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○余所に見るよそにみる🔗🔉

○余所に見るよそにみる 自分と関係のない事のように見る。無関心に見る。 ⇒よ‐そ【余所・他所】 よそ‐びと余所人】 よその人。他所にいる人。他人。宇津保物語俊蔭「―に聞き見むだにあるに」 よそ‐ほか余所外】 (「よそ」を強めていう語)まったくほかの所。また、まったく関係のないこと。狂言、悪太郎「誠に―ではなし、伯父と甥との事ぢやによつて」 よそ‐み余所見】 ①よそを見ること。他を見ること。わきみ。よそめ。 ②他人の見たところ。よそめ。はため。 ③よそごととして見ること。見て見ぬふりをすること。好色一代女5「人の手にさはり腰を叩く程のことは―しておきしが」 よそ‐みみ余所耳】 よそながら聞くこと。聞くともなく聞くこと。曾丹集「―に鹿のと声を聞きしより」 よそ‐め余所目】 ①よそながら見ること。見るともなしに見ること。万葉集12「―にも君が姿を見てばこそ」 ②よそを見るような目つき。わきめ。よこみ。よそみ。為忠百首「あたりなる花の―に」 ③他人の見る目。第三者が見たところ。はため。ひとめ。能因本枕草子故殿の御ために「さる人しも―よりほかに褒むるたぐひ多かれ」。日葡辞書「ヨソメヲハバカル」。「―には幸福そうだ」「―を気にする」 ④わきから見て見まがうこと。千載和歌集「卯の花の―なりけり山里の垣根ばかりに降れる白雪」 よそ‐もの余所者】 他の土地から来た者。他国者。「―はことばで分かる」「―扱いする」 よそもの‐どころ装物所】 (ヨソヒモノドコロの約か)節会せちえなどの時、紫宸殿の内に、屏風でかこい倚子いしを立てて天皇が装束をつけた所。 よそ‐ゆき余所行き】 ①よそへ行くこと。他出。外出。 ②外出の時に着る衣服。はれぎ。 ③比喩的に、特に改まったことば遣いや態度。「―の顔」 よそ‐よそ ①ゆったりと落ちつきはらっているさま。悠々。栄華物語玉台「行者の智恵のけしき―にして」 ②山が高くそびえているさま。巍巍ぎぎ。〈類聚名義抄〉 よそ‐よそ余所余所】 ①別れ別れ。別々なこと。また、その所。源氏物語若菜下「―にていとおぼつかなしとて」 ②よそよそしいさま。親しくないさま。輔親集「相かたらふ人の―なるに」 ③所在をほのめかしていう語。そこらあたり。浄瑠璃、心中重井筒「その銀かねで、―のお山がひとつ買うて見たい」 よそよそ‐し・い余所余所しい】 〔形〕[文]よそよそ・し(シク) 他人同士のように親しみがなく、冷淡である。他人行儀である。うとうとしい。狭衣物語2「―・しからむもてなしに」。「―・い態度」 よ‐ぞら夜空】 夜の空。 よそり‐づま寄夫・寄妻】 関係があると噂を立てられた相手の異性。万葉集14「青嶺ろにいさよふ雲の―はも」 よそ・る寄る】 〔自四〕 ①自然に寄せられる。引きつけられる。万葉集13「荒山も人し寄すれば―・るとぞいふ」 ②打ち寄せられる。寄せる。万葉集20「白波の―・る浜辺に」 ③ある異性と関係があると言われる。万葉集14「吾に―・り間はしなる児らしあやに愛かなしも」 よそ・る装る】 〔他五〕 (「よそう」と「もる」との混交した語)飲食物を器に盛る。 よた与太】 ①知恵の足りない者。役に立たない者。おろかもの。滑稽本、旧観帖「―婆アさまには困るよう」 ②でたらめ。ふざけた、くだらないことば。「―を飛ばす」 よだ依田】 姓氏の一つ。 ⇒よだ‐がっかい【依田学海】 よたい‐りつ預貸率】 銀行の預金残高に対する貸出残高の比率。銀行の資産構成を示す一つの指標。 よ‐たか夜鷹】 ①ヨタカ目ヨタカ科の鳥。カケス大で、全身灰褐色。口は大きく、扁平。昼間は樹枝上か地上に眠り、夕刻から活動して飛びながら虫を捕食。東アジアと南アジアで繁殖し、冬南方に渡る。蚊吸鳥かすいどり。蚊母鳥。怪鴟。〈[季]夏〉。〈倭名類聚鈔18〉 よたか(雄) ヨタカ 提供:OPO →鳴声 提供:NHKサービスセンター ②夜歩きをする者のたとえ。浄瑠璃、大職冠「大事の男を―にして」 ③江戸で、夜間、路傍で客をひく下等の売春婦の称。つじぎみ。やほち。根無草「地にたたずむ―は客をとめんことをはかる」 ④「夜鷹そば」の略。 ⇒よたか‐そば【夜鷹蕎麦】 よたか‐そば夜鷹蕎麦】 夜ふけまで街上を売り歩く蕎麦屋。また、その売っている蕎麦。夜鳴蕎麦。〈[季]冬〉 ⇒よ‐たか【夜鷹】 よだ‐がっかい依田学海‥ガク‥ 漢学者・演劇評論家・劇作家。名は朝宗、字は百川。佐倉藩士。江戸生れ。演劇改革に参与し、脚本「吉野拾遺名歌誉」など。日記「学海日録」は明治文壇史上、貴重な資料。(1833〜1909) ⇒よだ【依田】 よ‐だき夜焚・夜抱】 夜、火を焚いてその光に集まる魚をとること。火振ひぶり。〈[季]夏〉 よだき・い 〔形〕 (大分・宮崎県で)億劫おっくうだ。面倒くさい。 よ‐たく余沢】 先人が残しためぐみ。余徳。「―にあずかる」 よ‐たく預託】 ①あずけまかせること。寄託。 ②政府や日本銀行の金を普通金融機関に預け入れること。 ⇒よたく‐しょうほう【預託商法】 よたく‐しょうほう預託商法‥シヤウハフ 契約者が購入した商品を業者が預かり、その商品から生じた収益を契約者に還元する商法。預託牛飼育など。 ⇒よ‐たく【預託】 よ‐だけ裄丈】 衣服の裄ゆきのたけ。ゆだけ。山家集「―たつ袖にたたへて忍ぶかな袂の滝に落つる涙を」 ⇒裄丈も無い よ‐だけ節竹】 (一説に「良い竹」「世竹」の意とも)ふしのある竹。節の多い竹。節を含めて切った竹。継体紀「泊瀬の川ゆ流れ来る竹のい組竹―」 よだけ・し 〔形ク〕 ①ことごとしい。大層である。大げさである。源氏物語鈴虫「所せく―・き儀式を」 ②ものうい。大儀である。面倒である。おっくうである。源氏物語行幸「よろづうひうひしう―・くなりにて侍り」

広辞苑 ページ 20308 での○余所に見る単語。