複数辞典一括検索+
らる🔗⭐🔉
らる
〔助動〕
(活用は下二段型。[活用]られ/られ/らる/らるる/らるれ/(られよ))事態が自然と成り立つ意を表す語。四段・ナ変・ラ変以外の動詞活用の語の未然形に接続する。その他の動詞活用の語には「る」が付く。室町時代には終止形「らるる」、命令形「られい」が現れる。江戸時代に入ると下一段活用型「られる」が現れ、浄瑠璃などには四段活用型の例も見える。室町・江戸時代にはカ変・サ変では連用形「き」「し」に接続する例もある。口語形は「られる」。→る。
①自発を表す。源氏物語須磨「命長きは心憂く思ふ給へらるる世の末にも侍るかな」
②可能を表す。主に否定表現をとる。源氏物語空蝉「怪しく夢のやうなることを、心に離るる折なき頃にて心とけたる寝いだに寝られずなむ」
③平安時代以後、尊敬を表す。源氏物語絵合「かう絵ども集めらると聞き給ひて」。狂言、船渡聟「一さし舞せられい」
④受身を表す。西大寺本最勝王経平安初期点「箭に心を射られたるが如く」。源氏物語蓬生「世に用ゐらるまじき老い人さへ」
広辞苑 ページ 20496 での【らる】単語。