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かぶ・る【被る】🔗🔉

かぶ・る被る】 [一]〔他五〕 (カガフルの転) ①頭の上からおおう。かむる。為忠集「五月雨に苫引き―・るあま小舟棹さしわくる葦の葉末を」。日葡辞書「ヅキンヲカブル」。「面を―・る」 ②(水などを)あびる。「頭から水を―・る」「火の粉を―・る」 ③身に受ける。背負いこむ。こうむる。日葡辞書「バチ(罰)ヲカブル」。滑稽本、続膝栗毛「目をあくと今夜の奢りを―・るのだが承知かね」 [二]〔自五〕 ①(芝居社会の隠語。「毛氈もうせんをかぶる」の意から)失敗する。主・親などに顔向けできなくなる。洒落本、辰巳之園「かぶる。もうせんかぶる事也。芝居より出たる言也」「あの子はねヱ、七さんと色をしてねヱ―・つて居なさりやす」 ②芝居などで観客がどっと来る。大入りになる。 ③芝居などが終りになる。はねる。「芝居が―・る」 ④だまされる。世間胸算用3「どこの牛の骨やらしらいで人の―・る衣装つき」 ⑤写真で、露出過度、現像過程での失敗、フィルムの欠点などのため、曇りができて不鮮明になる。

広辞苑 ページ 4055 での被る単語。