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おそ・い【遅い】🔗🔉

おそ・い遅い】 〔形〕[文]おそ・し(ク) 生長力・生命力の活動が、にぶく乏しい意が原義。 ①(「鈍い」とも書く) ㋐(頭脳や心の働きが)にぶい。おろそかである。万葉集12「心―・く手向けしたれや」 ㋑動作を行うのに時間がかかる。緩慢である。のろい。宇津保物語楼上下「宮たち、手―・しとのたまひて、吹きひきあはせ給へり」。倭名類聚鈔11「駑、於曾岐宇万」。「―・い車を追い越す」「仕事が―・い」 ②(「晩い」とも書く) ㋐間にあわない。時機におくれ役に立たない。宇津保物語蔵開中「上より―・しとて召せば」。狂言、胸突「表から出ましたなら―・からうと存じ裏道へむけて追つかけまするとて」。「一足―・かった」「今からでも―・くはない」 ㋑時間がかなりたっている。夜がふけていることをいう場合が多い。万葉集6「高円山を高みかも出で来る月の―・く照るらむ」。「朝―・くまで寝ている」「もう―・いからお暇いとまします」 ㋒時間的にあとである。「今年の梅雨明けは―・い」 ⇒おそかりし由良之助 ⇒遅きに失する

広辞苑 ページ 2804 での遅い単語。