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○餓鬼の物をびんずるがきのものをびんずる🔗⭐🔉
○餓鬼の物をびんずるがきのものをびんずる
(「びんずる」は「引っ取る」の転)餓鬼の得た食物を奪い取る。貧乏している者から物を奪い取る。浄瑠璃、松風村雨束帯鑑「たまたま逢うた男を、―、小猿の頬を押すやうに余り出来ぬ御差配」
⇒が‐き【餓鬼】
かき‐のれん【柿暖簾】
柿色にそめた暖簾。特に、遊郭で端女郎はしじょろうの局つぼねにかけた柿色染めの暖簾。また、その局。
かき‐は【片葉】
一片の葉。祝詞、大殿祭「草の―をも言こと止やめて」
かき‐ばい【牡蠣灰】‥バヒ
カキの貝殻を蒸焼きにした灰。→貝灰
かき‐はき【懸佩】
⇒かけはき
かき‐は・く【掻き掃く】
〔他四〕
掃き清める。万葉集16「玉ははき刈り来こ鎌麿むろの木となつめがもとと―・かむため」
かぎ‐ばこ【鍵箱】
鍵を入れておく箱。
かき‐はさ・む【掻き挟む】
〔他四〕
「はさむ」を強めていう語。崇峻紀「弓を弛はずして腋に―・みて」
かぎ‐はな【鉤鼻】
①鼻柱が鉤のように曲がっている鼻。わしばな。かぎばな。
②平安時代の女絵の顔の描写技法の一種。→引目鉤鼻ひきめかぎはな
かき‐はな・つ【掻き放つ】
〔他四〕
「はなつ」を強めていう語。ときはなつ。
かき‐はや・む【掻き早む】
〔他下二〕
「はやむ」を強めていう語。宇治拾遺物語11「馬を―・めて」
かき‐はら・う【掻き払う】‥ハラフ
〔他五〕
①払いのける。源氏物語薄雲「落つる涙を―・ひて」
②掃除する。栄華物語本雫「御堂―・はせ、老法師の居所も払はせ侍らむ」
③(連用形で副詞的に)すっかり。残らず。蜻蛉日記中「西の宮は…三日といふに―・ひ焼けにしかば」
④横になぎはらう。
かぎ‐ばり【鉤針】
①先の曲がった針類の総称。
②編物用の針。ステンレスまたは角つの・竹で製し、先に鉤形をつけたもの。↔棒針。
⇒かぎばり‐あみ【鉤針編み】
かぎばり‐あみ【鉤針編み】
手編みの一種。鉤針1本を用い、各種の糸を編む編み方。基礎となる編み方に鎖編み・細編み・長編みなどがある。
⇒かぎ‐ばり【鉤針】
かき‐はん【書判】
(→)花押かおうに同じ。
かぎ‐ばん【鍵番】
①江戸幕府の職名。下勘定所の戸締りの鍵を保管、また、火の元の番をする勘定役の称。
②諸大名の奥女中の外出に従う者。足軽より身分が軽く、刀を帯びない。
がき‐ひき【餓饑牽】
こよりの両端のそれぞれを、互いに小指と親指ではさみ持ち、引きくらべする遊戯。歌舞伎、五大力恋緘「指角力―のやうなことして遊んでゐる」
かき‐ひ・く【掻き弾く】
〔他四〕
弦楽器を弾く。かき鳴らす。古事記上「琴に作り―・くや」
かき‐ひげ【書髭・描髭】
①仮面に油墨でかいた髭。↔植髭。
②髭の必要な役に、付け髭をせず油墨でかくこと。また、その髭。
かき‐ひざ【掻膝】
(→)「かいひざ」に同じ。
かき‐ひたし【柿浸し】
干柿をすって水または酒にひたしたもの。栄華物語後悔大将「―の汁を物の葉につけて参らすれど」
がき‐びょう【餓鬼病】‥ビヤウ
(→)「がきやみ」に同じ。古今著聞集16「返事に―をやみ候ぞと答へたりければ」
かき‐ひょうぐ【描表具・書表具】‥ヘウ‥
画幅の表装部分まで絵で描き表したもの。描表装かきびょうそう。
かき‐びょうそう【描表装】‥ベウサウ
(→)描表具かきひょうぐに同じ。
かき‐ひら・く【書き開く】
〔他四〕
満足するように書く。十訓抄「なほ心に叶はず。貴殿ばかりぞ―・かれんと思ふ」
かき‐びん【掻鬢】
江戸初期、元服前の少年の間に行われた髪の結い方。男髷おとこまげの根を高く結び、鬢の髪を耳の上から髻もとどりまで掻き上げて結う。
かき‐ふ・す【掻き伏す・掻き臥す】
[一]〔他下二〕
抱いて寝させる。栄華物語衣珠「さて―・せ奉りて御湯を参るに」
[二]〔自四〕
「ふす」を強めていう語。うつぶす。横になる。狭衣物語3「あとまくらも知らず―・して」
かき‐ふね【かき船】
(長崎県小浜付近などで)遠方に漁獲物を運搬するために、塩蔵装置を設けてある船。
かき‐ぶね【牡蠣船】
①カキを採取する船。
②カキを積んで来て商う船。
③冬季、広島から大阪に来て繋留、その名物のカキ料理を営む屋形船。河岸に船をつなぎ、カキ料理その他を作って客に供する店にもいう。〈[季]冬〉。浄瑠璃、心中重井筒「藻にうづもるる―の」。幸田露伴、いさなとり「―大坂に下る時節も通り越し」
かき‐ぶり【書き振り】
①書くそぶり。書くときの様子。
②文字や文章の書きよう。筆跡。文体。
かきべ【部曲・民部】
大和時代の部べの一種で、豪族の私有民。蘇我部・大伴部などと豪族の氏うじに部の字を加えて名字とする。大化改新で廃止。かきのたみ。雄略紀「大連おおむらじ等―広く大きにして」→部民べみん
かき‐べ【垣辺】
垣のほとり。壬二みに集「いくばくの田を作ればか山がつの―の谷に鳴子引くらむ」
がき‐へんしゅう【餓鬼偏執】‥シフ
他人の迷惑も考えず自分の考えに固執すること。自己主義の人。がきへんず。甲陽軍鑑10「己をもつて人にたくらべ、―は武篇不案内の故かくのごとし」
がき‐へんず【餓鬼偏執】
「がきへんしゅう」の転訛。
かき‐ほ【垣穂】
(「ほ」は上にあらわれて見えるものの意)垣。垣根。古今和歌集恋「山がつの―にはへる青つづら」
⇒かきほ‐がくれ【垣穂隠れ】
⇒かきほ‐なす【垣穂なす】
かきほ‐がくれ【垣穂隠れ】
垣に隠れること。続後拾遺和歌集恋「山がつの―のくずかづら」
⇒かき‐ほ【垣穂】
かき‐ほぐし【書きほぐし】
書き損じてほごにしたもの。かきくずし。
かぎ‐ホック【鉤ホック】
金属製の鉤と受けとから成る洋服の留具。
かきほ‐なす【垣穂なす】
(人や人の言葉などを修飾する慣用的な言い方)垣のように取り囲んで邪魔をする。万葉集4「―人辞ひとごと聞きて」→なす(如)
⇒かき‐ほ【垣穂】
がき‐ぼね【餓鬼骨】
障子・襖ふすまなどの細く粗末な骨。誹風柳多留84「―へつかまり立ちの親しらず」
かき‐ほん【書本】
①手書きした本。写本。
②書写の際、もととする本。
③大字で書き、節付けのある浄瑠璃正本。
かき‐ま【垣間】
垣のすきま。万葉集10「妹が―は荒れにけるかも」
⇒かきま‐み【垣間見】
かき‐まぎらわ・す【書き紛らはす】‥マギラハス
〔他四〕
(誰が書いたか)まぎらわしいように書く。源氏物語夕顔「そこはかとなく―・したるも」
かき‐まぎらわ・す【掻き紛らはす】‥マギラハス
〔他四〕
目立たないようにする。相模集「―・してこまやかにやりてしかば」
かき‐まぎ・る【掻き紛る】
〔自下二〕
まぎれる。目立たなくなる。源氏物語薄雲「世の常の覚えに―・れたらば」
かき‐まく・る【書き捲る】
〔他五〕
文章などをやたらに書く。「駄文を―・る」
かき‐まさり【書き勝り】
書いたものが、実際のものや想像したより勝っていること。枕草子117「―するもの、松の木、秋の野、山里」↔かきおとり
かき‐まぜ【掻き混ぜ・掻き雑ぜ】
①かきまぜること。また、そのもの。
②他とかきまぜられる程度のこと。ありふれたもの。浜松中納言物語3「―のきはだに、かやうの艶ある暁の別れを」
かき‐ま・ぜる【掻き混ぜる・掻き雑ぜる】
〔他下一〕[文]かきま・ず(下二)
かきまわして混合する。まぜあわせる。源氏物語総角「あじろの氷魚を心よせ奉りて色々の木の葉に―・ぜてもてあそぶを」。「湯を―・ぜる」「話を―・ぜる」
かきま‐み【垣間見】
(→)「かいまみ」に同じ。神代紀下「天孫の―したまふことを知りて」
⇒かき‐ま【垣間】
かきま・みる【垣間見る】
〔他上一〕
(→)「かいまみる」に同じ。
かき‐まめ【籬豆】
藤豆・隠元豆・黒豆・豌豆えんどう豆など、蔓つる性の豆の俗称。
かき‐まゆ【描き眉】
眉墨で形を整えて描いた眉。
かぎ‐まゆ【鉤眉】
鉤のように折れ曲がった眉。狂言、今参「―で候ふ物」
かき‐まわ・す【掻き回す】‥マハス
〔他五〕
①かきまぜる。ごちゃごちゃにする。
②勝手にふるまって混乱させる。「会議を―・す」
かぎ‐まわ・る【嗅ぎ回る】‥マハル
〔他五〕
①あちこち匂いをかいで歩く。
②隠された事柄を知ろうとして、あちこち探り歩く。「刑事が付近を―・る」
かきみ‐ぐさ【垣見草】
〔植〕ウツギの異称。
かき‐みそ【牡蠣味噌】
カキの身を生のままあるいは火を通してからすってまぜた味噌。
かき‐みだ・す【掻き乱す】
〔他五〕
かきまぜてみだす。混乱させる。風雅和歌集恋「―・す寝くたれ髪の眉墨も」。「よその家庭を―・す」
かき‐みだ・る【書き乱る】
〔他四〕
乱雑に書く。源氏物語浮舟「筆にまかせて―・り給へるしも見どころあり」
かき‐みだ・る【掻き乱る】
〔自四・下二〕
「みだる」を強めていう語。和泉式部日記「いかに侍るにか、心地の―・る心地のみして」。源氏物語澪標「雪みぞれ―・れ荒るる日」
かき・みる【掻き廻る】
〔自上一〕
漕ぎめぐる。古事記上「うち廻みる島の埼々、―・みる磯の埼落ちず」
かき‐む・く【掻き向く】
〔他下二〕
向ける。また、抱いて向ける。大鏡道隆「御病つきて失せ給ひける時、西に―・け奉りて」
かぎ‐むし【鉤虫】
有爪ゆうそう動物門の動物の総称。
がき‐むしゃ【餓鬼武者】
数えるに足らぬ武者。へろへろ武士。浄瑠璃、文武五人男「猶も群がる―ども」
かき‐むし・る【掻き毟る】
〔他五〕
ひっかいてむしる。むやみに掻く。「髪の毛を―・る」
かき‐むす・ぶ【掻き結ぶ】
〔他四〕
「結ぶ」を強めていう語。約束を結ぶ。万葉集9「―・び常世とこよに至り」
かき‐むだ・く【掻き抱く】
〔他四〕
(カキイダクの古形)抱く。万葉集14「―・き寝ぬれど飽かぬを」
かき‐めし【牡蠣飯】
カキ入りの炊込み御飯。
がき‐めし【餓鬼飯】
(香川県の小豆島で)盆勧進ぼんかんじんのこと。
かき‐も【垣面】
垣のおもて。太平記35「―の柴のしばしばも」
かき‐もじ【書き文字】
活字やパソコンの文字に対して、手で書いた文字。
かき‐もち【欠餅】
①正月11日に取り下げた鏡餅を、刃物で切ることを忌み、手で欠いて小さくしたもの。
②餅を薄く切って乾燥したもの。あぶり焼いて食す。
③あられもち。〈物類称呼〉
かき‐もち【柿餅】
カキの実をすりつぶして糯米もちごめ・粳米うるちまいの粉とともに練り合わせて蒸し、短冊形に切った餅菓子。山城国(京都府)宇治辻の坊の名産。
広辞苑 ページ 3474 での【○餓鬼の物をびんずる】単語。