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○霞を食うかすみをくう🔗⭐🔉
○霞を食うかすみをくう
(仙人が霞を食べて生きるといわれることから)俗世間にわずらわされず生きる。
⇒かすみ【霞】
かす・む【掠む】
〔他下二〕
⇒かすめる(下一)
かす・む【霞む・翳む】
〔自五〕
①霞が立つ。万葉集9「春の日の―・める時に」
②霞が立ちこめたような状態になる。うすぼんやり見える。風雅和歌集雑「夕づく日雲一むらにかげろひて時雨に―・む岡の松原」
③(「翳む」と書く)老眼や眼病などで、物がはっきりと見えなくなる。「目が―・む」
④(他の強い力などに影響されて)存在が目立たなくなる。「主賓が―・む」
ガス‐メーター【gas meter】
(→)ガス量計に同じ。
かすめ‐と・る【掠め取る】
〔他五〕
かすめて取る。奪い取る。「金を―・る」
かす・める【掠める】
〔他下一〕[文]かす・む(下二)
(「霞む」と同根。古くは四段にも活用)
①こっそりと奪いとる。掠奪する。法華経玄賛平安中期点「玉篇には、抄は掠カスムぞ。強ひて物を取るぞ」
②人目をくらます。ごまかす。浄瑠璃、世継曾我「君を―・むる偽り者」。「親の目を―・める」
③わずかに触れる。触れるか触れないかの所を通り過ぎる。「頭上を―・める」「疑惑が脳裏を―・める」
④ほのめかす。一端をかすかに知らせる。源氏物語東屋「あらはには言ひなさで―・めうれへ給ふ」
⑤歌舞伎で、下座げざ音楽を弱く静かに奏する。
かす‐も【滓面・飼面】
そばかす。〈倭名類聚鈔2〉
かずもう【蚊相撲】‥ズマフ
狂言。大名が新参者を召し抱え、これと相撲をとって負けるが、相手が蚊の精だと気付いて大うちわであおぐ。
かず‐もの【数物】
①数の多いもの。数をこなすことによって意義やねうちの出るもの。
②大量につくった粗製の品。下等品。花暦八笑人「例の駄洒落の―を渡りぜりふに並べ立て」
③一定の数で一揃いになっているもの。
④限られた数の物。
かす‐もみ【糟揉・
】
糟漬の肉。〈倭名類聚鈔16〉
ガス‐もめん【瓦斯木綿】
経緯たてよこともにガス糸あるいは経にガス糸、緯に紡績糸を用い、ガス羽二重はぶたえ風に織った綿織物。
かず‐もん【数紋】
ひいきの遊女や役者の紋を自分の紋と並べて幾つもつけること。江戸時代の流行。好色一代男7「上には卵色の縮緬に思入れの―」
かず‐や【数矢】
大量につくった粗末な矢。雑兵が用いる。
かす‐やっこ【糟奴】
取るに足りない奴。人をののしっていう語。浄瑠璃、双生隅田川「うそつき奴の―」
かず‐やり【数槍】
大量につくった粗末な槍。雑兵が用いる。
ガス‐ゆうき【瓦斯結城】‥ユフ‥
ガス糸を用いて結城紬つむぎに模した綿織物。
かすゆ‐ざけ【糟湯酒】
酒の糟を湯にとかしたもの。万葉集5「―うちすすろひて」
かず‐ようじ【数楊枝】‥ヤウ‥
大量につくった粗末な楊枝。
ガス‐ようせつ【ガス溶接】
金属の溶接法の一つ。アセチレン・水素などに酸素をまぜ、吹管すいかんで燃焼させ、2000度以上で金属接合部を溶融接合するもの。
かずら【葛・蔓】カヅラ
蔓草つるくさの総称。万葉集2「玉匣たまくしげみむろの山のさな―」
⇒かずら‐いし【葛石】
⇒かずら‐かけ【葛掛け】
⇒かずら‐ぐさ【葛草】
⇒かずら‐こ【葛子】
⇒かずら‐なわ【葛縄】
⇒かずら‐ひき【葛曳き】
かずら【鬘】カヅラ
①蔓草つるくさや花などを頭髪の飾りとしたもの。万葉集5「梅の花咲きたる園の青柳は―にすべくなりにけらずや」
②頭髪に添えるため髪の毛を束ねたもの。かもじ。そえがみ。仮髪。かつら。源氏物語蓬生「我が御ぐしの落ちたりけるをとり集めて―にし給へるが」
③毛髪で、種々の髷型をつくり、俳優などが扮装のために頭にかぶるもの。また、毛髪などでつくり、髪型をかえるためにかぶるもの。かつら。歌舞伎、傾城壬生大念仏「彦六是非なく女の―を被かずき」。「―をかぶる」
⇒かずら‐いと【鬘糸】
⇒かずら‐おけ【鬘桶】
⇒かずら‐おび【鬘帯】
⇒かずら‐がお【鬘顔】
⇒かずら‐ごと【鬘事】
⇒かずら‐し【鬘師】
⇒かずら‐した【鬘下】
⇒かずら‐はちまき【鬘鉢巻】
⇒かずら‐ひげ【鬘髭】
⇒かずら‐ひねり【鬘捻り】
⇒かずら‐もの【鬘物】
かずら‐いし【葛石】カヅラ‥
殿堂などの壇の上方にあって、縁石へりいしを兼ねる石。
⇒かずら【葛・蔓】
ガス‐ライター【gas lighter】
LPGを燃料とするライター。
かずら‐いと【鬘糸】カヅラ‥
さげ髪を結ぶのに用いる糸。
⇒かずら【鬘】
ガスライト‐し【ガスライト紙】
(写真用語)(gaslight paper)塩化銀乳剤を塗った印画紙。感光度が低く、密着焼付に用いる。
かずら‐おけ【鬘桶】カヅラヲケ
能や狂言で、腰掛などに用いる黒漆塗の桶。腰桶。
鬘桶
鬘桶
撮影:神田佳明(所蔵:山本東次郎家)
⇒かずら【鬘】
かずら‐おび【鬘帯】カヅラ‥
①(→)桂巻に同じ。
②能で、鬘の上に鉢巻のようにしめ、後ろで結び、長く垂らす帯。鬘鉢巻。
⇒かずら【鬘】
かずら‐がお【鬘顔】カヅラガホ
俳優などの鬘をつけた時の顔つき。
⇒かずら【鬘】
かずら‐かけ【葛掛け】カヅラ‥
桶などのたがをかけること。また、その職人。
⇒かずら【葛・蔓】
かずらき【葛城】カヅラ‥
①⇒かつらぎ。
②能。鬘物。葛城の女神が役行者えんのぎょうじゃに呪詛されたという説話を脚色する。
⇒かずらき‐の‐かみ【葛城神】
⇒かずらき‐の‐たかおか‐の‐みや【葛城高丘宮】
かずらき【葛城】カヅラ‥
姓氏の一つ。古代の豪族。武内宿祢の子襲津彦より起こったと伝えられ、大和の葛城地方を本居として繁栄した。
⇒かずらき‐の‐そつびこ【葛城襲津彦】
かずらき‐の‐かみ【葛城神】カヅラ‥
葛城山かつらぎさん1にいた一言主神ひとことぬしのかみ。役小角えんのおづのの命により葛城山と吉野金峰山きんぶせんの間に岩橋を架けようとしたが、容貌の醜いのを恥じて夜だけ働いたために完成しなかったという。
⇒かずらき【葛城】
かずらき‐の‐そつびこ【葛城襲津彦】カヅラ‥
古代の武人。葛城氏の祖。武内宿祢たけのうちのすくねの子で、仁徳天皇の皇后磐之媛命いわのひめのみことの父とされ、神功皇后の時代に新羅を討ったという。
⇒かずらき【葛城】
かずらき‐の‐たかおか‐の‐みや【葛城高丘宮】カヅラ‥ヲカ‥
綏靖すいぜい天皇の皇居。奈良県御所ごせ市森脇の辺という。
⇒かずらき【葛城】
かずら・く【鬘く】カヅラク
〔他四〕
草や木の枝などを髪飾りとしてつける。鬘にする。万葉集19「梅柳誰とともにか我が―・かむ」
かずら‐ぐさ【葛草】カヅラ‥
蔓草つるくさの総称。
⇒かずら【葛・蔓】
かずら‐こ【葛子】カヅラ‥
蔓草で結髪の形をつくり、女児のもてあそぶ人形とするもの。
⇒かずら【葛・蔓】
かずら‐ごと【鬘事】カヅラ‥
能で、鬘物の演技。また、その演目。
⇒かずら【鬘】
かずら‐し【鬘師】カヅラ‥
鬘を造る職人。
⇒かずら【鬘】
かずら‐した【鬘下】カヅラ‥
髪の結い方。銀杏返しの鬢びんの高さのきわめて低いもの。昔、歌舞伎役者や踊りの師匠などが多く結んだ。楽屋銀杏。鬘下地。
⇒かずら【鬘】
かずら‐なわ【葛縄】カヅラナハ
葛で作った縄。葛綱。
⇒かずら【葛・蔓】
かずら‐はちまき【鬘鉢巻】カヅラ‥
(→)鬘帯2に同じ。
⇒かずら【鬘】
かずら‐ひき【葛曳き】カヅラ‥
福岡県の玄界島などで、盆に行う綱曳きのこと。葛を採って来て用いる。→盆綱引き
⇒かずら【葛・蔓】
かずら‐ひげ【鬘髭】カヅラ‥
鬘をつけたように濃い頬の髭。源氏物語椎本「宿直人とのいびとぞ、―とかいふつらつき」
⇒かずら【鬘】
かずら‐ひねり【鬘捻り】カヅラ‥
毛髪をひねりつないで、かもじを造る職人。
⇒かずら【鬘】
かずら‐もの【鬘物】カヅラ‥
能の曲種で、鬘を用いる役すなわち女を主人公とするもの。狭義には、狂女物などを除いた優美な能。
⇒かずら【鬘】
かずらわら‐しんのう【葛原親王】カヅラハラ‥ワウ
桓武天皇の第3皇子。桓武平氏の祖。大蔵卿・式部卿などを経て、一品大宰帥だざいのそつにいたる。(786〜853)
ガス‐ランプ【gas lamp】
ガス灯。
かすり【掠り・擦り】
①かすること。軽く触れること。
②うわまえをはねること。また、その金。口銭。余得。わずかな利得。洒落本、根柄異軒之伝「多くはらひものを取次ぎ、少しばかりの―をせしめ」
③文字などを筆をかすらせて書くこと。
④「かすり傷」の略。
⑤地口じぐち。しゃれ。醒睡笑「うまれつきて―秀句をいふに上手なり」
⑥俳諧で、語の一部分の音に他の意義を兼ねさせること。「うきこと」に「琴」の意をきかせる類。秀句・地口・口合くちあいと同一系統に属する。
⇒かすり‐うた【掠り唄】
⇒かすり‐がき【掠り書き】
⇒かすり‐きず【掠り傷】
⇒かすり‐ずみ【掠り墨】
⇒かすり‐で【掠り手】
⇒かすり‐とり【掠り取り】
⇒かすり‐ふで【掠り筆】
⇒かすり‐や【掠り矢】
かすり【絣・飛白】
所々かすったように文様を織り出した織物または染文様。文様を織り出したのを織絣、模様を染め出したのを染絣という。「―の着物」
⇒かすり‐いと【絣糸】
⇒かすり‐いわ【飛白岩】
かすり‐いと【絣糸】
絣を織るための、まだらに染めた糸。
⇒かすり【絣・飛白】
かすり‐いわ【飛白岩】‥イハ
斑糲岩はんれいがんの異称。
⇒かすり【絣・飛白】
かすり‐うた【掠り唄】
鼻歌。松の葉2「提灯暗く行き通ひ、見知り越しなる―」
⇒かすり【掠り・擦り】
かすり‐がき【掠り書き】
文字などをかすらせて書くこと。また、その書いたもの。かすれがき。
⇒かすり【掠り・擦り】
かすり‐きず【掠り傷】
物がかすって、皮膚にできた浅い傷。かすりで。かすれきず。「―一つ負わなかった」
⇒かすり【掠り・擦り】
かすり‐ずみ【掠り墨】
かすれた墨跡。
⇒かすり【掠り・擦り】
かすり‐で【掠り手】
掠り傷。
⇒かすり【掠り・擦り】
かすり‐とり【掠り取り】
うわまえをはねて取ること。また、その人。
⇒かすり【掠り・擦り】
かすり‐ふで【掠り筆】
文字や水墨画などをかすらせて書きあらわす筆のつかい方。かすれふで。渇筆かっぴつ。
⇒かすり【掠り・擦り】
かすり‐や【掠り矢】
身をかすって過ぎる矢。
⇒かすり【掠り・擦り】
ガス‐りょうけい【ガス量計】‥リヤウ‥
パイプを通過するガスの量を計る器械。ガス‐メーター。
ガス‐りんず【瓦斯綸子】
ガス糸で織った綿綸子。
かす・る【掠る・擦る】
[一]〔他五〕
①軽く触れる。わずかに触れて過ぎる。「腕を―・る」
②ほのめかす。諷する。浄瑠璃、心中万年草「その人の名は言ひかねて、思ふあたりを―・らする」
③底などをさらう。容器をからにする。傾城禁短気「夕に米唐櫃こめがらとを―・り、朝に薪たえて」
④文字などをかすり筆で書く。
⑤かすめ奪う。うわまえをはねる。誹風柳多留2「そば切りのあかりを―・る夜蛤」
[二]〔自下二〕
⇒かすれる(下一)
か・する【化する】クワ‥
〔自他サ変〕[文]化す(サ変)
①形や性質が変わって別のものとなる。かわる。変化する。また、別のものに変える。「廃墟と―・する」
②感化をうけてかわる。また、教え導いて変わらせる。同化する。「徳を以て人を―・する」
か・する【科する】クワ‥
〔他サ変〕[文]科す(サ変)
法に照らして処断する。刑罰を負わせる。罪する。「実刑を―・する」
か・する【架する】
〔他サ変〕[文]架す(サ変)
かけわたす。「橋を―・する」
か・する【嫁する】
[文]嫁す(サ変)
[一]〔自サ変〕
よめに行く。とつぐ。「―・しては夫に従う」
[二]〔他サ変〕
①よめにやる。
②他にかぶせる。転嫁する。「責任を―・する」
か・する【課する】クワ‥
〔他サ変〕[文]課す(サ変)
仕事や税などを負わせる。負担させる。賦課する。孔雀楼筆記「僮僕を―・して稼穡かしょくをつとめしむ」。「重税を―・する」「宿題を―・する」
ガス・る
〔自五〕
(ガスを動詞化した語)山などで霧が立ちこめる。
が・する【賀する】
〔他サ変〕[文]賀す(サ変)
吉事の喜びを述べる。ことぶく。祝する。「新春を―・する」
かすれ【掠れ】
①かすれること。
②現物の不足すること。「品―」
⇒かすれ‐きず【掠れ傷】
⇒かすれ‐ふで【掠れ筆】
ガス‐れいぞうこ【ガス冷蔵庫】‥ザウ‥
ガス火の加熱によって冷媒ガス(アンモニアなど)を圧縮し、凝縮・液化した冷媒の蒸発によって冷却作用を行う冷蔵庫。
かすれ‐きず【掠れ傷】
(→)「かすりきず」に同じ。
⇒かすれ【掠れ】
かすれ‐ふで【掠れ筆】
(→)「かすりふで」に同じ。
⇒かすれ【掠れ】
かす・れる【掠れる・擦れる】
〔自下一〕[文]かす・る(下二)
①かすかに触れる。軽く触れて通りすぎる。
②筆跡の所々に墨・インクなどのつかないところができる。「筆が―・れる」
③声がしわがれる。
ガス‐レンジ【gas range】
(→)ガス焜炉に同じ。
ガス‐ろ【ガス炉】
気体を燃やして高熱を発し、坩堝るつぼなどを灼熱しゃくねつする炉。化学実験または試金などに用いる。
かす‐わっぱ【糟童】
少年をののしっていう語。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「ヤアあたたかな―」
カズワル【casuar ポルトガル】
〔動〕ヒクイドリの別称。



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