物事の方法・順序などを変更すること。
②室内の装飾、家具の配置などを変えること。
⇒も‐よう【模様】
もよう‐づくし【模様尽し】‥ヤウ‥
種々の模様を並べつくすこと。
⇒も‐よう【模様】
もよう‐ながめ【模様眺め】‥ヤウ‥
物事の成行きがわかるまで、行動せずに様子をうかがっていること。特に、相場についていう。
⇒も‐よう【模様】
もよう‐びゆ【模様莧】‥ヤウ‥
ヒユ科の多年草。ブラジル原産。高さ約10センチメートル。枝を密生。葉は対生、へら形、全縁で長柄。色彩は緑・黄・赤など多様で花壇を飾る。秋、白色の細かい花が葉腋に群生。園芸ではアキランサスと誤称。
⇒も‐よう【模様】
もよう‐ふぐ【模様河豚】‥ヤウ‥
フグ科の海産の硬骨魚。主に熱帯産で、南日本にも分布。腹はほぼ球状に膨らみ、体は小形のとげで蔽われ、暗褐色で体側には濃黒点が散在。
⇒も‐よう【模様】
もよう‐もの【模様物】‥ヤウ‥
文様を施したもの。文様のある衣裳。
⇒も‐よう【模様】
もよおし【催し】モヨホシ
①他をうながすこと。催促。源氏物語澪標「―ばかりの言を添ふるになし侍らむ」
②うながして物事を起こらせるもの。誘因。たね。源氏物語若紫「物思ひの―になむ」
③うながし集めること。召集。源平盛衰記12「甲斐の国より御―のあれば」
④企て。計画。宇治拾遺物語11「辰の時とこそ―はありしか」
⑤集まり。会合。行事。「新人歓迎の―」「祝典の―」
⇒もよおし‐がお【催し顔】
⇒もよおし‐ぐさ【催し種】
⇒もよおし‐ぜい【催し勢】
⇒もよおし‐もの【催し物】
もよおし‐がお【催し顔】モヨホシガホ
ある感情をうながすような様子。源氏物語桐壺「叢の虫の声々―なるも」
⇒もよおし【催し】
もよおし‐ぐさ【催し種】モヨホシ‥
ある感情を起こさせる機縁。源氏物語須磨「物思ひの―なめり」
⇒もよおし【催し】
もよおし‐ぜい【催し勢】モヨホシ‥
駆り催して集めた軍勢。太平記26「国々の―なんどを向けては叶ふべきとも覚えずとて」
⇒もよおし【催し】
もよおし‐もの【催し物】モヨホシ‥
人を集めて行う会合や演芸・展示などの行事。
⇒もよおし【催し】
もよお・す【催す】モヨホス
〔他五〕
①せきたてる。催促する。土佐日記「舟とく漕げ、日の良きにと―・せば」
②さそい出す。ひき起こす。源氏物語夕霧「山おろしいとはげしう…大方の空に―・されて干る間もなくおぼし嘆き」。平家物語4「君も臣も感涙を―・されけり」。日葡辞書「シンジン(信心)ヲモヨヲス」。「尿意を―・す」「眠けを―・す」
③人を集める。保元物語「明日、院司の公卿殿上人を―・さんに」。天草本平家物語「一門の人々にも触れい、侍どもをも―・せと言はれたれば」
④課する。負わせる。賦課する。今昔物語集11「国の内に夫ぶを―・して其の役えとす」
⑤支度する。準備する。用意する。増鏡「御うぶやの儀式、あるべき事どもこちたきまで―・しおかれ」
⑥設け行う。開催する。徒然草「公事ども繁く春の急ぎに取り重ねて―・し行はるるさまぞ」。「送別会を―・す」
もよ‐ぎ【萌葱】
モエギの転。去来抄「君が春蚊帳は―に極まりぬ」
も‐より【最寄り】
(幾つかある中で)最も近いこと。すぐ近いあたり。てぢか。付近。「―の駅」
⇒もより‐ひん【最寄り品】
⇒もより‐ぶね【最寄り船】
もより‐ひん【最寄り品】
消費者が品質・価格をあまり比較検討せず、最寄りの店で買うことが多い日用必需品などの商品。↔買回り品。
⇒も‐より【最寄り】
もより‐ぶね【最寄り船】
岸近く碇泊している船。
⇒も‐より【最寄り】
モヨロ‐かいづか【モヨロ貝塚】‥カヒ‥
北海道網走市にあるオホーツク文化期の代表的な貝塚。出土人骨はエスキモー・アレウトなど北アジア系人に似る。
モラール【morale】
志気。やる気。「―を高める」
もらい【貰い】モラヒ
①もらうこと。
②客からもらう祝儀。また、乞食が施物としてもらう金銭など。「―が少ない」
③他の座敷に呼ばれている芸妓・遊女を中途で呼びとること。貰い引き。好色一代男7「初めてなれば―もならず」
⇒もらい‐ぎき【貰い聞き】
⇒もらい‐ぐい【貰い食い】
⇒もらい‐ご【貰い子】
⇒もらい‐じこ【貰い事故】
⇒もらい‐ぢ【貰い乳】
⇒もらい‐ちち【貰い乳】
⇒もらい‐っ‐ぱなし【貰いっ放し】
⇒もらい‐て【貰い手】
⇒もらい‐どし【貰い年】
⇒もらい‐どり【貰い取り】
⇒もらい‐なき【貰い泣き】
⇒もらい‐なみだ【貰い涙】
⇒もらい‐ばなし【貰い放し】
⇒もらい‐び【貰い火】
⇒もらい‐ひき【貰い引き】
⇒もらい‐みず【貰い水】
⇒もらい‐むこ【貰い婿】
⇒もらい‐むすこ【貰い息子】
⇒もらい‐むすめ【貰い娘】
⇒もらい‐もの【貰い物】
⇒もらい‐ゆ【貰い湯】
⇒もらい‐わらい【貰い笑い】
もらい‐う・ける【貰い受ける】モラヒ‥
〔他下一〕[文]もらひう・く(下二)
他人からもらって自分のものとする。「子猫を―・ける」
もらい‐ぎき【貰い聞き】モラヒ‥
他人の話を傍で聞くともなしに聞くこと。〈日葡辞書〉
⇒もらい【貰い】
もらい‐ぐい【貰い食い】モラヒグヒ
他人から物をもらって食べること。
⇒もらい【貰い】
もらい‐ご【貰い子】モラヒ‥
他人の子をもらって育てること。また、その子。
⇒もらい【貰い】
もらい‐さ・げる【貰い下げる】モラヒ‥
〔他下一〕
①民間人が役所から渡されるものを受け取る。
②警察に留置されている者の身柄を願い出て引き取る。
もらい‐じこ【貰い事故】モラヒ‥
相手の過失で自分が被害を受けた交通事故。
⇒もらい【貰い】
もらい‐た・める【貰い溜める】モラヒ‥
〔他下一〕[文]もらひた・む(下二)
物をもらっては蓄える。
もらい‐ぢ【貰い乳】モラヒ‥
児を育てるため他の女性から乳をもらうこと。また、その乳。もらいちち。
⇒もらい【貰い】
もらい‐ちち【貰い乳】モラヒ‥
(→)「もらいぢ」に同じ。
⇒もらい【貰い】
もらい‐っ‐ぱなし【貰いっ放し】モラヒ‥
(モライバナシとも)物をもらったままであること。もらったまま、何の返礼もしないこと。貰い取り。
⇒もらい【貰い】
もらい‐て【貰い手】モラヒ‥
もらい受ける人。
⇒もらい【貰い】
もらい‐どし【貰い年】モラヒ‥
厄年に当たる人が厄を逃れるために、仮に実際よりも多い年齢とすること。
⇒もらい【貰い】
もらい‐どり【貰い取り】モラヒ‥
物をもらっても返礼しないこと。もらいっぱなし。
⇒もらい【貰い】
もらい‐なき【貰い泣き】モラヒ‥
他人の泣くのに誘われて泣くこと。「思わず―する」
⇒もらい【貰い】
もらい‐なみだ【貰い涙】モラヒ‥
他人の涙を流すのに誘われて流す涙。
⇒もらい【貰い】
もらい‐ばなし【貰い放し】モラヒ‥
⇒もらいっぱなし。
⇒もらい【貰い】
もらい‐び【貰い火】モラヒ‥
①類焼。
②よそから火種をもらうこと。
⇒もらい【貰い】
もらい‐ひき【貰い引き】モラヒ‥
(→)「もらい」3に同じ。人情本、春色辰巳園「店衆たなしだから―も自由になるし」
⇒もらい【貰い】
もらい‐みず【貰い水】モラヒミヅ
他家の水をもらうこと。また、その水。「朝顔につるべ取られて―」(千代女)
⇒もらい【貰い】
もらい‐むこ【貰い婿】モラヒ‥
もらって自分の娘の夫としたもの。
⇒もらい【貰い】
もらい‐むすこ【貰い息子】モラヒ‥
男の子をもらって自分の子としたもの。
⇒もらい【貰い】
もらい‐むすめ【貰い娘】モラヒ‥
他家の娘をもらって自分の娘としたもの。養女。
⇒もらい【貰い】
もらい‐もの【貰い物】モラヒ‥
人からもらった物。
⇒もらい【貰い】
もらい‐ゆ【貰い湯】モラヒ‥
①他家の湯に入浴させてもらうこと。
②江戸時代、正月と盆の16日の湯。三助が祝儀を客からもらうことになっていた。浮世風呂前「明日―に入りて六欲の皮を磨すりむき」
⇒もらい【貰い】
もらい‐わらい【貰い笑い】モラヒワラヒ
他人の笑うのに誘われて笑うこと。
⇒もらい【貰い】
もら・う【守らふ】モラフ
〔他四〕
(モルに接尾語フの付いた語)じっと見つめる。今昔物語集28「此の瓜食ふを―・ひ居たり」
もら・う【貰う】モラフ
〔他五〕
①贈物を受ける。狂言、栗焼「さる方より重の内を―・うてござる」。「お金を―・う」
②人に請うて自分の物とする。平家物語3「網人に釣人に手を摺り膝を屈めて魚を―・ひ」。日葡辞書「ジヒヲモラウ」。「嫁を―・う」「許可を―・う」
③自分が望まないものを与えられる。「小言を―・う」「風邪を―・う」
④他人から食事の世話を受ける。寄食する。伊呂波字類抄「餬、モラフ、寄食也」。春雨物語「人にやとはれ、ぬひ針とりて口は―・へど」
⑤他の遊客に招かれている芸妓・遊女を自分の方へ先方の好意でよこさせる。浄瑠璃、心中天の網島「今宵の客も治兵衛めぢや、貰を貰を、此身すがらが―・うた」
⑥他人の物事を引き受ける。あずかる。「その喧嘩けんかは俺が―・った」
⑦勝負で勝つ。「この試合は―・った」
⑧買うことを遠まわしに表す語。「これを―・います」
⑨(動詞連用形に助詞「て(で)」の付いたものに続けて)他人の動作によって自分が恩恵・利益を受ける意を表す。また、自分のための行為・動作を他人に依頼し、させる意を表す。「教えて―・う」「やめて―・いたい」
⇒貰う物は夏も小袖
モラヴィア【Moravia】
チェコ東部、ドナウ川の支流モラヴァ川の上中流に沿う地域名。中心都市ブルノ。モラヴァ。
モラヴィア【Alberto Moravia】
イタリアの小説家・批評家。現実に密着した心理的写実派。ブルジョア社会の退廃を冷徹に描いた「無関心な人々」のほか、「ローマの女」「関心」など。モラーヴィア。(1907〜1990)
広辞苑 ページ 19610 での【○もやもやもあらず】単語。