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○垣が取れるかきがとれる🔗⭐🔉
○垣が取れるかきがとれる
他人との隔てがなくなる。
⇒かき【垣・牆】
かき‐がね【繋金】
戸締りに用いる鐶かんまたは鉤かぎ。かけがね。
かき‐かべ【垣壁】
土で作った塀。土塀。
かき‐がみ【柿紙】
①柿色の紙。
②柿渋をひいた紙。渋紙。
かき‐かよわ・す【書き通はす】‥カヨハス
〔他四〕
(手紙などを)互いに書いてやりとりする。源氏物語浮舟「―・したらむうちとけ文をば御覧ぜむ」
かき‐がら【牡蠣殻】
カキの貝殻。
⇒かきがら‐ばい【牡蠣殻灰】
⇒かきがら‐ぶき【牡蠣殻葺き】
⇒かきがら‐やね【牡蠣殻屋根】
かきがら‐ちょう【蠣殻町】‥チヤウ
東京都中央区の町。東京米穀商品取引所のあった所。通称、米屋町。
かきがら‐ばい【牡蠣殻灰】‥バヒ
(→)牡蠣灰に同じ。
⇒かき‐がら【牡蠣殻】
かきがら‐ぶき【牡蠣殻葺き】
牡蠣殻を屋根に葺き、軒に板で貝留めを設けたもの。江戸初期に行われた。
⇒かき‐がら【牡蠣殻】
かきがら‐やね【牡蠣殻屋根】
牡蠣殻葺きの屋根。かきやね。
⇒かき‐がら【牡蠣殻】
かき‐かわ・す【書き交す】‥カハス
〔他四〕
(手紙などを)書いて互いに取り交わす。源氏物語帚木「ほどほどにつけて、―・しつつも見侍りなむ」
かき‐ぎ【掻木】
用便の際、尻をぬぐう木片。籌木ちゅうぎ。
かき‐き・える【掻き消える】
〔自下一〕[文]かきき・ゆ(下二)
ぱっとあとかたもなく消える。
かき‐きず【掻き疵】
爪などでひっかいたきず。
かき‐きら・す【掻き霧らす】
〔他四〕
霧や雨があたりを一面にくもらせる。万葉集9「―・し雨の降る夜を」
かき‐き・る【掻き切る】
〔他五〕
刀などの切っ先を立ててひっかくように物を切る。かっきる。平家物語4「腹―・つて死ににける」
かき‐くずし【書き崩し】‥クヅシ
①字画をくずして書くこと。草体で書くこと。
②書き損じてほごにしたもの。書きほぐし。
かき‐くず・す【書き崩す】‥クヅス
〔他五〕
①字画をくずして書く。
②書き損じて、紙などをむだにする。
かき‐くず・す【掻き崩す】‥クヅス
〔他四〕
①少しずつ崩す。なしくずしに散らす。宇津保物語楼上下「しぐれにもみぢ―・し、とどまる木の葉まれなり」
②かたはしからぼつぼつ話す。源氏物語明石「後の世を勤むるさま、―・し聞えて」
かぎ‐ぐすり【嗅ぎ薬】
においをかいで用いる薬。
かき‐ぐせ【書き癖】
①文字に出る書く人の癖。ふでぐせ。
②筆記具に、ある人の独特の使い方で生じる、他の人には使いにくい書き味。「―のついた万年筆」
かき‐くだし【書下し】
①順に下の方へ書いてゆくこと。また、漢文を仮名交り文に書き改めること。「―文」
②筆にまかせて書くこと。
③「書下し状」の略。
⇒かきくだし‐じょう【書下し状】
かきくだし‐じょう【書下し状】‥ジヤウ
中世、守護・大名などが配下に発給する文書のうち、奉書ではなく、自らの直状じきじょう形式のもの。
⇒かき‐くだし【書下し】
かき‐くだ・す【書き下す】
〔他五〕
①順に下の方へ書いてゆく。また、漢文を仮名交り文に書き改める。
②筆にまかせて書く。「一気に―・す」
③書下し状を書く。
かき‐くど・く【掻き口説く】
〔自五〕
「くどく」を強めていう語。徳冨蘆花、不如帰「先奥様が御出になつたらと―・いて泣きたりしも」
かき‐くび【欠首】
〔建〕刳形くりかたの一種。擬宝珠ぎぼし柱の宝珠の下のくびれた部分。
かき‐くび【掻首】
首を掻き切ること。また、その首。平治物語「をさへて―にぞしてんげる」
かき‐くも・る【掻き曇る】
〔自五〕
「くもる」を強めていう語。和泉式部日記「ことごとしう―・るものから、ただけしきばかり雨うちふるは」。「一天にわかに―・る」
かき‐くらが・る【掻き暗がる】
〔自四〕
空などが暗くなる。和泉式部集「天の原―・りて降る雪を」
かき‐くら・す【掻き暗す】
〔他四〕
①空を暗くする。かききらす。古今和歌集恋「―・しふる白雪の下ぎえに」
②心を暗くする。悲しみにくれる。源氏物語葵「ただ―・す心地し侍れば」
かき‐く・れる【掻き暗れる】
〔自下一〕[文]かきく・る(下二)
①暗くなる。くもる。源氏物語須磨「俄かに風吹き出でて、空も―・れぬ」
②心が暗くなる。悲しみに沈む。新千載和歌集雑「たらちねのあらばといとど―・れて涙に迷ふ敷島の道」。「涙に―・れる」
かき‐くわ・える【書き加える】‥クハヘル
〔他下一〕[文]かきくは・ふ(下二)
あとから補い足して書く。書き添える。
かき‐けが・す【書き汚す】
〔他五〕
書き損じる。書きよごす。枕草子23「例いとよく書く人も、…―・しなどしたるあり」
かき‐け・す【掻き消す】
〔他五〕
「消す」を強めていう語。「議長の声は怒号に―・された」「―・すように姿が見えなくなった」
かき‐け・つ【書き消つ】
〔他四〕
書いてそれをまた消す。源氏物語浮舟「こほる雪よりも中空にてぞわれはけぬべきと―・ちたり」
かき‐け・つ【掻き消つ】
〔他四〕
「消つ」を強めていう語。
かき‐ごおり【欠氷】‥ゴホリ
①氷を欠きくだいたもの。ぶっかき。
②氷を削って雪状にしたものに、シロップなどをかけたもの。こおりみず。こおりすい。ゆき。〈[季]夏〉
かき‐ごし【垣越し】
垣をへだてること。また、垣を越えてくること。かきねごし。後撰和歌集春「―に散り来る花を見るよりは」
かき‐こ・す【書き越す】
〔他四〕
書いて送ってくる。かきよこす。好色一代女1「初通よりして文章命も取るほどに、次第次第に―・しぬ」
かき‐こ・す【掻き越す】
〔他四〕
後ろへ垂れた髪を前へ振りやる。枕草子273「頸より髪を―・し給へりしが」
かき‐ことば【書き言葉】
文字による言葉。また、文章に用いる言葉。↔話し言葉
かき‐こみ【書込み】
本やノートの余白などに書き入れること。また、その文字や文章。「欄外に―がある」
かき‐こ・む【書き込む】
〔他五〕
①書き入れる。記入する。「所定の欄に―・む」
②コンピューターで、情報を記憶装置に蓄える。「データをフロッピーに―・む」
かき‐こ・む【掻き込む】
〔他五〕
①自分の方へ掻き寄せる。かかえこむ。かいこむ。
②飯めしなどを急いで食べる。かっこむ。「茶漬を―・む」
かぎ‐こ・む【嗅ぎ込む】
〔他四〕
①においを鼻に深く吸いこむ。
②さぐり知る。嗅ぎつける。
かき‐こも・る【掻き籠る】
〔自四〕
ひきこもる。とじこもる。栄華物語花山「大将殿も内へ参れば胸痛しとて―・りゐ給ひぬ」
かき‐こわ・す【掻き壊す】‥コハス
〔他五〕
掻いて皮膚に傷をつくる。
かき‐こんじょう【柿根性】‥ジヤウ
柔軟で変わりやすい性質。↔梅根性
かぎ‐ざお【鉤竿】‥ザヲ
先端に鉤を取り付けた竿。
かきざき【蠣崎】
姓氏の一つ。
⇒かきざき‐はきょう【蠣崎波響】
かぎ‐ざき【鉤裂き】
衣服などを釘などにひっかけて、鉤状に裂くこと。また、その裂け目。「―をつくる」
かきざき‐はきょう【蠣崎波響】‥キヤウ
江戸後期の画家。名は広年。松前藩主松前資広の5男。家老蠣崎家を継ぎ、藩務に精励するかたわら写生風の花鳥画をよくした。(1764〜1826)
⇒かきざき【蠣崎】
かき‐さ・く【掻き裂く】
〔他四〕
爪でひっ掻いて裂く。
かき‐さぐ・る【掻き探る】
〔他五〕
手で探る。万葉集4「驚きて―・れども手にも触れねば」
かきさげ‐びん【掻下げ鬢】
男の髪の結い方。江戸時代の若衆の粋な風。もみあげの所まで鬢を掻き下げ、それから丸く上へ掻き上げて結う。
かき‐さ・す【書き止す】
〔他五〕
書きかけて中途でやめる。
かき‐ざま【書き様】
書きぶり。書きよう。書風。
かき‐さま・す【掻き冷ます】
〔他四〕
すっかりさめるようにする。栄華物語初花「あさましうおはしましける御心地、―・し怠らせ給ひぬ」
かき‐さら・う【掻き攫う】‥サラフ
〔他五〕
急に奪い去る。(すきを見て)横合いから奪い取る。かっさらう。
かき‐ザラサ【描更紗】
描染かきぞめの一つ。豆汁を塗った生地に糊を加えた染液で更紗模様を描いて染め上げたもの。
かき‐さん【過期産】
格別の異常なく、妊娠の持続日数が著しく延長し、42週以後に分娩すること。晩期産。
かき‐じ【書地】‥ヂ
ものの形を描いた布や紙の地。
かぎ‐しげき【鍵刺激】
〔生〕(key stimulus)動物の特定の生得的行動を解発する要素となる刺激。トゲウオの雄の赤い腹部は、他の雄の攻撃行動を引き起こすリリーサーで、鍵刺激は赤い色である。信号刺激。合図刺激。
かき‐したた・める【書き認める】
〔他五〕
書きととのえる。手紙を書く。したためる。「書状を―・める」
かき‐しぶ【柿渋】
渋柿の実から採取した液。木や麻・紙などに塗って防水・防腐用とする。
かき‐しゃなぐ・る【掻きしゃなぐる】
〔他四〕
かきむしる。浄瑠璃、お初天神記「つかみつき―・りうてど叩けど」
かぎ‐じゅうじ【鉤十字】‥ジフ‥
ハーケン‐クロイツの訳語。
かき‐じゅん【書き順】
(→)筆順に同じ。
かぎ‐じょ【鉤嬢】‥ヂヨ
(青森県地方で)炉の鉤。「じょ」は敬称。
かき‐じら【描きじら】
晴着の染文様を筆で描いたもの。↔付けじら
かき‐しら・ぶ【掻き調ぶ】
〔他下二〕
①弦楽器の調子をととのえる。
②弦楽器を奏する。
かき‐しる・す【書き記す】
〔他五〕
書いて記録する。書きつける。「事件のあらましを―・す」
かき‐しろ【垣代】
①垣の代りとするかこい。草根集「春の田の苗の―いくし立て」
②(→)「かいしろ」1に同じ。
かき‐じろ【垣城】
木柵をめぐらして防御に備えたとりで。鴉鷺合戦物語「森の木どもを―にとりて」
かき‐ず【柿酢】
柿を用いて醸造する酢。
かき‐す・う【舁き据う】
〔他下二〕
輿こし・駕籠などをかついできて据える。更級日記「舟に車―・ゑて渡して」
かきすえ‐やかたぶね【舁据え屋形舟】‥スヱ‥
簡易な屋形をすえつけた舟。平家物語2「けしかる―に大幕引かせ」
かき‐ずく【柿木
】‥ヅク
コノハズクの羽色の赤褐色を帯びたもの。
カキズク
撮影:小宮輝之
かき‐すく・む【書き竦む】
〔他下二〕
のびやかでなくいじけた書きかたをする。源氏物語帚木「真名まんなを走り書きて、さるまじきどちの女文に、なかば過ぎて―・めたる」
かき‐すさ・ぶ【書き遊ぶ】
〔他四〕
(「かきすさむ」とも)興にまかせて書く。書き興じる。源氏物語紅葉賀「森の下草おひぬればなど―・びたるを」
かき‐すさ・む【掻き遊む】
〔他四〕
慰みにかきまわす。枕草子181「火箸して灰など―・みて」
かき‐すて【書捨て】
①書きっぱなしにしておくこと。
②(→)「かきおき」に同じ。
⇒かきすて‐ぶみ【書捨て文】
かき‐すて【掻き捨て】
恥をかいても気に留めず平気なこと。「旅の恥は―」
かきすて‐ぶみ【書捨て文】
①書いたままでうち捨てておいた文。
②返事を求めない、重要でない文。
⇒かき‐すて【書捨て】
かき‐す・てる【書き捨てる】
〔他下一〕[文]かきす・つ(下二)
①書いたままうち捨てる。
②なげやりに書く。
かき‐すま・す【書き澄ます】
〔他四〕
入念に書く。立派に書く。古今著聞集7「草の額、殊に―・しておぼえけるが」
かぎ‐ずみ【鉤墨】
木材に墨つけするとき、ある線に直角に引いた線。
かき‐そ【柿衣】
渋染めの柿色の布子ぬのこ。江戸時代、酒屋の奉公人の仕着せ。
かき‐そ・う【掻き添ふ】‥ソフ
[一]〔自四〕
寄り添う。今昔物語集23「中の御門に入りて柱に―・ひて立ちて」
[二]〔他下二〕
①付き添わせる。
②髪の毛などを手を添えてかきなでる。為忠百首「妹が髪いつゆるるかに―・へて見む」
かぎ‐そう【鍵層】
〔地〕離れた地域の間で、地層の同時期堆積を確かめる対比の作業に重要な層。同一の噴火によると見られる火山灰の層など。キーベッド。
がきぞうし【餓鬼草紙】‥ザウ‥
12世紀後半制作の絵巻。飢餓に苦しむ餓鬼の姿を描く。六道輪廻思想に基づく、大規模な六道絵の一部か。現存2巻。
かき‐そ・える【書き添える】‥ソヘル
〔他下一〕[文]かきそ・ふ(下二)
添えて書く。かきたす。「一筆―・える」
かき‐そこな・う【書き損なう】‥ソコナフ
〔他五〕
書き誤る。間違って書く。書き損ずる。源氏物語若紫「―・ひつと恥ぢて隠し給ふを」。「―・った原稿」
かき‐ぞめ【柿染】
柿色に染めること。また、そのもの。浮世物語「―の帷子かたびら一枚、破れ紙子一重なりては」
かき‐ぞめ【書き初め】
新年に初めて文字を書くこと。古来、正月2日に、吉方えほうに向かってめでたい意味の詩歌などを書いた。吉書きっしょ。ふではじめ。〈[季]新年〉
かき‐ぞめ【描染】
筆や刷毛はけに糊を加えた染料をつけ、布帛ふはくに文様を描いて染め上げる法。描友禅・描更紗かきザラサの類。
かき‐ぞめ【繋き初め】
男の子が7歳または8歳になり、初めてふんどしをつける儀式。母方の叔母から紅絹もみのふんどしを贈るならわしがあった。
かき‐そんじ【書き損じ】
かきそんずること。また、そのもの。「―の原稿」
かき‐そん・じる【書き損じる】
〔他上一〕
「書き損ずる」に同じ。
かき‐そん・ずる【書き損ずる】
〔他サ変〕[文]かきそん・ず(サ変)
かきそこなう。
かき‐た【垣田】
禽獣の害を防ぐため、周囲に垣をめぐらした田。神代紀上「天の―を以て御田みたとしたまふ」
かき‐だ【牡蠣田】
竹または柴を海中に立てて垣根を結い、カキを養殖する所。牡蠣床かきどこ。
かき‐だいがく【夏期大学】
夏期休暇を利用して臨時に開設される成人のための公開講義。また、その施設。
がき‐だいしょう【餓鬼大将】‥シヤウ
いたずらな子供たちのかしら。「町内の―」
かきた‐がわ【柿田川】‥ガハ
静岡県駿東郡清水町にある川。富士山の伏流水を水源とし、狩野川に合する。長さ1.2キロメートル。清流として知られる。泉川。
柿田川
撮影:山梨勝弘
かき‐だ・く【掻き抱く】
〔他四〕
「だく」を強めていう語。かきいだく。古今著聞集10「時弘を―・きて」
かき‐たく・る【掻きたくる】
〔他四〕
①かきむしる。浄瑠璃、孕常盤「掻いて掻いて―・り」
②(「―・るほど」の形で)物事の程度のはなはだしいさま。浄瑠璃、曾我会稽山「―・るほど気がせくもの」
かき‐だし【垣出】
海面に張り出した竹の棚。漁網・魚介類などを干す。矢棚。垣棚。網垣。魚棚なだな。
かき‐だし【書出し】
①書きはじめ。冒頭。「手紙の―」
②歌舞伎の番付の最初に記される俳優。人気も実力もある若手が選ばれる。座頭ざがしらの名は末尾にしるす。初筆しょふで。↔留筆とめふで。
③元帳から書き抜いた売上代金や納入代金の請求書。勘定書。誹風柳多留拾遺初「―でぶちのめされたやうになり」
⇒かきだし‐じぶん【書出し時分】
かきだし‐じぶん【書出し時分】
請求書を書き出す時季。6月・12月の末の決算期のころ。
⇒かき‐だし【書出し】
かき‐た・す【書き足す】
〔他五〕
不十分な所を補い書く。書き加える。
かき‐だ・す【書き出す】
〔他五〕
①書き始める。「いっせいに―・す」
②必要なことを抜き出して書く。「要点を―・す」
③書いてよく見える所に出す。「掲示板に―・す」
④勘定書などを書いて出す。
かき‐だ・す【掻き出す】
〔他五〕
①手などでかくようにして取り出す。
②掻きはじめる。
かぎ‐だ・す【嗅ぎ出す】
〔他五〕
鼻で嗅いで探し出す。転じて、探り出す。かぎつける。「秘密を―・す」
かき‐たつ【垣立】
(カキダツとも)和船の両舷に柵のように立てる垣。浄瑠璃、博多小女郎波枕「―より顔さし出し」→和船(図)
かき‐たて【書立て】
①目立つように書くこと。
②箇条書。目録書。枕草子278「四人づつ―に従ひて、…呼び立てて乗せ給ふに」
③書いて間もないこと。
⇒かきたて‐もくろく【書立て目録】
かきたて‐ぎ【掻立て木】
(→)「灯心抑え」に同じ。
かきたて‐じる【掻立て汁】
味噌をすらないままで入れ、掻き立てて作った味噌汁。かきたてみそ。浄瑠璃、心中宵庚申「―に小菜の浮かし」
かきたて‐ぼう【掻立て棒】‥バウ
(→)「灯心抑え」に同じ。
かきたて‐もくろく【書立て目録】
箇条書に記した目録。
⇒かき‐たて【書立て】
かき‐た・てる【書き立てる】
〔他下一〕[文]かきた・つ(下二)
①目立つように書く。「新聞に―・てられる」
②一つ一つ取り出して書く。栄華物語根合「御調度のこと―・てて」
かき‐た・てる【掻き立てる】
〔他下一〕[文]かきた・つ(下二)
①かきまぜて中のものを目立つようにする。「泡を―・てる」
②欲求・気力などをわきたたせる。あおる。「競争心を―・てる」
③油皿の中の灯心を掻き出して灯火を明るくする。かかげる。平家物語1「灯ともしびかすかに―・てて」
④琵琶や琴などをひく。源氏物語絵合「御琴召し出でて…人にはまさりて―・て給へり」
かき‐だな【垣棚】
(→)垣出かきだしに同じ。
がき‐だな【餓鬼棚】
盂蘭盆うらぼんにあたり無縁仏のためにつくる祭壇。先祖をまつるための精霊棚とは別に設ける。外棚ほかだな。門棚かどだな。水棚。
かぎ‐タバコ【嗅煙草】
鼻孔にすりつけて香気を味わう粉タバコ。スナッフ。
かき‐たま【掻卵・掻玉】
吸物の汁の中へ、割りほぐした鶏卵を流し入れたもの。かきたまご。
かき‐だま【掻玉】
振振ぶりぶりに車として付属する2個の玉。木製円形の挽物ひきもの。振振玉。かいだま。
かき‐た・める【書き溜める】
〔他下一〕[文]かきた・む(下二)
書いたまま発表したり廃棄したりせずに残しておく。島崎藤村、夜明け前「青年時代から―・めた」
かき‐た・ゆ【掻き絶ゆ】
〔自下二〕
①すっかり絶える。うち絶える。源氏物語帚木「猶いと―・えて思ふらむことのいとほしく」
②(連用形で副詞的に)全く。一向に。うちたえて。源氏物語葵「―・え音なひきこえざらむも」
かき‐た・る【書き垂る】
〔他下二〕
垂れた形に描く。しり下がりに描く。古事記中「眉まよがき此こに―・れ」
かき‐た・る【掻き垂る】
[一]〔自四・下二〕
①垂れる。祝詞、祈年祭「水沫みなわ―・り」
②雨雲などが垂れ下って暗くなる。雨や雪が一面にふる。古今和歌集六帖1「―・れてふる白雪の君ならば」
[二]〔他四〕
くしけずって垂らす。万葉集16「か黒し髪をま櫛持ちここに―・り」
かぎ‐ちゃ【嗅茶】
飲まずに、茶の香気を嗅いで良否を鑑別すること。また、その茶。聞茶ききちゃ。〈[季]春〉
かき‐ちらし【書き散らし】
書きちらすこと。また、書きちらした物。なぐりがき。戯れがき。
かき‐ちら・す【書き散らす】
〔他五〕
①筆にまかせて無造作に書く。「―・した文章」
②あちこちに書きつける。「―・された落書」
かき‐ちんない【垣小鳥】
ミソサザイの異称。
かきつ
「かきつばた」の略。
かき‐つ【垣内】
垣根の中。屋敷の中。かきうち。万葉集18「古き―の桜花いまだふふめり」→かいと(垣内)。
⇒かきつ‐た【垣内田】
⇒かきつ‐やぎ【垣内柳】
かきつ【嘉吉】
(カキチとも)[易経]室町時代、後花園天皇朝の年号。辛酉革命による改元。永享13年2月17日(1441年3月10日)改元、嘉吉4年2月5日(1444年2月23日)文安に改元。
⇒かきつ‐の‐つちいっき【嘉吉の土一揆】
⇒かきつ‐の‐らん【嘉吉の乱】
かき‐づき【柿餻】
①糯米もちごめを洗い、柿を入れて蒸して餅につきあげたもの。
②皮と種子を取り去った熟柿を麦こがしにまぜ、団子のようにしたもの。
かき‐つきげ【柿月毛】
馬の毛色の名。赤みをおびた月毛。あかつきげ。こうばいつきげ。
かき‐つ・く【書き付く】
〔他下二〕
⇒かきつける(下一)
かき‐つ・く【掻き付く】
[一]〔自四〕
すがりつく。源氏物語蓬生「―・かむかたなく悲しげに眺めすごしたまふ」
[二]〔他四〕
せがんで手に入れる。好色一代女5「絹の脚布きゃふ―・き」
[三]〔他下二〕
①髪などを櫛でなでつける。続詞花和歌集恋「草枕ねくたれ髪を―・けし」
②とりつける。古今著聞集12「弓矢―・けて出でて見侍りしに」
かき‐つく・す【書き尽くす】
〔他五〕
残りなく書く。全部書いてしまう。新古今和歌集雑「―・してよ壺のいしぶみ」
かき‐つく・る【掻き造る】
〔他四〕
「つくる」を強めていう語。月詣和歌集「あたらしや賤の柴垣―・る」



広辞苑 ページ 3455 での【○垣が取れる】単語。