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○世も末よもすえ🔗🔉

○世も末よもすえ (仏教の末法思想から)世の中の救いがたいありさまを嘆く言葉。この世はもう終りだ。 ⇒よ【世・代】 よ‐も‐すがら終夜】 〔副〕 日暮れから夜明けまで。一晩中。夜どおし。よすがら。土佐日記「―雨やまず」↔ひもすがら よもだ (愛媛県で)いい加減なこと。また、そのような人。「あいつは―じゃ」 よも‐つ (「黄泉よみの」の意)日本神話で、黄泉に関係のある事物に冠した語。 ⇒よもつ‐いくさ【黄泉軍】 ⇒よもつ‐かみ【黄泉神】 ⇒よもつ‐くに【黄泉国】 ⇒よもつ‐しこめ【黄泉醜女】 ⇒よもつ‐ひらさか【黄泉平坂】 ⇒よもつ‐へぐい【黄泉戸喫】 よもつ‐いくさ黄泉軍】 黄泉の国の軍勢。生死の戦における死の軍勢。古事記「―を副へて追はしめき」 ⇒よも‐つ よもつ‐かみ黄泉神】 黄泉の国を支配する神。古事記「―と相論あげつらはむ」 ⇒よも‐つ よもつ‐くに黄泉国(→)黄泉よみに同じ。 ⇒よも‐つ よもつ‐しこめ黄泉醜女】 黄泉の国にいる鬼女。神代紀「―八人…を遣して追ひて」 ⇒よも‐つ よもつ‐ひらさか黄泉平坂】 現世と黄泉との境にあるという坂。古事記「猶追ひて、―の坂本に到りし時」 ⇒よも‐つ よもつ‐へぐい黄泉戸喫‥ヘグヒ (「へ」は竈かまどの意)黄泉の国のかまどで煮焚きした物を食べること。これを食べると死者の国の者になり、再び現世には戻れないと信じられていた。ギリシア・北欧などの神話にも見られる。古事記「吾は―しつ」 ⇒よも‐つ よも‐の‐あか四方の赤】 江戸神田和泉町にあった酒・味噌を商う四方久兵衛の店で売った銘酒「滝水」のこと。よものあから。一説に同店の名物赤味噌のことという。→たいのみそず よも‐の‐あから四方赤良】 大田南畝おおたなんぽの別号。 よも‐の‐あらし四方の嵐】 あたりを吹き荒れるあらし。源氏物語賢木「浅茅生の露のやどりに君をおきて―ぞしづ心なき」 よも‐の‐うみ四方の海】 四方しほうのうみ。四海。転じて、天下。世界。秋篠月清集「あまねき影は―まで」 よも‐の‐はる四方の春】 あちこちに新春の気配が感じられること。その気配。〈[季]新年〉

広辞苑 ページ 20367 での○世も末単語。