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○頭を剃りても心を剃らずかしらをそりてもこころをそらず🔗🔉

○頭を剃りても心を剃らずかしらをそりてもこころをそらず 剃髪して形は僧となっても、心は出家前と変わらない。 ⇒かしら【頭】 かしらん 〔助詞〕 (「…か知らぬ」の転)(→)「かしら」に同じ。 かしり】 神仏に祈って人をのろうこと。呪詛じゅそ。のろいごと。万葉集3「通観僧の―を請ふ時に」 かじり‐つ・く齧り付く】 〔自五〕 ①くいつく。かみつく。 ②離れないようにしっかりと物に取りつく。しがみつく。(比喩的に)地位などに執着する。「母親に―・く」「大臣の椅子に―・く」 かし‐りょう貸料‥レウ 物を貸して受け取る料金。貸し賃。貸付料。 かし‐りょう菓子料クワ‥レウ 菓子の代りとして贈る金銭。 かし・る呪る】 〔自四〕 神仏に祈って人をのろう。欽明紀「火の中に投げいれむとして…―・りて曰はく」 かじ・る齧る】 〔他五〕 ①堅い物の片はしをかむ。「りんごを―・る」「親のすねを―・る」 ②物事の一部分だけを知る。「聞き―・る」「哲学を―・る」 ③(もと、操あやつり浄瑠璃社会の隠語)三味線をひく。浄瑠璃、一谷嫩軍記「三弦づるもちつくり―・るてや」 かじ‐ろうどう家事労働‥ラウ‥ 炊事・洗濯などの家事を、労働としてとらえていう語。 かしわカシハ ①羽毛が茶褐色の鶏。肉が美味とされた。 ②転じて、鶏肉。 かしわカシハ 千葉県北西部の市。東京の衛星都市。水戸街道の宿場町・市場町から発達。人口38万1千。 かしわ槲・檞・柏カシハ ①(「檞」は日本の俗用漢字)ブナ科の落葉高木。北地の海岸などに自生。高さ15メートルに達し、樹皮に深い裂け目がある。葉は大きく、周辺に深い波状の鈍鋸歯がある。枝葉ともに細毛を密生。雌雄同株。4〜5月頃、新葉とともに黄褐色の尾状花序を垂らす。樹皮のタンニンは染料、材は薪炭、葉は食物を包む。モチガシワ。炊葉かいば。誤って「ははそ」ともいう。 ②柏はく(ヒノキ・サワラ・コノテガシワなどの常緑樹)を古来「かしわ」と訓みならわす。万葉集11「秋―うるわ川べのしののめの」 ③(多くカシワの葉を使ったからいう)食物や酒を盛った木の葉。また、食器。くぼて。ひらで。古事記「大御酒の―を握らしめて」 ④「かしわもち」の略。 ⑤紋所の名。カシワの葉をとり合わせたもの。抱き柏だきがしわ・違い柏・三つ柏・三葉柏など種類が多い。 柏 ⇒かしわ‐ぎ【柏木】 ⇒かしわ‐の‐くぼて【槲の窪手・柏の葉椀】 ⇒かしわ‐ばさみ【柏夾】 ⇒かしわ‐みみずく【柏梟・柏木 ⇒かしわ‐もち【柏餅】 かしわ‐ぎ柏木カシハ‥ (カシワの木に葉守の神が宿るという伝説から)皇居守衛の任に当たる兵衛ひょうえおよび衛門の異称。大和物語「―の森の下草おいぬとも」。(人名別項) ⇒かしわ【槲・檞・柏】 かしわぎ柏木カシハ‥ 姓氏の一つ。 ⇒かしわぎ‐ぎえん【柏木義円】 ⇒かしわぎ‐じょてい【柏木如亭】 かしわぎ柏木カシハ‥ 源氏物語中の人物(また、巻名)。頭中将の長子。衛門督。権大納言に至る。源氏の妻女三の宮に通じたが、源氏に感知され、良心の呵責に堪えかねて悶死。二人の間に出来たのが、宇治十帖の主人公薫である。 かしわぎ‐ぎえん柏木義円カシハ‥ヱン 宗教家。越後生れ。1880年(明治13)同志社に入学、キリスト教に入信。群馬の安中教会牧師となる。「上毛教界月報」を刊行し、軍国主義・帝国主義を批判。(1860〜1938) ⇒かしわぎ【柏木】 かしわぎ‐じょてい柏木如亭カシハ‥ 江戸後期の漢詩人。江戸の人。詩を市河寛斎の江湖詩社に学ぶ。幕府の大工棟梁という家職を捨て、放浪の詩人として奔放な生涯を過ごす中で、清新な抒情詩を詠んだ。著「如亭山人遺稿」「詩本草」など。(1763〜1819) ⇒かしわぎ【柏木】 かしわざき柏崎カシハ‥ 新潟県中部、日本海に面する市。北陸道の宿駅。日本の油田開発の発祥地で、精油所がある。人口9万5千。 かしわざき柏崎カシハ‥ 能。榎並左衛門五郎原作、世阿弥改作の狂女物。越後柏崎殿の妻が、夫の死と一子花若の遁世を聞いて諸国を狂い歩いたのち、善光寺で子に再会する。 かしわ‐で膳・膳夫カシハ‥ (古代、カシワの葉を食器に用いたことから) ①飲食の饗膳きょうぜん。供膳。 ②饗膳のことをつかさどる人。料理人。古事記「櫛八玉神を―とし、天の御饗を献りし時に」 ③(「膳部」と書く)大和政権の品部しなべで、律令制では宮内省の大膳職・内膳司に所属し、朝廷・天皇の食事の調製を指揮した下級官人。長は膳臣かしわでのおみと称し、子孫の嫡系は高橋朝臣。かしわべ。 ⇒かしわで‐の‐つかさ【膳司】 かしわ‐で拍手・柏手カシハ‥ (「柏」は「拍」の誤写か)神を拝む時、手のひらを打ち合わせて鳴らすこと。開手ひらて。「―を打つ」 かしわで‐の‐つかさ膳司カシハ‥ ①古代、宮中で饗膳をつかさどった役所。律令制では大膳職と内膳司。 ②律令制の後宮十二司の一つ。食事・酒・餅・菓子などをつかさどった。 ③斎宮十二司の一つ。食事調進をつかさどった。 ④春宮坊とうぐうぼうの主膳監しゅぜんかん⇒かしわ‐で【膳・膳夫】 かしわ‐どの膳殿カシハ‥ ①神宮などで、膳部を調える所。 ②大嘗祭の時、神饌を調理する所。 かしわ‐の‐くぼて槲の窪手・柏の葉椀カシハ‥ 食物を盛るために、カシワの葉を細い竹針で縫い合わせて製した器物。後世では大嘗祭だいじょうさいの神饌などに用いる。夫木和歌抄20「神山の―さしながらおひなほる身の栄ゆべきかな」 ⇒かしわ【槲・檞・柏】 かしわ‐ばさみ柏夾カシハ‥ (「柏」は「白木」を合わせたもの)非常の際などに、文官が冠の垂纓すいえいを巻き、手近の木・竹などの白木を夾木はさみぎにしてとめること。増鏡10「殿上人ども―して仕りけり」 柏夾 ⇒かしわ【槲・檞・柏】 かしわ‐びと膳人カシハ‥ 料理人。雨月物語2「―したり顔に魚をとりいでて」 かしわ‐べ膳部カシハ‥ (→)「かしわで(膳)」3に同じ。 かしわ‐みみずく柏梟・柏木カシハミミヅク 模様の名。柏木にとまった木みみずくを図案化したもので、刀装・馬具などに施された。 ⇒かしわ【槲・檞・柏】 かしわ‐もち柏餅カシハ‥ ①円形扁平状のしんこ餅の上に餡をのせ、二つに折るように包み、カシワの葉で包んだもの。5月5日の節句の供物とする。〈[季]夏〉。正岡子規、竹乃里歌「五月五日には―とて槲かしわの葉に餅を包みて祝ふ事」 柏餅 撮影:関戸 勇 ②柏餅のように、一枚の蒲団を二つ折にしてくるまって寝ること。 ⇒かしわ【槲・檞・柏】 かしわら柏原‥ハラ 大阪府中央部東端の市。生駒山地の南端に位置し、奈良県から流下する大和川の谷口一帯を占める。奈良・大阪を結ぶ交通の歴史的要衝。人口7万7千。 かしわら橿原‥ハラ ⇒かしはら かじわら梶原カヂハラ (歌舞伎で、梶原景時が意地の悪い人間に描かれていることから) ①意地の悪い者。「うとまるる身は―か厄払」(芭蕉) ②〔動〕ゲジゲジの異名。 かじわら梶原カヂハラ 姓氏の一つ。 ⇒かじわら‐かげすえ【梶原景季】 ⇒かじわら‐かげとき【梶原景時】 ⇒かじわら‐しょうぜん【梶原性全】 ⇒かじわら‐なおかげ【梶原直景】 ⇒かじわら‐りゅう【梶原流】 かじわら‐かげすえ梶原景季カヂハラ‥スヱ 鎌倉初期の武将。源頼朝の臣。景時の子。源太と称。騎射および和歌に長じた。宇治川の戦に先陣の功を佐々木高綱に奪われた。また、一谷・生田いくたの森の合戦に箙えびらに梅花の枝をさして奮戦。(1162〜1200) ⇒かじわら【梶原】 かじわら‐かげとき梶原景時カヂハラ‥ 鎌倉初期の武将。源頼朝の家人。平三と称。平家追討に功があった。源義経を頼朝に讒訴ざんそし、また結城朝光を頼家に讒訴したが、朝光は諸将と連署してその誣告ぶこくを訴え、鎌倉から追放。駿河国狐崎に一族とともに討死。( 〜1200) ⇒かじわら【梶原】 かじわら‐しょうぜん梶原性全カヂハラシヤウ‥ 鎌倉時代の僧・医学者。号は浄観。宋代の医学文献を精査し、日本中世最大の医学書とされる「頓医抄」50巻、「万安方」62巻を編纂。(1266〜1337) ⇒かじわら【梶原】 かじわら‐なおかげ梶原直景カヂハラナホ‥ 柔術梶原流の流祖。制剛流柔術・居合を学び、尾張徳川義直に仕える。(1610〜1685) ⇒かじわら【梶原】 かじわら‐りゅう梶原流カヂハラリウ 柔術の一派。徳川家光の頃に起こり、梶原直景を祖と伝える。 ⇒かじわら【梶原】

広辞苑 ページ 3716 での○頭を剃りても心を剃らず単語。