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○大門を打つおおもんをうつ🔗🔉

○大門を打つおおもんをうつ 遊郭の大門をしめて人の出入りを禁ずる。また、郭くるわ内の遊女を買い切って豪遊する。通言総籬つうげんそうまがき「本町の角屋敷をなげて―は人の心の花にぞありける」 ⇒おお‐もん【大門】 おお‐や大矢・大箭オホ‥ 普通の矢よりも長大な矢。また、それを使いこなす者。平家物語5「君は実盛を―と思し召し候ふか」 おおや大矢オホ‥ 姓氏の一つ。 ⇒おおや‐とおる【大矢透】 おおや大宅オホ‥ 姓氏の一つ。 ⇒おおや‐そういち【大宅壮一】 おおや大谷オホ‥ 栃木県宇都宮市の町名。 ⇒おおや‐いし【大谷石】 ⇒おおや‐の‐せきぶつ【大谷の石仏】 おお‐や大家・大屋オホ‥ ①おもや。 ②本家ほんけ。↔分家。 ③江戸時代、家守やもりのこと。転じて、貸家の持主。やぬし。「―といえば親も同然」↔店子たなこ おおや‐いし大谷石オホ‥ 宇都宮市大谷町付近に産出する凝灰岩。淡青緑色。耐久性・耐火性に富み、加工は容易。土木・建築、特に門塀・石垣などに用いる。 ⇒おおや【大谷】 おお‐やか大やかオホ‥ 大きいさま。おおがらなさま。おおきやか。宇治拾遺物語4「―なるを腰にはさみたれば」 おお‐やかず大矢数オホ‥ ①江戸時代、京都の三十三間堂などで陰暦4〜5月に行なった通矢とおしやの競技。日暮から翌日の夕刻に及ぶ。1万本を越える矢数もあった。〈[季]夏〉。↔小矢数。 ②矢数俳諧のこと。 おおやかず大矢数オホ‥ 「西鶴大矢数さいかくおおやかず」の略称。 おおやけオホ‥ (「大宅」「大家」の意) ①天皇。皇后。中宮。伊勢物語「―思おぼして使う給ふ女」 ②朝廷。政府。官庁。官事。蜻蛉日記「―は八幡の祭のこととののしる」 ③国家・社会または世間。孝徳紀「―の民とすべし」 ④表だったこと。公然。「事が―になる」「―にする」 ⑤私有でないこと。公共。公有。「―の施設」 ⑥私心のないこと。公明。公正。難波物語「詞うるはしく、論―なり」 ⑦金持。財産家。狂言、米市「こなたは―な事でござれば、少しばかりは出たのが無いと申す事はござるまい」 ↔私わたくし⇒おおやけ‐がた【公方】 ⇒おおやけ‐ごころ【公心】 ⇒おおやけ‐ごと【公事】 ⇒おおやけ‐ざた【公沙汰】 ⇒おおやけ‐ざま【公様】 ⇒おおやけ‐づかい【公使】 ⇒おおやけ‐どころ【公所】 ⇒おおやけ‐の‐しせつ【公の施設】 ⇒おおやけ‐の‐わたくし【公の私】 ⇒おおやけ‐ばら【公腹】 ⇒おおやけ‐びと【公人】 ⇒おおやけ‐もの【公物】 ⇒おおやけ‐わざ【公業】 ⇒おおやけ‐わたくし【公私】 おお‐やけ大宅オホ‥ ⇒おおやけ(公)7 おおやけ‐おおやけ・し公公しオホ‥オホ‥ 〔形シク〕 「おおやけし」を強めていう語。 おおやけ‐がた公方オホ‥ 公事に関する方面。公務。源氏物語若菜下「大将は―はやうやうおとなぶめれど」 ⇒おおやけ【公】 おおやけ‐ごころ公心オホ‥ 公平な心。私のない心。↔私心。 ⇒おおやけ【公】 おおやけ‐ごと公事オホ‥ ①おおやけに仕えること。公務。また、租税・賦役。更級日記「―もなさせじ」 ②朝廷で行われる政務・儀式・節会せちえなどの称。くじ。伊勢物語「―どもありければ、えさぶらはで」 ③私事でない、表だったこと。 ⇒おおやけ【公】 おおやけ‐ざた公沙汰オホ‥ ①政府など公的機関の手をわずらわすこと。御前沙汰。 ②隠していたことが世間に知れわたること。表沙汰。 ⇒おおやけ【公】 おおやけ‐ざま公様オホ‥ ①天皇・皇室・朝廷などに関する方面・様子。源氏物語薄雲「―に物のさとし繁く」 ②公的なこと。表向きのこと。また、型どおりのさま。源氏物語須磨「―の宮仕へとおぼしなせり」 ⇒おおやけ【公】 おおやけ・し公しオホ‥ 〔形シク〕 表だっている。格式ばっている。枕草子104「これはた―・しう唐めきてをかし」 おおやけ‐づかい公使オホ‥ヅカヒ 朝廷からの使者。官の使。更級日記「このみこ―を召して」 ⇒おおやけ【公】 おおやけ‐どころ公所オホ‥ ①朝廷。宮中。政府。枕草子268「―に入りたちする男」 ②朝廷の所有地。官有地。源氏物語手習「宇治の院といひし所…―なれど人もなく心やすきをとて」 ⇒おおやけ【公】 おおやけ‐の‐しせつ公の施設オホ‥ 地方公共団体が、福祉増進の目的で住民のために設ける公共施設。運動場・公民館・図書館・公園など。 ⇒おおやけ【公】 おおやけ‐の‐わたくし公の私オホ‥ 公の事の中にも多少の私情を加える意。謡曲、俊寛「―といふことのあれば、せめては向ひの地までなりとも情にのせてたび給へ」 ⇒おおやけ【公】 おおやけ‐ばら公腹オホ‥ 公の事で腹が立つこと。公憤。枕草子268「見捨てて行きなどするは、あさましう―立ちて」 ⇒おおやけ【公】 おおやけ‐はらだた・し公腹立たしオホ‥ 〔形シク〕 自分に直接関係のないことだが、腹だたしく思われる。公憤をおぼえる。源氏物語帚木「―・しく心一つに思ひあまることなど多かるを」 おおやけ‐びと公人オホ‥ 宮仕えする人。宮人。大宮人。竹取物語「ここらの―に見せて恥を見せむ」 ⇒おおやけ【公】 おおやけ‐もの公物オホ‥ 公有または官有のもの。大鏡三条「今更に私の領になり侍らむは便なきことなり。―にて候ふべきなり」↔私物わたくしもの⇒おおやけ【公】 おおやけ‐わざ公業オホ‥ 公の行事。朝廷の催し。源氏物語宿木「―にて、あるじの宮の仕うまつり給ふにはあらず」 ⇒おおやけ【公】 おおやけ‐わたくし公私オホ‥ ①公に関することと私に関すること。公私こうし。源氏物語帚木「―の人のたたずまひ」 ②朝廷と、自分の仕える皇族や貴族など。今昔物語集17「―につかはれて家豊かなりけり」 ③官吏と民間人。今昔物語集29「―の財を取りて皆其の人を殺して」 ⇒おおやけ【公】 おお‐やしま大八洲・大八島オホ‥ (多くの島から成る意)日本国の古称。おおやしまぐに。源氏物語明石「深き御うつくしみ―にあまねく」 ⇒おおやしま‐ぐに【大八洲国・大八島国】 おおやしま‐ぐに大八洲国・大八島国オホ‥ (→)「おおやしま」に同じ。古事記「此の八島を先に生めるに因りて、―と謂ふ」 ⇒おお‐やしま【大八洲・大八島】 おお‐やしろ大社オホ‥ 出雲大社いずもたいしゃの別称。 ⇒おおやしろ‐づくり【大社造】 おおやしろ‐づくり大社造オホ‥ ⇒たいしゃづくり ⇒おお‐やしろ【大社】 おお‐やすみどの大安殿オホ‥ 天皇が政事を執る正殿。平城京・平安京大内裏の大極殿だいごくでん、一説に内裏の紫宸殿を指すという。だいあんでん。おおあんどの。おおあどの。→やすみどの おおや‐そういち大宅壮一オホ‥サウ‥ 評論家。大阪府生れ。東大中退。辛辣・明快な社会・人物評論を特色とし、戦後ジャーナリズムで指導的役割を果たす。著「文学的戦術論」「炎は流れる」など。(1900〜1970) 大宅壮一 撮影:石井幸之助 ⇒おおや【大宅】 おおや‐とおる大矢透オホ‥トホル 国語学者。号は蔦廼舎つたのや・水斎。越後の生れ。文部省国語調査委員会委員。仮名の研究に献身。著「仮名遣及仮名字体沿革史料」「古言衣延弁補考」「仮名源流考」「韻鏡考」など。(1850〜1928) ⇒おおや【大矢】 おお‐やね大屋根オホ‥ 下屋げや・庇ひさしなどに対して、主屋の屋根をいう。↔小屋根 おおや‐の‐うらずみ大屋裏住オホ‥ 江戸後期の狂歌作者。大家を家業としたことからの号。手柄岡持・酒上不埒(恋川春町)らの属した本町連を主宰。江戸狂歌長老の一人。作「狂歌秋の野良」など。(1734〜1810) おおや‐の‐せきぶつ大谷の石仏オホ‥ 宇都宮市大谷町大谷寺にある磨崖まがいの石仏群。本尊千手観音立像が最も有名。平安時代の制作。 大谷寺 千手観音像 提供:大谷寺 ⇒おおや【大谷】 おお‐やま大山オホ‥ ①大きな山。また、山の美称。 ②大がかりな、山師のもくろみ。「―がはずれる」 ⇒おおやま‐れんげ【大山蓮華】 おおやま大山オホ‥ 神奈川県中部の山。一名、雨降山あめふりやま。頂上の大山阿夫利神社は雨乞いの神。標高1252メートル。 ⇒おおやま‐まいり【大山詣り】 ⇒おおやま‐もうで【大山詣で】 おおやま大山オホ‥ 姓氏の一つ。 ⇒おおやま‐いくお【大山郁夫】 ⇒おおやま‐いわお【大山巌】 ⇒おおやま‐やすはる【大山康晴】 おおやま‐いくお大山郁夫オホ‥ヲ 政治家。兵庫県生れ。早大教授。大正デモクラシーの指導者、のち社会主義者となり、労働農民党委員長。戦時下アメリカへ亡命。帰国後、参議院議員、平和を守る会会長。(1880〜1955) ⇒おおやま【大山】 おおやま‐いわお大山巌オホ‥イハホ 軍人。薩摩藩士。西郷隆盛の従弟。陸軍大将・元帥。陸相・参謀総長を歴任。日清戦争で第二軍司令官、日露戦争で満州軍総司令官。のち元老、内大臣。(1842〜1916) ⇒おおやま【大山】 おおやまくい‐の‐かみ大山咋神オホ‥クヒ‥ 大年神おおとしのかみの子。一名、山末之大主神。大津の日吉ひえ神社や京都松尾まつのお大社の祭神。 おおやまざき大山崎オホ‥ 京都府乙訓郡大山崎町の地。→山崎⇒おおやまざき‐じにん【大山崎神人】 ⇒おおやまざき‐りきゅう‐はちまんぐう【大山崎離宮八幡宮】 おおやまざき‐じにん大山崎神人オホ‥ 中世、山城大山崎の離宮八幡宮に所属し、石清水八幡宮への灯油納入をしていた神人。荏胡麻えごま油の製造・販売特権を得て、油座をつくった。 ⇒おおやまざき【大山崎】 おおやまざき‐りきゅう‐はちまんぐう大山崎離宮八幡宮オホ‥ (→)離宮八幡宮に同じ。 ⇒おおやまざき【大山崎】 おお‐やまざくら大山桜オホ‥ バラ科の落葉高木。本州中部以北の山地に自生。ヤマザクラに似るが、葉の裏は青みを帯び、枝は丈夫で暗紫色。花はヤマザクラより赤みが濃い。エゾヤマザクラ。ベニヤマザクラ。 オオヤマザクラ 撮影:関戸 勇 おおやまつみ‐じんじゃ大山祇神社オホ‥ 愛媛県今治市大三島町宮浦にある元国幣大社。祭神は大山祇神。全国にある重要文化財の甲冑のうち約7割強を所蔵。伊予国一の宮。大三島神社。三島大明神。 おおやまつみ‐の‐かみ大山祇神オホ‥ 山をつかさどる神。伊弉諾尊いざなぎのみことの子。 おお‐やまと大倭・大日本オホ‥ ①日本国の古名。 ②大和やまと国の称。 ⇒おおやまと‐とよあきずしま【大日本豊秋津洲】 ⇒おおやまと‐ね‐こ‐すめらみこと【大倭根子天皇】 おおやまと‐こふんぐん大和古墳群オホ‥ 奈良盆地東辺、天理市南部の山麓沿いに分布する古墳群。初期大和政権成立期の首長一族の墳墓とされる。 おおやまと‐じんじゃ大和神社オホ‥ 奈良県天理市新泉町にある元官幣大社。祭神は倭大国魂神やまとおおくにたまのかみ・八千戈神やちほこのかみ・御年神みとしのかみ。二十二社の一つ。 大和神社 撮影:的場 啓 おおやまと‐とよあきずしま大日本豊秋津洲オホ‥ヅ‥ 本州または日本国の美称。→あきずしま⇒おお‐やまと【大倭・大日本】 おおやまと‐ね‐こ‐すめらみこと大倭根子天皇オホ‥ 天皇の美称。 ⇒おお‐やまと【大倭・大日本】 おお‐やまねこ大山猫オホ‥ ネコ科の哺乳類の一群。体長1メートルほどで、耳の先に長い毛の房を持ち、尾は短い。ヨーロッパ・シベリア・北アメリカ北部に分布。小形のシカ・ノウサギ・鳥などを捕食する。 シベリアオオヤマネコ 提供:東京動物園協会 ボブキャット 提供:東京動物園協会 おおやま‐まいり大山詣りオホ‥マヰリ 落語。大山詣りの帰りに、酒でしくじって仲間に丸坊主にされた男が、仕返しする話。 ⇒おおやま【大山】 おおやま‐もうで大山詣でオホ‥マウデ 夏、大山阿夫利神社に白衣振鈴の姿で講社連中が参詣する行事。江戸中期、宝暦の頃より盛行。大山参り。石尊参り。 ⇒おおやま【大山】 おお‐やまもり大山守オホ‥ 朝廷が所有する山の番人。 おおやま‐やすはる大山康晴オホ‥ 将棋15世名人。岡山県生れ。木見金治郎門下。タイトル戦登場112回、獲得数80期。1962年、名人・王将・十段(現在は竜王)・王位・棋聖のタイトルを独占し、5冠王。(1923〜1992) 大山康晴 提供:毎日新聞社 ⇒おおやま【大山】 おおやま‐れんげ大山蓮華オホ‥ モクレン科の落葉低木。北海道を除く日本各地の山地に自生。庭木としても栽培。高さ2〜4メートルで、まばらに分枝。倒卵形で長さ10センチメートル余の葉を互生し、葉裏は白く白毛が密生する。初夏に枝先に径5〜7センチメートルもの香りのよい白花をつける。花弁6〜9枚、中心に多数の雌しべと雄しべがあり、葯やくは鮮紅色で目立つ。 ⇒おお‐やま【大山】 おお‐やもり大守宮オホ‥ ヤモリ科の一種。体長は30センチメートルに達し、世界最大。夜間大きい声で鳴き、その声からトッケイともいう。南アジアの熱帯に広く分布。 おおゆ‐おんせん大湯温泉オホ‥ヲン‥ ①秋田県北東部、鹿角市にある温泉。泉質は硫黄泉・塩化物泉。 ②新潟県南東部、魚沼市にある温泉。泉質は単純温泉。奥只見・尾瀬への観光拠点。 おお‐ゆか大床オホ‥ ①神社・寺院などの簀子すのこ縁。東寺文書治承3年「西院、三面―」↔浜床。 ②寝殿造・主殿造の広廂ひろびさし。平家物語2「入道相国―に立つて」 おおゆ‐かんじょうれっせき大湯環状列石オホ‥クワンジヤウ‥ 秋田県鹿角市にある縄文時代後期の環状列石。配石遺構下には墓穴があり、共同墓地とみられる。国の特別史跡。 おお‐ゆき大雪オホ‥ はげしく大量に降る雪。また、その積もった雪。〈[季]冬〉。万葉集2「吾が里に―ふれり」 おお‐ゆな大湯女オホ‥ 年増としまの湯女ゆな。浄瑠璃、百合若大臣野守鏡「―小湯女多き中に」 おお‐ゆび大指オホ‥ 手足の指で一番太い指。おやゆび。 おお‐ゆみ大弓・弩オホ‥ 大きな弓。昔、石をはじき飛ばした大形の弓。〈倭名類聚鈔5おお‐よう大様オホヤウ [一]〔名〕 ①度量が大きいこと。大度。平家物語1「重盛の卿はゆゆしく―なる者かな」 ②ゆったりと落ち着いていること。鷹揚おうよう。「―に構える」 ③おおざっぱなさま。おおまか。沙石集7「男の心は浅く―なる習ひにや」 [二]〔副〕 おおよそ。おおかた。大抵。徒然草「―たがはず」 ⇒おおよう‐らか【大様らか】 おおよう‐らか大様らかオホヤウ‥ おおようなさま。愚秘抄「歌判詞などは、…ただ―に書きなすべきなり」 ⇒おお‐よう【大様】 おお‐よぎ大夜着オホ‥ 普通の夜着より大きな夜着。浄瑠璃、文武五人男「―ぐつと脱ぎしを」 おお‐よこめ大横目オホ‥ ①大目付おおめつけ。 ②大庄屋。 おお‐よしきり大葦切オホ‥ 〔動〕ヨシキリの一種。→よしきり オオヨシキリ 提供:OPO →鳴声 提供:NHKサービスセンター おお‐よせ大寄せオホ‥ 客が友人や遊女・芸人を大勢あつめて遊興すること。歌舞伎、傾城壬生大念仏「―して飲み明かさう」 おおよそ凡・大凡オホ‥ 〔名・副〕 ①すべて数えて。おしなべて。今昔物語集5「―象より始めて諸もろもろの獣」 ②大体において。ほぼ。およそ。大鏡道長「―かの寺より始まりて年に二三度」。「―の筋を説明する」「―見当がつく」 ③なみひと通りであるさま。世間一般。なみたいてい。源氏物語御法「―の人さへ」 ⇒おおよそ‐びと【凡人】 おおよそ‐ごろもおほよそ衣オホヨソ‥ 神事などに着る、古代風の簡素な意匠の着物。一説に、大装衣の意で、正装の着物。 おおよそ‐びと凡人オホ‥ 普通の人。世間一般の人。常人。源氏物語若菜下「とやかくやと―の思はむ心さへ」 ⇒おおよそ【凡・大凡】 おおよど大淀オホ‥ 三重県多気郡明和町の一地区。北に大淀の浦を控える。(歌枕) おおよど大淀オホ‥ 姓氏の一つ。 ⇒おおよど‐みちかぜ【大淀三千風】 おおよど‐みちかぜ大淀三千風オホ‥ 江戸前期の俳人。本名、三井友翰。伊勢の人。松島を振り出しに全国を遊歴、「日本行脚文集」を著し、晩年鴫立庵に入る。作風は談林の影響を受け、奇抜で衒学的。(1639〜1707) ⇒おおよど【大淀】 おお‐よめ大娵オホ‥ 兄の妻。あによめ。〈倭名類聚鈔2おお‐よろい大鎧オホヨロヒ ①大形の鎧。平治物語「―は着たり、馬は大きなり」 ②装具が完備し、兜や袖・草摺の状態が大きく作ってある鎧。構造は胴・兜・袖および小具足を具備し、雑兵の用いる胴丸・腹当の類に対していう。乗馬に適するように裾の開いた胴、背には逆板、草摺は4枚、その右側の引合に当たるものを胴から離して脇楯わいだてとし、弓をひきやすいように胸は狭く脇を楽にし、胴の正面に弦走つるばしりを設ける。矢を防ぐためには兜に吹返ふきがえし、肩に大袖があり、栴檀せんだんの板、鳩尾きゅうびの板は胸板のはずれを護る。平安中期に成立。もっぱら騎射戦の行われた源平時代はその最盛期。南北朝頃は太刀・薙刀なぎなた・槍による歩戦となり、武将も歩戦用の腹巻に袖をつけることが多くなって、重い大鎧は進退に不便なため次第に威儀用となり、室町末期には全くすたれた。付き物を加えて鎧の皆具かいぐという。室町時代には、式の鎧、式正しきしょうの鎧と称した。 大鎧 おお‐よろこび大喜びオホ‥ たいへんに喜ぶこと。 オーラaura】 人や物が発する霊気ないし独特な雰囲気。アウラ。 オー‐ライall right】 (感動詞として)「よろしい」「承知した」の意。オーケー。「バック、―」 おお‐らか多らか・大らかオホ‥ ①分量の多いさま。たっぷり。今昔物語集27「打蒔きの米を―に掻きつかみて」 ②ゆったりとしてこせこせしないさま。おおよう。「―な人柄」 オー‐ラス (all lastの訛)麻雀で、最終の局。 オーラミンauramine】 黄色の塩基性染料。木綿・レーヨン・絹・羊毛などの染料に用いる。 オーラルoral】 口の。口頭の。口述の。 ⇒オーラル‐コミュニケーション【oral communication】 ⇒オーラル‐ヒストリー【oral history】 ⇒オーラル‐メソッド【oral method】 オーラル‐コミュニケーションoral communication】 音声による伝達。口頭でのコミュニケーション。多く、外国語の会話力についていう。 ⇒オーラル【oral】 オーラル‐ヒストリーoral history】 ①語り伝えられたできごとの経緯。口承による歴史。 ②要人や事件の当事者の証言をまとめた記録。 ⇒オーラル【oral】 オーラル‐メソッドoral method】 話し、聞くことを主にした語学教育法。口頭教授法。 ⇒オーラル【oral】 オーランドOrlando】 アメリカ合衆国南東部、フロリダ州中央にある市。ディズニー‐ワールドを始めとするテーマパークがある。人口18万6千(2000)。 おおり撓りヲヲリ (ヲヲルの連用形から)花や葉がいっぱいにしげって枝がしなうこと。万葉集10「萩の花咲きの―を見よとかも」 オーリックGeorges Auric】 フランスの作曲家。「六人組」の一人。作風は新鮮で明快。映画音楽でも活躍。(1899〜1983) おお‐りんてん大輪転オホ‥ (輪転は順次に叙爵する意)平安時代以降、正月の女叙位にょじょいの時、女司・主殿とのもり女官などの女官が順を追って叙爵されること。↔小輪転こりんてん オールall】 全部。すべて(の)。「―‐シルク」「―‐ジャパン」 ⇒オール‐イン‐ワン【all-in-one】 ⇒オール‐ウェーブ ⇒オール‐ウェザー【all-weather】 ⇒オール‐ウェザー‐コート【all-weather coat】 ⇒オール‐オア‐ナッシング【all-or-nothing】 ⇒オール‐シーズン【all season】 ⇒オール‐スクエア【all square】 ⇒オールスター‐キャスト【all-star cast】 ⇒オールスター‐ゲーム【all-star game】 ⇒オール‐スパイス【allspice】 ⇒オール‐トーキー【all talkie】 ⇒オール‐ナイト【all-night】 ⇒オール‐バック ⇒オール‐ラウンド【all-round】 ⇒オールラウンド‐プレーヤー【all-round player】 オールoar】 (ボートの)櫂かいおお・る撓るヲヲル 〔自四〕 枝がしなうほどいっぱいに茂りあう。万葉集6「春されば―・りに―・り鶯の」 オール‐イン‐ワンall-in-one】 女性の下着の一種。ブラジャー・ガードル・ガーター‐ベルトを一繋ぎにしたファウンデーション。ボディー‐スーツ。 ⇒オール【all】 オール‐ウェーブ (all wave receiver)長波・中波・短波すべての放送を受信できるラジオ受信機。全波受信機。 ⇒オール【all】 オール‐ウェザーall-weather】 競技場などが雨天でも利用可能になっていること。全天候型。「―‐トラック」 ⇒オール【all】 オール‐ウェザー‐コートall-weather coat】 晴雨兼用の外套。主に、オーバーとレインコートを兼ねる。ウェザー‐オール。 ⇒オール【all】 オー‐ルヴォワールau revoir フランス】 さようなら。 オール‐オア‐ナッシングall-or-nothing】 すべてか無か。一切か皆無か。 ⇒オール【all】 オールコックR. Alcock⇒オルコック オール‐シーズンall season】 すべての季節にわたっていること。季節にかかわらず、年間を通じて。「―‐コート」 ⇒オール【all】 オール‐スクエアall square】 ゴルフのマッチプレーで、規定のホール数を終えても勝負がつかないこと。 ⇒オール【all】 オールスター‐キャストall-star cast】 映画・演劇で、人気俳優たちの総出演。 ⇒オール【all】 オールスター‐ゲームall-star game】 プロ野球やサッカーで、優秀選手および人気選手の選抜による特別試合。 ⇒オール【all】 オール‐スパイスallspice】 フトモモ科の落葉高木、またその未熟果を乾燥した香辛料。西インド諸島の原産で、主要な香辛料クローブ(丁子)・シナモン(肉桂)・ナツメグの香気を併せもつので、この名がある。三香子。ピメント。 ⇒オール【all】 オールターナティブalternative⇒オルターナティブ オールドold】 「年老いた」「古い」の意。 ⇒オールド‐タイマー【old-timer】 ⇒オールド‐ファッション【old-fashioned】 ⇒オールド‐ファッション‐グラス【old-fashioned glass】 ⇒オールド‐ボーイ【old boy】 ⇒オールド‐ミス ⇒オールド‐リベラリスト【old liberalist】 オール‐トーキーall talkie】 俳優の声も音楽も擬音もすべてはいっているトーキー。全発声映画。→サウンド版⇒オール【all】 オールド‐タイマーold-timer】 ①時代おくれの人・物。 ②古顔。古参。 ⇒オールド【old】 オールド‐ファッションold-fashioned】 流行おくれ。旧式。 ⇒オールド【old】 オールド‐ファッション‐グラスold-fashioned glass】 オン‐ザ‐ロック用の、広口で背の低いタンブラー。ロック‐グラス。→グラス(図)⇒オールド【old】 オールド‐ボーイold boy(→)オー‐ビー(OB)1に同じ。 ⇒オールド【old】 オールド‐ミス (和製語old miss)未婚のまま婚期を過ぎた女性。老嬢。北村透谷、人生に相渉るとは何の謂ぞ「文学といふ女神は、或は老嬢ヲールド‐ミツスにて世を送ることあるも」 ⇒オールド【old】 オールド‐リベラリストold liberalist】 第二次大戦後、大正デモクラシーを思想的背景とする自由主義者を指した語。 ⇒オールド【old】 オール‐ナイトall-night】 夜どおしの意。映画の終夜上映や飲食店の終夜営業などにいう。 ⇒オール【all】 オール‐バック (和製語all back)のばした髪を左右にわけないで、全部後方へなでつけた髪形。 ⇒オール【all】 オールビーEdward Albee】 アメリカの劇作家。市民の生活を、前衛的手法と不条理の感覚をもって劇化する。作「動物園物語」「ヴァージニア=ウルフなんか恐くない」など。(1928〜) オールマイティーalmighty】 ①トランプの最も強い札。 ②何でもこなせること。いかなる難事をも解決できるもの。また、そのような人。万能。 オール‐ラウンドall-round】 スポーツなどで、いろいろな技能・分野に通暁していること。万能。「―‐プレー」 ⇒オール【all】 オールラウンド‐プレーヤーall-round player】 万能選手。多方面にわたる技能をそなえた選手。比喩的に、何でも器用にできる人。 ⇒オール【all】 おお‐るり大瑠璃オホ‥ スズメ目ヒタキ科の小鳥。雄は瑠璃色で美しく、美声でさえずる。雌は大体淡褐色。低山に生息する夏鳥。冬は東南アジアに渡る。俗称、京女。〈[季]夏〉。→きびたき おおるり(雄) オオルリ(雄) 提供:OPO →鳴声 提供:NHKサービスセンター オーレオマイシンaureomycin】 抗生物質の一つ。クロルテトラサイクリンの薬品名。黄色で溶けにくく苦味を持つ粉末。放線菌ストレプトミセス‐アウレオファシエンスから抽出。グラム陽性・陰性細菌、スピロヘータ、リケッチア、一部のウイルスに有効。 おお‐ろうか大廊下オホラウ‥ 江戸城本丸にあった座敷の名。上下に分かれ、上の部屋は三家・三卿、下の部屋は前田・島津、三家の子弟および親藩中の主な者が詰めた所で、襖に浜松・千鳥を描いた。 おおろかオホロカ いい加減であるさま。おろそか。仁徳紀「―にきこさぬ」 おお‐ろく大六オホ‥ 大形の虫籠。小六に対していう。 オーロックスaurochs】 ウシの一種。家畜牛の先祖。フランス・スペインなどの先史洞窟壁画にも描かれる。黒褐色または赤褐色。角は長く先端がやや内側に曲がる。体長約3メートル、体重2トンに達する。雌はやや小形。ヨーロッパから東アジアまで広く分布したが、1627年にポーランドで絶滅。原牛。 オーロラaurora ラテン】 (ローマ神話の曙の女神アウロラから)地球の南北極に近い地方でしばしば100キロメートル以上の高さの空中に現れる美しい薄光。不定形状・幕状など数種あり、普通、白色または赤緑色を呈する。主として太陽から来る帯電微粒子に起因し、磁気嵐に付随することが多い。極光。 オーロラ(1) 撮影:佐々木正幸 オーロラ(2) 撮影:佐々木正幸 オーロラ(3) 撮影:NASA オーロラ 提供:NHK オーロラ‐ソース (sauce aurore フランス)マヨネーズにケチャップを混ぜ合わせたソース。フランス料理では、ルーをベースにした白いソースにトマト‐ピューレを加えたもの。 おお‐わ大輪・輞オホ‥ ①大きな輪。また、そのかたち。 ②牛車ぎっしゃの名所などころ。車輪の外部を構成する曲形の木。 おお‐わきざし大脇差オホ‥ 脇差の刀の長大なもの。長脇差。↔小脇差 おおわくだに大涌谷オホ‥ 神奈川県南西部、箱根火山の中央火口丘である神山の北部中腹にある、硫気噴孔を有する谷。箱根火山の最も新しい爆発口。強羅・仙石原に温泉水を供給。おおわきだに。 大涌谷 撮影:山梨勝弘 おお‐わざ大業・大技オホ‥ 相撲・柔道などで、思いきった豪放なわざ。↔小技 おお‐わざもの大業物オホ‥ 切れ味のきわめてよい刀。 おお‐わし大鷲オホ‥ ワシの一種。大形で、成鳥は肩・尾羽・腿ももが白色であるほかは、すべて黒褐色。カムチャツカ・樺太などで繁殖し、冬期北海道などに渡来。主に海岸に生息し魚類を主食とする。尾羽は矢羽に用いる。天然記念物。 オオワシ 撮影:小宮輝之 おお‐わた大腸オホ‥ ⇒だいちょう。〈類聚名義抄〉 おお‐わだ大曲オホ‥ 河湖などの水が陸地に深く入り込んで淀んでいる所。いりえ。万葉集1「ささなみの志賀の―淀むとも」 おおわだ大和田オホ‥ 姓氏の一つ。 ⇒おおわだ‐たけき【大和田建樹】 おお‐わたし大渡しオホ‥ 和船で、帆の下端にある帆足を結びつけて両舷の間にかけ渡す綱。 ⇒おおわたし‐かん【大渡し鐶】 おおわたし‐かん大渡し鐶オホ‥クワン 帆の大渡しにつけた鉄製の輪。おおまわし。 ⇒おお‐わたし【大渡し】 おおわだ‐たけき大和田建樹オホ‥ 国文学者・詩人。愛媛県宇和島生れ。東京高師・東京女高師教授。その詩歌は広く愛誦され、鉄道唱歌は有名。著「帝国唱歌」「明治文学史」など。(1857〜1910) ⇒おおわだ【大和田】 おおわだ‐の‐とまり大輪田の泊オホ‥ 古代・中世、摂津の和田岬の北側にあった港。五泊の一つ。現在の神戸港の前身。輪田泊。のち兵庫島・兵庫津と称す。 おおわに‐おんせん大鰐温泉オホ‥ヲン‥ 青森県南部、南津軽郡大鰐町にある塩化物泉。12世紀の発見と伝える。 おお‐わらい大笑いオホワラヒ ①大声で笑うこと。 ②ひどい物笑いの種。「こいつは―だ」 ③猥談。西鶴織留1「酒のうへの―すこしも心にかかる事もなく」 おお‐わらわ大童オホワラハ ①頭髪の髻もとどりがとけてばらばらになった姿。兜を脱いで乱れ髪で働くさま。平治物語「かぶとも落ちて―になり給ふ」 ②力の限り奮闘するさま。「開店の準備で―です」 おおん御・大御オホン 〔接頭〕 (オホミの音便。オホムとも書く。平安時代の語) ①高度の尊敬の意を表す。「―神」 ②「おおん何々」とあるべきところを略して名詞的に用いる。大和物語「これもうちの―(御歌の略)」。源氏物語梅枝「対の上の―(御香の略)は」 おおん‐うた御歌オホン‥ (→)「おおみうた」に同じ。 おおん‐かた御方オホン‥ ①貴人のおいでになる所。源氏物語蜻蛉「宮の君はこの西の対にぞ―したりける」 ②貴人の尊敬語。源氏物語総角「―はとみにも見給はず」 おおん‐ぞ御衣オホン‥ (→)「おおみそ」に同じ。 おおん‐だから御宝オホン‥ (→)「おおみたから」に同じ。 おおん‐だらし御弓オホン‥ (オホミトラシの転) ⇒おんだらし おおん‐とき御時オホン‥ 御代みよ。御治世。源氏物語桐壺「いづれの―にか」 おおん‐ぶく大御服オホン‥ 天子が父母の喪に服している期間、人々が着る喪服。 おお‐んべ大嘗オホ‥ (オホニヘの転) ⇒おおにえ おか岡・丘ヲカ (ヲ(峰)カ(処)の意という)土地の小高い所。低い山。小山。万葉集1「此の―に菜摘ます児」 おかヲカ 姓氏の一つ。 ⇒おか‐あさじろう【丘浅次郎】 おかヲカ 姓氏の一つ。 ⇒おか‐おにたろう【岡鬼太郎】 ⇒おか‐きよし【岡潔】 ⇒おか‐けんかい【岡研介】 ⇒おか‐しかのすけ【岡鹿之助】 ⇒おか‐はっく【岡白駒】 ⇒おか‐ふもと【岡麓】 ⇒おか‐よしたけ【岡義武】 ⇒おか‐ろくもん【岡鹿門】 おかヲカ ①陸地。くが。りく。 ②ふろの流し場。あらいば。「―湯」 ③硯の、墨をする所。↔海 ⇒陸へ上がった河童 おか傍・岡ヲカ かたわら。局外。傾城禁短気「悪所の通ひを止めたが上分別といふ人あれど、それは―の積りなり」。「―焼き」「―目」 お‐か牡鹿・雄鹿ヲ‥ おすの鹿。おじか。 お‐が大鋸】 (オオガの約)「工」の字形の木枠に鋸身を張った、縦挽用の大きな鋸のこぎり。室町時代、大陸から二人で挽く形式のものが輸入され、江戸時代に入って、一人挽きの大型柄鋸えのこが普及。ががり。〈下学集〉 大鋸(1) 提供:竹中大工道具館 大鋸(2) 提供:竹中大工道具館 おが男鹿ヲ‥ 秋田県西部、男鹿半島の全域を占める市。半島南東岸の船川港が中心。人口3万6千。 おか‐あげ陸上げヲカ‥ ゆでたり煮たりした材料を、水に漬けず、ざるに上げるなどして冷ますこと。 おか‐あさじろう丘浅次郎ヲカ‥ラウ 動物学者。静岡生れ。東京文理科大学講師。ヒル・ホヤ・コケムシの研究、日本における進化論の普及に貢献。著「進化論講話」「雌雄の起源及び進化」など。(1868〜1944) ⇒おか【丘】 お‐かあ‐さま御母様】 母の尊敬語。「おかあさん」より丁寧な言い方。 お‐かあ‐さん御母さん】 (江戸末期、上方の中流以上の家庭の子女の語。明治末期の国定教科書に使われて以後一般に広まった)子供が親しみと敬意をこめて母親を呼ぶ語。子供以外の者が、子供の立場で、その母親を指していうことがある。「―によろしく」 お‐かい小峡ヲカヒ 山と山との間の小さいはざま。祝詞、大殿祭「奥山の大峡―に」↔大峡おおかい お‐かいこ御蚕‥カヒコ 蚕を丁寧にいう語。転じて、絹物。 ⇒おかいこ‐ぐるみ【御蚕包み】 おかいこ‐ぐるみ御蚕包み‥カヒコ‥ 絹物ばかりを着ていること。ぜいたくな生活にいう。歌舞伎、与話情浮名横櫛「年が年中―で居なさる御身分」 ⇒お‐かいこ【御蚕】 オカヴァンゴOkavango】 アフリカ南部の内陸河川。クバンゴ川とも。アンゴラの中央山地に発源し、ボツワナのカラハリ砂漠北部の盆地にそそぎ、オカヴァンゴ湿地を形成。長さ1600キロメートル。 お‐かえし御返し‥カヘシ ①人から物を贈られた時、返礼として別の物を贈ること。また、その品物。「お見舞いの―」 ②釣り銭を丁寧に言う語。「100円の―です」 お‐かえぼん御代え盆‥カヘ‥ 通い盆。おかよう盆。 おかえり‐なさいお帰りなさいオカヘリ‥ (「帰る」の丁寧な命令形)外出から戻った人を出迎える挨拶の言葉。 おか‐おにたろう岡鬼太郎ヲカ‥ラウ 劇作家・劇評家・小説家。本名、嘉太郎。東京生れ。慶大卒。2代市川左団次らと演劇改良に努めた。小説「昼夜帯」、劇評「鬼言冗語」など。(1872〜1943) ⇒おか【岡】 お‐かか (女房詞)鰹節かつおぶしお‐かか御母・御嬶】 母・妻・主婦などを親しみ呼ぶ語。 ⇒おかか‐さま【御嬶様】 お‐かかえ御抱え‥カカヘ ①人を雇っておくこと。また、その雇われた人。「―の運転手」 ②(女房詞)丸絎まるぐけおかか‐さま御嬶様】 母の尊敬語。おかあさま。(江戸時代から明治にかけて使われた) ⇒お‐かか【御母・御嬶】 お‐かがみ尾鏡ヲ‥ (→)「尾ろの鏡」に同じ。 お‐かがみ御鏡】 (女房詞)かがみもち。〈[季]新年〉 お‐かき御欠】 (女房詞)かきもち。 お‐がき男餓鬼ヲ‥ 男の餓鬼。万葉集16「―賜たばりてその子生まはむ」↔女餓鬼めがき お‐かきつ小垣内ヲ‥ (オは接頭語)(→)「かきつ」に同じ。 おか‐きよし岡潔ヲカ‥ 数学者。和歌山県の人。京大卒、奈良女子大教授。多変数複素関数論を独力で開拓。文化勲章。(1901〜1978) 岡潔 撮影:石井幸之助 ⇒おか【岡】 お‐かくしもの御隠し物】 (女房詞)天皇の襦袢ジバンおが‐くず大鋸屑‥クヅのこぎりで材木を切る時にできる屑。ひきくず。のこくず。「―を焚く」→おが お‐がくもんじょ御学問所】 天皇・東宮が学問を修め、年中行事が行われた所。もと清涼殿内にあったが、近世初めには独立し、常御殿つねごてんと小御所との中間に建てられた。 おかくら岡倉ヲカ‥ 姓氏の一つ。 ⇒おかくら‐こしろう【岡倉古志郎】 ⇒おかくら‐しろう【岡倉士朗】 ⇒おかくら‐てんしん【岡倉天心】 ⇒おかくら‐よしさぶろう【岡倉由三郎】 お‐かぐら御神楽】 ①「かぐら」を丁寧に言う語。 ②平家ひらやの上にあとから建て増した2階。2階までの通し柱がない。太神楽だいかぐら。 ③(→)「灰かぐら」に同じ。 おかくら‐こしろう岡倉古志郎ヲカ‥ラウ 国際政治学者。天心の孫。東京生れ。東大卒。同志社大学など

広辞苑 ページ 2628 での○大門を打つ単語。