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○渡りに船わたりにふね🔗🔉

○渡りに船わたりにふね 困っている場合に都合のよい条件が与えられることにいう。狂言、張蛸「―と申すはこの事ぢや」。「―の申し入れ」 ⇒わたり【渡り】 わたり‐の‐やま渡の山】 島根県江津市渡津付近かとされる山。江川ごうのがわの渡し場に近い山の意か。 ⇒わたり【渡り】 わたり‐ば渡り場(→)「わたしば」に同じ。 ⇒わたり【渡り】 わたり‐ばし渡り箸(→)「移り箸」に同じ。 ⇒わたり【渡り】 わたり‐びと渡り人】 渡り稼ぎをする人。 ⇒わたり【渡り】 わたり‐びょうし渡拍子‥ビヤウ‥ ①神輿みこし・山車だしなど、祭列の進行に奏する囃子はやし。 ②能と狂言の囃子事はやしごとの下端さがりはの別名。また、その直後に謡う太鼓入りの平ノリ拍子の謡。 ③歌舞伎の囃子の一つ。能とは別曲で、祭礼や郭くるわの場面に用いる。 ⇒わたり【渡り】 わたり‐ぶね渡り船(→)「わたしぶね」に同じ。石清水物語若宮歌合「―それとも見えず」 ⇒わたり【渡り】 わたり‐ぼうこう渡り奉公】 ここかしこと主家をかえて年季奉公をすること。好色一代女4「―程おかしきはなし」 ⇒わたり【渡り】 わたり‐ま渡り間】 〔建〕迫持せりもちまたは持放もちはなしの両端における支点間の距離。径間。スパン。 ⇒わたり【渡り】 わたり‐まい渡り米】 受渡し期日に、売方から買方に受渡しする米。 ⇒わたり【渡り】 わたり‐もの渡り物】 ①ある土地から他の土地へ、または、ある人の手から他の人の手に伝わり渡ってゆく物。 ②先祖から代々伝わる物。大鏡三条「代々の―にて」 ③外国から渡来した物。舶来品。浄瑠璃、博多小女郎波枕「しゆす・びろうど、下着上着も―」 ④主人から渡される給金または扶持米ふちまいなど。 ⑤(→)邌物ねりものに同じ。狂言、鬮罪人「今日に至るまで―の様子をもだんかういたさぬ」 ⇒わたり【渡り】 わたり‐もの渡り者】 ①渡り奉公をして歩く者。 ②一定の職業を持たず旅をして歩く人。 ③他の土地から来た者。よそもの。 ⇒わたり【渡り】 わたり‐もり渡り守(→)「わたしもり」に同じ。万葉集18「―舟も設けず」 ⇒わたり【渡り】 わたり‐やぐら渡り櫓】 ①城の枡形ますがたにあって、下に門を開いた櫓。 ②長く続いた櫓。すなわち多聞をいう。 ⇒わたり【渡り】 わたりやぐら‐もん渡り櫓門】 渡り櫓の下にある門。 ⇒わたり【渡り】 わたり‐りょう渡領‥リヤウ 家または職に付属し世襲された所領。天皇・上皇の後院領、また藤原氏の長者の伝領した荘園の類。→殿下でんかの渡領⇒わたり【渡り】 わたり‐ろう渡り廊‥ラウ (→)「渡り廊下」に同じ。 ⇒わたり【渡り】 わたり‐ろうか渡り廊下‥ラウ‥ 二つの建物をつなぐ廊下。わたどの。わたりろう。 ⇒わたり【渡り】

広辞苑 ページ 21194 での○渡りに船単語。