えら・ぶ【
選ぶ・択ぶ】
〔他五〕
複数の人が、多くの中から基準にかなうものを取り上げるのが原義。
①二つ以上のものの中からこれと思うものを抜きとる。抜擢する。選択する。えらむ。万葉集
5「家の子と―・び給ひて」。平家物語
11「御代官のその一に―・ばれ、勅宣の御使として朝敵をかたむけ」。「ネクタイを―・ぶ」「議長に―・ぶ」「安易な道を―・ぶ」
②(打消の語を伴って)差別して扱う。区別する。今昔物語集
12「僧俗を―・ばず、貴賤を嫌はず、読師に請ずべきなり」
③(「撰ぶ」と書く)著作を集めて書物を作る。栄華物語
月宴「万葉集を―・ばせ給ふ」
⇒選ぶ所がない
⇒選んで滓を掴む